ムシ歯をつくらない歯医者11

「CとPは今やほぼ完全に予防できる」

先日神戸で開催されたシンポジウム

「定期健診型予防歯科医院の作り方」

-疾患を生まない、生ませない仕組み作り-

に演者として参加しました。

その時の基調講演の中に出てきた言葉が

「CとPは今やほぼ完全に予防できる」です。

Cとはカリエス、ムシ歯のことで、

Pとは歯周病、シソーノーローのことです。

歯科における二大疾患、ムシ歯とシソーノーローは、

さけることができる病気なのです。

例えば、ガンにならない生活スタイルとか、

食生活などの本が、巷にはあふれています。

それらのことを完璧に実践したとしても、

100%ガンにならないとは言えないでしょう。

しかし、歯科におけるムシ歯とシソーノーローは、

言えるのです。

「万緑の中や吾子の歯生えそむる」と中村草田男の有名な句があります。

この「生えそむる」の時の歯は特殊な場合をのぞき完璧です。

他の疾患、つまり他の臓器と歯の大きな違いは、

生えてきた時は完璧に健康で、その後病気=ムシ歯になる、

しかも後天的要因(生まれたあとのこと)で、

ムシ歯になるか、ならないかは人為的にコントロールできる。

他の臓器はこうすれば100%病気にならないとは言えません。

しかし、歯は完璧な状態で生え、

しかも、こうすればムシ歯などから守ることができるという、

方法が確立されている。

そうであれば「後手後手医療」から「先手先手予防」が、

良いと思いませんか。

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