ご覧になってお分かりのように、
ピラミッドが逆転しています。
今なお、歯科診療所に訪れる多くの人は患者さんであり、
口の中に何か困り事を持って、来院されます。
すなわち歯科の日常は「患者さんが治療を受けに来る」
ことで、これは人々において非日常の出来事です。
本来、トラブル発生は非日常がいいに決まっています。
できることなら、御免蒙(こうむ)りたいところです。
例としてお寺や教会を想像してみてください。
カルノは毎週のようにお寺に行きます。
お葬式ではなく、坐禅のためです。
おそらく、信者さんも足繁く教会に行かれると思います。
ミサやお祈り、懺悔、説教を聞きにと、理由は様々でしょう。
参禅してつくづく思います。
お寺や教会は、
日常(不幸でない時)に行く方が精神的に楽ですし、
生活や人生において非常にプラスになります。
さらに言えば、お葬式のときだけ行くのでは、
あまりにもモッタイナイと心底思います。
和尚さんや神父様は、
凡人の日常に多くのヒントや手助けを下さいます。
もうお分かりでしょう!
歯科もそうであるべき、
もしくはそうある要素をもっと増やすべきです。
日常の状態(問題のない)で来院する、
これが、人々にとっても歯科診療所にとっても、
日常になる方が良いのでは?
図を見てください。
問題のない時に日常的に来院すれば、
不幸にもトラブった時は非日常なことです。
ある時、ふと思いました。
例えば、男性にとって泌尿器科はどちらかと言うと、
敷居が高い場所です。
ましてや歯科は、
人々にとって一番行きたくない場所だそうです(悲)。
泌尿器科や歯科、はたまた精神科に、
抵抗感なく通うとすれば、どうすればよいのか?
答えは「日常的に通う」です。
行きたくないけど、行った方が良い所に、定期的に行くには、
逆に回数を増やすことが解決法です。
ですから、問題ない時に、問題回避のために、日常的に通う。
そうすればトラブル(非日常)も 起きにくいでしょう。
だからこそ、日常的に通って頂くために歯科診療所側が、
「D」ではなく「C」に軸足を置く必要があるのです。