BBTime 256 キクシル・トーク5「フレイル」
「衰ひや歯に喰あてし海苔の砂」松尾芭蕉
今どき海苔弁や海苔むすびで「喰あてし」となれば即「異物混入」クレーム?キクシル・トーク第5話「オーラルフレイルを防げば健康寿命も伸ばせる!」です。
歯科医「最近、「オーラルフレイル」という言葉が注目されています。オーラルフレイルとは口の機能が低下することで、加齢による衰え(フレイル)のひとつ。
実は、最近の研究によって、老化による体の機能の低下は口から始まることがわかってきたのです。その出発点は、むし歯などで歯を失うこと。
歯を失うとうまく噛めなくなるので、噛まずに飲み込むようになります。人間の首から上は筋肉のかたまりで、噛まない習慣が続けば口のまわりの筋力が低下します。舌も動きづらくなり、飲み込む力が低下してしまう。これが「オーラルフレイル」です。
さらにオーラルフレイルは、身体的な衰えだけではなく、社会からの疎外ももたらします。話しづらくなり、食べ物が口からこぼれてしまう。それが気になって、人と食事をしたくなくなります。食事というコミュニケーションの場を失うと人とのつながりがなくなり、社会から孤立してしまうのです。
オーラルフレイルを予防するには、健康な歯でよく噛み、よく話すことが大切。いつまでも自分の歯で噛めるように、若いうちからむし歯を予防して歯の健康を貯金しておくことが予防になります。
高齢になっても歯の本数が十分にある人は、認知症になるリスクが少ないこともわかっています。また、特定のミュータンス菌(むし歯の原因菌の1つ)が口の中に繁殖している人は、認知症の原因となる微小な脳出血を起こしやすいという研究報告もあります。オーラルフレイルの予防は、将来の要介護状態を軽くし、介護にかかる費用も減らすのです」サイトより
司会「むし歯予防をしっかりすれば、お金も損しない、人づきあいはうまくいく、おいしくものを食べられる、顔も老けない。これってお金をかけてやろうと思ったらものすごくかかる話。自分の歯をじょうぶに長持ちさせるとことでいろいろな得があるんですね!
歯は大事ということはわかっていたつもりでも、今までは全く目を向けていませんでした。僕はいま40代ですが、むし歯予防はもっと早いうちからやっておいた方が絶対いい。後輩とか、僕らより若い世代にこの話をしてあげたいです。いつまでも健康体で、おいしいものを食べ続けるのがボクの人生の目標。オーラルケアも面倒がらずにしっかりやりたいと思います!」サイトより
タイトルにある「健康寿命」とはピンピンコロリで言えば「ピンピン」の歳月です。大方平均寿命と十年の差があります。多くの希望はピンピンコロリ、最後の一食までも自分の口で自分の歯で食べられたらこんな幸せな人生はないでしょう。年齢に歯が入っていることを改めて考えました。
最後の一食、最後の晩餐のメニューはさてなんでしょうか?小生なら・・海苔弁ではないですね。イラストは山田全自動氏のInstagramより。0820