BBTime 377 歯を洗う!

BBTime 377 歯を洗う!
「さらば夏の光よ男匙洗う」清水哲男

解説には『女たちは氷菓を上品に「匙」でつつきながらおしゃべりに余念がない。男は黙って匙を洗う。その匙に「夏の光」が射している。こんな夏ももうおしまい』と(解説より)。今朝は風に「涼」を感じました。夏は確かに過ぎつつあります。今回は「歯を磨く」ではなく「歯は洗う!」のお話。先ずは四つの動画をご覧ください。




動画の共通点は何でしょう?もちろん歯磨きについての動画ですが、注目して欲しいのは「歯ブラシの持ち方」です!ペングリップすなわち鉛筆磨きです。グー握りでゴシゴシ磨きはしていません。

上の画像は「楔形文字:くさびがたもじ」。Wikipedia には『世界四大文明の一つであるメソポタミア文明で使用されていた古代文字である』とのこと。この文字、見るからに痛そうでしょ? 来院される方の主訴(しゅそ)に「歯磨きの時に痛い」があります。食事の時は問題なく歯磨きの時に「痛い」・・診せて頂くと多くの場合は「楔状欠損:くさびじょうけっそん」で、歯ブラシの誤用(誤った使い方)が主な原因と言われます。歯ブラシの誤用以外にも「噛み合わせや噛む力」などによって起こるとする説もありますが、個人的意見として「歯磨き」が原因だと思います。

「歯を磨くと痛む」と来院された方に「これは歯磨きの誤用によって云々」と説明し、ムシ歯と同じ治療が必要です、具体的には欠損部表面を少し削り樹脂を詰めることになりますと言わざるを得ません。すると怪訝な表情を示す方もおられます。そうでしょう・・「ムシ歯予防」のための歯磨きが、結果的に「ムシ歯(のような状態)」を作っていたと言われても納得しかねます・・だと思います。心当たりの方は是非「グー握りゴシゴシ」をやめて「鉛筆握りシャカシャカ」へ変えてください。

銀食器でなければ「磨く」ではなく「洗う」ですよね。同様に「ミガク」よりも「洗う」イメージで歯をきれいにするのはいかがでしょう。日常臨床で日に数人の方に楔状欠損を認めます。以前、各歯ブラシメーカーに「楔状欠損の原因は歯ブラシの誤用ではないのですか?(メーカーとして考慮して欲しいのですが)」とお客様相談室にメールしたところ、返事を頂けたのは一社のみで、その返事には、やはり「誤用のみならず咬合圧(噛み合わせなど)なども関係あると言われております」との内容でした。しかし各メーカーは十分に歯ブラシの誤用を認識しているのです、その証拠が先の四つの動画です。繰り返しますがグー握りはしていません。鉛筆握りです!

持ち方は「鉛筆握り」、始めから歯磨き粉は使わず「唾液洗い・唾液磨き」をオススメします。もうひとつ気をつけて欲しいのは、近頃目にする「歯磨き粉なしで白くなる」と謳ってる歯ブラシがあります。ブラシの毛の中に微細な研磨剤を含ませてある歯ブラシの場合はオススメしません、ご注意ください。まだまだ残暑厳しい折、ご自愛のほど、ご歯愛の程。余談ですがトップの画像の匙はこちらです。01070

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