忘却は宝の小箱 6480教室補講

忘却は宝の小箱 6480教室補講

「宝」をネットで調べていて秀逸なる句を見つけました。

「忘却は宝の小箱青鬼灯」石塚初榮
意味を考えてみました。
忘却そのものが宝の小箱なのか、
忘却してしまった思い出が宝なのか
どちらと思われますか?

青鬼灯:あおほおずき(青酸漿、晩夏の季語)

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6480教室:ムシバゼロ教室

6480教室:ムシバゼロ教室

ふと思い付きました、名付けて「6480教室」。
徒然なるままに書いてみます

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6480教室第1限目「国語」
1限目は国語の授業です(笑)
唐突ですが次の文章を読んでみて下さい。
「貨幣は財宝である」「かへいはざいほうである」質問です。
この文章の中に「たから」と訓読みできる漢字はいくつあるでしょう?
「ひとつ?ふたつ?」

正解は四つです。広辞苑によると全部「たから」と読みます
「貨」「幣」「財」「宝」
では、もうひとつ質問です。
「あなたにとっての「宝」とは?」

Unknown

レアなミニカー、クラシックなカメラのようなモノもあれば
旅、勝った試合、楽しい思い出などの記憶・経験
子供、家族など、ひとそれぞれでしょう。
他人から見れば「そんなもの」と思えるモノでも
その人にとっては「宝」
さて、あなたの「宝」は?
宝なんて何も持ってないわ、と思ったあなたも
実は色々な「宝」を持っています。

では「宝探し」に、いざ出発!
6480教室2限目は「遠足」です

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ムシ歯の真の原因は?その7

ムシ歯の真の原因は?その7

前回の6で歯の表面は新陳代謝しないと書きましたが、
新陳代謝しない細胞が二つあるようです
ひとつは「心筋」、もうひとつは「神経細胞」。

ところで、擦り傷をしても、数週間もすればほぼもとの正常な皮膚にもどります。
骨折した骨も二か月も経てば繋がります。
これは、その部分の細胞が新陳代謝するから可能なことなのです。
逆に考えると、一度失ったら再生できない、回復できない部分は新陳代謝しないのです。ムシ歯は深さ、大きさにもよりますが、ヒトが認知する大きさのムシ歯は、ひとりでに治癒すると言うことはありません。

話しは少々飛びますが、野生の動物・昆虫においてケガは別として、汚い状態を目にすることはほとんどありません。蝶々はいつもきれいです。
本来、生き物は生きて行く為に必要な自浄作用をある程度持っていると思います。
昆虫を観察するとわかりますが、産毛で覆われることによって汚れが付きにくくなっています。加えて、犬でも猫でも舌を使って汚れた部分を舐めてきれいにします。

本来歯もセルフケアすら必要ない器官でした、その証拠に人間以外の動物は歯を磨きません。あまりにも生き物の発達進化という物差しにおいて、極めて短期間に食生活が激変したことが、歯におけるケアが必要となった理由です。

「目を洗う」「鼻を洗う」という行為はありますが非日常です。
「胃の洗浄」は医療行為です。「耳を洗う」とは全く別の意味です。
まつげやまぶたが目が汚れることを防いでくれるし、涙で洗われます。
鼻は「鼻水」として汚れを外に出してくれます。

歯だけが、汚れが残ります、とどまります。
ゆえに、歯を磨く必要があるのです。
唾液の働きに「歯を洗う」作用はないとは言えませんが、
歯の汚れは物理的にはがさないと取り除くことはできません。
毎日使うし、汚れは残るし・・
あきらめて歯を磨きましょう(笑ハハハ)

これでおしまいだと
「それを言っちゃあ、おしめいよ」です。
次回はハミガキとその自浄作用についてのお話
(2015.6.21に読み返して気がつきました。次回を未だ書いていませんね)

原因1
原因2
原因3
原因4
原因5
原因6

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ムシ歯の真の原因は?その6

ムシ歯の真の原因は?その6

前回もったいぶっておわりましたがお答えします。
歯の表面が、皮膚や頭皮とまったくちがうこと
それは「新陳代謝しない」です!

新陳代謝:ふるいものが次第に去って、新しいものがこれに代わること。
と広辞苑にあります。皮膚は常に新陳代謝が行われます
しかし歯は新陳代謝はないのです!

皮膚に汚れやバイ菌がついたとしましょう
そのバイ菌を洗い落とさなくても、時が来れば
その皮膚そのものが新陳代謝によって剥がれ落ちますので
その時同時に汚れやバイ菌も落ちます。

歯の表面は、この自らの剥がれ落ちがないのです。
言わば自浄作用がありません。
ゆえに、歯を磨く必要があるのです。

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皮膚の新陳代謝

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真のムシ歯の原因は?その5

真のムシ歯の原因は?その5

洗うについて考えてみます。
一言で洗うと言っても、狙いは様々です。
では体に関する「洗う」を思い付くままに

朝起きて「顔を洗う」
シャワーで「髪を洗う」「体を洗う」
朝食後に「歯を磨く」
昼食前に「手を洗う」
女性が帰宅後に「顔を洗う」
「足を洗う」は意味が違う(笑)

「顔を洗う」起床後の目的は、目を覚ます。女性においては化粧を落とす。
「髪を洗う」は、おそらくメイン目的は頭皮を洗うでしょう
「体を洗う」理由は、汗かいて気持ち悪いからかもしれません。
「手を洗う」のは、手をきれいにし食べ物にバイ菌をつけない意味でしょう
「お尻を洗う」のは、ウォシュレットが発明されたから、気持ちがいいから

「歯を磨く」は他の「洗う」よりも、より純粋に「洗う」行為だと思います。
逆に考えると「歯を磨く」必要性は、他の洗うより少ないとも言えます。
個人差はありますが、歯を磨かなくても別にヒトは困らないのでは?

「洗う」行為を後押しするものが多いほどヒトは洗います。
逆に、後押しが少ないほど洗わなくなります。

ところで、洗い残しが有ったら?
顔、髪、体、手・・必ず、洗い残しは有ります。
洗い残しが有っても、日常生活レベルではさほど問題にはなりません。

歯の洗い残し、磨き残しはムシ歯になります。
誰にでもあり得る洗い残しが病気につながるのは「歯」だけです
なぜでしょう?

その理由は次回!

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真のムシ歯の原因は?その4

真のムシ歯の原因は?その4

前回その3での内容、
1−まずは、テーブルが四角であることを認知していない
2−次に、四角であると分かっていてもきちんと磨くスキル(技術)を持たない
3−また、四角を認知しスキルを持っていても、実施する時間・タイミングを持たない
4−または、根本的にムシ歯になりたくないと本気で願ってはいない
について、もう少し話します。

1−四角なのに丸く。これについては知識として丸ではなく四角なんだと知ることです。まさしく知識での死角をなくす(笑)自分では磨けない箇所が有ることを知るだけでよいです。

2−まずは道具。歯ブラシだけでは無理です。植毛部が小振りの歯ブラシ、デンタルフロス(糸ようじ)、歯間(しかん)ブラシを使う。せめて歯ブラシとフロスは必須。
フッ素入りハミガキペーストも使用します。

2−できれば電動歯ブラシをお勧めします。しかも二種類!ブラウンとソニケアの両方使用の二刀流がベスト!!ブラウンを朝使って、就寝前にソニケア使用がさらにオススメ。ブラウンはこちら ソニケアはこちら

2−電動二本はちょっと・・と思う方で、ガッツリ磨きたい人にはブラウン、じっくり磨きたい方にはソニケア、でしょうかね。勤務先でのランチ後は歯ブラシの手磨きで。ちなみにブラシを変えれば家族で共用できます。

3−タイミングや時間確保が困難な方には、ダラダラ磨きがオススメ。最近密かに実施しているのが、大きいトイレしながらソニケア磨き。湯船でゆっくり電動歯ブラシもさらにリラックスできます。

2、3−定期的(理想は月に一回)に歯科医院でプロ(歯科衛生士)に磨いてもらうことも、声を大にしてお勧めします。

4−本気で思う。二言目には「ダイエット」と言いながら食べている人があなたの周りにもいらっしゃるでしょう。ムシ歯予防に一番必要なことは、ムシ歯予防を本気で思うこと!

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ブラウン

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ソニケア

真のムシ歯の原因は?その3

真のムシ歯の原因は?その3

カイスの三つの輪の中で、ムシ歯予防に一番有効なことは
「細菌(バイ菌)を減らす」ことです。
では「バイ菌を減らす方法は?」と聞かれたら、あなたは

「ハミガキ」「キシリトール」「・・・」
ハミガキで物理的にバイ菌を除去
キシリトールでムシ歯菌の増殖を抑制する

ちなみにフッ素の応用は歯の質を強くする為であって
ムシ歯菌を減らすことには直接的にはつながりません
歯質強化には有効です。

結局、ムシ歯予防に最も有効な方法は
「歯を磨くこと」です。
毎日してますけど・・・

問題はここからです。
毎日、歯を磨いているのにムシ歯になる
これはなぜか?理由は明白です

例えて言えば、四角のテーブルを丸く拭いている!
拭き残し、磨き残しが有ると言うことです。
では、四角のテーブルを隅々まで拭けないのはどうして?

まずは、テーブルが四角であることを認知していない−1
次に、四角であると分かっていてもきちんと磨くスキル(技術)を持たない−2
また、四角を認知しスキルを持っていても、実施する時間・タイミングを持たない−3
または、根本的にムシ歯になりたくないと本気で願ってはいない−4

実は、4−最後の本気では願っていない、これは結構あります。
二言目には「ダイエットします!」と言いながら全くしない人、
あなたの周りにもいっらしゃるでしょう。

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真のムシ歯の原因は?その2

真のムシ歯の原因は?その2

その1から続きます。
カイスの三つの輪「歯」「糖分」「細菌」の中で
日常生活で減らしやすいのは「細菌」です。

「糖分」すなわち砂糖を100gから50gへ減らしても
細菌レベルで考えると同じことです。
10gでも大差ないと言って良いでしょう

砂糖不使用の料理は美味しさも低下します。
日常においてムシ歯が発生しないレベルにまで使用する砂糖の量を
減らすことは不可能とは言いませんが、極めて困難です

甘いものを控えましょう、言葉としては有効性があるように聞こえますが
日常生活においては無理ですし、少々控えた程度ではリスク減少には期待薄。
1回当たりの砂糖の量よりも、1日に何回砂糖を口に入れるかの方が問題です。

食事は三食でも、途中に砂糖入りコーヒー、ジュース、
御菓子をとれば同じことです。ジュースのみもカウントすると日に五食どころか八食の人も多くいらっしゃることでしょう。

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歯を減らすことは本末転倒
砂糖の量も減らすには限度が有る
結局、残る輪は「細菌」です。

 

真のムシ歯の原因は?その1

真のムシ歯の原因は?その1

日々ムシ歯予防のことを考えております。
さて「ムシ歯の原因は?」という問いに皆さんは何と答えられますか?
「甘いもの取り過ぎ」「ハミガキ不足」のような声が聞こえてきそうです。

果たして、そうでしょうか、正しいでしょうか、現実的でしょうか?
ムシ歯予防につながる答でしょうか、90%以上解決できますか?
と突っ込むと、皆さんは「んー」と考え込まれるのでは。

古典的なムシ歯の病因論に「カイスの輪」があります。
「歯」「細菌」「糖分」の輪の重なる部分がムシ歯となる
すなわち、この三者が登場人物であり、三者が出会うとムシ歯になるという論です

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*上の図には四つ目の輪として「時間」を加えています。

これは極めてシンプルで正しい病因論であり
しかも一見、解決策が見えるような気もします。
細菌(原因菌)を減らせばいい、糖分摂取を控えればいい!

よーく考えてみて下さい。まず、歯を減らしては元の子も有りません
ムシ歯菌を減らすことは可能ですが限度が有りますし、ゼロにはできません。
糖分を控えると言っても、これまた限度が有ります。

つまり、カイスの三つの輪においてはどれひとつ排除できないのです。
重なった部分(ムシ歯発生)を小さくするには、輪を小さくすることです。
では、どの輪を小さくすることが最も現実的でしょうか?

快適歯科推進ラボ004:美味しいと直結

美味しいと予防の直結
いつも予防について考えています。
継続して頂くためにはどうすれば良いのか?
考えました!美味しいとの直結
オーラルエステ(自費のPMTC)にはマイレージがあります。
おおよそ500円から1000円くらいまでのモノです。
当初、単価500円前後の商品を探していましたが、
500円予算で喜んで頂けるモノってそうそうありません。
そこで予算を1000円にアップしました
これは!というものをたまに見つけますが、マンネリ化します。
今回のアイデアはズバリ「食事券」。
ダイレクトにオイシイのプレゼント

美味しいと歯の手入れの必要性を直結させる方法
食事券:絵はがき用意 1000円分の食事券

表書き:絵葉書の上半分に、お店の住所、店名、電話番号
下半分に来店日、お店のサイン、感想(美味しかったメニューなど)を書いてもらう
手順(メンバー=患者さん。歯=歯科医院側)
1−メ:マイレージがたまる(5回毎にマイレージプレゼント)
2−メ:ジャンル(和食・洋食など)を選ぶ
3−歯:食事券発行(30日の期限付きハガキ)、マップを添える
4−メ:お店に行き食事しサインをもらう
5−メ:食事後の来院時にハガキを歯科医院に提示し1000円ゲット
6−歯:感想などを確認後サインし、切手を貼ってハガキを投函する
7−お店がハガキを受け取り、感想を読む
8−美味しいと歯の手入れの大切さの信頼関係が生まれる

行きつけやオススメのお店って、何軒かお持ちのはず。
話しやすい大将やマスターに、話してみては?

中華:サブロー・アオキ

ピンぼけは酔いのため