BBTime 391 唯一無二

BBTime 391 唯一無二
「まつすぐの道に出でけり秋の暮」高野素十

解説には『なんだい、これは。おおかたの読者は、そう思うだろう。解釈も何も、それ以前の問題として、つまらない句だと思うだろう。「で、それがどうしたんだい」と、苛立つ人もいるかもしれない。私は、専門俳人に会うたびに、つとめて素十俳句の感想を聞くことにしてきた。私もまた、素十の句には「なんだい」と思う作品が多いからである。そんなアンケートの結果はというと、ほとんどの俳人から同じような答えが帰ってきた。すなわち、俳句をはじめた頃には正直いって「つまらない」と思っていたが、俳句をつづけているうちに、いつしか「とても、よい」と思うようになってきた……、と。かつて山本健吉は、この人の句に触れて「抒情を拒否したところに生まれる抒情」というような意味のことを言ったが、案外そういうことでもなくて、このようにつっけんどんな己れの心持ちをストレートに展開できるスタンスに、現代のプロとしては感じ入ってしまうということではあるまいか。読者に対するサービス精神ゼロのあたりに、かえって惹かれるということは、何につけ、サービス過剰の現代に生きる人間の「人情」なのかもしれないとも思えてくる。みんな「まつすぐの道」に出られるのならば、今すぐにでも出たいのだ』(解説より)。画像は先日のスコットランド戦で代表初トライを決めた稲垣選手です。彼にとってはボールを受け取った瞬間に「まつすぐの道」が現れたと思います。トップスピードで受けた途端に目の前はスローモーションとなって・・・トライ

福岡選手のインターセプト直後も「まつすぐの道」でしょう。今回ジャパンの快進撃を観るに「唯一無二」の言葉が日本チームに当てはまると感じます。もちろん日本のみならずどのチームも「唯一」ですが、その持つ力を生かす・発揮する・出し切るのが「無二」であり、ジャパンのメンバーが彼らしか出来ないパフォーマンスを出した時「唯一無二」となり勝てるのでしょう。

小生七味唐辛子、好きです。それぞれの個性が光りながらも調和が取れている。1+1=3にも5にも10にもなるようなハーモニーであり力。以前ブログ「人生七味唐辛子」をアップしました、今回の解釈とは真逆のようですが、おそらく根本は同じでしょう。今回のW杯が観る人に感動を与えるのはラグビーの持つ「理不尽さ」「協力」「個々の力」などの要素が、人それぞれ「唯一無二」の人生に投影されるからかもしれません。

決勝トーナメントはまさに「まつすぐの道」。11/02横浜に向けての道を歩むジャパンに声援を送ります。十五色唐辛子のごとく力を発揮されんことを祈ります!4350


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です