BBTime 139 ロンパリ

BBTime 139 ロンパリ
「紫陽花のパリーに咲けば巴里の色」星野 椿

暑いというより熱い日々です。季節遅れですが紫陽花:アジサイは日本古来の花のようです。前回のBBTime138「一時しのぎ」の「Becky G」を観ていて「前歯の隙間」が気になりました。隙間にはその方の好みもありますから他人がとやかく言うことはないのかも知れませんが・・個人的にはない方が好きです。マドンナにもあります、ベッキーとマドンナの画像です。いかがですか?


昔「ロンパリ」という言葉を耳にしたことがあります。意味はさておき、ロンドンとパリではかなりイメージが違いますが、元は同じという歌があります。なんと超有名な「オーシャンゼリゼ」なんです。オリジナルはロンドンの「ウォータールー通り」で、その後「シャンゼリゼ大通り」へ替え歌となったのです。上はウォータールー駅舎で下はご存じ大通り。まさしくロンドンからパリへ!


ウォータールーと聞いて思い出すのが名画「哀愁:あいしゅう」です。場面がウォータールー駅・・涙涙涙で映画館を後にしました。方やシャンゼリゼの思い出は、ちょうどルイ・ヴィトンシャンゼリゼ店ができた頃に初訪問、お店でトイレ借りました。2回目は凱旋門を背にサンジェルマン方面に向けて運転しました。


今回、歌「オーシャンゼリゼ」を取り上げた理由は歌詞です。
「Aux Champs-Elysées, aux Champs-Elysées
Au soleil, sous la pluie, à midi ou à minuit,
Il y a tout ce que vous voulez aux Champs-Elysée」
「シャンゼリゼには シャンゼリゼには
晴れていても 雨が降っていても 昼間でも 真夜中でも
欲しいものは何でもあるのさ シャンゼリゼには」
ちなみに「オーシャンゼリゼ」の「オー」は「OH:感嘆のオー」ではなく、「AUX:〜で」です。





定番から元歌、また歌手によってかなりイメージが変わります。歌手の表看板が声とするならば、口の表看板は上の前歯です。上の前歯の隙間が気になる方、簡単に改善できる場合があります、遠慮なくご相談を。ちなみに小生は要らぬ節介とわかっていても、初診時に隙間のある方にはお話しします。5650
追記:シャンゼリゼ通りのイメージについて。大通りデビューの時に驚いて笑ったことがあります。標識というか表記です。日本人の感覚では、どう読んでもシャンゼリゼとは読めません。大通りでカフェしながらふと目に入った標識を見て「これなに?チャンプ・エリシー?」・・「これでシャンゼリゼって読むんだ」でした。まさしくオーシャンゼリゼ!!

BBTime 138 一時しのぎ

BBTime 138 一時しのぎ
「今走ってゐること夕立来さうなこと」上田信治

本日鹿児島は夕立・・かなりの雨でした、今は打ち水効果で涼しい風が少し吹いています。句は字余り(二十字)で内容から区切りは真ん中です・・こんなのもありなんですね。自転車にしろ、徒歩にしろ、傘や合羽がなければ走るか雨宿りするかです。今回は雨宿り「一時しのぎ」について

夕立ならばいずれ止み陽が射します、もし不幸にも止みそうにない時は「本降りになって出て行く雨宿り」という川柳(誹風柳多留:はいふうやなぎだる)のように濡れ鼠となるしかありません。
さて一時しのぎ1:歯科臨床で来院理由の多くは「痛み」です。聞くと「前に痛みがあったが二、三日で治ったので・・」とのこと。腹痛や筋肉痛と違って「歯の痛み」はほとんどの場合が炎症で、原因を処置しないと治ることはありません。患者さんのおっしゃる「治った」はおそらく「痛みが和らいだ、消えた」のことでしょう、が「一時しのぎ」ですので、受診されることを勧めます。
一時しのぎ2:痛みで来院されて処置をします。一回で痛みが消えることもあれば、二、三回かかることもあります。数は少ないのですが・・痛み消失とともに来院消失となる方がいらっしゃいます。次回トラブル時来院の際には抜歯となる可能性が大です。はっきり言って勿体ないです!

一時しのぎ3:大学の時に習った言葉で「最終補綴物:さいしゅうほてつぶつ」があります。痛みが出て神経を抜いて、根の治療をして土台を入れて、削って型とって、かぶせる。この被せ物のことですが・・卒後臨床に携わるうちに「なぜ最終なの?」「最終じゃないじゃん」と思うようになりました。最終、言い換えれば「最後」・・にもかかわらずやり変える必要が出てきたり・・一連の治療の中では最後のステップの意味で、その日の最終列車の「最終」のような意味でしょうか。対してテンポラリーという言葉があります、「一時的な」とか「臨時の」という意味です。仮歯(かりば)をテンポラリーと呼ぶこともあります。時に「最終」でなくとも「テンポラリー」でもいいんじゃない?と思うことがあります。現在、条件を満たせば(前歯から数えて)4番目と5番目の歯=4番、5番、小臼歯(しょうきゅうし)まで白い歯が保険治療可能です(もちろん仮歯ではなくて最終補綴物として)。その後ろ6番目と7番目は今のところ保険診療では金属になります。レジンの仮歯は白いのに本歯は金属・・嫌ですとおっしゃる方も当然いらっしゃいます。陶器の白い歯になると十万前後かかります。前置きが長くなりましたが、言いたいことは・・最終ではなくテンポラリーの白い被せ物でも良いのでは?ということです。仮歯の材料も色々あります、噛み合わせ、噛む力、食べ物などによって個人差はあります、数年で作り変える必要がある場合もあるでしょう、もっと持つかもしれません。口の中において「最終」という言葉はそぐわない気がします。天然歯(てんねんし:自分の歯)でない限り「最終」ではなく「テンポラリー、一時しのぎ」の考え方がケースによっては良いのかなとも思えます。

さだまさしの歌に「雨やどり」があります。「前歯から4本目に虫歯がありまして」・・「口元から虫歯がキラリン」。正確には虫歯の治療跡が「キラリン」でしょう、今なら白い歯が可能ですから「再会の確証」にはならなかったかも。ちなみに英語で「夕立=shower、シャワー」今回のBeat は「shower」です。おまけで鳥獣戯画の雨宿りも!4040
「雨宿り 止み待つ合間 歯を磨き」カルノ

https://youtu.be/dqDcb7Q9kSI

BBTime 137 AMABRUSH:ナマケモノ歯ブラシ

BBTime 137 AMABRUSH:ナマケモノ歯ブラシ
「昼顔にレールを磨く男かな」村上鬼城

いきなりですが・・解説には「レールを磨く=保守」とあります。「ところで、このレールは蒸気機関車の走る鉄道のそれだろう。いまでは想像もおぼつかないが、錆びつかないようにレールを磨く(保守する)仕事があったというわけだ。黙々とレールを磨く男と、線路の木柵にからみついて咲いている数輪の昼顔の花。炎天下、いずれもが消え入りそうな様子である」解説より。歯磨きも同じですね「笑顔と美味しい」の保守が歯磨きです。専門家として1日1回最低5分以上は磨いてほしいと思いますが、1回たったの10秒でオーケーという電動歯ブラシが世に出そうです。これです!「Amabrush:アマブラッシュ」これをくわえて・・・・・・・・・・ハイ終了です。



世の中には凄いナマケモノがいるもんです。クラウドファンディングのKickstarterで、なんと123万ユーロ(日本円で1億6000万円)以上の資金を集めています。凄いナマケモノです。この記事アップ後も資金総額はアップしています!

AMABRUSHの動画と今回のBeat はズバリ「歯ブラシ=Toothbrush」を御紹介。
おまけで「昼顔」も、ラストシーンにレールが・・・9333




ToothbrushはDNCE(ジョー・ジョナサス他)の曲で歌詞の内容はこちら
追記:現在「ユマニチュード」の再放送中です。こちらで聞くことができます。

BBTime 136 笑医と美味医:ワライとウマイ

BBTime 136 笑医と美味医:ワライとウマイ
「うなぎの日うなぎの文字が町泳ぐ」斎藤すず子

ご無沙汰です。鹿児島市は揺れました・・梅雨開けました。気が早いですが気になる「土用の丑」。今年は今月25日火曜日と来月6日日曜日の二回だそうです。夏バテに効くといっても鰻が不味ければ慣習にはならなかったでしょう。早くもコンビニにはうな丼・うな重の宣伝を見ます。何につけても商魂たくましいコンビニですが、見方を変えると日本の習慣をアシストしているとも言えます。まさしく「あっちこっち「う」の字が泳ぐうなぎの日」山本直一

さてタイトルの「笑医と美味医」または「笑医師と美味医師:ワライシとウマイシ」。宮崎のお菓子屋さん「ゴローズ」の社長さんの話に「僕らはケーキを売っているのではない、笑顔を売っているのだ」とありました。ケーキの箱を下げて帰宅、夕食後、冷蔵庫からジャジャーン!その時の皆の笑顔こそが商品だ・・とのことです。お菓子屋さんではなく「可笑しい屋さん」「嬉しい屋さん」。かたや日々の診療で小耳に挟みます(スタッフの聞き取りの中に)「歯医者は苦手だから」「歯医者には行きたくなくて」・・昔、居酒屋カウンターで横に座った人と話していて面と向かって「歯医者は嫌いだ」と言われたこともあります。先月のNHKラジオ英語講座の中には「彼は歯医者(歯医者に行くこと)を嫌っている(ヘイト使用)」とのスキットもありました。悲しくなります。昔々、宇宿(うすき)に住んでいた時に、一部の中学生男子は警察官のことを「ひね」と呼んでいました。一説によると「笹貫(ささぬき)弁」で警察官はひねくれているから「ひね」と言うんだとのこと、失礼な話です。

歯科医師が好かれないのは、やはり努力不足でしょう。早い時期から歯科医ではなく「笑医・美味医」であったなら、「最近笑っていないなあ」「近頃美味いもの食べてないな」で「行こう」「定期的に行こう」となっていれば、今頃「6480」の国になっていたことでしょう。歯科医療はあなたの「笑顔」「美味しい」のためにあると言えます(小生は確信します)。

うなぎと土用の丑をつなげたのは平賀源内の仕業だと聞きます。ムシ歯予防と「笑顔」「美味い」をつなげてもらいましょうかね。実は彼と歯科はつながりがあります。「土用の丑の日にウナギを食べる風習は、源内が発祥との説がある。ただし大伴家持が発祥ともいわれている。また明和6年(1769年)にはCMソングとされる歯磨き粉『漱石膏』の作詞作曲を手がけ、安永4年(1775年)には音羽屋多吉の清水餅の広告コピーを手がけてそれぞれ報酬を受けており、これらをもって日本におけるコピーライターのはしりとも評される。」ウイキペディアより

それとも「ウナギイヌ」の生みの親のひとり赤塚不二夫に頼みましょうか。是非、笑顔、美味いのために歯科医院を利用してください。
「Good taste, Sweet smile」
今回のBeat はかなり早いのですが・・この動画と曲です。まずはご覧あれ!「笑顔は他人(ひと)の為ならず」9270

追記:現在「ユマニチュード」の再放送中です。こちらで聞けます。