BBTime 374 糸むずかし

BBTime 374 糸むずかし
「あらはなる悩うつくしき水着かな」高山れおな

水着と揖保乃糸の関係は?「糸」繋がりです。句の解説に『最小限の衣服とも呼ぶべき「ビキニ」。それを身につけた状態は「肌もあらはに」という言葉の領域をはるかに越えている。「これはもう裸といえる水着かな」(大野朱香)だとすれば、どんな具合に形容すればよいのだろうか。いささかの皮肉をまじえて、作者は「脳もあらはに」とやってみた。言い当てて妙と私は支持したいが、どうだろう。この水着について「最初の水爆が投下された三平方キロの小島が、ついに到達したぎりぎり最小限の衣服と同じくビキニという名であることは、充分考慮に値する。いささか不気味なウイットである」と書いたのは、ヘルマン・シュライバーというドイツ人だった(『羞恥心の文化史』関楠生訳)。彼によれば、ベルリンの内務省は1932年に次のような警告を発している。「女子が公開の場で水浴することを許されるのは、上半身の前面において胸と体を完全に覆い、両腕の下に密着し、両脚の端の部分を切り落とし、三角形の補布をあてた水着を着用する場合にかぎられる。水着の背のあきは、肩甲骨の下端を越えてはならない……いわゆる家族浴場においては、男子は水着(すなわちパンツと上の部分)を着用することを要する」。この警告からビキニの世界的な普及までには、三十年程度しかかからなかった。ビキニは、二十世紀文化を「脳もあらはに」象徴する記念碑的衣服の一つということになる』解説より。

ビキニと糸の関係はBBTime 052「糸いとおかし」をご覧ください。偶然にも三年前の今日(8/7)に書いております。さて歯科で「糸」といえばデンタルフロスのことです。先日、友人から「いまいちフロスの使い方がわからんです」とのこと。確かに「そうだな」と思っての今回の話です。

ドラッグストアに行くと売ってあると思いますが、大きく二つに分かれます。「Waxed:ワックスドゥ:ロウ付き」か「Umwaxed:アンワックスドゥ:ロウなし」で、迷ったらWaxedをまず使ってみてください。詳しい使い方はこちらこちらそちらを。慣れないと難しいと思います。少しだけコツを伝授。

フロスは歯と歯の間をキレイにする道具です。1)まず入れる時には、鋸を引くように前後もしくは左右に動かしながら歯と歯の間に入れます。理由は、いきなり上から下・下から上にグイっと入れると間の歯肉(歯間乳頭)を傷めてしまう可能性がありますし、その場合は痛みを感じます。2)ノコギリのようにギコギコしながら入れて、引き抜く時には上もしくは下にギコギコせずにスポンと抜きます。3)もし、この時に引っかかれば無理は禁物、どちらかの指のフロスを外して横に引き抜きます。

引っかかりの部位は覚えておいてください、次回の定期検診時にお伝えください。引っかかりの主な原因は、インレーもしくは充填によるオーバー部です。これをほっておくと良くないです。何回かフロスを通すうちに引っかかりが消えた場合は歯石の可能性もあります。いずれにせよ引っかかりの存在はあまり良いことではありません。

オススメはこのY字型ホルダー付きフロスで、糸の太さに「S・M」あれば、まずは S がベターです。ただし、引っかかりのある方は糸のみのフロスが良いでしょう。糸のみにしてもホルダー付きでもかなりコンパクトですので、ポケットやカバンの中に常備されることオススメします。ホルダー付きフロスは切れるまで何度も使えます。小生は、常にポケットにこのホルダー付きフロスを入れており、爪楊枝感覚で使用します。明日から暦の上では秋、暑さまだまだ、ご自愛のほど、ご歯愛のほど。5800


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