BBTime 238 イビキがテビキ

BBTime 238 イビキがテビキ
「鯖の旬即ちこれを食ひにけり」高浜虚子

流石です!二回三回と読むうちに無性に鯖鮨が食べたくなり唾液がジュワッと、さすが虚子。今回はイビキ→よだれ→誤嚥性肺炎についてのお話。前回「ゆるみ防止」で義歯と誤嚥性肺炎のことを少し書きましたが、これまたNHKラジオ第二「聴き逃し」の文化講演会「認知症の医療と介護 長尾和宏医師」を聴いていて、これまた義歯との関係が登場(5月27日放送分 7月23日まで視聴可能 残り13分30秒頃から)

講演によると誤嚥性肺炎を最も起こしやすいのは「就寝中のよだれ」。起きている時(就寝中以外)は、気管に入るとむせて痰となって外に吐き出します。ところが就寝中にイビキの途中などでよだれ(細菌沢山の唾液)を吸い込んでも、むせることなくそのまま気管に流れ込むのだそうです。イビキで「ガーガーヒッ」の「ヒッ」でバイ菌豊富な唾液を吸い込んで気管に入りこむ、これが問題!

画像はイビキ防止マウスピース。ご覧になってお分かりのように、歯と歯は噛み合っていません、即ち平常より高くなっています。ここがポイント!イビキ防止のためには「気道確保」のために通常より高く(正確には下顎の位置が重要で結果的に高くなる)する必要があるのです。ところが夜間入れ歯を外してお休みなると真逆のことが起きます、特に総入れ歯の方はかなり低くなります。これでは「イビキ誘発」「よだれ吸い込み推進」となること請け合いです。

恐らくこの方は「歯無し」。やはりこの講演からも就寝中は義歯を入れたままが良いと思います。前回の繰り返しですが「健康入れ歯の方は夜間は着けたまま就寝」がオススメ、部分入れ歯の方も同様です。時に気になることが「義歯はキレイ」でも残っている「歯が汚れている」方がいらっしゃいます。歯が汚いと当然ヨダレも細菌沢山ヨダレとなります、ご注意ください。

入れ歯を外して就寝→噛み合わせが低くなる→気道が狭くなる→イビキをよくかく→ヨダレを吸い込む→誤嚥性肺炎の誘発。お休み前には義歯とご自分の歯をキレイにして、義歯は口の中に入れたままお休みください。6860


おまけ:冒頭の句の解説が面白かったので御紹介。「それにしても、ただ鯖を食っただけなのに俳句になっているのはなぜでしょう」「五七五 を三コマのフィルムとみれば、一コマ目は眼の前の鯖鮨、二コマ目は手に取った鯖鮨、三コマ目は腹に入った鯖鮨。と分析しましたが、こんな野暮な考えよりも、句のスピード感が心地いいからでしょう」・・鯖鮨といえば京都の「いづう」はたまた日向市の「金太楼」・・ジュワ

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