BBTime 216 ショーシャンクとお婆さん

BBTime 216 ショーシャンクとお婆さん
「この部屋に何用だつけ春の昼」渡辺善夫

大好きな句で春ならずとも(忘れずに)思い出します。「しもが心当りのある体験だろう。老化現象ではないかという人もいるが、どうであろうか。だとすれば、私には小学生の頃から、よくこういうことが起きたので、物忘れに関しては天才的に早熟だった(笑)ことになる。何をしにこの部屋に来たのか。忘れてしまったときの対策は、私の場合、ひとつしかない。もう一度、元いた場所に戻ってみることである。双六の振り出しに戻るようにしてみると、たいがい思いだすことができる」解説より

前々回「命の糧」で文七元結をご紹介した手前改めて聴き直しました。噺の終盤に「忘れていたことを思い出させる」場面(55分頃)があります。番頭さんが文七に「順々に思い出してみろ・・(58分頃)」と。今回は前回「いのちのかて」でアップした「Ink Spots – If I Didn’t Care」を聴きながらふと思い出したと言うかたどり着いた曲についてのお話、歯科とは無関係ですがシカ!とお読みください。

この映画、ご覧になった方も多いと思います、邦題「ショーシャンクの空に」です。小生この映画大好きで先日久しぶりにDVDで観ました。その時に気になった曲が「If I didn’t care(私が気にしなかったら)」です。いつかどこかで聞いたことのある曲だなあと思いつつ・・。番頭さんのアドバイスよろしく順々に辿ってこの度見事たどり着きました!

それは古今亭今輔師匠の落語「青空お婆さん」でした。ところがナント落語の挿入歌は別の曲!落語に出て来る(21分頃)曲は邦題「私の青空」原題「My Blue Heaven」で「If i didn’t care」ではなかったのです。歌い出しのメロディが瓜二つ、驚き桃の木山椒の木でした。ちなみにMy Blue Heavenの方が古く(1927年と1939年)、オリジナルの歌い出しは前奏がついており有名なフレーズは途中からです。

冒頭の画像は「百味箪笥」。記憶というか脳の仕組みはこの百味箪笥のようだとも聞きました。なかなか思い出せないのは、忘れたのではなく仕舞い込んでしまって、どの引き出しかわからない状態のようです。すぐに引き出すために、小生の考えでは
1)いつも引き出してどの引き出しかを体で覚える、自分の名前などはこれです(すぐに引き出しやすいところにその引き出しを置く)。2)関連づけて覚える、引き出しに目印をつける(四桁の数字→誕生年・誕生日・車の番号など)。3)引き出しの数を減らして百味箪笥ではなく十味箪笥にする(余計なことは忘れる、捨て去る)。

「最近は、それでも思いだせないときもままあるが、この場合はやはり老化現象かもしれない。でも、何かを忘れてしまうことも、たまには必要だ。というよりも、人間は常に何かを忘れつづけていないと生きていけない動物ではあるまいか。誰が言ったのか、それこそ忘れたけれど、ニワトリは三歩歩くと何もかも忘れてしまうのだそうだ。時々、ニワトリになりたくなる」(解説より)同感です!忘れたいことがあれば鳥の唐揚げを食べましょう。

蛇足です、映画の原題は「The Shawshank Redemption」です。公開時にこの映画を観て数年以上経ってから原題を知り、意味を調べました。レデンプションとは「買い戻し、質受け、償還、身請け、救済、(キリストによる)(罪の)贖(あがな)い、救い、(約束・義務などの)履行、補償」などの意味があります。また金融用語でもあるようで、主人公は銀行マン。これを知った時に少なからず後悔しました。以来、映画を見る前には必ず原題と意味をチェックします。6555




ふたつの聴き比べをどうぞ

 

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