BBTime 522 つばめつばくろ
「つじかぜやつばめつばくろつばくらめ」日夏耿之介
句の「つばめつばくろつばくらめ」を漢字変換すると「燕燕燕」となります。解説には『燕は「つばくろ」「つばくら」「つばくらめ」などとも呼ばれ、「乙鳥(おつどり)」「玄鳥(げんちやう)」とも書かれる。「燕」は夏の季語とまちがわれやすいけれど、春の季語である。しかも「燕の子」だと夏の季語となり、「燕帰る」は秋の季語となる。それだけ四季を通じて、私たちに親しまれ、珍重されてきた身近かな鳥だということなのであろう』(抜粋引用)。今回は「つば:唾液」について。ちなみに作者名は日夏耿之介:ひなつこうのすけ。燕についてはこちらもどうぞ、なお「燕」は春の季語です、ご容赦のほど。
6/8付の朝日新聞記事「口の細胞、コロナに直接感染 唾液から他人に広がる恐れ」発見!抜粋引用します。『舌や唾液(だえき)腺など、人間の口内の細胞にも新型コロナウイルスが直接感染していることを、米ノースカロライナ大などの研究チームが突き止めた。口内でウイルスが増え、唾液を通じて感染を広げる可能性があるという。専門家は会食など飲食の場での感染対策に一層の注意を呼びかける』
『無症状の新型コロナ患者でも、唾液からは3週間以上ウイルスが検出された例もあった。味覚や嗅覚(きゅうかく)がなくなった患者の唾液からは、ウイルスが見つかりやすい傾向もみられた。こうした結果から、研究チームは、口内の細胞に新型コロナが直接感染する、と結論づけた。研究者は口内の細胞が、気づかぬうちに感染し、唾液をのみ込んで気管や肺などにウイルスが侵入したり、他人に飛散させたりする「培養装置」になっているとしている』
『新型コロナの口内での感染については、日本歯科医学会連合が昨年4月、「口腔は、鼻腔(びくう)とともに咽頭(いんとう)や気道より先んじて感染するのだと推測されます」とウェブサイトで市民に注意喚起するなど、可能性が指摘されてきた。国が10月に発表した国内のクラスター(感染者集団)事例の分析資料でも、「発症者とスプーンを共用していた」「大皿料理を共有していた」などの例があったと報告。「唾液で感染することを強調すべき」と注意を呼びかけていた。日本歯科医学会連合専務理事の小林隆太郎・日本歯科大附属病院教授(口腔外科)は「ウイルスを含む飛沫(ひまつ)は見えないので、マスクを適切に着け、唾液の飛沫が口に入る可能性が高まる飲食の場ではさらに注意が必要になる」と話す』(抜粋引用)。
小生なりに解釈すると・・新型コロナウイルスは口から感染しやすく、口の中で増殖し、唾液を介して他の人に感染しうる・・このためマスクは感染予防(うつされる)のみならず感染拡大予防(うつす)の両方に有効です。ウイルスの大きさを考えるとマスクを素通りするから、意味がないとの見方もありましたが、要は唾液のドロプレット(小滴:しょうてき)ですので、マスクは十分に効果有りです。また、唾液ドロプレットが主犯のようですので「会食」「マスク無しおしゃべり」「マスク無しカラオケ」などはリスクが高くなります。もちろんワクチン接種が進めば、このようなリスクは低下します。ではでは皆さま、ご自愛の程ご歯愛の程。9760