BBTime 420 うどんの形

BBTime 420 うどんの形
「なんとなく松過ぎ福神漬甘き」岡本 眸

お正月にカレーと聞くと「おせちもいいけどカレーもね!」を思い出します。ククレカレーサイトには『1976年(昭和51年)以降、年末年始に流された買い置き訴求の「おせちもいいけどカレーもね!」というキャンディーズのCMが話題となりました』(ハウス食品)。今回はモノからコトに変える「形」について。

消費が「モノからコト(経験・体験)に変わった」と耳にして久しくなります。少々前の(2016/3/29)記事ですが「モノからコトへ。ユーザーの変化を追え!」には・・『人は体験に価値を見いだす―。モノからコトへのパラダイムシフトが叫ばれて早くも10年がたち、ユーザーの体験価値(UX)の重要性はいたるところで叫ばれています』(記事はこちら)とあります。例として車所有は・・『モノに対する価値観の変化の代表例が、若者の自動車に対する興味関心の低下です。かつて多くの若者は、とにかく車を欲しいと考えたものでした。ところが最近では、自分では車を持たず、必要なときに必要な分だけレンタルできる「カーシェアリング」の登録者数が増加しています。ユーザーは、車を所有すること自体には価値を見いださず、車を利用することで得られる体験価値に対価を支払っています。これはまさに「モノからコトへのパラダイムシフト」です』。また薄型テレビの例は・・『当時、薄型テレビは「作れば売れる」そんな時代でした。高額にも関わらず、生産が追い付かないほど売れたものです。ところが、液晶(プラズマ)パネルさえ手に入れば簡単に作れる薄型テレビは、韓国や台湾などのメーカーが市場に参入した途端に価格破壊が起こり、全世界で過酷なコスト競争時代に突入しました。ユーザーに受け入れられるテレビとは何か。われわれは毎日のように議論し、アイデア出しに明け暮れました。しかしながら、どんなに機能を追求しても、デザインを良くしても、ヒット商品は生まれません。理由は明確です。ユーザーにとって、テレビの経験価値(UX)とは、結局のところコンテンツ(映像)だからです。テレビ自体の機能の差はほとんどなくなり、メーカーがどれだけ頑張って高機能テレビを作ったところで、価値を創出することができなくなってしまったのです』(記事より)。この記事と少しずれるとは思いますが・・

画像はご存じ「AirPods」。巷では「耳からうどん」とも評されました。昨年秋から「うどん」を使用するようになって「モノからコトへ変える形」を痛切に感じます。これまでも良い音質のイヤホン(B&O)とか、ノイズリダクションヘッドフォン(BOSE)も使いましたが、完全コードレスイヤホンの威力には感心させられます。入浴以外はほぼ使用可能で、他のこと(作業・行為)が同時にできます。あたかもラジオの中に入っているような心地よさ(聴こえ良さ)を十二分に堪能してます。

語学学習(聞き流し)や数々の講演会(ラジオ番組)など、装着した途端に語学学校や講演会会場にいるかのようで、ランニングの際にはエンハンサー(背中を押してくれるもの)として聴いてます。ラジオ各局は聴き逃しサービスを用意してますので、昔々の「エアチェック」よろしく「聴き逃しチェック」をこまめにすれば、それはそれは充実したプログラムを享受できます。

年明けに腕にした(手にした)Apple Watchはまだまだ使いこなせていませんが、AirPods同様「モノからコトへ変えるモノ」であることを実感します。アメリカ建築の三代巨匠のひとり「ルイス・サリヴァン」の有名な言葉「Form follows function.」・・『「形式は常に機能に従う。(form ever follows function. )」は通常「形式は機能に従う。(form follows function. )」に短縮されて用いられる。近代以前の建築は、形態を作る時に様式を根拠にしていた。当時の自動車が馬車を模倣したように「歴史」に従っていた。サリヴァンは方程式を解いていくと、結果的に美しいものができると説いた。この言葉はバウハウスなどモダニストの合言葉にもなった。』(Wikipediaより)。彼の言葉を逆さにして「Function flows from form.=機能(できること)はカタチから生まれる」(flow from:Success flows from health and intelligence.成功は健康と頭の良さから生まれる)・・まさに「コトを変える形」

何度か紹介している「チョコブラシ」・・これも「コトを変える形」と自画自賛しております。ご興味ある方はお試しください。次回はアップル製品に影響を与えたと言われているデザイナーに関する記事「Appleに影響を与えた伝説の工業デザイナー、ディーター・ラムスの「いいデザインの10か条」について。0970




おまけ:福神漬けについて句の解説より引用『おせち料理や餅に飽きた頃のカレーライスは、新鮮な味がする。添えられた福神漬に、作者はこんなに甘い味だったのかと、感じ入った。普段、福神漬をことさらに味わって食べることはなかなかないけれど、この場合、作者はたしかに味わっているのである。そこで、なんとなく松の過ぎていった感じが、読者にもなんとなくわかるような気がしてきて微笑ましい。福神漬はむろん七福神を連想させる効果もあるわけで、作者に残るいささかの正月気分とも呼応している。それにしても、ありがたい七福神を漬物にしてしまったという「福神漬」の命名は大胆不敵だ。ちなみに福神漬の中身は、ダイコン、ナス、レンコン、ナタマメ、ウリ、シイタケ、シソの七種類。明治十八年(1885)創製の東京名産である。』(解説より)。

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