歯は磨いても、もらうもの

「米磨げばタンゴのリズム春まぢか」  三木正美

医=「歯は磨いても、もらうもの」

年明け早々、春まぢかのような温かい今日この頃です。掲句にある「磨ぐ」。辞書には「水に入れてこすって洗う」とあります。ちなみに洗うは「水でよごれを落とす。きれいにする」。また磨く(みがく)は「こすってつやを出したり、きれいにしたりする」。となると本来なら「歯を洗う」でしょうね。
さてタイトルの「歯は磨いても、もらうもの」。もちろん基本はご自分での歯磨き(セルフケア)ですが、加えて歯科医師や歯科衛生士による歯磨き(プロケア)もオススメします。「エッ、歯磨きって自分でするものじゃないの!」よーく考えてみてください。あなたは物心ついてからそれなりに歯を磨いて来られたはずです。けどムシ歯になった経験がおありでは?実は「自分自身で完璧に磨きあげることは不可能」なんです。例えば背中、耳の後ろ、踵(かかと)を100%洗えますか?困難でしょう。まして口の中、歯においてをやです。今年、桜歯科は開業20周年です。「歯は磨いても、もらうもの」こんなシンプルな「ムシ歯ゼロ」への近道にどうしてもっと早く気が付かなかったかと、歯科医師として悔しく思います。今の日本において、ほぼ100%予防できる病気はおそらく「ムシ歯」だけです。「歯は自分で磨くもの」という考えが、ムシ歯の大きな大きな原因のひとつとなったのではないでしょうか。
米を磨ぐのは糠(ぬか)を落とすためで、無論そのほうが美味しく炊きあがります。歯を磨くことは、ムシ歯にしないため、シソーノーローにならないため、爽やかな吐息のため等々、大きく言えば「人生をより味わうため」だと思います。人生をより深く味わうために「切磋琢磨ハブラシ」で自己磨きと同時に、専門家にも磨かせてください。私たちが、あなたが磨くことのできない箇所を専門の設備と専用の器具で、歯やハグキを傷めることなく磨きあげます。子供さんには「ハッスル隊」、大人の方には「オーラルエステ」がよりオススメです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です