妙心寺大摂心報告6「参禅:さんぜん」
この三日間のメインイベントは何と言っても参禅です。
朝五時と夜七時に河野太通老師と雪丸令敏老師へ参禅しました。
河野太通老師はどちらかと言うと小柄な方ですが、
そのオーラたるや凄い!の一言。
「隻手音声」の問答中、
緊張のあまり老師のお言葉に「ハイ」が出ず、
大きく頷くのみ。
お茶を嗜む者にとって非公開の塔頭寺院そのものが茶室です。
控えで待つ間、襖に目をやるとどう見ても江戸時代のものです。
茶室に入り茶軸に相対するがごとく、
老師と対面するとは、
生きている茶軸と問答しているかのようです。
下衆な表現ですが百万円積んでも体験できないような経験となりました。
人生の記憶に残るベスト3にはいるでしょう。
「喝」!