BBTime205 三寒四温一姫二太郎
「春がくる少し大きい靴はいて」浮 千草
今朝(2/14)ラジオで「三寒四温」について話していました。本来、真冬に中国東北部において「三日間寒いと四日目には寒さが緩むこと」を意味するそうです。日本では今の季節に「三日間寒くて四日間温かい」の意味で次第に春が近づいてくる言葉として使われていますが・・。
先日雛祭りについての「エッ!」を見つけました。ナント「お内裏様」「お雛様」はそれぞれ男女一人ずつ二人ひと組の意味で、正しくは「お内裏様とお雛様=二人+二人=四人」。「お内裏様とお雛様=殿様ひとり+姫様ひとり=二人」の誤用はサトウハチロー作詞「うれしいひなまつり」で広まったようで、サトウハチロー自身この誤りを恥じ、後々まで気にしていたというとのことでした(ウイキペディアより)。
蛇足ですがよく耳にする誤用が「一姫二太郎」。正しい意味は「初めが女の子で二番目が男の子」(男児数は何人でも可)であり「長女に続き男の子二人」(合計三人)ではありません。
さて、歯科臨床で誤用ではありませんが、誤って理解されていることのひとつに「始めは違和感あったけど良くなりました」があります。被せ物(金属冠や白い冠)や詰め物の治療後数日経っての一言で、これは誤った理解です。冒頭の句のように「革靴・布靴」なら靴が足の形に合って(変形して)「良くなる(痛くない・歩きやすい・慣れる)」ことはあっても、歯科治療での金属冠や詰めた材料が変形してその人(患者)の噛み合わせに合うことはありません、入れ歯も同様です。
違和感あったけど良くなったと感じるのは「良くなった」のではなく、合っていない人工物(被せ物・詰め物)にその人が噛み方を合わせたにすぎません。合わない被せ物によって噛み合わせがズレてしまったのです。このズレを放置することは非常に怖いことで調整が必要です。被せ物をした数日後にきちんと噛み合わせをチェックしてくれる診療所は良心的です。6790
「三寒四温」はBBTime102 でも同タイトルでアップしていました。こちらもどうぞ。