BBTime 039 無事の人その四 コマと自転車

BBTime 039 無事の人その四 コマと自転車
「自転車のベル小ざかしき路地薄暑」永井龍男
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句のイメージは昼間ですが画像は夜です。この画像、知る人ぞ知る路地ですと言うか食堂です。小生自転車も好きです、理由は大きく三つ。前進有るのみ、自分の力で進む、エコである。ちなみに今乗っているのはブリヂストン・モールトンBSM-R9のブルーです。小車輪のためたまにこけます(痛)。自転車乗り手の立場から申しますと「自転車のベル」を鳴らすのには勿論意味があります。自転車が通行するのに邪魔だから、危ないから、減速すると倒れるから等々。一度止まると漕ぎ始めに結構な力が必要ですので、止まりたくない、減速したくないのも本音です。さて小説「無事の人」の主人公は按摩の為(ため)さんではなく、宇多という名の学者か大学教授で、太平洋戦争勃発後足掛け四年の設定です。宇多氏も為さんも二人とも主人公なのかも知れません。海岸端にたつ旅館にひとり泊まり、洋書「平和の条件」をコンサイス片手に読み進めていきます。禅寺のお坊さんに「無事の人になんなされ」と言わしめたほどの波瀾万丈を生きて来た為さんと対極にいるような宇多氏。彼は風呂につかりながら「平和の条件」の言葉を思い返します。
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「世の中で人間の到達しうる唯一の安定は、コマもしくは自転車の持つ、あの安定である。もし今度の戦争で、勝利を占めた国ぐにが、人間社会を秩序よく、進歩的に発展させるような条件を作り出すことができるとすれば、平和も安全も、おのずから、これに付随してくるだろう。だが、この場あい、安全な状態というのは、絶えまのない前進であるという逆説的な教訓を、戦勝国がわは学ばなければ行けない。戦後世界における政治上、社会上、経済上の諸問題に対しては、安定させようという熱意からではなく、革新しようという熱意でもって臨むべきである。」(27頁より)「確かに自転車の最も安定な状態は、走っている場あいである。前進している場あいである。前後の車輪が威勢よく、くるくると回転している時が、自転車の一番安泰な状態であり、一番美しい姿である。車のまわり方がおそくなったら、車体はぐらつき回転がとまったら、自転車は倒れてしまう。」(29頁より)
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小生、常々「人は体の中で起きていることを真似ている」と思っています。人間の創造したパソコン、車などのプロダクツも人体のメカニズムにそっくりだし、人の行動はさらに然り(しかり)。世の中の安泰が走る自転車ならば、それは人体における新陳代謝の真似です。人体のほとんどの細胞は新陳代謝によって日々刻々と変化しています。健康状態を人体の安定とするならば、ヒトは動き続けることで健康維持が可能なのです。歩いてこそヒトであり、歩くこと(動き続ける)で健康を維持できるのです。足が第二の心臓と言われるゆえんです。口の健康は噛むこと、話すこと、歌うことなど口や歯をよく使うことで保たれます。「行住坐臥:ぎょうじゅうざが」という禅語が有ります。「歩く、止まる、坐る、寝る」です。歩くが最初に来ているのも頷けます。また「平常心是道:びょうじょうしんこれどう」も禅語ですが、何が起きても平常心(澄まし顔)ではなく、喜怒哀楽を素直に感じ表わしなさいの意味の方がより正しいそうです。やはり、ヒトは人として生きるなかで、体も心も行動も「新陳代謝」が必須のようです。蛇足をひとつ。新陳代謝しない部分は、おそらく唯一「歯の表面」です(心筋や多くの神経細胞も新陳はほとんどないそうですが代謝は行うとのこと)。歯の表面においては新陳代謝がないので「歯磨き」が必要なんです。
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逆の見方をすると、歯はほとんど老けません。白くキレイな歯が若々しい表情を醸し出す理由です。今回のBBTimeは自転車に敬意を表して有名な自転車の曲(笑)クイーンの「バイシクル・レース」。おまけで路地にちなんで「深夜食堂」を御紹介。0645


赤いウインナーと卵焼き
唐揚げとハイボール
バターライス
:おかわりです、見つけました、涙出ます(泣)。バターが目にしみるならぬ、バターがメシにしみる。
追記:お替わりと称して「深夜食堂」いろいろ見ました。だいたいオススメです。「煮こごり」もオススメ

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