BBTime 654 アースデイ

「あんぱんの葡萄の臍や春惜しむ」三好達治

2024/04/22本日アースデイ、当ブログの誕生日(1999/4/22)
4/25新連載スタートしました!こちらです
そうなんです、25年前のアースデイに拙ブログ「connote:カノート」はスタートしました。いつの間にか四半世紀経ちました、驚きです。句の解説『陰暦の歳時記では四月はもう夏だけれど、ここでは陽暦でしばし春に足をとどめて春を惜しんでみたい。三好達治という詩人とあんぱんの取り合わせには、意外性があってびっくりである。しかも、ポチリと付いているあんぱんの臍としての一粒の葡萄に、近視眼的にこだわって春を惜しんでいるのだから愉快。達治の有名な詩「春の岬」は「春の岬 旅のをはりの鴎どり/浮きつつ遠くなりにけるかも」と、詩というよりも短歌だが、鴎への洋々とした視点から一転して、卑近なあんぱんの臍を対比してみるのも一興。行く春を惜しむだけでなく、あんぱんの臍である一粒の葡萄を食べてしまうのが惜しくて、最後まで残しておく?ーそんな気持ちは、食いしん坊さんにはよく理解できると思う。妙な話だけれど、達治はつぶあんとこしあんのどちらが好きだったのだろうか。これは味覚にとって大事な問題である。私も近頃時々あんぱんを買って食べるけれど、断然つぶあん。その懐かしさとおいしさが何とも言えない。いつだったか、ある句会で「ふるさとは梅にうぐひす時々あんぱん」という句に出会った。作者は忘れてしまったが、気に入った。達治は大正末期に詩に熱中するまでは、俳句に専心していたという。戦後は文壇俳句会にも参加していたし、「路上百句」という句業も残している。「干竿の上に海みる蛙かな」という句など、彼の詩とは別な意味での「俳」の味わいが感じられる。『文人俳句歳時記』(1969)所収。(八木忠栄)』(引用元)。今回は「春惜しむ」というよりクッキーの残り香について。

クッキーを頂きました。BONJOUR KUCHIBUE (坂田阿希子氏)のバタークッキー。缶を開けた途端にフワッと立ちのぼるバターの香、しっかり充分吸い込んでから包みを開けると、そこには整然とクッキーが並んでいます。

添えられたカードに「ザクっとした歯触りの後に、サクサク、ホロホロと軽やかにこぼれ落ちてバターの香りが広がる。発酵バターと2種類の砂糖、卵に小麦粉、主な原材料はこれだけです。だからこそ、その配合や素材のよさが美味しさを作ります」と。食べてみるとわかります、がそれだけではありません。坂田さんの「思い」も入ってます。ザクっサクサクホロホロそしてニッコリ!

「B」つながりで、福岡市「珈琲美美:びみ」のこれまたBブレンドが好相性です。オンラインで取り寄せ可能なようです。インスタグラム:@BONJOURKUCHIBUE2022 

鹿児島市は今日(4/22)も曇り、昨日は結構な雨でした。今年の春は天候不順で市内の花見処はイマイチだったように聞いています。ここ数年、春や秋が短い、春や秋が無くなった?などの声も。四季が二季になっていくのでしょうか。その昔、春が来て梅雨が来て初夏、盛夏でした。いつしか春、初夏、梅雨、盛夏。ひょっとすると、今年は短い春、梅雨、盛夏となるのではと、アースデイにふと考えるのでした。

では皆様、ご自愛の程ご歯愛の程。
「クッキーの残り香噛んで春惜しむ」カルノ

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