BBTime 239 時はキンなり
「時の日の頬杖をつく男の子」わたなべじゅんこ
来たる十日(6/10)は「時の記念日」。句の解説に「長いので俳句では「時の日」とつづめて詠まれることが多い。大正九年からおこなわれているというから、そんじょそこらの何々デーとは時の厚みが違う。由来は天智天皇の十年(661)にはじめて漏刻(水時計)が使用されたことに発する。したがって、厳密に言えば「『時計』記念日」だろう」とあります。腕時計大好きですが今回は「時」についてのお話。
BBTime 155「バーバー羨まし」に「髪の毛であればスッキリとなったことは鏡を見ればわかります。歯の汚れは舌や指を使っても隅々までは確認困難です。(中略)床屋必要サインを自覚できることが、歯医者として羨ましいのです」と書きましたが、今回「時の記念日」「時は金なり」「時はキンなり」とふと思い付き・・。結論を申します、ムシ歯予防・歯周病予防を後押ししてくれる「エンハンサー(向上させるもの)」は結局「時」しかないと思います。
車の様々な警告灯です、オイル交換・ガソリン量など結構目にします。オイル交換はセンサーが働くのでしょうが「時・期間」がセンサー代わりのものもあるのではないでしょうか。キレイに磨かれた直後の歯の表面はツルツルですが、数時間後には唾液中の菌が付着し始め徐々にプラーク(白い歯の汚れ)を形成していきます。このプラークがバイオフィルムへと成長し様々な悪さを始めます。
やんかぶったとわかる髪の毛、伸びたら目立つ爪、ゴミ箱のゴミも、カゴの中の洗濯物も見えるものは自覚できます。見えなくても汗でベタつく肌、痒くなった頭、触るとわかる髭なども自分で知り得ます。残念ながら自覚しにくいのが歯の汚れなんです。髪の毛も爪も皮膚も「時」が関係してます。時が経てば伸びる→伸びるから自覚できる→床屋さんへ行く。しかし歯だけは時が経ってもなかなか知り得ない。
この人が「時は金なり:Time is money.」のベンジャミン・フランクリンです。本来は「時間を浪費することがどれだけ人生を無駄にすることに繋がるのか、そして、時間を浪費するという選択をするのはいつも自分で、自分の望む人生が実現するのを妨げているのは周囲の人や環境などでは決してなくて、いつも自分なんだ」というような意味がバックボーンにあるようです(こちら参照)。
本日6/4から歯と口の健康週間、昔は6と4にかけて「ムシ歯予防デー」でした。ムシ歯発生で通院治療による「あなたの人生」の時間とお金の浪費はまさに無駄です。回避可能なことを回避しない手はありません。ムシ歯菌は「時」が経てば必ず歯の表面に張り付きます。「時」を目安に予防処置を受けることでさらにムシ歯予防は完璧な予防となります。予防は時間とお金の無駄を省きます。まさに「時は菌なり」「時は金なり」!曲はエンヤの「only time」7710
おまけで「時の記念日」の戦前のポスターです。
「時ヲ守ッテ、歯ヲ守リマセウ」