「福助の頭は空つぽや十二月」小泉八重子
2022/12/20投稿 12/25追加
先日初冠雪(12/18)翌朝のお姿(桜島)です。句の解説は『福助人形。「福助足袋」の広告で有名になったキャラクターだが、元来は江戸期より幸福招来の縁起ものとして、水商売の店などに飾られていた。句では、師走の正月用意の一つとしての足袋購入が意識されており、水商売のイメージはないと思われる。それにしても「福助」の頭の中が「からつぽ」とは、意表をついた発想だ。私など、一度もそんなことを思ったこともない。でも、言われてみると、なるほど「からつぽ」みたいに見えてくるから妙だ。頭が大きいので、なおさらである。もしも「福助」と話す機会があったとしても、どんな話をしたらよいのか、見当もつかない。そんな感じがしてくる。とにかく不思議なセンスで書かれた句ではあるが、 十二月とのマッチングが愉快だ。ちなみに、天下に「福助」キャラクターを有名にしたのは、大阪の川柳作家であった広告文案家の岸本水府である。この人は後に「グリコ」でも活躍し、「コドモハカゼノコ グリコノコ」「オザウニイハヘ グリコモイハヘ(お雑煮祝え、グリコも祝え)」などのコピー(豆文)を書いている』(解説より抜粋)。解説文中に「正月用意の一つとしての足袋購入」とあります。昭和生まれの小生のみならず多くの日本人にとって「正月」には、どこかしらキリッとした雰囲気を感じます、初詣しかり。根底にあるのは「敬意」かもと思います。新年への敬意、昨年への感謝、家族へご自身へ・・。今回は「敬意:リスペクト」についてのお話。
12/18のほぼ日「今日のダーリン」です。
『・だれにも、
バカにされていない。
なめられていない。
蔑まれていない。
そしてできることなら、
だれかに、
思われている。
大事にされている。
よろこばれている。
たぶん、敬意というのは、
こういう関係のことだろうけれど、
とてもかんたんそうで、
よくよく考えるとかんたんじゃないなぁ。』
『あんがい人は、人をバカにする。
わりと人は、人をなめる。
ときに人は、人を蔑んだりもする。
そしてなかなか、だれかのことを
思ったり、大事にしたり、
よろこんだりもしないものだ。
しかし、しかし。
その逆のことだってよくある。
人をバカにしない、人をなめない、
人を蔑まない。
それをしている人だって、いっぱいいる。
そして、そういう人が、
だれかのことを思ったり、
だれかを大事にしたり、
だれかによろこんだりしている。』
『かんたんそうだけど、
かんたんじゃないけど、
ないことじゃないし、
たくさんあるようにも思う。
じぶんが、そういうふうでいようとしたら、
あんがいできることのようにも思える。
今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
最近、時間のこと、いのちのこと、敬意のことをよく考える。』
ほぼ日「今日のダーリン」12/18より
12/19昼のお姿。
人をなめない、己をなめない、心をなめない、体をなめない、歯をなめない。皆様、残り十日ほど、ご自愛の程ご歯愛の程。
訂正:歯だけは舐めて(lick)もいいです、よいお歳を。年内あと2本アップします(予定・希望)。
追加:いつ頃からか、不思議なことにクリスマスにはケンタッキーとなりました。「舐める」について「ツメが甘い」を書いております、こちらもどうぞ。