BBTime 474 菌増殖

BBTime 474 菌増殖
「ぐんぐんと夕焼の濃くなりきたり」清崎敏郎

九月です、やっと早朝に新涼を感じます。画像は夕焼けではなく朝焼けの桜島。句の解説に『「ぐんぐんと」夕焼けていく空を見るのは、これから深い秋にむかってからのことになる。なんだかとても幼い発想のようにも見えるが、ここまでぴしりと言い切るのは、なまなかな修練ではできないと思う』(一部抜粋)。夏の空気と秋の空気の大きな違いは「湿気」だと思います。「湿度・湿気」について面白い記事を見つけました、今回は菌の増殖について。

画像はマクドナルド・・小生は十年に一度くらいの頻度でしょうか。記事とは『マクドナルドのバーガーは腐らないという通説への返答』です。この「返答」をマクドナルドが出した理由は・・『最近のあるTikTokの投稿を受けてのものではないかと推測している。その動画ではある女性が、靴箱に保存していた、1996年に買ったことを示す紙袋からフライドポテトとバーガーを取り出し、どちらも腐っていない24年ものだと見せびらかしている。この動画は50万ビュー以上を獲得している』とのこと。

以下、公式返答『2020年8月31日 適切な環境でなら、私どものバーガーは、ほかの大半の食べ物と同じく腐ることがあります。しかし、腐るためには、一定の条件が必要です──具体的には、湿気です。食べ物自体かその環境に湿気が充分なければ、細菌やカビは繁殖せず、したがって腐敗する可能性は低くなるでしょう。ですから、もし食べ物が充分に乾燥している、または乾燥すると、カビや細菌が繁殖する、または腐敗する可能性は低くなります。自宅で作る食べ物も乾燥するままにしていれば、同様の結果が見られるでしょう。』(返答前半)。

続き『注意して見てみれば、皆さんがご覧のバーガーはパサパサに乾燥しきっていて、決して「買った日と同じ」ではありません。実際のところ、私どものバーガーは100%米農務省の検査済みビーフのみでできています。私どものパテには保存料もつなぎも入っておりません。唯一加えられるのは、グリルで焼くときの塩とコショウ少々です。』(返答後半)。

返答が「詭弁」に聞こえるのは小生だけでしょうか(きべん:本来つじつまの合わない事を強引に言いくるめようとする議論)。また返答が正しいとするならば条件次第で「マクドナルド」は、非常に優れた(干物のような)保存食になりうるとも言えるでしょう(笑)。

では「腐るためには一定の条件が必要」その条件とは・・食品における「細菌発育の3条件」を見つけました。三つとは「栄養・水分・温度」  栄養:ヒトにとって栄養となる食品は、細菌にとっても栄養源となります。調理器具類では、食品の残さや汚れが細菌にとって栄養源となります(引用元)。  水分:細菌は、食品中の水分を利用して増殖します。水分含量50%以下では発育しにくく、20%以下では発育できません。  温度:ほとんどの細菌は、10~60℃で増殖し、36℃前後で最もよく発育します(引用元)。

この三条件「栄養・水分・温度」が揃うと細菌が増殖し、結果的に食物が腐敗します。ふと「口腔内環境:口の中の状態」は?と考えました。かなり似通っているはずです。調べてみると、果たしてそうでした。1)まず水分は十分にあります・・『口湿 99ている』(引用元)。2)次に温度は・・『Plasmansらは湿湿湿2629湿7894る』(引用元)。意外にも細菌が最もよく繁殖する36°Cよりは低いようです。3)さて栄養は・・もちろん食事として摂りますので十分にあります。

口の中が細菌増殖の三条件を十二分に満たしていることは明白です。細菌が発育増殖すれば、ムシ歯となり歯周病が悪化し、口臭の原因ともなります。かと言って口の中を「水分ゼロ」「温度10°C以下」は無理な話。となると「栄養」をいかに減らすかが肝要です。ちなみに口の中で「食物」自体が腐ることはありません(腐った食べ物を口にすることはあり得るでしょうけど)。栄養は日に三度四度五度と口に入りますので、暖かく(26~29°C)潤った(十分な水分あり)環境の口の中で、細菌は増殖し放題です。もう、お分かりのように適切な「歯磨き」が必須です。

最後に、うがった見方ですけど動画が本当だとすると・・仮説1)栄養不足:ハンバーガーには栄養がなかった 仮説2)水分不足:購入時すでにバーガーは干からびていた、もしくは靴箱が乾燥箱であった 仮説3)温度不足:靴箱は、かなり低温の環境に置いてあった・・皆様、どう思われますか。ご自愛の程ご歯愛の程。0070
https://youtu.be/4ElFlDZwxS8

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