BBTime 063 道半ば・・

BBTime 063 道半ば・・
「まつすぐの道に出でけり秋の暮」高野素十
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九州に住んでいるとなかなか「まっすぐの道」に出会うことはありません、昔々富良野をドライブした時、約一時間ハンドルがそのままでした。先月からスポーツ関係のスーパースターが続けて亡くなられました。かずさん(山本一義氏:広島カープ)をはじめミスター・ラグビーこと平尾誠二氏、登山家の田部井淳子氏
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平尾氏とほぼ同時期にラグビーやっていました、彼は学生時代から端正なマスクとキレのあるプレーで超有名。当時は森、松尾、洞口を擁する新日鉄釜石の黄金期も終盤、神戸製鋼が台頭してきて平尾が釜石ではなく神戸に入ったと物議を醸しました。どの方もひと仕事やり遂げたとは言え「道半ば」であったことと思います。BBTime058「イトイさんの名言」で今日のダーリン(リンクは最新分)をご紹介しましたが、先日(10/19)のアップも感動でした。まずはテキストを拝借します。

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「・道半ばの その道こそが 道である
と、妙に七五調の一行が思い浮かんでしまった。そのまんまのことを思ったのだから、しょうがない。
よく、なにかのことをやっている人が、その完成を見ないままに場を去ったときに、「道半ばにして」という言い方をするのだけれど、世の中って「道半ば」だらけだよなぁと考えていた。さみしいことを言うと思われそうだけれど、ぼくがいま考えているいろいろなことが、すべて思ったとおりにどこかに着地して、「道よ、わたしのふり返るところに見える道よ」なんて言えるとは、とうてい思えない。前にも続く道があって、後にも道があって、ぼくはきっとその途中のところにいるはずだ。それは、口惜しいことでも残念なことでもなさそうだ。そういうことが、なんだか急にことばになったのである。
道にいたい、と思う。道端でしゃがんでいようと、道にいるのが好きだ。動きのなかにいたいということかもしれない。いつも途中のところにいたいのかもしれない。そのことが、欲が深いとも思えない。だってね、生きているということはそういうものだろう。みんなが道の途中にいて、ほんとは家なんてない。そうそう、家も道の上にあって動いているんじゃないか?ぼくには、そんなふうに思える。
道なき道も、道になるから、あらゆる場所は、道になりたい場所だ。宇宙の彼方にさえ、そこまでの道を見つけるのが人間だ。いちどでも潜り着いた海の底は、もう道の向こうだ。方向が見えて、向かって歩む意志さえあれば、それはもう道というものなのだ。ただ、最初に行くものと、その道を行くものがいるだけ。そんなの、どっちでもいいよ、みんな「にんげんだもの」ね。
プロ野球選手の引退を見てたから、思ったことなのかな。
今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。「ほぼ日」も「道半ば」のところにおります、しくよろね。」(今日のダーリン10/19より)
最後の「しくよろね」に・・ちょっとひっかかりました(小笑)、スクリーンショットも載せます。
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道と聞いて思い出すのが「高村光太郎 道程
「僕の前に道はない
僕の後ろに道は出来る
ああ 自然よ
父よ
僕を一人立ちさせた広大な父よ
僕から目を離さないで守る事をせよ
常に父の気魄を僕に充たせよ
この遠い道程のため
この遠い道程のため」
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この9行の詩は元は102行の長い長いものだったようです(全文はこちら)。
さてムシ歯予防も我が人生も「道半ば」です。ムシ歯ゼロのゴールはどこにあるのか、本当にあるのか?・・・あると信じて、辿り着けると信じて、今日の一歩です。
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『行く道も気づけばいつか帰り道』高野喜久雄
人生という道は一方通行、往きだけの片道切符なのか、句のように帰り道があるのか。人それぞれでしょう。まっすぐな道あればくねくね道あり・・ということで今回のBBTimeはビートルズ「the long and winding road」です。今回の画像は鹿児島在住の写真家田中達也氏の作品です(ミニチュア・カレンダはこちら)。8810
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