進化と病気

進化と病気

本「人類進化の700万年」を読んでいて、ふと思いました。
病気という概念・捉え方は人間独特のものではないのか?
現在でも野生動物においては、病気になる=寿命の終わり
だと思います。

本によると、人類700万年の歴史を一年のカレンダーに例えるならば
1月1日:人類の誕生(直立二足歩行)
8月下旬:原人の誕生
12月21日:現生人類(言語等を持つホモサピエンス)の誕生
となり、言わば有史時代となると恐らく除夜の鐘が鳴っているでしょう。
また発見された人類の歯を見ると、
まず、雄どうしの肉体的な戦いが減り犬歯が小さくなり、
硬い木の実等を食べる為に、エナメル質が厚くなったそうです。

ヒトは進化もしくは淘汰の結果、生き残った生き物です。
環境に合わせることのできた生物のひとつです
歯の表面はからだの中で最も硬い部分です。
これはひとつの適合です
しかし、残念ながら「酸」には強くない
耐酸性を獲得していないのです。
あまりにも、人間の住む環境が激変して、体そのものが対応できていない訳です。
何万年後かには、耐酸性歯を持つ新人類がスイーツを堪能しているかもしれません。
このようなことは、ムシ歯のみならず他の病気にも言えることです。
ヒトは体そのものが対応できない場合、知恵(頭脳)で抵抗しています。
歯は酸に弱い、だから歯を磨くことで、ムシ歯を防ぐ
甘いもの、砂糖を日常的にヒトが口にするようになったのは、
つい最近のことです。
ヒトの体が、砂糖に対して耐性を持っていないのは当たり前のことです。

歯の進化は硬いモノに対しての進化(エナメル質が厚くなった)で止まっています。
スイーツに対して歯磨きで解決しようとしています。
ですから、ムシ歯予防にはもっと知恵を出すべきだと思いながら
とりとめのない文章になってしまいました。

1999年4月22日にスタートした「connote」も丸14年です。
進化しなければと思いつつの今日です。
connote:カノートとは「蘊蓄のある」という意味です。

この本です

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