ムシ歯の真の原因は?その7
前回の6で歯の表面は新陳代謝しないと書きましたが、
新陳代謝しない細胞が二つあるようです
ひとつは「心筋」、もうひとつは「神経細胞」。
ところで、擦り傷をしても、数週間もすればほぼもとの正常な皮膚にもどります。
骨折した骨も二か月も経てば繋がります。
これは、その部分の細胞が新陳代謝するから可能なことなのです。
逆に考えると、一度失ったら再生できない、回復できない部分は新陳代謝しないのです。ムシ歯は深さ、大きさにもよりますが、ヒトが認知する大きさのムシ歯は、ひとりでに治癒すると言うことはありません。
話しは少々飛びますが、野生の動物・昆虫においてケガは別として、汚い状態を目にすることはほとんどありません。蝶々はいつもきれいです。
本来、生き物は生きて行く為に必要な自浄作用をある程度持っていると思います。
昆虫を観察するとわかりますが、産毛で覆われることによって汚れが付きにくくなっています。加えて、犬でも猫でも舌を使って汚れた部分を舐めてきれいにします。
本来歯もセルフケアすら必要ない器官でした、その証拠に人間以外の動物は歯を磨きません。あまりにも生き物の発達進化という物差しにおいて、極めて短期間に食生活が激変したことが、歯におけるケアが必要となった理由です。
「目を洗う」「鼻を洗う」という行為はありますが非日常です。
「胃の洗浄」は医療行為です。「耳を洗う」とは全く別の意味です。
まつげやまぶたが目が汚れることを防いでくれるし、涙で洗われます。
鼻は「鼻水」として汚れを外に出してくれます。
歯だけが、汚れが残ります、とどまります。
ゆえに、歯を磨く必要があるのです。
唾液の働きに「歯を洗う」作用はないとは言えませんが、
歯の汚れは物理的にはがさないと取り除くことはできません。
毎日使うし、汚れは残るし・・
あきらめて歯を磨きましょう(笑ハハハ)
これでおしまいだと
「それを言っちゃあ、おしめいよ」です。
次回はハミガキとその自浄作用についてのお話
(2015.6.21に読み返して気がつきました。次回を未だ書いていませんね)
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