ワイズマン4つの法則(後半)

ワイズマン4つの法則(後半)
「運がいい人と悪い人は何が違うのか」
宝くじのように、
自分が結果を制御できないものについては誰でも運は同じですが、
制御できるものについては運が変わるからです。
具体的には、目の前にわざとお金を落としてみたり、
喫茶店で、会いたいと願っている人の隣に座らせてみたりすると、
運のいい人はすぐに気づきますが、
運の悪い人はどちらも気づかないのです。
この違いがどこから生じるのか、
ワイズマンは四つの法則にまとめました。
法則(1)は「チャンスを最大限に広げる」。
法則(2)は「虫の知らせを聞き逃さない」。
法則(3)は「幸運を期待する」。
宝くじの例のように、運がいい人はいつも、
幸運が訪れることを自然に期待しています。
法則(4)は「不幸を幸運に変える」。
運がいいと思っている人にも、いくらでも不幸は生じますが、
災い転じて福となすこともあった、
と気持ちの切り替えが、大変、早くできるのです。
運が悪いと思っている人たちを集めて徹底的に
この四つの法則を教え込み、行動習慣を変えさせると、
その人たちの運もどんどん好転していきます。
幸運は天から降ってくるものではなく、
心がけ次第で自分で見つけられるものなのです。
ちなみに私も、自分は運がいい方だと思っていますし、
そうなるよう、日々、心がけています。
(朝日新聞、勝間和代氏コラムより)

No doubt about it. 間違いないわ!

ワイズマンの4つの法則

「幸運は天から降ってはこない」ワイズマン4つの法則
イギリスの心理学者、リチャード・ワイズマンは、
「運がいい人と悪い人は何が違うのか」を、
アンケートや行動分析などから得られた数千人のデータを基に、
科学的にまとめました。
結論からいいますと、確かに運のいい人と悪い人はいます。
しかし、それは後天的な考え方や行動習慣から
違いが現れるということです。
この違いがどこから生じるのか、
ワイズマンは四つの法則にまとめました。
法則(1)は「チャンスを最大限に広げる」。
すなわち、外向的で、
さまざまなチャンスに果敢にチャレンジする習慣を
身につけるということです。
法則(2)は「虫の知らせを聞き逃さない」。
直感や本能に素直に反応するということです。
(朝日新聞11/27より。残り二つは次回!)

It is not the mountain we conquer but ourselves.
征服するのは山ではない、我々自身だ。
エドモンド・ヒラリー(ニュージーランドの登山家1919-2008)
1953年エベレスト初登頂成功。

本当のムシ歯の原因は?

「ムシ歯の原因は?」2010/11

先日11月8日は「いい歯の日」でした。また11月22日は「いい夫婦の日」だそうです。「いい歯」は、ムシ歯ではない健康な歯だと理解できますが、「いい夫婦」の基準はそれぞれだと思います。それなりにいいから夫婦であって、よくなけりゃ一緒に居ないでしょう。さて今回はこれまた意外なお話し。

皆さんは「ムシ歯の原因は?」との質問に、どのように答えられますか。すぐさま「ムシバ菌!砂糖!歯磨き不足!」などの答えが聞こえて来そうですが・・。まずは図1を見て下さい。(図1)

歯を4つの輪が囲んでいます。いちばん外側の輪を除いた三つの輪は「カイスの輪」と呼ばれるムシ歯の成り立ちを表す古典的な図式です。そのカイスの三つの輪に「時間を含む環境」という4つ目の輪を小生が加えました。ひとつずつ見ていきましょう。

まずひとつ目、歯の輪。極めて当たり前な話しですけど、歯が無いとムシ歯にはなりません。甘いものが好きなアリやカブトムシがムシ歯にならないのは、ズバリ歯がないからです。

時間的な流れで、二つ目はムシバ菌の輪です。たまに「磨かないのにムシ歯ができん」という方がいらっしゃいますが、生まれてから二歳、三歳までの間に、いわゆるムシバ菌があまり棲みつかなかった場合で、あり得ることです。

三つ目は甘いもの・砂糖の輪です。これら三つの輪が重なった部分がムシ歯発生となるのです。ではどうすれば、その重なり=ムシ歯の発生をなくすことができるのでしょうか。

図2を見て下さい。それぞれの輪について、ムシ歯を避けるようにしてみましょう。甘いもの(食べ物)の輪は、キャンディーを果物に変えるなどで小さくできます。ムシバ菌の輪は、歯磨き、キシリトールガム、食後のうがいなどで小さくできます。一方、フッ化物の応用などで歯質を強化すると、歯の輪は大きくなります。するとどうでしょう。三つの輪の重なり部分は徐々に小さくなり、ついには無くなり、カリエスフリー(ムシ歯なし)の人生が送れるということになります。しかし目出たし目出たし・・とはいかないのが人生。人生、そんなに甘くない(笑)!

実は、この話を数年前まで担当する小学校で話していました。ある時、ふと考えました。この図の流れは本当に可能なのか?結論から言います、不可能です。理由は明白、歯はもちろん、ムシバ菌も食べ物も同じ口の中に存在します。口の中のムシバ菌をゼロにすることは不可能ですし、食べ物(砂糖)ゼロも無理な話です。歯がゼロになったら可能ですけど、これはまさしく「ハナシにならない話し」です。図3

話しを戻しましょう。ムシ歯の原因は皆さん御存じ、しかしムシ歯の予防法を御存じない。「いや、知ってますよ!きちんと歯を磨けばいいんでしょ!」と聞こえて来そうですが、よーく考えてみて下さい。御存じであっても、その方法が日常生活で不可能であったら?知ってはいるけど不可能ならば、日々の生活においては意味がないことではないでしょうか。小生が考えるに、顕微鏡的に歯の表面での「ムシ歯の原因」は、ムシバ菌と砂糖でしょうけど、日々の行動における「ムシ歯の原因」は、思うに「歯の床屋さん・歯の美容室がない」ことではないでしょうか。歯の床屋さん・歯の美容室=プロケアについては、この「イロハに!」のバックナンバー月号を参照ください。

加えて、もうひとつ考えて欲しいことがあります。ムシ歯予防のためにプロケアを受ける、すなわち歯科診療所に定期的に通うということは、頭でわかってはいてもなかなか実行に移せないものです。歯が痛ければ、仕事を休んででも行きますが、痛みも不都合もないのに、きちんきちんと通うのは至難の技です。図4を見て下さい。やんかぶった(髪の毛が伸びて見苦しい)小学校3年生のヒデキ君は、やんかぶっていても、髪の毛から異臭を放つわけでもなく、頭痛がするわけでもないのです。ただ伸び過ぎただけ!しかし親に「床屋に行って来なさい」と言われたヒデキ君は「はい」と言って素直に床屋さんに向かいます。ここなんです!身体的困り事は全くないのに散髪に行くという行動の基準は「習慣・文化」なのです。つまり、予防に関してはその人ひとりひとりの価値観、大きく言えば人生観が基準になりうると言えるのではないでしょうか。

ビートルズを良く聴きます。好きな曲のひとつ「Hello, Goodby」の歌い出しは「あなたはハイと言い、わたしはイイエ」。予防も同じような気がします。この違いはもはや医学的な基準ではなく、その人の生き方、ライフスタイルです。歯科医にとって「カリエスフリー」はひとつのゴールです。「The Long And Winding Road:長い曲がりくねった道」であっても歩み続けます。図5

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「道」:松下幸之助

「道」
自分には自分に与えられた道がある。天与の尊い道がある。
どんな道かは知らないが、ほかの人には歩めない。
自分だけしか歩めない、二度と歩めぬかけがえのないこの道。
広い時もある。せまい時もある。
のぼりもあればくだりもある。坦々とした時もあれば、
かきわけかきわけ汗する時もある。
この道がはたしてよいのか悪いのか、思案にあまる時もあろう。
なぐさめを求めたくなる時もあろう。
しかし、所詮はこの道しかないのではないか。
あきらめろと言うのではない。
いま立っているこの道、いま歩んでいるこの道、
ともかくもこの道を休まず歩むことである。
自分だけしか歩めない大事な道ではないか。
自分だけに与えられているかけがえのないこの道ではないか。
他人の道に心をうばわれ、思案にくれて立ちすくんでいても、
道はすこしもひらけない。
道をひらくためには、まず歩まねばならぬ。
心を定め、懸命に歩まねばならぬ。
それがたとえ遠い道のように思えても、
休まず歩む姿からは必ず新たな道が開けてくる。
深い喜びも生まれてくる。
松下幸之助
「志」久恒啓一編より

Then let’s get the ball rolling. じゃあ始めましょう!

大根二句

今週は食べ物の句のご紹介でした。
「流れ行く大根の葉の早さかな」高浜虚子
*この時期、特に師走になるとこの句を実感します。
光陰矢の如し。鹿児島市南洲寺の木板(もっぱん)には
「生死事大 無常迅速 時不待人 謹勿放逸」と。
とは言え、寒い夜にはホッカリしたいものです。
「風呂吹にとろりと味噌の流れけり」松瀬青々

Is this a good time to talk? 今、電話大丈夫?

おでん二句

「おでん煮ゆはてはんぺんは何処かな」辻 征夫
*幼い頃、はんぺんやがんもどきが、
なぜかしら不思議な存在でありました。

「おでん煮えさまざまの顔通りけり」波多野爽波
*学生時代、小倉旦過のおでんは年中ありました。
おはぎは出すのにお酒は出さない。
当時タコの足一本が800円でなかなか手が出ず、
「足なのに手が出ない」と悔し紛れに舌を出しました(笑)。

Good conversations should be cheerful and in good taste.
上手な会話というのは、楽しくて気の利いたものです。
in good taste:気が利いている・趣味の良い