「なぜ歯医者の子どもはムシ歯にならないのか」その5

「なぜ歯医者の子どもはムシ歯にならないのか」その5
—ニコラ歯科を開いた理由

そうして、2011年9月にニコラ歯科はオープンしました。9月1日からスタッフ採用開始。13日がグランドオープン(表向きオープン)。今日は10月13日、グランドオープンから丸一ヶ月です。ずばりオープン前の目論見・予想はことごとく外れました。予約は一日にひとりか二人・・。
何がずれていたのでしょうか?四六時中考えています。「ムシ歯をなくすこと」は「世のため人のため」です。また歯科医師にとってこれ以上の仕事はないでしょう。誰に話しても、面と向かって反対されません。誰もが「それは素晴らしい」と言ってくれました。なのになぜ?

スタッフと話し合いました。出た意見をまとめると大まかに次のようになりました。

1ニコラ歯科の存在が知られていない。
2ニコラ歯科で何をやっているのか、何をやってくれるのか、知られていない。
3歯医者に行くのは治療のためであり、予防のために足を運ぶという考えはあまりないのでは。
4歯に関して治療はするけど、予防は必要ない。治療費は払うけど予防費は払わない(払いたくない)。
5悪くなってから歯医者に行く、で充分。

1、2はダイレクトに自分たちでできることです。では3、4、5は?

この頃になって、はっきりとわかりました。「おまえ(河野秀樹)がやりたいと思っていたことは、この3,4,5の考えを変化させることだ」ということです。ニコラ歯科の間取りをデザインすることでもなく、先ほど紹介したイメージアトランダムや仕掛けを考えることでもない、ということです。

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