「あたたかき十一月もすみにけり」 中村草田男
技工室のラジオはNHK第二放送です。
先日俳句の番組で
「平凡と平明はちがう」とのこと。
このような句を平明な句と言うのでしょう。
平明:わかりやすくて、はっきりとしていること。
明日から師走!走ります!
「あたたかき十一月もすみにけり」 中村草田男
技工室のラジオはNHK第二放送です。
先日俳句の番組で
「平凡と平明はちがう」とのこと。
このような句を平明な句と言うのでしょう。
平明:わかりやすくて、はっきりとしていること。
明日から師走!走ります!
妙心寺大摂心報告9最終報告「廓然無聖:かくねんむしょう」
今回、改めて痛感させられたことは
「文化としての宗教」「哲学としての禅」です。
毎春、欧州にワインセラー巡りの旅にでます。
そこでは何百年と風雪に耐えてきた建造物が普通の生活の中に生きている。
そこに住む人の心にも百年単位の考え方が息づいています。
今の日本では、
なかなかそのような環境に住むということはできません。
しかし日本もまんざらではないと、
心から、身体をもって認識をあらたにしました。
一言でいえば、
「文化としての宗教」「哲学としての禅」です。
達磨大師が「廓然無聖」と答えて以来、
人は連綿と坐禅してきたわけです。
惜しいかな一般の生活の中では、
このような坐禅や参禅に接する機会は希有です。
是非、機会を見つけて禅寺に足を運ばれることをお勧めして、
報告を終了いたします。
「喝」!
上の図を見て下さい。
昔は黄身だけでした。
つまり、問題が起きて初めて歯医者に行く。
問題がない人は歯医者には行かない。
ゆえに、来院者はすべて患者さん(黄身)だけです。
少し昔になると、
どうも、黄身だけではないような気がする。
ところどころに白身がある、これすなわち、
スクランブルエッグ。
そして今では、はっきりと、
歯医者も来院者(一般のひとびと)も、
白身として、歯医者を訪れるようになってきました。
治療のみならずメンテナンスが必要との認識が定着してきましたし、
歯医者もメンテナンスを仕事として考えています。
ですからゆでタマゴ。
さて、これからは?
そうです、上の図のように完全に分かれてくるでしょう。
治療する空間(施設)と、
メンテナンスの空間(施設)が、
全く別の施設になって来るでしょう。
医科ではすでに例があります。
そうです、内科とスポーツジムの関係です。
一般的にスポーツジムに通う人は健康増進が目的です。
歯科の場合は、今はまだこれがゴチャマゼです。
歯の検診とクリーニングに行っても、
多くは患者さんと同じ扱いを受けてしまいがちです。
丁寧な対応を受けたとしても、その場所・空間は診療所です。
想像してみてください。
今日気持ちのいい汗を流そうとジムの扉を開けたら、
白衣のナースが忙しそうに働いている、
アレッと思いますよね。
下の図は、基本図(027参照)と合わせたものです。
マジメで上手な医者は年々患者数が増えます。
マジメで上手な歯医者は年々患者数が減ります。
と035で書きましたが、
「いや、そんなことはない、昔は多かった」
と言う声が聞こえてきそうです。
そうなんです。
昔は黄身(患者さん)だけの時代もありました。
カルノが修行した鹿児島市の歯医者さんに置いては、
待つ患者さんが多くて、待ち合いに入り切れず、
診療所の建物の回りに列ができていた、
というエピソードがあるくらいです。
しかし、それは今は昔。
歯医者が増え、相対的に患者さんが減った。
歯医者が増え、インフラとして行き渡り、
治療が一段落した。
いずれにせよ、今はゆでタマゴ。
黄身のみならず、白身も存在しています。
妙心寺大摂心報告7「生死事大:しょうじじだい」
(これは鹿児島南洲寺のもの)
禅寺には写真のような板(木板:もっぱん)が置いてあり、
いろいろな合図としてこれを叩きます。
そこに書いてある言葉が
「生死事大 無常迅速」
三日間でこのことを実感させられました。
朝課、晩課、坐禅等々と食事睡眠以外は、
当たり前のことでしょうがすべきことがあります。
朝起きて洗面の時間などは特にとってありません。
すべきことは淡々と予定表通りに進んで行きます。
起きている(覚醒している)間は
ひたすら禅であったように思います。
まさしく「生死事大 無常迅速」
あらためて修行されているお坊さん方の偉さを痛感しました。
「喝」!
カトリック幼稚園の行事でこのクッキーを買い求めました。何度かこの西都市(宮崎県)にある「カトリックレデンプトリスチン修道院」にも足を運びました。信者ではないので、誤った解釈かもしれませんが、このクッキーの美味しさは「無欲のなせ る技(味)」のような気がします。またレデンプトリスチンという言葉は英語の 「redemption」と語源が同じでしょう。この「redemption」を聞くと思い出すのが、映画「ショーシャンクの空に」です。原題は「Shawshank Redemption」。redemptionとはキリストによる救い、弁済などの意味です。イチオシはクルミですが、他にもシナモン・チョコ・抹茶などがあります。ちなみに宮崎空港の二階お菓子土産売り場に も置いてあります。空港で買う価値のある数少ない逸品です。
妙心寺大摂心報告6「参禅:さんぜん」
この三日間のメインイベントは何と言っても参禅です。
朝五時と夜七時に河野太通老師と雪丸令敏老師へ参禅しました。
河野太通老師はどちらかと言うと小柄な方ですが、
そのオーラたるや凄い!の一言。
「隻手音声」の問答中、
緊張のあまり老師のお言葉に「ハイ」が出ず、
大きく頷くのみ。
お茶を嗜む者にとって非公開の塔頭寺院そのものが茶室です。
控えで待つ間、襖に目をやるとどう見ても江戸時代のものです。
茶室に入り茶軸に相対するがごとく、
老師と対面するとは、
生きている茶軸と問答しているかのようです。
下衆な表現ですが百万円積んでも体験できないような経験となりました。
人生の記憶に残るベスト3にはいるでしょう。
「喝」!