「月の夜のワインボトルの底の山」樅山木綿太
2022/9/18投稿 9/19「おやつ堂」リンク追加
ワイン瓶底の「そこ」は知っていましたが「山」とは!。解説には『人がワインを手にしたのは古代メソポタミア文明までさかのぼる。醸造は陶器や革袋の時代を経て、木製の樽が登場し、コルク栓の誕生とともにワインボトルが普及した。瓶底のデザインは、長い歴史のなかで熟成中に溶けきらなくなったタンニンや色素の成分などの澱(おり)を沈殿させ、グラスに注ぐ際に舞い上がりにくくするために考案されたものだ。便宜上のかたちとは分かっても、ワインの底にひとつの山を発見したことによって、それはまるで美酒の神が宿る祠のようにも見えてくる。ワインの海のなかにそびえる山は、月に照らされ、しずかに時を待っている』(解説より抜粋)。今回は底ではなく、ワイン畑の周りに見られる壁(クロ:cols)・・にかこつけて「ifの壁」。山についてはBBTime 061 知る人ぞ得!もどうぞ。
画像は仏ブルゴーニュ、ロマネ・コンティの畑。周囲をクロと呼ばれる壁(塀)で囲ってありますが、さほど高くはありません。大人であればあれば跨ぐことができる程度です。ウサギなどの小動物の侵入を防ぐためのクロなので、この高さだそうです。今回の「ifの壁」・・まずは次の画像をどうぞ。
マグカップ外側のレリーフ「Plastic Products can be lifelong companions if you care for them.(プラスチック製品であっても一生モノになり得ます。あなたが大切にすればね)」。マグカップについてはBBTime 556 Long Lifeをご参照のほど。この文章が好きです。「Plastic Products」を「Your Teeth(あなたの歯)」に置き換えれば、ムシ歯予防メッセージになるではありませんか!反芻するうちに「if」がキーだと気が付きました。if以下の「もし、あなたがケアすれば」・・これが「ifの壁」。「言う易く行うは難し」が人の世。そうであれば、壁(塀)が低ければ低いほど、ムシ歯予防は容易になり、マグカップであれば「一生モノ」になり得ます。
いかに「ifの壁」を低くするかがプロのワザでしょう。ちなみにナガオカケンメイ氏デザインのこのプラマグは、カップデザインもさる事ながら、LINEを使っての場作りによって仲間作り・仲間のチャットを可能にしておられ、マグカップへの愛着を増幅させる(育くむ)仕組みになっているように思います。仲間とは「作り手」「伝え手・売り手」「使い手」の全てを含みます。
先日、ブルーボトルコーヒーのコールドブリュを飲みました、美味でした。さて小生、歯科医の考える「ifの壁」を低くする仕掛けとは・・ズバリ「カフェ」です。カフェでムシ歯予防ができたなら、ムシ歯予防のためにカフェに行くとなれば、それは低い壁になるのではないでしょうか。いやいや、ムシ歯予防のために定期的に歯医者に言っているよとおっしゃる方、是非お続けください。かたや行っていない人の壁は何でしょう?小生はカフェが壁を低くすると思います、低く出来ると信じます。来年二月、ムシ歯予防カフェ「おやつ堂」オープンです!情報はインスタグラム@oyatsu.doにて。皆さま、ご自愛の程ご歯愛の程。ご紹介する曲はもちろん「if」!