BBTime 432 口きれい?

BBTime 432 口きれい?
「綺麗事並べて春の卓とせり」櫂未知子

この時期、楽しみはタラの芽です。天ぷら最高!綺麗より美味い方が、小生は嬉しいのですが(喜)・・句の解説を読んで「綺麗事」の本義が真逆であることを知りました。解説には『大意は、いかにも春らしい綺麗(きれい)な彩りの物ばかりを並べたてて、テーブルを装ったということだろう。しかし、綺麗事をいくら並べてみても、やはり全体も綺麗事であるにしかすぎない。装った当人が、そのことをいちばん良く知っている。これから来客でもあるのだろうか。気になって、なんとなく気後れがしている。そんな自嘲を含んだ句だ……。おそらく多くの読者はそう読むはずだと思うけれど、なかにはまったく正反対の意味に解する人もいそうである。というのも、綺麗事の本義は単に表面だけを取り繕った綺麗さの意味ではなくて、そのものずばり、良い意味で「物事を手際よく美しく仕上げること」だからだ。この意味で読むと、掲句の解釈はがらりと変わってしまう。我ながら上手に「春の卓」を作れたという満足感に、作者が浸っていることになる。浮き浮きしている図だ。どちらの解釈を、作者は求めているのだろうか。もとより、私にもわかりっこない。けれども、今日では本義はすっかり忘れ去られているようなので、やはり前者と取るのが自然ではあるのだろう。「君の仕事はいつも綺麗事だ」と言われて、ニコニコする人はまずいないはずだからだ。すなわち、綺麗事の本義はもはや死んでしまったと言ってもよい。同様の例には、たとえば「笑止千万」がある。本義は「悲しくて笑いなどは出てこない」だが、現今では逆の意味でしか通用しない。どうして、こんなにも正反対の転倒が起きるのか。言葉とは面白いものだ。ところで最近、柳家小三治のトークショーの録音を聞いていたら、この「綺麗事」を本義で使っているシーンに出くわした。となれば、落語の世界などではむしろ良い意味で使うことが多いのだろうか。本義の綺麗事に感心する小三治の咄を聞いていて、とても懐しいような気分がした』(解説より)。ちと枕が長くなりました。今回は「口(くち)きれい」についてのお話。

新型コロナウイルス・・未だ先が見えず不安が募ります。鹿児島県は感染者ゼロですが、時間の問題かも知れません。普通のマスクでは予防できないとは理解できても安心感のためにも着用したくなります。気休めではない色々な自己防衛策があります。前回「先手洗浄」で触れました「免疫力を低下させない」方法について補足します。オリジナル記事は『ウイルスにも負けない!? 免疫力「アップ」よりも「低下させない」食生活のポイント』(こちら)。記事の中での三つのポイント『1.栄養状態を良好に保つ 2.十分な水分を摂取する 3.口の中の衛生状態を保つ』・・三つ目の「口の中の衛生状態を保つ」すなわち「口をきれいに!」です。

記事に「目、耳、鼻、口の粘膜は外界に面しているので、粘膜にくっついた細菌やウイルス、異物を排除するという重要な役割があります。ところが、体の水分が少なくなり、「脱水状態」に陥ると、粘膜が乾燥して防御力が低下してしまいます。特に高齢者の場合は、のどの渇きに鈍感になり、こまめな水分補給をしない方がよくいらっしゃるので、冬場の脱水にも注意が必要です。  唾液には、「粘膜保護作用」のほか、「抗菌作用」もあります。唾液の分泌が低下しやすい副作用がある薬(抗コリン作用を持つ薬や利尿薬など)を飲んでいる方は要注意です。これらの薬を服用していて、十分に水分を摂取していても口の渇きが気になる方は、かかりつけの薬剤師に相談してみてください」とあります。

記事の内容の現実的オススメ方法は「食事終了時の緑茶や水(白湯・さゆ)での嗽(うがい)」と「唾液磨き」です。口をキレイに保つためには「食べない」が一番でしょうけど不可能です。口の汚れ、特に歯の表面の汚れは時間が経つと粘り気が増して除去しづらくなります。そこでオススメ1が「お茶や白湯での嗽」。お椀や皿と同じく食後直ぐに素洗いすれば本洗いの時に楽です。より良いのは「緑茶でブクブク嗽」で、そのまま「ゴックン」。口の中の素洗いと水分補給がこれで可能です。その後、ゆっくりしながらのオススメ2の「唾液磨き」。唾液磨きでハミガキと唾液による抗菌作用により更なる自己防衛力発揮です。

「免疫力アップ」の記事も多数見受けられます。大塚製薬のページには「笑い・温める・楽観性・適度な運動・食品」をあげています(こちら)。食品の記事に緑茶の有効性が出てきます。また別のページでは「①腸内細菌を善玉優位にする ②身体全体の代謝を上げる ③自律神経にメリハリを付ける」とあります(こちら)。まとめるならば「くよくよせずによく笑い」「発酵食品をよく食べる」「よく歩いてお風呂で温まる」加えて「ハミガキ」。

こう考えると「免疫力アップ」の逆は・・「うつうつ、不安、疑心暗鬼」「インスタント食品・コンビニ食事」「家に引きこもってシャワーのみ」「ハミガキ不足」。今年の春は例年になく駆け足で来るようです。人混みを避けて散歩しましょう、から元気でも良いので元気よくラジオ体操して、納豆・味噌・漬物・ヨーグルトなどの発酵食品を食べ、ゆったり湯船に肩まで浸かり、唾液磨き・・今日からできる自己防衛策です。ゆったり唾液磨きには「チョコブラシ」がオススメです。ご自愛の程、ご歯愛の程。7750




「三月の水(雨)」はこちらも。

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