BBTime 286 チョコとスマホ

BBTime 286 チョコとスマホ
「綿菓子の糸の先まで小春巻く」高井敏江

先日のニュース:スマホと相性が合わず「森永♬チョッコフレーク」が終了とのこと。記事では「1967年の発売以来、半世紀以上、愛され続けている「森永のチョコフレーク」が来年の夏までに生産を終了することが発表された」・「売り上げが減少した理由について森永製菓は、「チョコレートのトレンドがリッチ志向に変化していること」と、「チョコフレークとスマートフォンの相性の悪さ」をあげた」等々。同じく終了の憂き目に会うのが「キスミントガム」。

「江崎グリコは4日、1987年発売のロングセラー商品「キスミント」の生産が終了し、在庫が無くなり次第販売を中止することを明らかにした。ガム市場は年々縮小傾向にあり、日本チューインガム協会によると「チューインガム小売販売額」は2004年の1881億円から2017年は1005億円に減少している」記事より。両者ともスマホが一因になっているようです。
「森永製菓が50年あまりの歴史があるチョコレート菓子「チョコフレーク」について来年6月にも生産を終える。江崎グリコもロングセラー商品のガム「キスミント」の生産終了を発表した。チョコレート菓子の多様化やグミやタブレットなどライバル商品の台頭のほか、スマートフォンの普及で「手がべたつく」「陳列棚を見ない」との声も出ている。身近なお菓子が姿を消す背景には、若者のトレンドの変化がありそうだ」記事より。

その昔ハナ通信に「携帯電話でムシ歯予防」を書きました。2000年7月のことです。「ラジオでこんなことを話していました。「かなりの女子高生が携帯電話を持つようになったため、アイスクリームの消費量が落ちた」。風が吹けば桶屋が儲かるみたいな話ですが、要するに、これまでアイスクリーム消費の中心であった十代の女性が、携帯電話を持ち、電話代をお小遣いから捻出するためにアイスクリームを買えなくなった、とのことでした。ピピッときました。携帯電話でムシバが減る!アイスクリームを食べないということは、もちろんムシバになりにくいし、しゃべることで唾液の分泌を促しさらになりにくくなる。以前、電車内で大きな声で傍若無人に電話している女子高生を見ると、カチンときましたが、今は逆です。もっともっと話してムシバ予防。電話でおしゃべり気付かぬうちにムシバ予防。携帯電話で長電話ムシバにならずに歯が奇麗、できれば言葉も奇麗に使って!!」ハナ通信No.34より。

平成もあと半年を切った今、携帯電話はスマホとなり音声通話よりも指でピッピッピの時代です。ムシ歯が減るのは大歓迎ですが「指がべたつく」だけでなく「歯が汚れる」「ムシ歯になりやすい」からそのお菓子を敬遠するようになってもらえば歯科医として万々歳です。チョコフレークが箱から袋入りになったことも知りませんでしたが、小生としてはCMフレーズが記憶に残る二つのお菓子が消滅するのも寂しい気はします、なくなる前に一度食べてみようかしら・・。

掲句の小春は解説に「季語は「小春」で冬。陰暦十月の異称で、まるで春のような穏やかな日和のつづくことから、小さな春と呼ばれるようになった」と。今年は11月7日が立冬ですので11/08からが陰暦十月となります。

「降る雪や明治は遠くなりにけり」中村草田男
有名なこの句を踏まえて「フレークや昭和は遠くなりにけり」です。平成もあと半年、次の年号は?8670


https://youtu.be/-sCG-ZSG-D0

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です