BBTime 375 別ジン!

BBTime 375 別ジン!
「生きてあることのうれしき新酒哉」吉井 勇

先日、小生のジンに対するイメージを一新させる「ジン」に出会いました。句の新酒は勿論日本酒で、解説には『新米で作られた酒は新酒と呼ばれ、「今年酒」とも「新走(あらばしり)」とも呼ばれる。初ものや新しいものが好きなのは人の常。酒好きの御仁にとって新酒はとりわけたまらない。酒造元の軒先に、昔も今も新酒ができた合図に吊るされる青々とした真新しい杉玉(酒林)は、うれしくも廃れてほしくない風習である。暑さ寒さにかかわりなく年中酒杯を口に運んでいる者にとって、香りの高い新酒はまた格別の逸品である。そのうまさはまさに「生きてあることのうれし」さを、改めて実感させてくれることだろうし、今年もまた新酒を口にできることの感激を味わうことにもなる。勇が掲出句を詠んだ時代は、現在のようにやたらに酒が手に入る時代とはちがっていたはずである。それだけに新酒のうれしさは一入だったにちがいない』とあります(解説より)。

それは「キングスバリービクトリアンバット・ジン」。小生の記憶における従来のジンと比ぶればまさに「別ジン」。では「別ジン」との出会いを順を追って・・最初の驚きはキャップを開けた時の「香り」、それはそれは香水のごとき馥郁たる「香り」でした。以前アルマニャックの香水(アルマニャックの香りを模した)として、バナナリパブリック・ブラックウォールナッツのトップノートに嗅いだことがありましたが、このジンの香りはトップノートではなく、まさしく香水。・・なんとジンの香水(ジンをイメージさせる)がありました!イギリスのペンハリガンの「ジュニパー・スリング」で『黄金の1920年代へのオマージュとして当時のロンドンを象徴する最もムーディーなお酒、ドライ・ジンに着想を得た遊び心あふれるフレグランス。ジュニパースリングとは、ジュニパーベリーのフレッシュな香りあふれるスキッとしたジンのカクテル。爽やかな森の香りに、アンゼリカとブランデー、さらにスパイス、レザー、イリスウッドがとけあった香りは、時間とともにほのかな甘さを増し、センシュアルな余韻を残します。調香師は、香水界の巨匠、オリビエ・クリスプ』とのこと(引用元)。このペンハリガン(メンズ)のボトルは画像のように蝶ネクタイを締めています。いくつか使用しましたが、蝶ネクタイを締めているだけあって上品な香りです(が少々高価です)。

解説に出てくる「ジュニパーベリー」(和名:セイヨウネズ)こそが、ジンのジンたる所以です。ジンには長い歴史があるようで、有名な話はオランダ人医師が薬用に作ったところ、普通に飲んでも美味なために皆に飲まれるようになったとか。さて、十分に香りを楽しんだ後、先ずはストレートで。少量口に含むと句の如く「生きてあることのうれしき」を感じる味わい・・。ジンがスピリッツ(spirit)と呼ばれるのは「その昔、肉体労働者がその日の苦しみを忘れんがために呷り(あおり)、精神を高揚させ元気を取り戻したことから」と聞いたことがあります。まさに「生きてて良かった」を感じます。ちなみに「ジュニパーベリー」のイラストをあしらっているジンもあります。GIN の文字の下の薄緑のイラストです。余談ですがこのジンを嗅いでも、うっすらとしか香りません。雲泥の差とはこのこと!

ストレートの次は定番「ジントニック(tonic & gin)」。この「別ジン」にはこれをと教授(酒店店主)ご持参のトニックで・・これもまさしく「生きてあることのうれしき」味でした。別ジンには別トニックウォーターを!

余談ですが「ムシ歯予防とジンの関係は?」・・これがあるのです。お酒の中で唯一アルカリ性を示すのが、ジンなんです。飲食によって、口の中すなわち歯の表面は酸性に(正確にはph=5.5以下に)傾きます。これをいかに早く中性に戻すかがムシ歯予防のポイントです。どうぞ締めの一杯は「別ジン」で!ムシ歯予防酒についてはこちら「 ムシ歯予防酒」をどうぞ、別ジンをお求めになりたい方はこちらへ是非!8600



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