BBTime 360 神逝く

BBTime 360 神逝く
「七夕の飲食雨となりにけり」松林朝蒼

「とりどりの野菜。糸の束のように、あるいは銀河のようにうねる索麺(そうめん)」(飲食:おんじき 櫂未知子著 食の一句より)。面白いことに七月七日は夏ですが、「七夕」は秋の季語です。さてタイトル「神逝く」・・ボサノバの神様と言われたジョアン・ジルベルト氏が昨日(現地六日)亡くなりました、享年八十八歳・・合掌。「イパネマの娘」を始め「三月の水」「デサフィナード」「ワンノートサンバ(カバー)」等々。BBTime 350 「誤常識続々」では「カエル」を紹介しています。次の画像はイパネマの娘のモデルとなった女性

永六輔さんは三年前の七夕(2016/07/07)に亡くなりました「七夕の虹」もお読みください。もうひとつ七夕の出来事、これは生まれた話・・「ちょうど100年前のきょう七夕の日、乳酸菌飲料カルピスは世に出た」(2019.7.7付け 朝日新聞 天声人語)。


三島海雲については島野盛郎著「食を創造した男たち」に詳しく書いてあります。小生も幼い頃から「カルピス(原液)」は大好きで飲んでいました。ただし(誠にすみませんが)注意していただきたいことに、カルピスには結構な量の砂糖が入っています。カルピスを飲んだあとはウガイするか、ボサノバにのせて歯磨きを!2350
https://youtu.be/8PYKOo_jgJo



https://youtu.be/JkmX0FWkKO0

BBTime 359 笑顔で減量

BBTime 359 笑顔で減量:スマイルダイエット
「さくらんぼ笑で補ふ語学力」橋本美代子

解説には『笑は「えみ」と読みます。季語はさくらんぼ。いったいよくもこれほどかわいらしいものが世の中にあるものかと思うほどに、色艶も、大きさも、手と手をつなぎあっているその姿も、完璧な果物です。一生こんなものを眺めていられるなら、さぞや楽しい人生だろうと思うわけですが、この句はそれほどに楽な状況ではなくて、おそらく外人との会話に、困り果てている姿を詠っています。これで文法は正しいだろうか、とか、3単現のエスを忘れてしまった、とか、言いたい単語は頭の中にその姿を現しているものの、どうしてもその言葉が出てこないとか、困りきった挙句に笑ってごまかしています』解説より。「笑み」には様々な力があります。今回は「笑って痩せる」方法、名付けてスマイルダイエット!

超早食い」「腹六分」をアップ後考えました。1食12秒のサラリーマン氏は食事を軽んじているのではなく、食べることを「喜び」に昇華させているのではないかと思います。拙ブログ「幸福食欲」に「合点することしきり!食欲を「食べたい気持ち」とするならば、ヒトは太古から満腹目的の食欲・・言わば「満腹欲」。飽食の時代(1970年代以降でしょうか)になり、1980年代となって「グルメブーム」到来・・満腹欲は終焉を告げ、美味しいものを欲する「美味欲」へ。一億総グルメの平成を経て、令和新時代には健康維持のために食べる「幸福欲」を求める人が増えていくのかも。胃で「満腹欲」、舌で「美味欲」、これからは心で「幸福欲」・・ヒトは、それはそれは永い間の「お腹を満たす時代」に終わりを告げ、「頭を満たす時代」に入ったのも束の間、これからは「心を満たす時代」へと変遷するのでしょうか。」と書きました。食べることが「胃が主役」から「頭が主役:満腹感の充足」へ、さらに「心が主役:幸福の充足」となってきていると考えるならば、食べる目的・食べ方もさまざまでしょう。いずれにせよ食欲と幸福感が密接に関係していることは確かなようです。

そこで「スマイルダイエット」 現代人特有かもしれませんが、空腹を満たすものは「焼肉定食」のみにあらず!ダイレクトに「幸せ感」で満たすことができる!と考えました。空腹を感じる→焼肉定食を食べる→胃が満たされる→脳が満足→心が幸せ!の回路だとすると、空腹→幸せ!への一足飛びが「スマイルダイエット」です。もちろん茶腹も一時同様一時しのぎですが、小腹が空いた時に「クッキーつまむ」のと「ひとりニコニコ」では当然差が生じます。今までは「空腹→不機嫌→さらに空腹を覚える(幸福の欠乏ゆえ)→やけ食い→体重増加→空腹→一段と不機嫌」。これからは「空腹→ニコニコ(やせる!スリム化!)→空腹消える→減量成功→ニコニコ→空腹→ニッコリ」です。このプラスの連鎖・思考回路が「スマイルダイエット」。是非試してみてください。小腹空いたら、黙って「ニンマリ」!「ひとりニコニコ」「ニンマリ」「ニタリ」とどんなスマイルでもオーケーです。

久しぶりに体重75kg切りました。顛末は「先従隗始」「やせる本」をご覧ください。
1日目 6/25:75.2kg BMI 26.3
2日目 6/26:75.6kg BMI 26.5 いきなりアップ! 昨日朝の小振りコーヒーカップ八分目の大豆ヨーグルトが原因か?少々落胆。朝5時起床後6時頃に空腹感じる。何もせず・・7時頃には消失。アプリの使い勝手良し!やはり朝は完全抜き(全く口にしない)が良さそう・・と思いながらも「ジューシー(柑橘)」をひと房だけ口に。
3日目 6/27:76.0kg BMI 26.6 右肩上がり(苦笑)理由は明白、昨夜のネパールカレーセットに付いていた「小ライス」を家人の分まで食べたこと。もちろんナンも完食。今朝は昨日同様朝6時頃に空腹感(小)牛乳でごまかす、すぐに空腹感消失。明日、明後日は出張のため報告できず。ではでは。
6日目 6/30:75.5kg BMI 26.4 減少に転じました、安堵。ここ数日での感触は、まず起床後昼食までは完全抜きがベター、少しのヨーグルトであっても口にしないほうが良さそう。朝のプチ空腹を乗り切るには牛乳コップ一杯か入浴。昼食前のはっきり空腹感にはのど飴で乗り切る(もちろんシュガーフリー)。以前は「完全朝抜き」だと胃腸への刺激がないので朝のトイレで出ないかと思いましたが杞憂でした。ちゃんと体内時計がお通じを促すようです。と言いつつ昨夜のご飯が軽めだったので、今しがたバナナ一本食べてしましました(笑)。アプリはいいです、オススメです。
7日目 7/01:75.1kg BMI 26.3 減少!ポイントは「朝食完全抜き」。空腹感を和らげるにはコップ一杯の牛乳か、シュガーレスのど飴か。
8日目 7/02:75.1kg 維持!三日坊主の逆を考えると「三日続ければ続く」ような気がします。これから始めようとする人にアドバイス。1)晩御飯のお米を納豆か豆腐に変える(晩御飯お米ゼロ)。これをまずは一週間・・意外なほどに可能です。2)朝ごはんをヨーグルトかフルーツに変える。これもまず一週間。3)米抜きは気がつくとあっけなく持続可能です。米禁止ではなくルーティンとして米を食べないということ。カレーや炊き込みご飯ではもちろん米オーケー。4)おそらくこの米抜きと朝食抜きを1ヶ月続けてもドーンと体重は落ちませんが、体重増加が無くなります。ではまた
9日目 7/03:74.8kg やっと75kg切りました!理由はおそらく「歩き」です。ここ数日鹿児島は「雨雨雨雨雨」で自転車乗れず歩きました。アドバイス!500mでいいので歩く量を増やしましょう。集合住宅の方は階段使用もいい減量になります。また「朝完全抜き」と言いながら今朝もひとくちヨーグルト食べました。ひと口は良しとしましょう、ただし二口三口はダメです。加えて、空腹を幸福に一瞬で変える方法・・「ニコニコ」です。詳しくはこちらをどうぞ。ではまた 0580

10日目 7/04:74.9kg (明日明後日は計測不可)
13日目 7/07:75.0kg 中々順調に下がりません。微増の原因はおそらく一昨夜の晩御飯食べ過ぎです。明日に期待!(この気持ちが手枷足枷胃枷腹枷となるのです)1900
14日目 7/08:74.5kg 新記録達成!昨日はイタリアンでコースランチ、朝晩は晩柑(柑橘)とスイーツ。やはり一日一食なら体重減少します!が、毎日は厳しい・・そこで休日昼外食時は、昨日のように一日一食+フルーツなどで、他の日は一日二食。
ポイント1)可能ならば休日は一日一食。達成しやすいのはお昼にしっかり食べて、前後(朝と夜)にはフルーツなどをある程度時間かけて(だらだら)食べる。2)小腹が空いた時に「どうごまかすか!」お茶や牛乳を飲む、ムシ歯にならない飴を舐める。フリスクやミンティアなら、大粒の方が持ちがいい(時間が長い)のでオススメです。2290

15日目 7/09:75.1kg またまたアップ。原因は昨日月曜日の食事:昼トースト・夜ラーメン。やはり炭水化物は体に残る(体重アップ)のでしょうね、トホホ。
16日目 7/10:75.2kg さらにアップ。バナナの食べすぎでしょう。トホホ・・。手枷足枷腹枷胃枷の意味で宣言します!7/20 までに74.0kg を切ります!

20日目 7/14:75.2kg 横ばいです。約三週間で感じたこと・・体重減少すると、その体重を維持するように体(脳)は働き始める!よって、0.5kg 減少して油断するとすぐに戻ります。減量したら、さらに気を引き締めて次の手を打たないと元の黙阿弥。1)体重記録 2)食事(内容・量)に対して気を使う(制限する) 3)次の一手はやはり運動(身体的活動)です。本日から集合住宅の階段使用を100% にします・・まずは3日続けます。4675


BBTime 358 腹六分

BBTime 358 腹六分
「小腹とは常に空くものももちどり」中原道夫

小腹が空いた程度で百千鳥が焼き鳥に見えることはないと思います(句とは無関係です)。「百千鳥」は春の季語ご容赦の程。解説に『季語は「ももちどり(百千鳥)」で春。春の朝,さまざまな鳥が群れてさえずっている姿を指す。この様子の鳴き声だけに重点を置いた季語が「囀(さえずり)」で、当歳時記では「百千鳥」を「囀」の項に分類しておく。「小腹(こばら)」は、中国語では妊婦の腹など具体的な形状を指すようだが、日本語では抽象的に使う。ちょっと空腹を覚えることを「小腹が空く」、少々むかつくことを「小腹が立つ」など。ただ、現在ではどうだろうか。「小腹が空く」は聞くが,「小腹が立つ」とはすっかり耳にしなくなった。したがってか、作者は「小腹とは常に空くもの」と断定している。しかしこれは一種の決めつけ、ドグマである。なぜなら、「常に」そうなのかという素朴な疑問に耳をかそうとしない物言いだからだ。だから作者の腕の見せどころは、このドグマを如何に普遍化するか,誰をもなるほどと納得させるるかにかかってくる。そこで、下五にもってきたのが「ももちどり」。上手いっと、私は唸りましたね。この下五で「小腹」は小鳥の腹の形状へと可視的に転化され,しかも小鳥が早起きしてさえずるのは空腹のためだから、生態的にもぴしゃりと合っている。先のドグマは、見事に「ももちどり」の愛らしい姿に吸引されてしまったというわけだ。普通の写生句は具体を言葉にするのだが、掲句は逆に言葉から出て具体を呼び込んでいる』解説より。

焼き鳥は小腹を満たすのに丁度良いのですが、傍に美味しい焼酎があると話は別、鱈腹食べてしまいます。5キロ減量を思い立って一週間が経ちました。今回は「超早食い」を踏まえての「腹八分」・・胃と頭の関係についての話です。超早食いで引用した「食事に関しては過去を振り返っても無駄だとしか思わない。合理化することで、やりたいことだけができるようになる」(記事より)に対して「時間とお金の効率を追求するあまり「食べる幸福」を得ないことは、心身のみならず考え方・生き方にも影響するでしょう」と書いたものの、ふと思いました。以前、京都妙心寺に泊まった時のこと・・なぜお坊さんが坊主頭なのか?わかりました。坊主頭だと楽なんです。起床の合図後、慌ただしく洗面を済ませお勤め開始。髪の手入れなんて無理無理、坊主頭であれば数秒で終了します。記事に出てくるサラリーマン氏の解釈はこれに近いのかも、とはいえ食事1回あたり12秒、3度で36秒ですからね。

画像は「トリッパ」牛の胃袋です。減量開始して気がついたことは胃袋と頭の関係。「腹いっぱい食べずに少し控えめにしておくこと」が腹八分ですが、既にこの時、胃袋十分(満杯)なんです。胃袋より二分少ないのが腹というより「頭」。頭が満腹を感じる時には胃袋は120%の状態。胃袋は二割増これが続けば太るのは当たり前です。ということは「胃袋八分」にするには「腹六分」にする必要があります。三食を二食にすると、まさしく「腹六分」。多くのダイエット本が「一日一食もしくは二食」を推奨するのが合点できます。「腹六分」だといつも「小腹が空いてる」となります、冒頭の句ですね。件のサラリーマン氏は残り四分を別のことで幸福・喜びを得て満腹としているのでしょう。思いつきました!残り四分の喜びを得るための簡単な方法・・「ひとりニコニコ」です。プチ幸福を得ることができる超簡単な方法がニコニコ。さあ小腹が空いたらニコニコしましょう。名付けて「ニコニコダイエット」!0310




BBTime 357 超早食い

BBTime 357 超早食い
「涼しさよ人と生まれて飯を食ひ」大元祐子

解説が興味深いので・・『意外なことに「涼」とは夏の季題である。暑い夏だからこそ覚える涼気をさし、手元の改造社「俳諧歳時記」から抜くと、「夏は暑きを常とすれど、朝夕の涼しさ、風に依る涼しさ等、五感による涼味を示す称」とあり、前項の「釜中にあるが如き」と解説される「暑き日」や「極暑」の隣にやせ我慢のように並んでいる。食事をすると体温はわずかに上昇する。これは「食事誘発性体熱産生反応」という生理現象だという。掲句では「飯を食う」という手荒い言葉を用いることによって、食べることが生きるために必要な原始的な行動であることを印象付けている。また、その汗にまみれた行為のなかで、今ここに生きている意味そのものを照射する。体温が上昇する生理現象とはまったく逆であるはずの涼しさを感じる心の側面には、喜びがあり、後悔があり、人間として生きていくことのさまざまな逡巡が含まれているように思える。ものを食うという日常のあたりまえの行為が、「涼し」という季題が持つやせ我慢的背景によって、知的動物の悲しみを伴った』解説より。

解説の「食べることが生きるために必要な原始的な行動であることを印象付けている」・・同感です、こんな記事を見つけました。『”食事とは大便を買うこと”効率と結果を追い求め、食べることをやめたサラリーマンを支える「完全食」とは』出典はこちら。「大便を買うこと」・・大反発したくなる表現です。内容は大まかに次のようです。『多忙を極める生活の中、効率を求めてたどり着いたのが、食事をやめるという生活スタイルだった。「食事をしないので周りからは変だなと思われているが、最終的に出てくるアウトプットは大便だ。食事にお金を使うということは、いくらでうんこを買っているのかという話になる。”おいしい”と思う感情もあるが、限られた予算の中で、ひとときの感情のために使いたくはない。もっと有益なことにお金を使いたい」』記事より。

『学生時代、家計のことを考える中で「過程よりも結果を大事にするようになった。3食コーンフレークを食べていた」と話す笠原さん。その思考の行き着いた先が、「完全食」だけを摂取する暮らしだった。1日に必要な栄養素が入っている粉末でを1日3回、水に溶かして飲む。1食あたりの食事時間はわずか12秒だ。「これで十分に生きていける。このおかげで、自分のやりたいことに時間を多く割ける。そのための最適な手段だ。結構腹持ちをするので、お腹が減ったりもしない。噛むのを止めたから、顎が細くなってきた。ほとんど痩せていないし、風邪もひかないし、健康面の異常が起きたことはない」』記事より。

十人十色それぞれの考え・スタイルがあってもいいのですが、個人的意見としては「人はロボットではない」です。サプリメントブーム始まりの頃に薬剤師さんとの会話で「サプリで必要な栄養素を取ることはできても、正常な胃の蠕動運動は得られない」と聞きました。廃用生萎縮という言葉があります。「寝たきりや行き過ぎた安静状態が長く続くことによって起こる筋肉や関節などが萎縮すること廃用性萎縮(はいようせいいしゅく)という」とウイキペディア。人はヒトとして持っているものをそれなりに使わないと不都合が起きる(病気になる)と思います。車でも自転車でも乗ることによって、歯車が回りオイルが流れ電気が通じ、正常が維持されると思うのです。

昔、冬のキオスクの定番でした。歯根(歯の根っこ)の周りをみかんネットのように毛細血管が取り巻いています。噛んで圧が加わることで「圧迫(貧血)」「解放(流入)」となり、言わばポンプ作用で古い血液を送り出し、新鮮血を取り込みます。12秒間の液体食事でこのポンプは働きません。足でも頭でも使わなければ廃用生萎縮を起こします。今の人間の体は約数十万年前と同じだと聞きます。十万年以上の時を経て今の体になった意味は深いと思います。やはり持っているものは使い、すべきことはすべきでしょう。

『睡眠は6時間取り、勉強することが楽しみだと話す笠原さん。「食事を楽しんでいる人のことをバカだとは思わないが、時間をかけて何をしているんだろうなと(笑)。僕もデートの時とかは出されたものを食べる。でも、自分の意思では食べようとは思わないし、バースデーケーキはちょっと重いですね(笑)」と明かす一方、「食事に関しては過去を振り返っても無駄だとしか思わない。合理化することで、やりたいことだけができるようになる」と話していた』記事より。考え方はそれぞれですが、小生は食事とは「空腹」を満たすのみならず「幸福」をも満たす人間の行為だと確信します。時間とお金の効率を追求するあまり「食べる幸福」を得ないことは、心身のみならず考え方・生き方にも影響するでしょう。『無駄だとしか思わない』のもその人の勝手ですが・・モッタイナイと思います。小生はヒトとして持って生まれたモノ(臓器)や心(欲求)を存分に使う方を選びます。その昔「早飯」は芸のうちと言われましたが、歯や口を使ってしっかり噛んで食事を味わってほしいものです。ケンタッキーのCMに「野生」という言葉が出てきます。「食べることが生きるために必要な原始的な行動である」を想起させます。食べる時くらいは野生にかえりませんか。ゆっくり、じっくり、despacito!880180
https://youtu.be/mNK7kilhcGc