BBTime 608 おやつその1

「両の手に桃とさくらや草の餅」松尾芭蕉

2023/03/14投稿 3/16 BBTime607追加
句から少々外れますが近い経験があります。数年前春に墨田区向島「言問団子:ことといだんご」に初訪問時、店内で団子に舌鼓を打ちつつ、ふと外に目をやると・・なんと「長命寺桜もち」の看板が!そうなんです、言問団子と長命寺の桜餅はまさに目と鼻。目の前の皿に「桃と草餅」(実際は小豆餡・白餡・みそ餡)、その後すぐに「桜餅」・・至福の時でした。句の解説は『季語は「桃(の花)」と「さくら(桜)」と「草(の)餅」とで、春。彩り豊かな楽しい句だ。この句は芭蕉が『おくのほそ道』の旅で江戸を後にしてから、二年七ヶ月ぶりに関西から江戸に戻り、日本橋橘町の借家で暮らしていたときのものと思われる。元禄五年(1692年)。この家には、桃の木と桜の木があった。折しも花開いた桃と桜を眺めながら、芭蕉は「草の餅」を食べている。「両の手に」は「両側に」の意でもあるが、また本当に両手に桃と桜を持っているかのようでもあり、なんともゴージャスな気分だよと、センセイはご機嫌だ。句のみからの解釈ではこうなるけれど、この句には「富花月。草庵に桃櫻あり。門人にキ角嵐雪あり」という前書がある。「富花月」は「かげつにとむ」と読み、風流に満ち足りているということだ。「キ角嵐雪」は、古くからの弟子である宝井基角と服部嵐雪を指していて、つまり掲句はこの二人の門人を誉れと持ち上げ、称揚しているわけだ。当の二人にとってはなんともこそばゆいような一句であったろうが、ここからうかがえるのは、孤独の人というイメージとはまた別の芭蕉の顔だろう。』(解説より抜粋)。開店後約三週間経った「おやつ堂」のおやつについて。

まずプレオープン(天皇誕生日2/23)に登場したのが、宮崎市「わらべ」のチーズ饅頭。今や宮崎のみならず南九州を代表するお菓子となってます。昔むかし「使っていらっしゃるチーズは?」と質問したところ、次のようなお話でした・・「チーズは植物性のものです。菓子材料会社から提案のあった素材を、(わらべの店主含む)四人の菓子店主勉強会でカタチにしたのが「チーズ饅頭」です。」ということで、昔々いち日で四軒食べ比べをしました(詳しくはこちら)。結果、金メダルならぬプラチナメダルであったのが「わらべ」でした。その味は今なお健在!さすがです。

鹿児島市パニスのシュトレンショコラ。これまた感動の味でした。パニスのインスタグラムはこちら、毎日売り切れ必至の人気店。11:30の開店前に並ぶも良し。

鎌倉紅谷の「クルミッ子」切り落とし。もちろん「クルミッ子」も秀逸ですが、味もコスパも素晴らしいのが、この切り落とし。ネットで買えますが熾烈な戦いです。落ち着いた甘さゆえ、コーヒーのみならず「おやつ堂」主力商品そんなバナナジュースにも好相性。おやつ堂おやつは全て取り寄せのため週ごとに替ります。その日のおやつはインスタグラムでご紹介しております、ご確認のほど。では皆様、ご歯愛の程、おやつどう?

締めの画像は「長命寺桜もち」。ではでは

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