108cafe 006 達磨さん

108cafe 006 達磨さん
「蒲団着て先ず在り在りと在る手足」三橋敏雄

鹿児島も晩秋から初冬を感じるようになりました。今回もラボへのレポートより抜粋
「レジンインレについて一言」今後レジンインレは増えると思いますが・・注意点をいくつか(カルノの勝手な意見)。
*破折による再製(タダ働き)をなくすためには!
破折するか否かはただひとつ「厚み」です。咬合面の厚み(クリアランス)と隣接面部の厚み(これはカドウのデザインが関係)。最悪なカドウはメタルインレと同じ感覚(デザイン)で形成印象してくる歯科医。ご存じのようにカドウのデザインはかなり違います。

達磨さんのように、簡単に言えば「足をなくして」「ボックス状にする」・・理由は厚み確保のため。咬合面部の厚み確保対策・・1)カドウを深くする。2)対合を調整する。レジンインレは従来のメタルインレとは根本的に考え方を変える必要があると思います。また「レジンインレはインレ修復と考えずにあくまでもCR充填と捉える!」「レジンインレの適合度(セット時のセメントの厚み)はメタルインレとは別認識」「レジンインレの方が歯牙の耐久性(残存年数)は高い」→メタルインレの方がインレ本体の耐久性は勝るが歯牙へのリスク(二次カリエスなど)は高い・・あくまでも個人的な意見ですがね。

ラボの対策として「クリアランス不足」「隣接面部の無理な形」などの印象には事前に再作は有料ですと言う。無理な模型ではレジンインレーは作らない(返却)。もし、そのまま無理な模型でレジンインレーを作ると・・1ー歯科医の形成は変わらない 2ータダ働きは減らない 3ー患者さんのためにはならない。

ちなみにメタルインレーの頬側への足の理由をご存じですか?昔は予防拡大という名目でカリエスでもないのに「予防的に削ってインレーの一部にする」ということが行われていたのです!また保持形態(維持形態)などの名目で頬側裂溝も削ってインレに含めていました。当時(メタルインレ形態が確立された頃。昔の昔の話です)は充填といえば「金箔充填」のみで、その後「アマルガム充填」が出てきました。このために「予防拡大」=「削ってカドウの一部にする」となったのでしょう。しかも当初のセメントは合着のみ・・などから脱却できないのではないでしょうかね。今は接着性セメントや上質な充填材があるし。

以上、あくまでも個人的な意見として書きました。考え方は色々と在ると思います。最後に句の解説から一分ご紹介。「たしかにこの通りだ。他の季節だと、寝るときに手足を意識することもないが、寒くなってくると、手足がちょっと蒲団からはみだしていても気になる。亀のように、手足を引っ込めたりする。まさに「在り在りと在る手足」だ」解説より。5880

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