BBTime 509 勝者の歯磨き

BBTime 509 勝者の歯磨き
「菜の花や月は東に日は西に」与謝蕪村

音のリズムに加え、漢字と平仮名が交互に出てくる見た目のリズムも好きな句です。解説によると今から約二百五十年前、三月二十三日作とのこと(1774年、247年前)。今回は前回「ハイシャのハミガキ」を受けて「勝者の歯磨き」です。

では小生が勝手に考えた「勝者の歯磨き」を述べていきます、順不同。
1)歯磨きの場所は洗面にこだわらない。同居の方との擦り合わせも必要ですが、洗面所に固執する必要もなければ、意味もありません。どこでも歯磨きオススメです。2)歯磨きに必要なモノ:結論から言います。歯磨き粉は必須ではありません。必須なものは「歯ブラシ・フロス・舌・水」。歯ブラシとフロスはお使いでしょう。舌は?舌で歯磨き、磨き残し部位の発見に使います(「猫の舌」参照)。水はうがいです。歯磨きできない時のウガイは有効です。3)歯磨きは食後のみにあらず。食後の歯磨きは、食後の皿洗いと同様です。もちろん食事直後が最も汚れているのですが、食器に着いた汚れ・歯の汚れは基本的には食物であって、腐敗物でもなくバイキンの塊でもないのです。歯の表面についた糖分を餌に、時間が経つとバイキンが酸を作ることが問題なんです。4)あえて言うと、キレイでない、汚れている皿やお箸であなたは食べているかもしれません。そうであれば、食前に歯を磨くことも意味があるのです。と言うことは、歯磨きはいつでもOKだとも言えます。

5)では、いつ磨くのが良いのか?オススメは時間が取れる時に、が答えです。シンプルに言えば「いつでもどこでも磨ける時にミガク」がよろしいかと。イチオシは入浴時の湯船磨きです。ウルトラマンとカップラーメンは3分ですが、やってみると歯磨きの3分はかなり長く感じます。是非、湯船磨きで3分から5分間を目標に。6)さらに、こんなことを言うと「エッ?」と思われるかも知れませんが自分磨きには限度があります。そこでズバリ「歯は磨いても、もらうもの」!歯科医院での定期的なメンテナンスは必須です。

7)食べ物やメニューによって歯磨きを変えることは意味のあることですが、日常では困難。現実的に可能なことは、磨けない時の「コップ一杯の水」で水ウガイです。レストランでデザート直後に「お水ください」で、こそっとグジュグジュゴックン。デザート直後の皿の水洗いとイメージしてください。8)日々日常で携帯するのはケータイのみならず是非フロスも。周りから見えない場面で爪楊枝同じく使います。フロスも携帯してください。9)余計なお節介ですが・・「ハイチュウ」はダメです!もし食べたら、水ウガイか歯磨きを!

10)スプーンではなく鏡でご自分の歯を見てください。素顔のみならず、髪型だけでなく、歯も見てください。11)最後に再度申しますが、歯磨き粉はさほどムシ歯予防に効果を発揮しません。唾液磨きの方が効果ありです。唾液磨きであれば、洗面に立つ必要も無く(歯ブラシが手元にあれば)、ご自分の唾液ですので吐き出す必要もなく、長い時間磨けます。12)それでも歯磨き粉を必要とされるのならば、大人の方ならばフッ化物濃度1450ppmFのモノをオススメします。使用タイミングは歯磨きの最後に、しかもラストのうがいは無しで歯磨き粉を吐き出すだけ。うがいしてしまうと折角歯の表面に塗られたフッ化物を洗い流してしまうので効果減です。

人は生きるために食べます。味わうために健康な歯が必要です。ご自身での切磋琢磨は困難です。セルフケアが基本ですが「歯は磨いてももらうもの」。ご自愛の程ご歯愛の程。今回ご紹介する曲は「三月の水」です。ではまた 0530


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