BBTime 387 空腹ハイ!

BBTime 387 空腹ハイ!
「ラグビーのボール大地に立てて蹴る」粟津松彩子

まずは句の解説から『季語は「ラグビー」で冬。あらためて言われてみると、なるほど「ラグビーのボール」は「立てて蹴る」。ゴール・キックの情景だ。句の妙は、ラグビーのフィールドを一気に「大地」に拡大したところにあるだろう。読者がそう実感できるのは、やはり「立てて蹴る」からなのだ。キックの前には競技が止まり、キッカーは息を詰めるようにして慎重にボールを立てる。この行為を、誰も助けてはくれない。孤立無援の行為だ。このときの彼の意識には、だから束の間敵も味方も何もなく、ただあるのはボールとそれを立てるべき地表だけとなる。全神経の集中が、彼にまるで「大地」のなかにひとり放り出されたような感覚を呼び起こす。見ている観客にも、それが伝わってくる。そしてねらいを定め、高々と「蹴る」。蹴った瞬間から、徐々に彼のなかには現実が戻ってくる。敵味方が動き、観客としての作者にも競技が戻ってくる。このいわば白い緊張感が、「大地に」と言ったことで読者の眼前に鮮かとなった。昔からラグビーの句はけっこう数詠まれてきたが、試合中の具体的なシーンそのものを詠んだ句はあまり見かけない。その意味でも珍しいが、作者はよほどのラグビー好きなのだろうか。蛇足ながら、作者八十九歳の作句だ。』解説より。

小生、学生時代(大学六年間)ラグビーやっておりました。フォワード(二番フッカー)でしたので、試合中にプレイスキックの経験はありません。当時、学生試合の使用グラウンドは芝ではなくほとんど土でしたので、キックの際には踵で大地をガッガッと少し掘って、その土を手で集め小山を作り、その上に乗せて蹴っていました。因みに上記画像の名は「キックティー」、今回初めて知りました(笑)。先日のアイルランドとの試合、仕事中でしたので合間にネットで経過をチェック。再読み込みアイコンを押すたびに「アイルランドが勝っているんだろうな」と思いつつ・・ところが・・ラスト10分は神に祈りました!ノーサイドの表示が出た瞬間・・涙・涙・涙。声を上げそうなほどの感涙。

さすがにラグビーハイは感じたことはありませんでした(もっともラグビーハイなんてないでしょう)。ランナーズハイはフルマラソン中に経験あります。今回は「空腹ハイ」について。しばしばこのブログでも書いていますように、六月から減量に取り組んでいます。もちろん日々の体重は波打っていますが、ほぼ順調に減量中です。減量(体重減少)の王道は今更言うまでもなく「食べる量のコントロール」と「負荷をかける(運動)」の同時進行です。近頃感じ始めたのが「空腹ハイ」!

以前は空腹になると「軽い恐怖」「イライラ」を感じ、不機嫌になっていましたが今は違います。空腹になると「次の食事に何を食べようか?」「食事の後のスイーツは?」と考え「ワクワク」「期待」「美味しいものの連想」などが頭を占め、いわば「空腹ハイ」の状態。加えて空腹(飢餓)によってサーチュイン遺伝子のスイッチがオンになりますので、さしずめ「若返りの泉」のおじいさんの気分です。

今思えば、イライラ空腹がある日突然「空腹ハイ」になったのではありません。減量を志す中でアプリを使っての体重の可視化、レースエントリーによるランニングの強化などによって体重減少を楽しめるようになった結果だと思います。朝、空腹を感じてプルーンをひとつ口に入れた後、もう一個欲しいなと手が伸びた時、自問自答するようにもなりました。本当に「空腹なの?」「ただ食べたいだけ?」・・するともう一人の自分自身が答えます・・「空腹ではないよ」・・これで冷蔵庫を閉めます。「空腹ハイ」を楽しめるようになると楽です!減量は順調だし、お金の節約にもなるし・・ポイント還元よりも家計には効果ありです。消費税10%をきっかけに「食べる量10%減」にトライしてみては?おそらく思ったよりも簡単なはず、空腹ハイ!心地いいですよ、オススメします。最後にラグビー雑学ひとつ。蹴る球「蹴球:しゅうきゅう」は文字通りサッカー、ラグビーは闘う球で「闘球:とうきゅう」です。闘球万歳!9750


https://youtu.be/nxz-UjcoJ5k
おまけ:ラグビーの発祥など・・『ラグビーの起源は、「1823年イングランドの有名なパブリックスクールであるラグビー校でのフットボールの試合中、ウィリアム・ウェッブ・エリスがボールを抱えたまま相手のゴール目指して走り出した」ことだとされている。1840年頃にはボールを持って走る「ランニングイン」が確立して普及しだしたのは確かであるが、その第1号がエリス少年だったかどうかについては諸説ある。しかし、エリスが最初にボールを持って走ったという証言が記してある文章が、ラグビーの起源を調べる上で最古の文献だということは間違いなく、起源と考案者を探る上で名前がわかっている人物はエリスただ一人である。なお、エリス少年がルールを破ったとされるのは、ボールを手で扱ったことでなく、ボールを持って走った行為についてである。その頃はまだ今でいうサッカーも生まれておらず、当時のフットボールでは手を使うこと自体はルールとして許されていた。』Wikipediaより。2023年はラグビー誕生(文献上)二百年なんですね。エリス少年万歳!ラグビー万歳!

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