BBTime 544 Tirami su!

BBTime 544 Tirami su! ティラミス!
「立冬のクロワッサンとゆでたまご」星野麥丘人

今年の立冬は11/7、予報では最高気温24度。暖かい立冬になりそうです(やはりDisasterの始まりでしょう)。俳句はクロワッサンなのに画像はティラミス!・・先日(11/1)、ティラミスの生みの親の訃報を目にしました。今回はティラミスについてのお話。

記事によると『イタリアで、ティラミスの生みの親とされるアルド・カンペオル氏が死去した。92歳だった。Il Messaggeroが報じた』『カンペオル氏が暮らし、働いていたイタリア北東部ヴェネト州の知事は「アルド・カンペオル氏の逝去に伴い、トレヴィーゾヴェネト州)はその料理とワインの歴史において新たにもう一つの星を失った。同氏のレストラン経営者としての長い活動と『Alle Beccherie』(カンペオル氏のレストラン、Esquire)は、最高のおもてなし、質、礼儀を基盤とした何十年にもわたるトレヴィーゾのより良き伝統をつくってきた。彼の顔から笑顔が消えることは決してなかった」と哀悼の意を表した』(引用元)。

『まさにトレヴィーゾのカンペオル氏のレストランで1960年代にティラミスが初めてつくられたと考えられている。レストラン「Alle Beccherie」のシェフがバニラアイスをつくっているときに、卵と砂糖を混ぜたものにうっかりマスカルポーネを落としてしまったのがきっかけだとされている。その後、レストラン経営者とその妻がこれにサヴォイアルディ(フィンガービスケット)などを加えたという。ティラミスはイタリア語で「私を引き上げて」という意味。アルド・カンペオル氏は、50年以上にわたってティラミスの特許を申請していなかった。ティラミスのオリジナルレシピは、2010年になってイタリア料理アカデミーで公証によって登録された』(引用元)。ティラミスについてより詳しくはこちら

さてこの「ティラミス」最後にアクセントがあります。しかも意味は「私を引き上げて!」転じて「元気にして!」なんです。調べると『1990年代に日本に紹介され、あっという間にイタリアのお菓子の代名詞となった「ティラミス」は、ご存じの通り tiramisù と書きます。このようにつながって綴るとわかりませんが、実は立派なイタリア語のフレーズなのです』(引用元)。『Tirami su ! (ティーラミ ス!)どうでしょう?分解すると、 tira が「引き上げる、もちあげる」の動詞 tirare 、 mi は「私を」という人称代名詞。そして su は「上に」という意味になります。つまり「私を上に引きあげて」ということで、「私を元気にして」「私を励まして」といった意味のフレーズだったのです』(引用元)。

ちなみに冒頭のクロワッサン、フランス語で三日月の意味。由来は・・『1683年トルコ軍の包囲を打ち破ったウィーンで、トルコの国旗の三日月になぞらえたパン、クロワッサンを焼き上げたという伝承があるが、これは事実に反する』とのことで、より真実に近いのは『その頃ヨーロッパ中で最も権力のあったハプスブルク家のオーストリア宮廷では、全ての分野でヨーロッパ最高の職人を雇っていた。パン職人は、その頃最も評判の良かったデンマークのパン職人が担当していた。マリー・アントワネットがフランスに嫁いだ時、デンマークのパン職人も同行し、デニッシュペストリーの生地で作ったのが最初のクロワッサンだとされている』(引用元はwikipedia)。小生、クロワッサン好きです。新しいパン屋を見つけると、まずはクロワッサンで評価します。皆さま、ティラミスを楽しんだあとも、ご自愛の程ご歯愛の程。5700



ティラミスお替り!お替りはこちら「イタリアのティラミス」

BBTime 538 残るは食欲

BBTime 538 残るは食欲
「毎日が老人の日の飯こぼす」清水基吉

本日(9/20)敬老の日。解説には『季語は「老人の日(敬老の日)」で秋。1951年(昭和二十六年)から始まった「老人の日」が、「敬老の日」として1966年(昭和四十一年)から国民の祝日に制定された。当たり前のことながら、高齢者にとっては「毎日が老人の日」だ。子供や若者とは違って、高齢者は否応無く日々「年齢」を意識して生きる存在である。老人を対象としたホームヘルパーなどが使う用語に「生活後退」があるが、これは高齢者・障害者など生活障害がある人々の衣食住を中心とした「基本的な生活」の局面で現れる生活内容の貧困化、悪化及び自律性の後退である』(解説より)。・・ところが「サンデー毎日」とはならないのが今様。そこで「残るは食欲」についてのお話。

新聞記事「高齢者4人に1人が労働者 総務省推計、65歳以上人口が29%超に」(朝日新聞9/20付)内容は『総務省は20日の敬老の日に合わせ、2015年の国勢調査を基にした高齢者の人口推計を公表した。65歳以上の人口は前年より22万人増えて3640万人、総人口に占める割合(高齢化率)は29・1%となり、それぞれ過去最高を更新した。政府が「生涯現役社会」を目指す中、高齢者の就業率は25・1%と初めて「4人に1人」に達した』(記事より)。大まかには人口の三人に一人が高齢者で、働く人の四人に一人が高齢者だということ。と言うことは、もはや多くの高齢者にとって「サンデー(休日)毎日」ではなく、それぞれの事情で仕事現役であり、一方で社会のいろいろなモノの三分の一は高齢者向けでないと受け入れられないということです。

阿川佐和子著「残るは食欲」に『書名ともなった「残るは食欲」というのは、そもそもだいぶ昔に悪友、ダンフミが呟いた言葉だ。「愛欲と物欲を捨てた今、自分と俗世を結ぶ唯一の絆は食欲のみ」うまいことを言う女優だと感心した。感心はしたけれど、私はそこまで欲を捨ててはいないと自認した。』(あとがき)

おっしゃる通り!御意。食欲は最後まで現役です・・と言うことは口のメンテナンスも生涯必要となります。定期的メンテを是非!月に一回がオススメです。・・とは言え「わかっちゃいるけど」も事実。そこで少しでも皆さまの背中を押すべく、次の一歩ならぬ「次のおやつ」をご紹介。月一(つきいち目標)で取り上げますので、いつまでも「美味しい」を味わいたい方「残るは食欲」の方、是非お試しください。「次のおやつ」001は9/30クルミの日に敬意を表して「クルミッ子」です。

画像のようにクルミのふんだんに入ったキャラメルを挟んだ焼き菓子。ネットでは「切り落とし」も購入可能です。鎌倉紅谷(べにや)のクルミッ子、是非ご賞味あれ。インスタにはアレンジレシピとして「スーパークルミッ子:トースターで3分ほど温めてからカットしたバターをのせるだけ。とろけるキャラメルとバターのコクがたまりません」と投稿あり。こちらも是非お試しあれ!ではでは、ご自愛の程ご歯愛の程。5480



https://youtu.be/4ZnSzleli54