BBTime 135 フェイクニュース

BBTime 135 フェイクニュース
「初夏だ初夏だ郵便夫にビールのませた」北原白秋

時代でしょうね、今なら変人扱いどころか通報されます。解説に白秋は「ビール好きだったのか?」とありますが白秋の実家は造り酒屋です。白秋の実家は日本酒で、ビールの句を詠んで、白州と言えばウイスキー・・面白いですね。ちなみに白秋は「青春・朱夏・白秋・玄冬」からとったとのこと。さて、昨年末から有名になった言葉に「ポストトゥルース:post-truth」があります。昨年のイギリスのEU離脱決定、年明けのトランプ氏当選などについて盛んに使われました。関連する語句としてフェイクニュースも最近よく耳にします。いずれも先に報道されたこと、ネットで拡散したことが真実ではないにもかかわらず、真実かのように人々の意識の中に存在するような意味だと解釈しています。

毎朝(月から金)聞く「カラダの取説」ことNHKラジオの「健康ライフ」。薬よりよく効きます(笑)。今週は健康に関する思い込みをただしてくれる内容です。聞き逃しても「らじる・らじる」で聞けます。昨日第一回目は「ビールとワイン」の話でした。デンマークはコペンハーゲンに住む人々に「好んで飲むお酒は?」で分類して後追いしたところ、ワイン派がもっとも健康的だったとのこと。赤ワインにはポリフェノールが含まれているから当たり前じゃん!とは早とちり。研究ではビールや赤ワインを買った時のレシートから同時に何を買ったかも調べています。そうですよね!ビールやワインだけでは食事は不完全です。食事あってのビールやワインです。

ビール派の人が同時買ったナンバーワンは「ソーセージ」、ワイン派の人は「野菜や果物」。もうおわかりですね、何を食べたかも健康に影響しているという訳です。テレビ番組、ネット情報、雑誌記事・・いろんな健康情報が洪水のごとく日々流れて来ます。その中からいかに「あなた」に合った真実・価値ある情報をつかみ取って実践するかが肝要だと思います。健康ライフに関しては近々アップします。

「ムシ歯予防には歯磨きが一番効果あり」はポストトゥルースです。歯科医師によっては「フッ化物利用」を一番に推す人もいます。ポストトゥルースと言ってしまうと語弊があるかもしれません。歯ブラシや歯磨き粉が普及した後に色々なムシ歯ができる原因が明らかになっても、世の中は未だ歯磨きが一番と思われているのかも。ちなみに子供さんのムシ歯予防一番の方法は「仕上げ磨き」です。おそらく大人も同じで、専門家(歯科衛生士・歯科医師)による「他人磨き」でしょう。あなたの生活の中の「ポストトゥルース・フェイクニュース」を見つけてみるのも必要かも?
今回のBeat は見えないものを見抜くということで、インビジブル・マン「98º – Invisible Man」です。0701

BBTime 134 Sweet Smile:スイートスマイル

BBTime 134 Sweet Smile:スイートスマイル
「さくらんぼ笑で補ふ語学力」橋本美代子

この句は「エミでおぎなう」と読むようです。「Sweet Smile」好きな言葉です。語学力不足でも、相手が不機嫌・怒っている・泣いているなど喜怒哀楽にかかわらず、皆をスマイルにするのがスイート:甘味です。臨床でムシ歯いっぱいの子供さんに会うことがあります、ママ・パパがバツが悪そうに付き添っていらっしゃいます。どうぞご心配なく!「親御さんは我が子の笑顔を見たくて甘味を食べさせたのですから」と思います。スイーツを子供さんに供して、子供さんが笑顔になって・・問題はその後です。いくら甘いものを食べてもその後にしっかり磨くことができればムシ歯は防げます。スイーツをしっかり食べたら、しっかり磨くが基本です。しっかり磨けなければ、少ししかスイーツを食べない、スイーツではなく果物にする等々。

我が子の笑顔を見たくない親はいません、おじいちゃんおばあちゃんもいません。我が子の歯をムシ歯にしようとスイーツをあげる親はいません。皆、笑顔見たさにスイーツを手渡すのです。ムシ歯で困る、痛みで泣く顔を見たい親はいません。そこでひと工夫が必要です。笑顔を持続するためのポイントです。
1)歯が生えたら歯医者に行きましょう、練習のためです。
2)練習が済んだら、フッ素の応用、シーラントをお勧めします。
3)可能ならば月に一回、チェック、歯磨き、フッ素応用での通院オススメです。
4)スイーツ食べたら、水かお茶でうがいしましょう(マナーの範囲内で)。
5)おやつは数回より一回の方がベターです。
6)親御さんにとって大事なことはムシ歯を作ることではなく我が子の笑顔です。

スリムなボディ維持のために食事に気を配る、二日酔いしないために酒量を考える。同じです。笑顔維持のためにスイーツの量と回数に配慮して、食べたらうがい歯磨き。日々のちょっとした習慣で笑顔維持は可能です。小さな努力で笑の維持、駄洒落ですが・・笑習慣を。今回のBEAT はコールドプレイの「Up&Up」、見方を変える、視点を変えることでアップアップ!6900

BBTime 133 歯が無い儚い

BBTime 133 歯が無い儚い
「六月を奇麗な風の吹くことよ」正岡子規

今日の桜島です。六月になると必ず思い出す句ですが、改めて「奇麗な風」とはこんな風かなぁと思う今日の風です。初秋の爽やかなスカッとした風ではなく、梅雨の晴れ間に吹くわずかに湿り気を帯びたような涼やかな風です。さて、日々仕事で「歯が無い」所に「歯を作る」ことをしておりますが改めて感じることを少々・・。歯科用語に「MT:エムティ」があり「歯が無い、歯を失った」意味です。Missing Teeth (or Tooth)の略だと記憶しております。入れ歯を作る際の診断名はこの「MT」で、歯が無いから入れ歯を作る、シンプルですが・・昨今「MT」の解釈を変えました。カルノ流解釈は「MT=Missing Tasting」。Tasteとはご存じのように「味覚・味感」「味」、動詞で「味がする」「食べる」「味わう」などの意味です。その人にとって歯を失ったことが問題ではなく「歯が無い」ことで「味わえない」ことの方が大問題であると思います。前歯ならば「食べる」以外に「話す」「顔貌との調和」なども失うことになります。

失った「歯」を補う入れ歯の作り方と、失った「味わい」を補う作り方は自ずと違ってきます。食べることに主眼を置いた奥歯の入れ歯であれば、舌の動きを邪魔しない形が必要だし、その人(患者さん)が肉が好きなのか、魚なのか、野菜なのかでアレンジが異なります。話すこと・歌うことに注目するならば、滑舌の良い入れ歯にする必要があります。ここだけの話ですが(患者さんは)入れ歯を作る際にもっともっと色々と注文すべきだと思います。眼鏡を作る時どうしますか?まず眼科に行って視力を測り眼科医に眼鏡の処方箋を書いてもらい、眼鏡屋に行くでしょう。眼鏡屋ではその処方箋を出すだけで一言も希望を言わないことはないと思います。日頃パソコンを使う仕事をしていて、割と近くを見ることが多いので弱めのレンズで構いませんとか、運転の時だけに使いますので遠くがきちんと見えるようにとか、走りますのでズレにくい眼鏡にしてくださいとか。矯正視力1.2もしくは1.5に回復するための眼鏡ではなく、日常生活の不便さを解消し、さらにQOLアップのための眼鏡新調だと思います。入れ歯新調も同じです。

本当は(理想は)歯科医師が入れ歯新調の際に患者さんとじっくり話して「新調の目的」「希望」「食の好み」「顔貌との調和」などを患者さんから聞き出してから着手するのがベストですが、現実は費用の件、保険との絡み、歯科医師の力量など色々な要素が絡んできます。しかし希望を言ってみることは可能ですので、是非、ひとつのみならずあれもこれも希望を言ってみてください、いや言うべきです。その時の歯医者の答えがひと言「それは無理です」ならば、別の歯科医を探すのもひとつの選択肢です。

永六輔さんがなくなって来月で一周忌となります。お会いした時のイメージはこの画像に似ています。その時、永さんは「味わい入れ歯」と「饒舌入れ歯」を使い分けしておられました、さすがはプロです。今回のBeat 「only hope」です。希望とhope は意味は異なりますが・・。みなさんの味わい改善をhope して!5440

BBTime 132 ファスト is ファースト?

BBTime 132 ファスト is ファースト?
「はたらいてもう昼が来て薄暑かな」能村登四郎

鹿児島は梅雨入りしましたが、今年の梅雨はツユ知らず、カラ梅雨でしょうか。さて、前回のアップから早いもので二週間が経ちました・・ツユ知らず(嘘です)。句の解説に「よほど体調がよいのだろう。仕事に集中できているから、あっという間に時間が経ってしまう。ふと空腹を覚えて時計を見ると、もう昼時である」とあります、同感。学童の頃、授業は長いのに遠足はアッという間に終わっていました。タイトルの「ファスト=fast、すぐに、速く」と「ファースト=first、最初の、重要な」は別単語で別の意味ですが混同されることがあります。正しくはファストフード fastfood であり、ファーストフード firstfood ではありません。かつて流行る定食屋が「うまい・安い・はやい」でした。この「はやい」のファストです。平成のファストフードは「はやい・高くない・まずくない」で「美味い・安い・はやい」はコンビニフーズでしょうか。ファストは品物(料理)を手にするまでがはやい、すなわち調理時間が短い、食事時間が短い、店の滞在時間が短い、手軽であるという意味でしょう。

色々なものがファスト化しています。ユニクロ・GUに代表されるファストファッションしかり。ファスト風土化という言葉も目にします。善し悪しはともかく、人々に支持される、人々の流れに添うスタイルを考慮することは必要です。近頃思うことが「歯科治療のファスト化」です。夜の診療(8時、9時まで受付とか)、土日診療に携わっていて、つくづく人々(患者さん)の要望のファスト化(コンビニ化)を感じます。言わば日常生活における「歯科治療の位置の低下」です。生活においての優先順位の低下を感じます。ファスト化が支持される理由を「手軽さ」と理解するならば、決して悪いことではありません。男女を問わず会社員の方にウイークディの昼間9時から5時の間に「休みを取って歯科治療に来てください」とは無理な話です。以前は「休みを取って来るべきだ」と思っておりました「自分の体なんだから」「治療が最優先されるべきだ」と。時が流れ自身も歳を重ね、今ではファスト化対応を考慮すべきと思います。

ウイークディの昼間に仕事を休めない、土日しかオフがない、仕事の終了は夜8時過ぎる・・この勤勉な仕事人はいつ歯医者に行くのか?昔、ジムに通っていた時のこと。年末年始はともかく、盆休みにそのジムも同じく盆休みでした。人(ジムの客)が休みの時にジムに行けないじゃんと思い脱会しました。今では年中無休24時間営業のジムが受けていると聞きます、鹿児島にも登場しました。一方でライザップが受けているのも事実です。世の中の二極化が進むにつれて、人々はさらに二極化していきます。「高価格・高品質・高デザイン」のブランドファッションが売上をそれなりに伸ばす一方で「納得価格・納得品質・納得デザイン」のファストファッション・イケア・百均が支持されるのも納得です。また二極化が進む中で対極を融合させるような新スタイル(商品)が出て来て話題となっています。「俺のイタリアン」「いきなり!ステーキ」などでしょうか。

歯科医療のひとつの分け方に「歯科治療」と「歯科予防」があります。思うに「お手軽予防」と「きちんと治療」がベストでしょう。歯科予防・メンテナンスをもっとファスト化する。いつでも手軽に高くない料金で予防処置・メンテナンスが受けられる(日本の医療保険は「疾病保険」ですので原則歯科予防は自費診療となります)。一方で不幸にも歯や口のトラブルが生じた人に対しては「きちんと治療」が受けやすい環境整備、例えばプレミアムフライデーのような早い時刻の退社、たっぷり二時間の昼休みなどの職場環境の整備。口の健康・トラブルなしが仕事の能率アップ、会社の発展につながるという認識の共有。歯科診療所において(増えては来ていますが)さらなる土日診療の拡充。イメージとしては「お手軽予防」をコンビニで受け、「きちんと治療」をデパートで受ける。

以前は「デンタルIQ:デンタルアイキュウ」という言葉を歯科従事者は使っていました。平日昼間に歯科治療に来る人すなわち歯科に高い意識を持つ=デンタルIQが高い、来れない人・来ない人=デンタルIQが低い、というような使い方です。考えてみれば患者さんや来院者に対して失礼な話です。美術館や博物館が土日オープンなのはひとりでも多くの人に観て欲しいと思うからでしょう。市役所なども土日対応サービスを広げています。歯科には歯科なりの努力がまだまだ必要だと思いますがね・・。1928年に「ムシ歯予防デー」を実施してから約90年、未だムシ歯が無くなっていないのは歯科従事者の努力不足です。なぜならムシ歯はほぼ完全に予防できるのですから。

今回、ファストの曲を探しましたがイマイチでしたのでショート(短い)の曲をご紹介、タモリ倶楽部のあの曲です。3350