BBTime 443 コロナに喝

BBTime 443 コロナに喝!
「意志権利根性勇気アスパラガス」中田美子

出典「食の一句」(櫂未知子著)に『アスパラガスは健気でまっすぐなゆえに<意志権利根性勇気>がぴったり・・・というのは、実は俳句の読みとしては非常にまずい。それよりも、たとえば東京タワーの売店にかつてあった「忍耐」「友情」「自由」などの「座右の銘付き土産物」を思い出す方がずっと面白い(そういえば同じ作者に<友情よアスパラガスに塩少々>もあった)アスパラガスは忍耐を要する作物。歳月をかけてやっと一人前になり、そしてあっけなく食べられてしまう美学を持つ。』(食の一句65頁より)

閉塞感という厚い暗い雲が地球を覆っています。ウイルスに対してコロナウイルスではなく「コラッ!ウイルス」と喝を入れたくなります。今回はコロナに「かつ!」勝つ!克つ!活!喝!について。

1)コロナに勝つ・・外に勝つ=外への予防策です。「密閉密集密接」の三密を避ける、加えて丁寧な手洗い。水洗いは文字通り水でウイルスを洗い流します。石鹸手洗いは『石けんは、分子がたくさんあるとミセルという分子の集合体を作ります。それがウイルスに触れるとウイルスを取り込んで皮膚から剥がし、ウイルスのRNAを守っている外膜(エンベロープ)を壊し、ウイルスが不活性可するというプロセスなのだそうです。だから、石けんには、新型コロナウイルスをはじめ一定の構造を持つウイルスに対しての感染予防効果が高いのです』(引用元)。この理由で30秒以上の手洗いを推奨しています。アルコール消毒は『マスクや手洗いうがい、アルコール消毒によってウイルスの侵入を防ぐのは皆さんご存じの通りでしょう。今回はアルコール消毒に注目してください。今回のコロナウイルスやインフルエンザは脂質でできた「エンベロープ」と呼ばれる膜を表面に持っています。(持っていないものもあります:ノロウイルスなど)コロナウイルスやインフルエンザウイルスの表面のエンベロープをアルコールは破壊でき、これによってウイルスは不活性化するのです。石鹸などによる手洗いも同じで、このエンベロープを壊してしまうのでウイルスは不活性化します』(引用元)。ただしアルコール(エタノール)濃度によって、死滅時間が異なりますので、ご注意ください。詳しくはこちらを。BBTime 439「上善如水」も御参照のほど。

内に勝つ=免疫力のアップ・維持です。
まずアップするには「強き予防」に書きましたが「1)まずはともあれ、笑う!ウソ笑いでも効果あり。2)充分な水分補給、目安は日に1リットル以上。3)水分摂るなら緑茶がオススメ。4)納豆を食べる、腸内細菌の改善・良好維持。5)口をきれいに!誤嚥性肺炎予防にも。6)41度15分入浴法」などが今からできる免疫力アップ法です。維持する(下げない)方法は「口きれい?」で触れましたが『ウイルスにも負けない!? 免疫力「アップ」よりも「低下させない」食生活のポイント』(こちら)。記事の中での三つのポイント『1.栄養状態を良好に保つ 2.十分な水分を摂取する 3.口の中の衛生状態を保つ』がポイントです。

2)コロナに克つ!・・心(意志・考え)における克つです。自分の行動を律する=行動変容が必要。在宅時間が長いことによる家庭内トラブル(家庭内暴力など)が問題になって来ているようです。今こそ「克己心」を鍛えるチャンスと捉えるのも一手ではないでしょうか。「行動変容」もどうぞ。

3)コロナに活!・・今回のコロナウイルスに関して「第三次世界大戦」という言葉も目にしますが、いずれにせよ「コロナ禍」です。「禍(か)」とはわざわいのこと。今となっては避けられない禍となりました。もう、腹をくくるしかないと思います。そこで「禍福は糾える縄の如し」「わざわい転じて福となす」の諺もあるように、今回のことを今後に「活かす」ことを考えねばと思います。在宅時間が延びたことを「活かす」ひとつのことに「ダラダラ磨き」を御提案!・・在宅時間を「映画鑑賞」「家飲み」「読書」・・家飲みの後はブラシを持って映画観ながら「ダラダラ磨き」、本や雑誌見ながら「ダラダラ磨き」。口をキレイにする事は免疫力アップにも繋がります。是非是非!ダラダラ磨きをサポートします・・コロナに喝=5672喝(11画)のキャンペーンを6月末までいたします。この機会に是非どうぞ

4)コロナに喝!・・喝とは声がかすれるほどの大声で叱ること。禅宗での「喝」には四つの意味があるようです。「臨済四喝」と言われます。
ひとつ目「金剛王宝剣の如く」・・『第一は金剛王宝剣です。これは、外の世界、誘惑などを断ち切る。外の情報や内心の迷いを断ち切る。これが、まず、第一です。これは、仏教の修行の上で言えば、戒・定・慧の戒にあたる。外の誘惑を断ち切り心から湧いてくる憎しみや怒りや貪りを断ち切る。そうして、断ち切っておいて・・』(引用元)。二つ目「踞地(こじ)金毛の獅子の如く」・・『次は、踞地(こじ)金毛の獅子です。獅子がぐっと構えているようにじっとしている。これは、禅定の姿です。禅定の姿というのは、あの獅子が大地にうずくまっている姿です。それは、動物園のライオンのようにぼやっとしているしているのと違う。野生の大地に生きているライオンは、いつでも飛び掛かれるような勢いを持って、ぐっと力を蓄えている。これは、我々の禅定の様子です。しかし、禅定にもとどまらない。禅定の力を得たならば、次は・・』(引用元)。三つ目「探竿影草(たんかんようぞう)の如く」・・『禅定の力を得たならば、次は、探竿影草(たんかんようぞう)です。探竿影草(たんかんようぞう)というのは、外の世界に働いていくことです。今、どういう状況にあるのかを判断する。今、自分がどういう状況にあるか、外に向かって能動的に心を働かせていく。今日ならば、「ああ、外で雪が降っている。雪道で困っている人がいる。新聞配達の人が困る。」など、外に向かって判断する智慧を働かせていくのが探竿影草(たんかんようぞう)です』(引用元)。

最後に「一喝の用(ゆう)を作(な)さず」・・『こまでの三つの喝で、戒・定・慧がきちんとそろっている。そうして、最後は、「一喝の用(ゆう)を作(な)さず。」です。坐っている姿勢であるとか、こういう語録の言葉であるとか、様々な決まり事などにとらわれずに、自在に働いていく。これは、慈悲行として働いていくわけです。我々は、よく、先代の足立大進老師から、叱られたものです。「雪というものは、外からかけ」と。「北鎌倉駅の所へ行って、駅から道を作れ(確保せよ)」「ここ円覚寺へ来る人は外から入ってくるのだ、外から道を作れ」と円覚寺の境内から先に雪かきをしているとこうよく叱られたものです。「その時にどうやったらよいのか?」「まず、どういう道を作ったら良いのか?」外に向かって心を働かせていく。その時何をなすべきかを具体的にしていく。皆様方の為、外から来る人の為に具体的に働いていく。形にとらわれない。ですから、臨済の四喝には、きちんと戒・定・慧と慈悲行の実践がよく説かれている。そういう風に私たちの修行の有り様がなっていくことはできないだろうか。外の世界を断ち切る。誘惑、内心の眠気、憎しみ瞋りなどを断ち切る力を常に磨く。そして、ぐっと力を蓄えて丹田に力を込めて坐る。これは、いつでも動ける姿勢でなければならない。いつでも立ち上がれる姿勢でなければならない。その為の禅定である。そして、今、何をなすべきか冷静に判断する智慧が探竿影草(たんかんようぞう)。旧来の型にとらわれず、具体的に慈悲行を実践していく。これが「一喝の用(ゆう)を作(な)さず。」』(引用元)。

「純白のマスクを盾として会へり」野見山ひふみ
マスクはウイルスの盾にはなりません。お分かりとは思いますが、マスクをつけた「あなた」の考え・行動によってしか「コロナに勝つ」ことはできません。手洗いを励行し、クシャミを「喝!」に変えて、コロナに喝!!!!!6240

 

 

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