BBTime 485 スタンド

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「ヒト科ヒトふと鶏頭の脇に立つ」摂津幸彦

解説に『ホモサピエンスかホモルーデンスか。鶏頭の十四、五本を数えなくとも、ただその脇に立つだけでいい。するとどうだろう。言葉のハ行とカ行とタ行の音がおのずと遊びはじめる。巧まぬ何気なさ。ぼーっとつっ立っているのは誰。『鹿々集』(1996)所収』(解説より)。ホモサピエンスとは『ホモ・サピエンスは、リンネという学者によって定義された言葉で、英知人と訳す。人間は他の動物と違って考えることができる、ということを強調した言葉です。ホモ・サピエンスは生物学上の分類名として使われることも多く、「人間は英知人である」というニュアンスを持たない場合もあります』(出典はこちら)。かたやホモルーデンスは『ホモ・ルーデンスは、ホイジンガが定義した言葉で「遊戯人」と訳します。遊戯という言葉が表すように、ホモ・ルーデンスとしての人間は「自由に遊ぶ生き物」です』(出典)。個人的には「ルーデンス」の方がいいです。今回は「ホモ・スタンディングス」立つ人について。

先日、生活習慣病予防健診結果通知が手元に。肝臓データに嬉しい驚き!画像のように軒並み下がっていました。ここ数十年ほぼ毎年受けてますが、必ずひとつかふたつは「H」の数値。医者からは「お酒の飲み過ぎですかね」とお小言。ここ十年ほど、結構飲んだ年とほぼ飲まなかった年がありましたので、小生の場合、酒量が主因でもなさそう。運動量も年によってかなりの差があり、運動量でもなさそう。今年に限っての違いは何だろう?と自問自答するに・・・ありました。恐らくそれはスタンド:立つことです。立ち始めたのは、今年になってから。理由はシンプル・・仕事用椅子のキャスターが古くなり、滑らかさが無くなったため・・これいかに?そうだ、立って仕事しようと思い、立ち始めました。

今年正月から腕にアップルウォッチ 。三つのリング『ムーブ、エクササイズ、スタンドという3つのリング。これらを毎日完成させるという1つのゴール。いつもやりたくなるほどシンプルかつ楽しい方法で、あなたの毎日をもっと健康的にする。そんな発想から作られたのが、Apple Watchのフィットネスアプリです』(アップルサイトより)。ここにもスタンド!『座りすぎは健康問題の一因となることがあります。だからApple Watchは一日を通して、あなたのスタンドゴールに向けた進捗を記録し、立ち上がるきっかけを与えます。座っている時間を減らすことは、血圧を下げ、活力を高め、心疾患のリスクを低下させることにつながります』(アップルサイトより)。

ヒトの定義のひとつに「直立二足歩行」がありますが、直立二足歩行とは文字通り二足で歩くことのみならず「二足で立って動き回る」ことも意味するのではないでしょうか?立つことで、体内の様々な液体と重力が相まって普通(健康)を維持しているのかもしれません。

「立つことが肝臓の健康維持に関与」というのは個人的意見です。肝臓データに問題ありだけど、お酒をやめたくないと思う方、是非「立って動く」ことをお勧めします。ではでは、ご自愛の程ご歯愛の程。

蛇足ですが、冒頭の句の解説文中「鶏頭の十四、五本を数えなくとも」は・・超有名な句・・「鶏頭の十四五本もありぬべし 正岡子規」を踏まえてです。4930


 

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