BBTime 311 百年仕様

BBTime 311 百年仕様
「かごめかごめだんだん春の近くなる」横井 遥

ひと雨ごとに春の近づきを感じます。「かごめかごめ」や「ずいずいずっころばし」などの童謡には子供に理解困難な事象を歌詞に含めることで覚えさせたとも聞きます。お茶壺のことを説明してもわからない子供に歌わせることで理解させたという解釈です(ずいずいずっころばし)。玩具も同様でウイキペディアには「子供にとって遊びは余暇ではなく生活行動そのものであり、その中で玩具は活動の方向性を作り出す。遊戯の目的である、自然法則を理解するための準備や文化・社会生活へ適応するための訓練は、玩具の意義にもそのまま当てはめることができる」とあります。良い玩具ほどユニバーサルデザインに配慮しているとも言えるでしょう。

前回BBTime310「柳と歯」で砂糖消費量について触れた手前調べてみると、意外にも1970年頃のピーク時に比べて半分近くに減ってきていました。1972年に日本人一人当たり年間消費量が30Kgであったのが2016年には16.6Kgまで減っています(引用元)。

減少した砂糖に対して増加してきているのが「パン」です。2010年頃についにご飯(米)をパンの消費が追い越して、実は今の日本人の主食は「パン」なんです。と言うのは早計で、コンビニおにぎりもお米ですが統計には明瞭に出てきませんので、日本人の主食は「パン」とはまだ言えないようです。いずれにせよ「パン」が日本人の食事のメインになりつつあるのは事実でしょう。お米(炊いたご飯)に砂糖は入っていませんが菓子パンはもちろんのこと食パンにも砂糖は入っていますし、歯科医師目線だとご飯よりパンの方が食後に歯の周りに残りやすい(ひっつきやすい)のでムシ歯のリスクが高いように思えます。(下グラフ引用元はこちら

書きながらふと主食別の歯ブラシがあってもいいなと思いました。「お米ブラシ」とか「パンブラシ」「野菜ブラシ」などなど。まあこれは半分冗談ですが、砂糖消費量が減ってきているのにムシ歯はなくならないし、大人の歯周病も依然問題です。これからさらに高齢者社会化していくことを考えるに、やはり「今」に合った、これからの社会に適応した新発想の「歯磨き・歯ブラシ」が必要となるでしょう。考えました!

1)空間的に近い:どこでも磨ける・手を伸ばせば届く(どこにでも置ける) 2)時間的に便利:いつでも磨ける 3)心情的に近い:いつも一緒にいたい・愛しい・おもちゃのような愛着感・おもちゃデザイン 4)経済的に優しい:手がとどく価格 5)存在理由:健康維持のため・美味しいのため。子供が肌身離さず持つぬいぐるみ、大人が携帯するスマホ、のような歯ブラシであり、結果的にいつでもどこでも手元に歯ブラシがあるので歯を綺麗にできる、が狙いです。ぬいぐるみのような愛着、スマホのように小型で便利、爪楊枝のような場所と場面(時)を選ばない歯ブラシ。

洗い物をするときに目的やモノによって使用する洗剤や道具を変えると思います。今の日本人の食生活や食習慣、ライフスタイルは急激に変化しているのに歯磨きや歯ブラシだけが旧態依然としているように思えてならないのです。旧態依然とは「食後に薄ら寒い洗面に行って、歯ブラシに歯磨き粉をつけて、グー握りでシャカシャカやって、ガラガラうがいして終わり」のスタイルです。百年人生到来ならば歯の使用年数・必要年数も約百年(永久歯は100ー6=94年ですが)。百年使用に見合った仕様:手入れ方法の「歯磨き・歯ブラシ」が必要となるのではないでしょうかね、と思いつつ春近し!2600

この歌「三月の水」についてはBBTime 101「三月の水」をご覧ください。

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