ハナ通信No.79 (2011.10)

「運命やりんごを砕く象の口」 長谷川裕

遊=apple
鹿児島でも、秋の深まりを感じるようになりました。ラジオは東北のリンゴの便りを伝えています。初めて聞くリンゴの名前に、あらためて日本の南北の長さを感じます。アップルと言えば、そうです、アップル社のスティーブ・ジョブズ氏が亡くなりました。スティーブという名のリンゴが砕かれてしまいました(泣)。
アップル初所有は、ホームページを始める数年前(1995年頃)でしょうか。当時、アップルのマークはレインボーカラーのリンゴでした。Microsoft全盛の頃でしたが、何と言っても驚きはアップル製品の秀逸なデザインです。一言カッコイイ!加えてアップルの使いやすさは素晴らしい!
「MacBook Airをネットにつなげようとしてふと気づく。(中略)あなたが教えてくれたこと。世界は、たったひとりの努力やセンスで、よりよい場所に変えることが可能な場所だということ。毎日の生活の中に美しいデザインがあるとはどういうことかということ。使いやすいということの真の意味。そして、毎日死を意識するということ。毎朝、鏡に向かってこう問いかける。「もし今日が人生の最後の日だとしたら、オレは今日やろうとしていることを本当にやりたいと思うだろうか。」”If today were the last day of my life, would I want to do what I am about to do today?”あなたがいたことで世界は確実によりよい場所になった。本当にありがとう、スティーブ。」さとなお氏のブログ「さなメモ」(www.satonao.com)10/06より
小生もアップルからは多くの刺激を受けました。まさしく美味しいリンゴ、楽しいアップル!白や銀色で赤くないですけど(笑)。今秋九月に鹿児島市にニコラ歯科をスタートしました。目的はただひとつ「キレイ+美味しい=幸せ!」の実現です。先手予防(歯のプロケア)でキレイを!痛みのない義歯で美味しいを!是非一度お越し下さい。

ハナ通信No.81 (2012.04)

ハナ通信81号

「あんぱんの葡萄の臍や春惜しむ」三好達治

医:あなたの財産を守ります
あなたの財産を守ります、と聞くと何をイメージされるだろうか。現金、預金、家、土地などがまず浮かぶだろう。守ってくれるのは金庫、銀行、タンス等々。では、歯科医師はあなたの口の中の財産を守ります、ならばどうだろう▼とかく敬遠されがちな歯科治療だが、歯科医院や歯科医師自身が治療から予防へと大きく変わりつつある。歯科の二大疾患であるムシ歯と歯周病は、適切な先手の予防処置によって、9割以上も回避できることを歯科従事者は実感し始めている▼歴史的に、痛くなって歯医者に行く、であった。この順番だと治療は後手にまわり、その後も歯科疾患の再発、治療という悪循環に陥ってしまう危険性が高い。痛くなる前に行く、問題がなくても歯科医院に行く、定期的に行くであれば生まれ持った白い歯を維持できる好循環に身を置くことができる▼お金で買える人工臓器の多くは歯科である。眼鏡やコンタクトレンズは、道具であり臓器とは言い難い。もっとも入れ歯や冠も、失われた歯やハグキの代替品であるが、道具よりは人工臓器に近いだろう▼健康な歯のほうが、人生をより味わい深いものにすることは想像に難くない。食べる、話す、笑う、歌うためには歯が必要である。健康な歯、言い換えれば人生を味わうために必要なもの、これらは人が皆、生まれ持った財産である▼後手後手治療から先手先手予防へ。ムシ歯ありきから白い歯ありきへ。白い歯を守る。これは歯科医師にとっての挑戦である。(天声新語投稿文:挑戦がテーマ)

食:あなたの美味しいを守ります!
去る3月、ネットで「二本足歩行になった理由」に関するチンパンジーを使った実験記事を読みました。入手困難な実を多く運ぶために前足を手として使い始めた?との内容。カルノ流解釈では美味しいものを多く食べたいために二足歩行に。これが正しければ人と猿の分かれ目は「美味への執着」かもしれません。美味しいものをより美味しく味わうには、口の中の食器である「歯・ハグキ・舌」を健康に保つことも、これ隠し味。食器洗い器で歯やハグキをきれいにすることはできません。是非プロケアも!「歯は磨いても、もらうもの」

ハナ通信No.80「チェント・アンニ!」

ハナ通信No.80「チェント・アンニ!」

「みかん黄にふと人生はあたたかし」高田風人子(ふうじんし)

食=「チェント アンニ!」

まずは掲句の解説文から「冬の夜に、ゆったりとコタツに入ってしまったら、ついミカンに手が伸びてしまうし、ひとつ食べたらきりもなく食べてしまいます。生きてゆくための食物とは違ったところで、精神のすみずみまで水分を補給してくれているような果物。あるいは、日々の諸事に目減りしてくる幸せを、いくばくかは回復してくれそうな、とてもありがたいものなのだなと、この句を読んで実感するわけです」(増殖する新・俳句歳時記2011/12/18)

今号で「ハナ通信」80号となりました。丸々20年、時の経つのは本当に早いものです。過去79号の医・食・遊を見てみますと、医=49話、食=39話、遊=29話。語呂合わせに少々無理がありますが(笑)「49よく29続く39サンキュ!」

80号のお祝いにイタリアンで乾杯といきましょう!場所は東千石町のグルメ通り中程に位置するリストランティーノ「イル・チプレッソ」。お店に入る時には是非「ブゥォナ セーラ」こんばんは、とイタリア語で。ドアを開けるとシニョーラ(マダム)が日本人らしからぬテンションでにこやかに迎えてくれます。可能ならば奥のテーブルがオススメ、シェフの笑顔に出会えます。料理はどれを選んでもモルトブゥォーノ(大変美味)。ワインも充実、リーズナブル(岡山酒店ワイン)。特筆すべきは、このご時世にもかかわらず、昼も夜も一回転のみ。美味ゆえ、あっという間に皿は空っぽ。しかし、気がつくと結構な時間に・・。ゆっくりと流れる時間、ワイン、料理、おしゃべり、まさにリストランティーノ。それもそのはず、お二人とも13年近くのイタリア暮らし、シェフは星付き店「イ・サロッティ」で料理長まで務められての帰国。店名の「チプレッソ」とはトスカーナ特有の「糸杉」のこと。「イト、おいしスギ」!口の中に唾液たまって準備万端、では皆さん乾杯「チェント アンニ」(百年!永久に:乾杯の声)
イル・チプレッソ 電話099-222-1713 月火休み

イル・チプレッソでのある夜のディナー

御馳走様でした!
(美味しいを持続させるためにも、お口のメンテンスを!)

ハナ通信No.78ー「Good taste, Sweet smile」

ハナ通信 No.78 2011/07
「そのことはきのうのように夏みかん」 坪内稔典

遊=「Good taste, Sweet smile」

今でも、きのうのことのように覚えています。90年7月20日が、桜歯科のグランドオープンでした。その時に流行っていたのが「真夏の果実」で、この唄を聞くたびにオープン前夜の緊張感や不安を思い出し、目頭が熱くなります。まさしく歌詞の「今もこの胸に夏は巡る」です。早いものであれから12年経ちました(ハナ通信No.42 2002/07号より)。さらに時は流れ、今月で丸21年が経ちました。

21年間でカルノが得たものは何か?それは「治すことはできないが、予防はできる」と言うことです。自己弁護になりますが、歯科医師は他人(ひと)様のムシ歯を完璧に治すことはできません。しかし予防はほぼ完璧にできます。セルフケア+プロケア=100%予防可能!治療から予防へ、治すから守るへ。さらに医療から文化・習慣へ。

菅首相は「最小不幸社会を作る」と言いました。従来の歯科医療(後手後手医療)も見方によっては「最小不幸治療」と言えるかも知れません。かたや「100%予防可能」すなわち先手先手予防は「幸福増大ケア」と言えるでしょう。字面を見ても「幸福増大ケア」の方が良さそうでしょ!悪くなって歯の治療(最小不幸治療)を受けるよりも、白い歯を保つ習慣(幸福増大ケア)へ切り替えてみませんか(ハナ通信No.74より)。

「不可能を可能にすること。無農薬でリンゴを栽培することに、木村の全存在がかかっていたのだ」この2行がガーンと目に飛び込んできました(ハナ通信No.67より)。その時の常識では不可能と思われていることに挑戦する人がいます。歯医者にとって、歯を守ることは可能であり不可能なことではないのです。そうであれば歯科医師として「守る」ことへシフトすべきだと思い始めました。

「Good tase, Sweet smile」は計画中の新スタイルのコンセプトです。「為せば成る為さねば成らぬ何事も成らぬは人の為さぬなりけり」は上杉鷹山の言葉、御意!この秋、歯科医師としての進化に挑戦します!

ハナ通信No.77「やりたいことは今やる」

ハナ通信No.77

「意志権利根性勇気アスパラガス」中田美子

医=「やりたいことは今やる」

東日本大震災でいろいろなことを考えました。考えるなかで「考えるだけ、思うだけでは無意味!」とも強く思い、しっかり行動に移すべきだと確信しました。

開業して21年の月日が流れる中、今年始め、カルノの銀座の師匠(総義歯の大家)との電話で「20年以上経つ中で進歩はしたけど進化していない」と、思わず師匠に話していました。ある程度の進歩(技術の上達)はあるかも知れないけれど、歯科医師として進化していない!ここでの「進化」とはズバリ「後手後手医療から先手先手予防へ」です。

自己弁護のようで恐縮ですが、年を経る中でいかに歯科医師として完璧な仕事をしていないかと言うことを、来院者の方の口の中を見るにつけ思い知らされます。手を付けた(治療した)歯が数年経って再発したり、悪化したり・・。反省しきりなのですが、一方「人がヒトを治療することの限界」も感じます。では歯科医師にとって完璧な仕事、言い換えれば歯科医師として最良な仕事、より世のためヒトのためになる仕事とは何か?カルノの答えは「先手先手予防」です。歯の治療ではなく、健康な歯を守ること。歯医者なら治療が仕事ではないの?との声が聞こえてきそうです。おっしゃる通りです、がしかし、より良いより完璧な仕事を目指そうとすると限界が見えてくるのも事実なのです。

生えてきた時は「健康な歯・白い歯」です。それを守ることは可能です。ではなぜ、それが一般的でないのか。ひとつの要因としては、歯科医師が「私の仕事はムシ歯ありき」という教育を歴史的に受けてきたことが有るように思われます。ムシ歯という病気があるから治療も存在するわけですが、そのムシ歯がほぼ完全に予防できることを知ってしまった今、歯科医師として進化すべきだと強く思うのです。

仕事の定義はいくつかあるでしょう。今回、仕事を次のように定義しました。「一見不可能に思えることを可能にする」です。可能なことだけをやることは仕事ではなく、単なる処理作業であり、カルノのいう仕事とは「100にひとつでも、10にひとつでも不可能もしくは困難と思われることが含まれることを遂行すること」です。

後手後手医療から、先手先手予防へ。ムシ歯ありきから白い歯ありきへ。好きな言葉を最後に添えます。1969年7月21日にアームストロング船長が人類初、月に降り立った時の一言。

「That’s one small step for a man, one giant leap for mankind.」

ムシ歯予防はワインと同じ:ハナ通信

ハナ通信No.76  2011/1月号

「この世でワインほど文明的なものはない」
アーネスト・ヘミングウェイ(アメリカの小説家1899-1961)

医—「ムシ歯予防はワインと同じ」

明けましておめでとうございます。
今号でハナ通信も丸十九年(年四回)となります。
バックナンバーもどうぞ。http://connote.jp/hana/back.htm

冒頭の言葉は「午後の死」に出て来るフレーズでこう続きます。
「この世でワインほど文明的なものはないし、
これほどの極致に到達した自然物も少ない。」
これには納得大賛成です。
カルノにとってワインは文化であり、
単なるアルコール飲料ではありません。

さてタイトル。
なぜムシ歯予防がワインと同じかをお話しします。
『歯を磨くことは、大きく言えば「人生をより味わうため」。
人生をより深く味わうために「切磋琢磨ハブラシ」
で自己磨きと同時に、専門家にも磨かせてください』
(ハナ通信No.72)。
『この際、口という器官を
「人生を味わうための器官」と、
とらえてみてはいかがでしょうか』(No.73)。
『字面を見ても「幸福増大ケア」の方が良さそうでしょ!
悪くなって歯の治療を受けるより(最小不幸治療)も、
白い歯を保つ習慣(幸福増大ケア)
へ切り替えてみませんか?』(No.74)と、
ハナ通信に書きながら、ふと考えました。
食事であれば「単に腹が満たればいい」、
お酒なら「酔えればいい」、
服でも「着られればいい」という考え方はありますし、
否定する気もありません。
ワインに関しても同じことが言えます。
となると、その人の人生、人生観も同じく十人十色です。

もうお分かりでしょう。
「悪くなってから治せばいい」という考えも存在します。
「人生を味わうために・・」とは言え、
味わい方は人それぞれ。
歯科医から見て、
ムシ歯にするのはもったいないと思っても、
それはあくまでも歯科医師の物差し。
食事でもワインでも服でも、何を選ぶかは、その人の物差し。
ムシ歯予防を望むか否かは、その人の価値観、文化!

ご存じ、ワインはヨーロッパを中心とする文化で、
日本においては舶来品。
日本は木造建築、海に面しているなどで、
大陸とは異なり「使い捨て」的な
文化・習慣がつくられたのかもしれません。
北欧では当たり前の「歯科予防」、
例えばPMTC(歯のクリーニング)は、
北欧から日本に導入されてまだ十数年です。
ゆえに歯科予防は焼酎や日本酒ではなく
やはりワインなのです。

歯はまさしく「極致に到達した自然物」です。
生えて来た時は「白い歯」。
気がつけば、
その白い歯が「黒い歯:ムシ歯」になってしまうのは、
ひょっとするとあなたの文化が関与しているのかも。
「ずっと白い歯」という文化・習慣を手にしてみませんか、
喜んでお手伝いします!

宮崎のうまいもの:ハナ通信No.75

ハナ通信 No.75   2010.10
「同じものを二度と食べることは出来ない」辻静雄(1933-1993)

食=「宮崎のうまいもの」
冒頭の言葉は、辻調理師学校を創立した料理研究家、
辻静雄氏の言葉です。御意!
ここ数年宮崎を南から北までドライブするようになりました。
途中途中で見つけた美味しいものをご紹介いたします。
ハナ通信片手に行くべし、今のうちに!

五ヶ瀬町「肉の宮部」ここの「特ホル・特ホル鍋のスープ」
夏でも冬でもいけます。イモ天も美味し。0982-82-0034

日之影町「里の駅こんにゃく村」何と言っても
「こんから君:ピリ辛唐揚げこんにゃく」これって精進料理?
ビール・焼酎にピッタシ相性抜群!0982-88-1200

延岡市「直ちゃん」皆様御存じチキン南蛮発祥の店。
タルタルソースではなく好みで洋辛子。
本家本元はやはり違います!0982-32-2052

日向市「すし屋の金太楼」国道沿い、はまぐり碁石の里の南側。
持ち帰りの「上さば棒寿司」がいち押し、
もちろん店内での寿司もオススメ、大きなネタにビックリ!
0982-57-1718

西都市「入船」鰻と言えばここ。
本部うなぎと藤うなぎで御三家としても、やはり入船。
行く度に駐車場が拡大していたことにも驚き。
西都の丘の上にひっそりと佇む修道院が「レデンプトリスチン」。
ここのクッキーは秀逸、宮崎空港2階でも購入可能。
クルミがおすすめ。入船:0983-43-0511

高鍋町「秋山商店」蚊口浜から太平洋を眺め、
店先に行くと採れたての牡蠣が籠の中にぎっしり。
白ワインを持ち込んでカキ定食に舌鼓。0983-23-1945

宮崎市「ととや」郷土料理のひとつ冷や汁(ひやしる)。
何でも美味なれど〆はここの冷や汁で!0985-26-6337
「とり乃屋」宮崎と言えば地鶏の炭火焼。
ここは雰囲気もまさしく「地鶏」、もちろん美味!
赤玉駐車場裏手。0985-24-2874

「哲心」てっしんの蕎麦と和菓子。説明不要、行くべし!
0985-27-7724
「わらべ」宮崎名物チーズ饅頭元祖のひとつ。
ANAのCAの口コミで有名に、やはりチーズ饅頭ならここ!
0985-23-2043
「エッセンハウス」最近マイブームのコロッケサンド。
牛と鶏とカボチャの3種、2つ食べれば大満足!
宮崎山形屋地下精肉部の中。0985-31-3264

日南市「みどりや」地元を代表すると言っても過言ではない店。
お客様の接待はいつもここです!0987-23-6201


「間瀬田」厚焼き卵の本家、これこそ今のうちです。
ひょっとすると当代で終るかも?0987-25-1057
「テテ」カフェのみならず師走のシュトレンも秀逸!
贅沢ランチとはテテランチのことなり。0987-68-1477

「とり金」トリはこの店。
焼き鳥屋なのにいつも食べるのはカレー鍋、美味し!
0987-64-3030

「食事を楽しむ条件は、良き仲間、健康、忙しさの三つ」
とも辻氏はおっしゃっています。
カルノなら「良き仲間、良き食欲、予期せぬ味」でしょうか(喜)。
文献「人間味という味が、いちばん美味しい」山本益博 大和書房

ハナ通信No.74ー幸福増大ケア

ハナ通信 No.74  2010.07

「露地物の尖るトマトは桃太郎」 八木林之助

医=「幸福増大ケア」

まずは掲句。その昔トマトといえば酸っぱくて、子供にとっては苦手野菜の代表格でしたが、今や酸っぱくないどころかフルーツ?と思いたくなるような甘いトマトに出会うこともしばしば。まさしくこの「桃太郎」もネーミング・味ともにビックリ。同品種の熊本八代地方産でブレイクしたのが「塩トマト」。甘いのに塩トマト?と、お店の人に聞いたところ、塩分の多い土壌ゆえの名。以前は、塩分のため太らず商品価値がなかったとか、それが今では、栽培地域限定、希少価値ありと贈答品としても大人気、トマト人生も桃太郎同様ドラマチックなり。

さて、今あなたが不可能と思っていることが、実は可能であったら?不可能な任務を遂行する映画「ミッション・インポッシブル」の話ではありません。次の式を見て下さい。「セルフケア+プロケア=100%予防可能」これはムシ歯に関する式です。開業して20年経るなかで、1992年有料版ハッスル隊スタート、1997年オーラルエステ(PMTC)開始。今、年間延べ1000名を越える方が歯のメンテナンスのために来院されます。これらを踏まえてたどり着いた式が「セルフケア+プロケア=100%予防可能」です。セルフケアとはご自身でのケア、自宅や学校での歯磨き。プロケアとはハッスル隊やオーラルエステ(PMTC)など、専門家(歯科医師・歯科衛生士)による歯磨きのことです。平成の今これら2つのケアで、普通の人(内科的に特に問題のない)においては、ムシ歯は100%予防可能と言っても過言ではありません(カルノ私見)。

首相は「最小不幸社会を作る」と言いました。不幸を最小にする社会にすると言う意味でしょうが、従来の歯科医療(後手後手医療)も見方によっては類似で「最小不幸治療」と言えるかも知れません。方や「100%予防可能」すなわち先手先手予防は「幸福増大ケア」と言えるでしょう。字面を見ても「幸福増大ケア」の方が良さそうでしょ!悪くなって歯の治療を受けるより(最小不幸治療)も、白い歯を保つ習慣(幸福増大ケア)へ切り替えてみませんか?

「セルフケア+プロケア=100%予防可能」覚えて得する式です!

ハナ通信No.73ーマンジャーレ・カンターレ・アモーレ!

ハナ通信 No.73  2010.04 ハナ通信はこちらも
「味噌・醤油・塩・酢・浅葱・初鰹」 瀬戸正洋

遊=「マンジャーレ・カンターレ・アモーレ!」

まずは掲句。解説に「調味料、そして薬味、初鰹。
単語の羅列だけでできた句。
映画のカメラが台所を撮影しているような感覚がある」
(食の一句)とあります。
まさに、ここ日南は今が初鰹の旬、もちろん堪能しました!
ちなみに浅葱はあさつきと読みます。
初鰹と言えば江戸前期の俳人、
山口素堂の句「目には青葉山時鳥初鰹」には、
正しくは「は」が入っています。

さてタイトルの三つの語句。
イタリア語をかじった方はご存じ、
イタリアに興味ある人にも耳なじみの言葉でしょう。
イタリア人は「食べる・歌う・愛する」ために生きていると、
よく日本では評されます。
これに関するイタリア人の興味深い記事を見つけました。
来日後はじめこそ面白いと感じたが、
あまりにも目にするので、
今では次元の低いステレオタイプだと思うようになったとのこと。
同時に、ふと気がついたそうです。
この三つはすべて「口という器官」が関係している!
言われてみればそうですね。
食べる、歌うはもちろんのこと、
彼の解釈では「愛する=キス」で、
やはりくち。
カルノはその昔「モノゴトのイロハ」を
「物事の胃口歯」ともじったことがあります。
イタリア人のみならず日本人もアジア人も、
いな地球人の多くは「食べる・歌う・愛する」
楽しい日々を送りたいと願っていると思います。
その主役が口です。
この際、口という器官を「人生を味わうための器官」と
とらえてみてはいかがでしょうか。
記事の中で彼は
「口の筋肉を鍛えれば、その三つがより良くなるのでは」
とも書いています。
人生を味わうために、
歯科医院で定期的なメンテナンス(クリーニング)を受ける。
より味わい深い人生への隠し味ならぬ隠し技。
是非、歯のお手入れは自宅のみならず、
歯の美容室(歯科医院)へも。
歯は磨いても、もらうもの!
ムシ歯はセルフケア+プロケア=100%予防可能なんです!

「人生とはマンジャーレ(胃)・カンターレ(口)・アモーレ(愛、ハート)」
これすなわち「人生のイロハート」。

参考文献:食の一句 櫂未知子
おいしく旅するイタリア語講座 料理王国2004/07号

歯は磨いても、もらうもの

「米磨げばタンゴのリズム春まぢか」  三木正美

医=「歯は磨いても、もらうもの」

年明け早々、春まぢかのような温かい今日この頃です。掲句にある「磨ぐ」。辞書には「水に入れてこすって洗う」とあります。ちなみに洗うは「水でよごれを落とす。きれいにする」。また磨く(みがく)は「こすってつやを出したり、きれいにしたりする」。となると本来なら「歯を洗う」でしょうね。
さてタイトルの「歯は磨いても、もらうもの」。もちろん基本はご自分での歯磨き(セルフケア)ですが、加えて歯科医師や歯科衛生士による歯磨き(プロケア)もオススメします。「エッ、歯磨きって自分でするものじゃないの!」よーく考えてみてください。あなたは物心ついてからそれなりに歯を磨いて来られたはずです。けどムシ歯になった経験がおありでは?実は「自分自身で完璧に磨きあげることは不可能」なんです。例えば背中、耳の後ろ、踵(かかと)を100%洗えますか?困難でしょう。まして口の中、歯においてをやです。今年、桜歯科は開業20周年です。「歯は磨いても、もらうもの」こんなシンプルな「ムシ歯ゼロ」への近道にどうしてもっと早く気が付かなかったかと、歯科医師として悔しく思います。今の日本において、ほぼ100%予防できる病気はおそらく「ムシ歯」だけです。「歯は自分で磨くもの」という考えが、ムシ歯の大きな大きな原因のひとつとなったのではないでしょうか。
米を磨ぐのは糠(ぬか)を落とすためで、無論そのほうが美味しく炊きあがります。歯を磨くことは、ムシ歯にしないため、シソーノーローにならないため、爽やかな吐息のため等々、大きく言えば「人生をより味わうため」だと思います。人生をより深く味わうために「切磋琢磨ハブラシ」で自己磨きと同時に、専門家にも磨かせてください。私たちが、あなたが磨くことのできない箇所を専門の設備と専用の器具で、歯やハグキを傷めることなく磨きあげます。子供さんには「ハッスル隊」、大人の方には「オーラルエステ」がよりオススメです。