BBTime 562 No War!

「戦争が廊下の奥に立ってゐた」渡辺白泉

2022/2/26投稿 2/25今日のダーリンより 3/1ライブ配信追加
『知ったようなことは言えないが、なんとも嫌な感じがある。距離があるだけに、なにも見なければなにも見えない。昨日と似た日本の空が広がっていて、たぶん明日もそうだ。しかし、なにも見ないでいることもできないわけで、不確かだったり、よくない雑音だったりも含めて、細切れの情報がひっきりなしに渦巻いている。現実に、戦争がはじまっている。それをできる権力を持った人間が、「やる」と決めたらできてしまうものなのか。他の立場の国やら、いわゆる国際世論やら、国内の世論に気遣う素振りもないまま、戦争ははじめられた。』(2/25今日のダーリンより)

『なんだか、一気に歴史の時間が巻き戻されたような。そんなことがあっていいんだ、できてしまうんだ? どういう理由でもこじつけて、なんでもやれるものなのか。これまで、人が考えたり進めてきたような善きことが、すべてひっくり返されたような気持ちがある。どういうものでも、つくるのは時間もかかるし難しい。しかし、それを壊すのは一瞬でできてしまったりもする。暴力には、そういう「簡単さ」がある。』

『たいしたことのないもの、ただちょっとおもしろいこと、そんなものを、小学生の工作のように続けてきた。たぶん、これを読んでる人だって、似たようなものだろう。好きな人がいたり、だれかをちょっとよろこばせたり、なにかを見つけたり、いくらか勇気を出したり、そんなことばっかりを積み重ねて、生きて老いて、やがてみんなにお別れしていくのが人生だ。そういうことが、すべてぶっ潰されてしまう悔しさがある。ミサイルも戦車も銃も、心もなければ痛みもない機械だ。そういうもののほうが強いなんて、どうにも腹立たしい。』

『いまの感染症もそうだけれど、地震も津波も、豪雨も、人間が命令してやらせたものではなかった。悲しい辛いことではあるが、天を仰いで嘆くことができた。戦争はそれとはちがう、人がやらせている。怖がらせて、力でなにかをしようとする。こういう場面で、いまは無力なじぶんをそのまま知る。そこから、どうしていくのか、どう祈るのかわからないが、まだずっと「やさしく、つよく、おもしろく」でいたい。
今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。なるべく視野を広くもって、おちついて。と思っております。』今日のダーリン2/25より

ウクライナの国旗です。青色は空を、黄色は小麦を象徴し、実り豊かな農業を表わしているとのこと。まさに冒頭の画像です。怒りを持ちながら祈ります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です