BBTime 312 安眠いれば

BBTime 312 安眠いれば
「春眠の身の閂を皆外し」上野 泰

ネットで「歯の本数が高齢者の睡眠時間と関連か 本数が少ないほど短時間や長時間睡眠になりやすい?」という記事を読んで合点しました。拙ブログにも「イビキがテビキ」「不顕性誤嚥」「嘘か誠か」など書きましたが、就寝中は義歯を入れて寝るのがベターな方もいらっしゃいます。記事を読み解いていきます(記事はこちら)。

記事より引用「適切な睡眠時間を保つことは健康維持に重要であるが、これまでの研究で睡眠時間は長すぎても短すぎても死亡率の上昇など健康問題につながることが示されている。一方、歯の本数が少ない人は噛み合わせが不安定になり、下の顎(あご)が上方に回転して気道を狭め、睡眠時の呼吸を妨げる可能性があることが指摘されている」・・ここでの歯の本数はおそらく「自分の歯・残っている歯」のことで、上下総入れ歯の方はゼロ本となります。入れ歯を入れている方でも入れ歯を外せば「噛み合わせは不安定」となり、上下の歯と歯が噛まないと「下の顎が上方に回転して気道を狭め」となります。

引用「歯の本数と睡眠時間はU字型の関連を示し、歯が20本以上の高齢者に比べて歯が少ない人では短時間睡眠であるリスクは1.4倍、長時間睡眠であるリスクは1.8倍であることが明らかになった。さらに、歯の本数が1~9本の人でも短時間睡眠のリスクは1.3倍、長時間睡眠のリスクは1.5倍であった」・・歯の本数が少なくて口元が低くなる(クシャッとなる)と睡眠を妨げて短かい眠りになるか、はたまた浅い眠りとなり必要以上に長い睡眠となるようです。

結論として記事では「小山氏らは「歯が20本以上ある高齢者に比べて、10本未満と少ない高齢者では短時間睡眠や長時間睡眠になりやすい可能性がある。高齢になっても歯の健康を保ち、数多くの歯を保持することが適切な睡眠時間を取り続けることにつながると考えられる」と結論づけている」とありますが心配不要です。

1)まずは自己診断・・カチカチと噛んでみてください。入れ歯使用の方は義歯を外してカチカチ。この時に上下の歯がきちんと噛んでいれば(接触していれば)心配いりません。カチカチできずに歯が歯茎に当たる、歯茎と歯茎が接触するような方は問題です。2)義歯を持っている方は、はめてください。持ってない方は作ってもらいましょう。義歯を口に入れてカチカチして、カチカチと噛めれば問題なしです。かめない方、噛むと痛みを感じる方は調整が必要です。3)晩御飯終わって就寝前にきちんと歯を磨きましょう。義歯の方は義歯もキレイに!ここからがポイントです。この後洗浄剤にポチャンと入れるのではなくキチンと口に入れましょう。上下総入れ歯の方は上下とも。複数の部分床入れ歯をお持ちの方は、大きい義歯から入れてみてカチカチできれば全て入れる必要はありません。もちろん全部入れてもオーケーです。ちなみに洗浄剤を使用の際には箱書きにお目通しください。それぞれですが短いのは 三分から五分、長いものでも三十分でオーケー(洗浄終了)と書いてあります。一晩中つける必要はありません。

問題なのは「残っている歯の本数」よりも「就寝中の下顎の位置」です!ご自分の歯であろうと、入れ歯であろうと寝ている時に下顎が「適切な位置」にあれば問題ないのです。就寝前に義歯をキレイにしたら口の中へお戻しくださいませ。冒頭の句の「閂」の読みは「かんぬき」。「身の閂を皆外し」の表現は秀逸です、俳人上野泰の奥様は高浜虚子六女とのこと。寝ているだけで「皆外し」なのに、口の中に義歯がなければ閂も箍(たが)も外れてしまいます。あなたが安眠を必要とするならば、安眠確保のために是非!口の中に・・「安眠いれば」3620

BBTime 311 百年仕様

BBTime 311 百年仕様
「かごめかごめだんだん春の近くなる」横井 遥

ひと雨ごとに春の近づきを感じます。「かごめかごめ」や「ずいずいずっころばし」などの童謡には子供に理解困難な事象を歌詞に含めることで覚えさせたとも聞きます。お茶壺のことを説明してもわからない子供に歌わせることで理解させたという解釈です(ずいずいずっころばし)。玩具も同様でウイキペディアには「子供にとって遊びは余暇ではなく生活行動そのものであり、その中で玩具は活動の方向性を作り出す。遊戯の目的である、自然法則を理解するための準備や文化・社会生活へ適応するための訓練は、玩具の意義にもそのまま当てはめることができる」とあります。良い玩具ほどユニバーサルデザインに配慮しているとも言えるでしょう。

前回BBTime310「柳と歯」で砂糖消費量について触れた手前調べてみると、意外にも1970年頃のピーク時に比べて半分近くに減ってきていました。1972年に日本人一人当たり年間消費量が30Kgであったのが2016年には16.6Kgまで減っています(引用元)。

減少した砂糖に対して増加してきているのが「パン」です。2010年頃についにご飯(米)をパンの消費が追い越して、実は今の日本人の主食は「パン」なんです。と言うのは早計で、コンビニおにぎりもお米ですが統計には明瞭に出てきませんので、日本人の主食は「パン」とはまだ言えないようです。いずれにせよ「パン」が日本人の食事のメインになりつつあるのは事実でしょう。お米(炊いたご飯)に砂糖は入っていませんが菓子パンはもちろんのこと食パンにも砂糖は入っていますし、歯科医師目線だとご飯よりパンの方が食後に歯の周りに残りやすい(ひっつきやすい)のでムシ歯のリスクが高いように思えます。(下グラフ引用元はこちら

書きながらふと主食別の歯ブラシがあってもいいなと思いました。「お米ブラシ」とか「パンブラシ」「野菜ブラシ」などなど。まあこれは半分冗談ですが、砂糖消費量が減ってきているのにムシ歯はなくならないし、大人の歯周病も依然問題です。これからさらに高齢者社会化していくことを考えるに、やはり「今」に合った、これからの社会に適応した新発想の「歯磨き・歯ブラシ」が必要となるでしょう。考えました!

1)空間的に近い:どこでも磨ける・手を伸ばせば届く(どこにでも置ける) 2)時間的に便利:いつでも磨ける 3)心情的に近い:いつも一緒にいたい・愛しい・おもちゃのような愛着感・おもちゃデザイン 4)経済的に優しい:手がとどく価格 5)存在理由:健康維持のため・美味しいのため。子供が肌身離さず持つぬいぐるみ、大人が携帯するスマホ、のような歯ブラシであり、結果的にいつでもどこでも手元に歯ブラシがあるので歯を綺麗にできる、が狙いです。ぬいぐるみのような愛着、スマホのように小型で便利、爪楊枝のような場所と場面(時)を選ばない歯ブラシ。

洗い物をするときに目的やモノによって使用する洗剤や道具を変えると思います。今の日本人の食生活や食習慣、ライフスタイルは急激に変化しているのに歯磨きや歯ブラシだけが旧態依然としているように思えてならないのです。旧態依然とは「食後に薄ら寒い洗面に行って、歯ブラシに歯磨き粉をつけて、グー握りでシャカシャカやって、ガラガラうがいして終わり」のスタイルです。百年人生到来ならば歯の使用年数・必要年数も約百年(永久歯は100ー6=94年ですが)。百年使用に見合った仕様:手入れ方法の「歯磨き・歯ブラシ」が必要となるのではないでしょうかね、と思いつつ春近し!2600

この歌「三月の水」についてはBBTime 101「三月の水」をご覧ください。

BBTime 310 柳と歯

BBTime 310 柳と歯
「そばへ寄れば急に大きく猫柳」加倉井秋を

「柳と歯を結びつけるものは?」に何をイメージされますか。「柳刃」は包丁、「柳葉魚」と書いてシシャモ、答えは「爪楊枝」です。ヤナギには「柳」と「楊」の二つの漢字があり、検索すると『「柳」はその漢字の形が示す如く枝が長くたれさがる、シダレヤナギのことです。そして「楊」はネコヤナギやカワヤナギとかのようなしだれないヤナギのことです』出典はこちら。ではなぜ楊(ヤナギ)を爪楊枝として使ったのか?理由があります。これまたネットでは「柳の樹皮に鎮痛効果や解熱効果があることは、紀元前から知られていたそうです。紀元前5世紀頃活躍 した、今日でも医学の父と呼ばれるギリシャの医師ヒポクラテスは、この柳の樹皮を医療に用いていたそうです。インドや中国でも柳の樹皮や葉を痛み止めなどに使用したそうです。中国の古典には、柳の枝を 使った楊枝は、歯痛の時噛めば痛みが止まる、と記載されているそうです」詳しくはこちら。アスピリン製造にヤナギ樹皮からの抽出エキスを使うとのこと。ちなみに小生の好きな楊枝は「さるや」です。

BBTime308「安心ブラシ」BBTime309「目薬ビン」で書いた後に「歯ブラシの歴史」を検索したところ興味深い内容でした。現在の歯ブラシの原型は約五百年前1498年の中国に遡るようです。以下引用「一説には、1498年に中国の皇帝が骨や竹を台にして、豚の固い毛を植えつけたものが発祥とされています。また、西洋では、17世紀ごろのフランスで獣骨の柄で馬毛が植えられたものが使われるようになりました。イギリスでは1780年、獣骨に穴を空けた柄に獣毛を針金で留めた歯ブラシが作られ、各国に普及していったとみられます。日本では江戸時代に小枝の先端を煮て鉄鎚で叩き、木綿針の櫛ですいて木の繊維を柔らかい房状にした「房楊枝」が使われました」出典はこちら。五百年前の皇帝の歯ブラシと、今の歯ブラシの形がほぼ同じとするならば違和感を感じざるを得ません。食事内容・食生活習慣・健康意識などにおいて五百年前と同じ訳ないのに・・いくら歯は昔も今も同じとは言え。こちらにわかりやすく「歯磨きの歴史」について繙(ひもと)いてあります。また引用文章中の「木綿針の櫛」とは恐らく「木綿針を櫛状にした道具」のことだと小生は理解します。「ハコビ」の作り方に画像が出ています。

さて1498年頃日本は室町時代(1338-1573)、世界は・・1474(文明6)年:一休が大徳寺住職になる。1490(延徳2)年:足利義政没。銀閣の完成。1492年:クリストファー・コロンブスがバハマ諸島に到達(アメリカの「発見」)。1498年:バスコ・ダ・ガマがインド航路を「発見」。1499年:アメリゴ・ベスプッチが南アメリカを「発見」(出典はこちら)。

一休宗純和尚が活躍され銀閣寺が建てられた頃・・当時の一般人の口に砂糖が入ることはなかったでしょう。ネットで調べてみると正倉院目録に記録があるようです。「日本における砂糖の最初の記録は、「正倉院」献納目録の「種々薬帖」の中に「蔗糖二斤一二両三分并椀」の記録があります(825年)。当時は大変な貴重品であったため、ごく一部の上流階級が用い、それも食用ではなく、むしろ薬用でした。その後、鎌倉時代末頃から大陸貿易が盛んになり、砂糖の輸入も増加しました。1543年にポルトガル人が種子島に上陸し、砂糖を原料としたカステラ、コンペイトウなどの南蛮菓子をもたらしましたが、当時の大陸貿易の品目の中では生糸、絹織物、綿織物に次ぐ重要輸入品が砂糖でした。」また「江戸時代の初期、最初に砂糖の製造を始めたのは当時の琉球(沖縄県)でした。1623年に琉球の儀間真常が中国に使いを出し、砂糖の製造方法を学ばせ黒糖を製造したと言われています。その後、琉球をはじめ奄美大島、喜界島、徳之島おいても、さとうきびは製造増産され、管轄していた薩摩藩に莫大な収益をもたらしました」出典はこちら、こちらも参照のほど

平成の今(残り二ヶ月半ですが)ほとんどの日本人が毎日砂糖を口にします。いえ、母乳のみの乳飲子以外の全ての日本人は日々砂糖を摂取するでしょう。にもかかわらず「毎日道具No.1」歯ブラシが五百年前と大差ないとしたら・・これは大問題です。歯ブラシの形云々のみならず「歯磨き」そのものを根本から見直すべきだと思うのです。洗面台の前で歯磨き粉(ペースト)をつけて歯ブラシで磨いて嗽(うがい)して終わり・・これを今風に変えるべき!なぜなら歯磨きによってムシ歯がなくなっていないからです(もちろん歯ブラシだけでムシ歯予防は無理ですが)。歯ブラシ同様、歯磨き粉も昔(江戸時代)を今尚引きずっているように思えてなりません。今の日本人の食べ物・食習慣は高度経済成長期(1954-1973)以降に急激に変化したと思います。端的に言うと毎日大量の砂糖を摂取しながら、歯磨き習慣は昔のままで、ムシ歯がなくなるはずはありません。ゆえに「今」に合った「ネオ歯磨き=新歯磨き習慣」へ変えるべきだ!と日々歯を磨きながら思うのです。「ネオ歯磨き」と「安心ブラシ」を世に出すべく・・歯を洗う毎日です、ハイ精進します。2140

おまけ:現在オススメの「ネオ歯磨き」は唾液磨きフリスク磨きです、歯を「磨く」から歯を「洗う」へ。歯ブラシに関しては「磨いても磨いても安心な歯ブラシ」を模索中です。

BBTime 309 目薬ビン

BBTime 309 目薬ビン
「ふくらんで四角薬屋の紙風船」小沢信男

節分立春と過ぎた途端、鹿児島は暖かくなりました。掲句の季語は?と調べたところ「風船」で春。今回は眼科で処方された目薬のビンについてのお話。コンタクトレンズのこともあり数ヶ月おきに眼科に行きます。最近気がついたことに「目薬ビン」は歳歳年年瓶不同:さいさいねんねんビン同じからずなんです。先日手にした目薬は蓋を取って指そうとするとポタリ!瓶の胴体を意識して押さなくてもポタリ!目薬も高齢化対策なのでしょうか。高齢者のみならず、指の力の弱い方、普通の人でも慣れれば便利です。最初、指そうとしていきなりポタリ!には驚きましたが(下の画像は別です)。

目薬ビンのみならず爪切りなどでも使い勝手に工夫した道具を見かけます。iPhoneやiPadの拡大機能も便利ですし、CMが話題となったメガネ式拡大鏡(ハズキルーペ)が受けたのも頷けます。ユニバーサルデザイン・ユーザーフレンドリー・ユーザビリティなどを謳った商品が増えています。ユニバーサルデザイン=文化言語国籍や年齢・性別などの違い、障害の有無や能力差などを問わずに利用できることを目指した建築(設備)・製品・情報などの設計(デザイン)のことである(ウイキペディアより)。詳しい具体例はこちらを。

句の解説に「そういえば、ありましたね。四角い紙風船。薬屋がおまけにくれた風船を、ふくらませてみたら四角だった。丸い風船のイメージがあったので、ちょっと意表を突かれたというところ。いかめしい感じの商売の薬屋だから、やっぱり風船もいかめしいや……。と、作者は心楽しくも腑に落ちている。そんな作者の納得顔が想像されて、もう一つ読者は楽しくなるという仕掛け。ところで、四角い紙風船はなかなか巧くつけない。どうかすると、とんでもない方角に飛んでいってしまう。不人気の理由である。そこへいくと、誰が発明したのか、丸い風船は実によくできている。形状の美しさもさることながら、ついているうちに内部の空気量が調節されるメカニズムの妙には、いつも驚かされてきた。寺田寅彦あたりに「紙風船論」はないのかしらん。ないのであれば、誰か専門家にぜひとも書いてほしいテーマである。」解説より。これを読んで「丸い紙風船」もユニバーサルデザインだと思いました。

ネットで「ユニバーサルデザインの七原則」を見つけました。面白いことに「丸い紙風船」はかなり合致してます。「誰にでも公平に利用できること」「使う上で自由度が高いこと」「使い方が簡単ですぐわかること」「無理な姿勢をとることなく少ない力でも楽に使用できること」。

BBTime303「楔状欠損」BBTime304「ややこしい」BBTime305「諸刃の刷子」BBTime307「鬼の面」BBTime308「安心ブラシ」と今回。やはり歯ブラシは今以上にユニバーサルデザインであるべきだし、極端な言い方ですけど、どんな使い方をしても製品事故(歯や口を傷つけない)を今以上に起こしにくいデザインにすべきだと切に思います。現在模索中の「安心ブラシ」を世に出すべく精進します。0230
https://youtu.be/Ay1PBV4IHaA




BBTime 308 安心ブラシ

BBTime 308 安心ブラシ
「わがこゑののこれる耳や福は内」飯田蛇笏

鶴屋吉信の「福ハ内」です。豆(炒り大豆)よりもこの和菓子の方がいいです。前回「鬼の面」に書いたように、歯ブラシの安全安心についてのお話。いろんな場面で「安全安心」を目にします。2003年にはアメリカの狂牛病発生に伴い輸入が一時禁止となりました。その後の日米間で「科学的根拠ある安全だけでいいじゃないか」「安心は必要ない」・・『いやいや安心も必要だ』『安心安全な牛肉を』などのやり取り。安全より「安心」の方がハードルは高いように思えます。

意味の違う「安全」と「安心」を四文字熟語一語のように矢鱈と使っているのは如何なものかと思います。ネットにも「おかしいぞ、「安全・安心」という連語 かねてから「安全」をいうとき、「安心」という言葉を添えて、「安全・安心」というようになったことに嫌悪感を抱いてきた。最近、ますますひんぱんに聞くようになってきた。」の書き込みがあります(出典はこちら)。小生も似たような考えですが、日本人は「安全」だけでは満足せず精神的・感情的・思考的な「安心」まで求めるのではないかと思うのです。

お店で売っているお酒は化学的には「安全」ですが、飲み方いかんでは「安全」ではなくなります。玩具や色々な道具も、そのものは「安全」でも使い方によっては「安全」ではなく、おもちゃを買う親や大人にとっては「安心」できない場合もあるでしょう。やっと本題!安全安心な歯ブラシとは?

歯ブラシ関連事故では「乳幼児の歯ブラシによる事故に注意! 」をしばしば目にします。詳しくはこちら。これも問題ですが、今回お話したいのは度々取り上げている「楔状欠損」など歯ブラシの使い方にまつわることです。先日、タトゥーシールの記事「タトゥーシールで小2のほおに傷残る 販売会社を提訴」朝日新聞2/2記事。記事では「タトゥーシールを貼ったほおに傷が残ったとして、京都府向日市の小学2年生の男児(8)が、化粧品販売会社「ドゥ・ベスト」(東京都文京区)を相手取り、約1430万円の損害賠償を求めて京都地裁に提訴した。」とのこと。通常の使い方をして身体に影響が出た場合、シールメーカーに非がある可能性があります。

健康維持のための「歯ブラシ使用」が結果的に「歯を傷つけた」ことになったら、患者さんは釈然としないのではないかと常々思います。「通常の歯ブラシの使い方をして治療が必要になった」のであれば、それは「歯ブラシそのもの」も関与はゼロではないと確信するのですが、みなさまはどう思われますか?歯ブラシのみならず歯磨き粉も関係ありです。「製品としての歯ブラシには全く問題はありません、使い方(磨き方)に原因があるのです」と歯ブラシメーカーが声を大にして言っても説得力に乏しいと小生は思います。

画像は「安全ハサミ」。ハサミメーカーは一歩先を行っています。紙は切れても指は切れない(切れにくい)ハサミをちゃんと開発しています。歯ブラシメーカーも努力してないとは言いませんが、ハサミに比べると不足していると言えましょう。

実は先月、小生の考える「安心歯ブラシ」「傷つけない歯ブラシ」をクラウドファンディングに打診してみました。返事は「試作品は完成してますか?」「製作先は決まってますか?」でした。アイデアいっぱい資金ゼロでも、クラウドファンディングでなんとかなると勝手に思い込んでいたので意気消沈。他の方法を模索します。歯ブラシ製作関係の方、どなたかアドバイスを!普通の使い方で歯の健康維持できるのは当たり前で、逆に傷めるなんて欠陥商品・製品事故だと思うのですが・・。

句の解説より「豆撒きから声の不思議を抽出した蛇笏の鋭さ、面白さ。作句時の心情を想像するに、下五を「福は内」にするか「鬼は外」で押さえようかと、一瞬迷っただろう。どちらでもそれなりに収まりはするけれど、ここは「のこれる」だから「内」を採ったのだと思う。神社などでの豆撒きイベントは盛んだが、家庭でのそれは廃れてきたような気がする。我が家でも、子供が小さかったころはともかく、いつの間にかやめてしまった。どうかすると、煎り豆すら用意しない年もある。近所からも、撒く声はとんと聞こえてこない。「悪鬼」という幻想が単純すぎて、複雑な時代にあわなくなってきたせいだろうか。ところで、今夜食べきれずに残った煎り豆を、そのままご飯に炊き込むと美味いという話を聞いた。料理評論家がラジオで言ったので、間違いはないと思いますが……。」(解説より

予防はまさしく「福ハ内、鬼ハ外」です。「美味しい欲しい、痛い要らない」「馳走は内、バイ菌は外」で鬼に金棒ならぬ「予防に歯ブラシ」のはずなんですがね・・。9420
https://youtu.be/CwzjlmBLfrQ

BBTime 307 鬼の面

BBTime 307 鬼の面
「豆をうつ声のうちなる笑ひかな」宝井其角

句の解説が興味深いので・・「豆撒きは、奈良時代から行われていた厄払いの行事だ。もともとは中国周時代の宮廷の風習であったという。まあ「鬼は外、福は内」などムシのよい話で、宮中などではともかく、庶民には「笑ひ」をふくむ一種の娯楽性の強い行事として行われてきたようだ。戸板康二が書いている。「私の祖父は仙台の人だが、節分の豆撒きに『鬼は外福は内』と言ったら、そばで『ごもっとも』といえと孫の私に命じた。いわれた通りにしていたが、あとで考えると、私はそういって逃げだす鬼の役だったのである」。まさに笑いをふくんでいる。ごもっとも、である。江戸の其角もまた、この光景には「ごもっとも」と言うにちがいない。撒いたあとで、年の数だけ豆を食べる風習もある。私のような年齢になってくると、こればかりは「ごもっとも」と言うわけにはいかない。豆に歯が立たないからだ。いや、もはやガリリと歯を立てる勇気に欠けているからである。うろ覚えで申し訳ないが、たしか小寺正三にこんな句があった。「もうあかん追儺の豆に歯がたたず」。ごもっとも。(清水哲男)」解説より。

鬼の面ではありません(笑)。俳人「宝井其角」です。ウイキペディアには「宝井 其角(たからい きかく、寛文元年7月17日1661年8月11日) – 宝永4年2月30日1707年4月2日。一説には2月29日4月1日))は、江戸時代前期の俳諧師。本名は竹下侃憲(たけした ただのり)。別号は螺舎(らしゃ)、狂雷堂(きょうらいどう)、晋子(しんし)、宝普斎(ほうしんさい)など。江戸堀江町で、近江国膳所藩御殿医・竹下東順の長男として生まれた。延宝年間(1673年 – 1681年)の初めの頃、父親の紹介で松尾芭蕉の門に入り俳諧を学ぶ。はじめ、母方の榎本姓を名乗っていたが、のち自ら宝井と改める。蕉門十哲の第一の門弟と言われている。芭蕉の没後は日本橋茅場町江戸座を開き、江戸俳諧では一番の勢力となる。なお、隣接して、荻生徂徠が起居、私塾蘐園塾を開いており、「梅が香や隣は荻生惣右衛門」 の句がある。宝永4年(1707年)、永年の飲酒が祟ってか47歳で死去した。」出典より。

昨日「鬼の面かぶらないで 広がる注意「視野狭く危険」」という記事に目が止まりました(神戸新聞NEXT 2/2付け)。記事には「3日の節分には、鬼に扮(ふん)してお面を着ける人も多いのでは。だが近年、「顔にかぶると視野・視界が狭くなり危険」などと記された品が増えているという。(中略)理由は、視野が狭まった子どもらが転倒するのを防ぐため。節分用に限らず、露店などで売られるアニメキャラクターなどの商品も同様だ。製造会社のダイシン(東京)は10年以上前から、目の位置に穴は開けているが、顔に着けないよう注意喚起している。(後略)」とのこと。

画像は能面です。昔、展示室で能面の内側から外を見たことがありますが、視野が狭くなるどころではありません!足元がほとんど見えなかった記憶があります。能面をつけてよく舞台の上を飛び跳ねたり、時に小走りで動いたりできるものだと感心しました。能楽師の方はそれこそ修行に修行を重ね、練習に練習を積んで体で覚えておられるのでしょう。さて「鬼の面」ですが、被るのを禁止するくらいなら豆に付けなければ良いのにと思うのですが・・やはり節分の豆には「鬼の面」が必要なんでしょう。

ハラール」マークです。近所のカレー屋さん(バングラデシュ人経営)ではハラール食品を売っています。ハラール(許されている意)は食品だけではないようですが、ムスリムの人々にとってこのハラールマークは安全安心のマークと言えるでしょう。「鬼の面」の目の部分の穴を大きくすれば安全なお面になるような気がしますが、それだけでは安心が不充分なために「被り禁止」と表示するのでしょうか。

先日「リチウムイオン電池 発火事故、5年で倍増 」の記事を目にしました。製品事故・重大製品事故などの言葉が目に入ります。お面にしても電化製品にしても、製品そのものに問題(不良品・欠陥など)があればメーカーの責任です。使い方に関しては両者(使う人・メーカー)に責任があるのでしょうか?ハラール食品などは見てもわからないから認証マーク(ハラールマーク)を付けて誤った選択を予防していると思います。今回、安全安心な歯ブラシについて書くつもりが「枕」(前置き)が長くなってしまいました。歯ブラシについては次回、乞うご期待!

最後に豆まきについて。節分の字の通り季節の分かれ目で、冬から春に変わるのが今日(2/3)です。これはハロウィンも同じで「季節の変わり目」には邪鬼がこの世に降りてきて悪さをするようです。その邪鬼払いが豆まき(詳しくはこちら)。豆は「炒った大豆」を使います。魔を滅するので「まめ」です。

豆まきの手順を紹介します。1)炒った大豆を使う2)豆まきは夜に行う3)豆をまくのは主人・年男・年女・厄年の人4)「鬼は外福は内」と掛け声かけながらまく5)最後に豆を食べる(出典はこちら)。9280
https://youtu.be/CwzjlmBLfrQ

BBTime 306 歯牙接触癖

BBTime 306 歯牙接触癖
「或日あり或日ありつつ春を待つ」後藤夜半

ちらほらと梅の開花を耳にするようになりました。明日から二月如月、平成も残り三ヶ月!句の解説には「夜半、晩年の一句。うっかりすると読み過ごしてしまうほどに地味だが、鋭い感性がなければできない句だ。「或日(あるひ)」とは、特筆すべき出来事など何もないような平凡な日の意だろう。「或日」のリフレインは、そうした日々を重ねている時間についての写生である。句の面白さは、そんな平々凡々としか言いようのない時間を過ごしているなかで、しかし、いつしか「春待つ」心が芽生えていることの不思議に気がついたところだ。「春よ、来い」などと大仰に歌っているわけではなくて、自分の心のなかに自然に春を待つ感情が湧いてきている。そのことに気づいたときの、じわりと滲み出てくるような嬉しさ。それがそのまま、読者の「春待つ」心に染み入ってくる。月並みな比喩で恐縮だが、燻し銀の魅力を思わせる句だ。」解説より引用。句のような或る日或る日の所作(行為)が引き起こす奥歯の痛みについてのお話。

タイトルの「歯牙接触癖:しがせっしょくへき:TCH」Tooth Contacting Habit 略して「TCH:ティーシーエイチ」と呼ばれます。先日も40代女性「噛むと奥歯が痛い」、30代女性「奥歯の歯茎がジンジンする」と来院されました。レントゲン撮ってみましたが特に問題はなさそう、ただし奥歯の噛み合わせの面(咬合面:こうごうめん)が、かなりすり減っています。「家族の方から就寝中の歯ぎしりを言われたことはないですか?」『ありません』「現在、スポーツは?」『特にやってません』とのこと。このような時に疑われるのが「TCH:歯牙接触癖」。夜間(就寝中)の歯ぎしり・食いしばりと異なり、昼間(覚醒中・起きている時)のご自身が気がつかない(意識していない)「歯ぎしり・食いしばり」です。

安静空隙(あんせいくうげき・安静位空隙)という歯科用語があります。「上体を起こして、顎の力を抜いて安静にしているときの下の顎の位置を下顎安静位といいます。この状態で上の歯と下の歯の間にできる数mmの隙間のことです」出典はこちら。簡単にいうとTCHとは日中この安静空隙がない状態、すなわち常に上と下の歯が接触・噛んでいる状態のことです。いつも噛んでいることが「歯の痛み・頭痛・肩こり・不定愁訴(ふていしゅうそ)など」を引き起こすので厄介です。歯科医院に行っても「ムシ歯はありません」「問題はないです」の診断で、日中覚醒時のご本人の「知らず知らず」の所作ですので、余計に原因不明となりやすいのです。

画像のように「舌に凸凹(歯型)がある」「ほっぺたの内側に白い線がある」などもTCHの可能性があります。①運転中 ②裁縫など細かい作業 ③パソコン作業 ④料理になどで「歯牙接触癖」が起きやすいと言われます。詳しくはこちらもどうぞ。では具体的に「TCH」をなくすにはどうするか?実は人は一日の中(24時間中)で会話や食事によって上の歯と下の歯が接触する時間は平均18分と言われます。「本来、上下歯列の接触は、咀嚼、嚥下、会話時に瞬間的に起こるということはご存じのことですが、これらは瞬間的な接触ですから、接触時間を加えていったとしても、24時間中20分程度しか接触していない、と報告されています。しかし、癖としてこの接触を、本来の機能時以外にも続けている患者さんがいます」出典はこちら。ご本人の知らず知らずの癖として「継続的に無意識に噛んでいること」が問題なんです。

先日のサッカーアジアカップの動画を観ていたら何人かの選手がガムを噛んでいました。またMLBの大谷選手もプレー中に結構ガムを噛んでいます。ガムを噛むことには様々なプラス効果があると言われますが、おそらくTCH治療にも効果ありでしょう。フリスクやミンティアを口に入れておくのも良いでしょう。嘘のような本当の治療法が「付箋紙」。付箋紙に「噛まない」「噛み締めない」と書いてしょっちゅう目にするところに貼るという方法です。パソコン画面のふち、冷蔵庫の扉、トイレのドアなどに貼って置きます(詳しくはこちら)。

奥歯の痛みや違和感で歯医者に行っても原因不明の場合、この「TCH」を疑ってみるのも一法(いっぽう)です。7730


同じような内容の記事を見つけましたのでご参照ください。「歯ぎしり・かみ締めの癖にご注意を 抜歯、10年で倍に」朝日新聞2/3記事より。

BBTime 305 諸刃の刷子

BBTime 305 諸刃の刷子
「一生を泳ぎつづける鮪かな」星野恒彦

解説に「季語は「鮪(まぐろ)」で冬。なぜ冬なのか。冬に食べるのが、いちばん美味だからである。鮪にかぎらず、多く動植物の季節への分類は、食べごろをポイントになされている。その意味で、歳時記は人間の食い気がいかに旺盛かを示す「食欲辞典」の趣もある。ところで、掲句は食欲とは無関係だ。おそらくは、魚市場かどこかで丸のままの大きな鮪を見ての感慨だろう。べつに鮪でなくても、鯛や平目でも構わないようなものだが、しかし、鮪の流線型というのか紡錘形というのか、とにかく猛烈なスピードで泳ぐための体型があって、はじめて句が生きてくる。英語では、鮪を「tuna(ツナ)」と言う。ギリシャ語の「突進」という言葉に由来するそうだ。古代から、鮪の高速遊泳に、人々は目を瞠っていたというわけである。すなわち、鮪は一生をひたすら「突進」しつづける魚ということであり、比べれば鯛や平目のイメージは休み休み泳いでいるような感じがする。一生を突進しつづけるとは、勇壮にして豪放だ。が、他方では、何故に突進しなければならないのか。何故に、そんな運命に生まれついたのか。そうした哀しい感情もわいてくる。そういう句だと思う」解説より。

干支にちなんで「猪突猛進」ではないでしょうけど、マグロは「海中では口と鰓蓋を開けて遊泳し、ここを通り抜ける海水呼吸する。泳ぎを止めると窒息するため、たとえ睡眠時でも止まらない」とウイキペディアにあり、猪突猛進どころか睡眠猛進でイノシシより上手(うわて)です。さてヒトは残念ながら「一生を磨きつづける皓歯かな」です(皓歯:こうし・白い歯)。この時期「歯を磨くと痛い」「冷たいものが滲みる」の主訴で来院する方が多いので、前回「ややこしい」前々回「楔状欠損」に続いて再度歯磨きのお話。

画像は天皇の「三種の神器」のひとつと言われる「天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)」で片刃ではなく諸刃(もろは)の剣です。「諸刃の剣:もろはのつるぎ」とは「諸刃の剣とは、一方では非常に役立つが、他方では大きな損害をもたらす危険もあるというたとえ。また、相手に打撃を与えるが、自分もそれと同等の打撃を受けるおそれがあるというたとえ」とあります(出典はこちら)。歯ブラシも使い方によっては「諸刃の剣」となってしまうのです。

日本IBMのホームページに楔状欠損について「ブラッシングの害」の記事があります。歯を守る道具である歯ブラシの使い方を誤ると「歯を削る道具」となってしまいます。心当たりの方は是非変えてください。1)始めから歯磨き粉は使わない。2)グー握りをやめて鉛筆握りで磨く。3)歯を磨くではなく、歯を洗うイメージを持つ。以上3点を是非お試しください。

1)始めから歯磨き粉は使わない→オススメ歯磨き粉:ライオンのチェックアップです。チューブ表には「フッ化物高濃度配合(1450ppmF)・低発泡・低香味・低研磨・キシリトール」の言葉が表示されてます。楔状欠損を避けるには「低研磨」が有効です。歯磨き粉不使用でも問題ないと小生は確信しますが、気になる方は仕上げに少量使う程度で充分です。

2)グー握りをやめて鉛筆握りで磨く→オススメ歯ブラシ:花王ピュオーラ歯ブラシ薄型コンパクト:HPには「ネバつき・口臭・歯肉炎などの歯周トラブルを意識している人の約半数が歯ぐき下がりを気にしており、歯周疾患、咬合とともに歯みがき時の「強すぎるブラッシング圧」がその原因のひとつであるといわれています。また、ブラッシング圧が強めの人は、いつものクセで無意識のうちに強い力で磨いてしまうことで歯や歯ぐきを傷つけてしまったり、気になる歯ぐき下がりを引き起こす要因となっていることがわかりました。(2016年 花王調べ)」とあります。

3)歯を磨くではなく、歯を洗うイメージを持つ→唾液で(歯磨き粉不使用)歯をだらだら洗う。歯を守る道具が歯を傷める道具にならないために、この三点を試してください。

おまけ:4)ミンティアブリーズ磨きは楽しく長続きします。方法は超簡単!一粒口に入れて歯ブラシでチョコマカダラダラ磨き。5)絶対歯を傷めない洗い方(磨き方)→うがいです、またフロスも歯を傷めません。

マグロの握り・マグロ丼・他マグロ料理を堪能しつづけるためにも、歯ブラシを諸刃の剣にしないことをオススメします。6000

BBTime 304 ややこしい

BBTime 304 ややこしい
「鮟鱇のややこしき骨挵りけり」山尾玉藻

「手篇に弄ぶと書く挵(せせ)るは、その字が表す通り、箸で食べ物をつつきまわすこと。決して行儀がよいことではないが、対象が鮟鱇であることにより、納得の一句となった。河豚にまさる美味と呼ばれる鮟鱇だが、グロテスクな見た目同様、その身もきれいな切り身となるわけではなく、どの部位もかなり複雑な形態をしている。骨にも皮にもゼラチン質の身をまとい、料亭によっては「骨についた身はすべてしゃぶって食べつくしてください」とまで言われるほど。」解説より

イラストは奥歯です。鮟鱇までは複雑ではないにせよ、前歯奥歯ともにシンプルな形態ではなく、加えて歯と歯の隣り合う部位は複雑というよりも磨くには窮屈です。鮟鱇の身や骨ならばしゃぶる事もできますが歯の場合、歯ブラシや糸(フロス)で丁寧に磨くしかありません(小生の意見)。歯を文字通り隅々までキレイにすることは実はかなり「ややこしい」のです。今回、口友二本で紹介した二本についての一言。

どちらか一本ならば「花王ピュオーラ歯ブラシ薄型コンパクト」を選びます。汚れ落ちなら「ライオンSP-T」に軍配を上げますが、だらだら唾液磨きにはピュオーラがベターです。軽くてスリム、鉛筆握りしやすい歯ブラシ。普通と柔らかめの二種類あり、歯茎に問題なければ「ふつう」で良いでしょう。

「ながらスマホ」はオススメしませんが「ながら磨き」「だらだら磨き」はオススメですと言うより必要です。なぜならば、歯の形態は複雑で汚れの溜まりやすい場所はここかしこに有ります。そうなると必然的に磨く時間は長くなります。鉛筆握りしやすく軽いこの歯ブラシ是非お試しあれ。もちろん歯磨き粉つけずに「唾液磨き」で!複雑な形態、窮屈な磨きにくい場所をキレイにするには色々な方向からのアプローチ(歯磨き)が必要となります。鉛筆握り磨きの可能な方にはお勧めの一本です。3636


おまけ:文珍さんの本の中でややこしいを「赤子の小便」とも(笑)「赤子=ややこ+小便=しい」。ネットを見ると、ややこしい(赤子しい)の対義語がおとなしい(大人しい)とのこと本当かいな?ややこしいの意味は「複雑で厄介である」。歯をキレイにするのは赤子しい、ご自愛の程、唾液磨きの程。

BBTime 303 楔状欠損

BBTime 303 楔状欠損
「米磨げばタンゴのリズム春まぢか」三木正美

作者はお米を研ぐ(とぐ・磨ぐ)水の温み(ぬるみ)に春を感じたのでしょうか。洗うのではなく「研ぐ」理由は「精米後に残った糠(ぬか)を洗い落とすためにお米の粒同士をこするようにして研ぐ必要がある」とのこと(こちらに詳しく)。

「楔状欠損」は「くさびじょうけっそん」もしくは「けつじょう欠損」と読み、歯ブラシの誤用や噛む力などでくさび状に生じる欠損のことです。歯冠(しかん)の歯茎に近い部にできやすく「歯がしみる」「ものが詰まる」「歯磨きの時にピリピリする」などの症状で来院されます。治療はムシ歯同様に樹脂を詰めることになります。患者さんの「これはムシ歯ですか?」の質問には「ムシ歯ではないけれどムシ歯と同じ治療となります」と説明します。

原因のひとつは「歯ブラシの誤用」:過度な力での歯磨き、歯磨き粉の使い過ぎ、歯ブラシのグー握り、横磨きなどが考えられます。歯医者から見るとモッタイナイ話です、もちろんご本人にとっても。原因を説明すると多くの患者さんはエッ!という顔に「ムシ歯にならないためのしっかり磨きが逆にダメージを与えていたの?」と怪訝な表情をされるのです。

画像はサンスターのページから拝借。サンスターライオンも「グー握り」より「鉛筆握り」を推奨しています。先月「口友二本」で同じようなことを書いておりますが、それ以降にかなりの楔状欠損を目にしましたので同じ話題に触れました。タンゴのリズムに乗せて歯を磨くのはOKですが、ペングリップをお忘れなく。(歯科医師として)いつも思います。「歯を磨く」ではなく「歯を洗う」ほうが過度な力を入れずに済むような気がします、もっと良いのは「キレイにする」かも。磨くではなく洗う、洗うよりもキレイにする!力を抜いてペングリップで。1700



おまけ:句の解説より「気がつくと「タンゴのリズム」で「米を磨(と)」いでいた。たぶん、鼻歌まじりにである。なるほど、タンゴの歯切れの良い調子は、シャッシャッと米を磨ぐ感じに似あいそうだ。想像するに、作者は直接手を水につけて磨いではいないようである。何か泡立て器のような器具を使っていて、それがおのずからシャッシャッとリズムを取らせたのだろう。手で磨ぐ場合には、そう簡単にシャッシャッとはまいらない。そんなことをしたら、米が周囲に飛び散ってしまう。子供時代の「米炊き専門家」としては、そのように読めてしまった。(中略)いつだったか辻征夫に「『ラ・クンパルシータ』って、どういう意味なの」と聞かれても、答えられなかったっけ」(解説より)。ちなみに「タイトルの「Cumparsita(クンパルシータ)」とは、イタリア語の「Comparsa(仮装行列)」がなまったもので、「Cumparsita」はその縮小語」とのことです(出典はこちら)。