BBTime 624 面倒臭い

「雨蛙めんどうくさき余生かな」永田耕衣

2023/07/17投稿
七月文月も後半、今年の梅雨は開けそうで開けない!句の解説は『耕衣、七十代後半の句。雨蛙の体の色は葉の上など緑のなかでは緑色をしているが、木の幹や地上に下りると途端に茶色に変色する。保護色の好例として、小学校の教室でしばしば引き合いに出されてきた。人間には保護色はないのだけれど、考えてみれば、状況に応じて態度を変えるなどしているわけで、心理的精神的な保護色はあると言わなければなるまい。ただし雨蛙が自然に体色を変えられるのとは違って、私たちの場合は、意志的にそれをする必要がある。そこが実になんとも「めんどうくさい」と感じることになる年代が「余生」だと、作者は述べている。きょとんとした雨蛙と、何もかもを面倒くさく感じはじめた俳人との取り合わせは、ペーソスの味を越えた不思議な明るい世界に通じているとも読める。「余生」を自覚するのは人それぞれのきっかけからだろうが、作者の場合はそんじょそこらの雨蛙に触発されての自覚であった。私などは「いつ死んでもおかしくない年齢」の自覚はあっても、どこかで「余生」とは認めたくない小賢しい気持ちのままに生きている。いずれ、作者のようにそんじょそこらの「何か」に、否応もなく「余生」を告知されるのであろう……。『殺祖』(1981)所収(清水哲男)』(出典)。今回は「口腔清掃・歯磨き」について「歯磨きはめんどうくさき日課かな」のお話。

カエルに歯はあるの?ハイ、あります。詳しくはこちら。歯はありますが砂糖を摂取しませんのでムシ歯にはなりません。ヒトは「歯」を持ち「砂糖」を食べ「ムシ歯菌」がいますので、ムシ歯になるリスク高しです。

人にとって歯磨きは必須ルーティン(日課)です。あまりにも急激な食生活の変化アンドの理由で、もはや避けることはできません。面倒臭きことであっても必要です。そこで少しでも面倒の少ない歯磨きを考えてみました。
1)そこそこの歯ブラシを数本用意する(ホテル備え付けなどはイマイチ)
2)基本的に歯磨き粉は不要(唾液磨きがオススメ)
3)いつでもどこでも歯を磨くためのタイミングと場所を考える
4)歯磨き粉が必要とか毎食後に磨くとか決めつけない
5)歯ブラシだけが歯磨き(口腔清掃)と決めつけない
6)舌で歯の表面を舐めて汚れの有無を感じ取る

では具体的に
1)数本用意する:同じ形(できれば色違い)で構いません。一本は自宅、他に仕事場、ベッドサイド、デスクの上などに置きます。このことで、いつでもどこでも歯磨きの可能性がアップします。(周りの理解が必要ですが)
2)歯磨き粉・歯磨きペーストは不要:食器洗い洗剤とは全く意味が異なります。食器用洗剤、洗濯用洗剤の多くは油汚れに対して効果を発揮します。歯の汚れは「物理的刷掃(さっそう)」でなければ除去できません。バイオフィルム(歯の汚れ)に薬剤は効果なし。歯磨き粉使用に期待できる効果は、フッ化物添加による再石灰化。もしくは殺菌効果を持つ薬剤による菌数減少だけです。しかも歯の表面に、これら薬剤が留まっている間のみ。ウガイしたら効果はほぼゼロ。ハンドクリームをつけた直後に手を洗うのと同じ。唾液の力で磨く方がベターです。最近、唾液のこんな記事を目にしました!こちら
3)歯磨きで自己磨き、歯磨きでリラックス、歯磨きでひと呼吸・・。自宅歯磨きでオススメは湯船磨きです。湯船に浸かりながらの歯磨き、まさにゆったり歯磨き。特に冬は湯船磨きがオススメです。

4)5)決めつけない!日本では歯ブラシがメインもしくは歯ブラシさえ使えばOKのような雰囲気がありますが、国によって異なるようです。ブラジルは歯ブラシよりフロス(糸)が主役と聞きました。ジーパンのポケットに常に入れてあり、すぐ取り出して使うとのこと。繰り返しますが、歯磨き粉は必須ではありません。歯ブラシだけでは汚れを落とし切ることはできません。私事で恐縮ですがポケットに常時「ホルダー付フロスと歯間ブラシ」を携帯しています。ヒマとチャンスがあれば使います。聞いた話ですが「フランス人は食事バランスを数日もしくは一週間で考える」とのこと。なぜか日本は「その日その日」が多いようです。歯磨きを一週間単位で考えるのは無理がありますが、数日単位で「歯ブラシ・フロス・歯間ブラシ」は有りだと思います。付け足すと「ウガイ」もある程度効果はあるし、野菜や果物をガシガシ食べるのも自浄作用促進です。
6)歯の汚れは見えない(見にくい)し、汚れが落ちたか否かも見えにくい。そこで「舌」です。全ての歯の表面を舌で舐めてみてください。慣れればできます!難しいのは上下の七番目(第二大臼歯)の奥の面。慣れれば舌が届きます。次にジックリ舐めてください。「ヌルッ」としているのは汚れています。「ヌルヌル」しているのは結構汚いです。きれいな面は「スルッ」とした感触です。これは舌の機能訓練にもなりますので是非!

高校時代に「机についてするだけが勉強ではない。工夫しなさい」と言われました。単語帳を作り通学途中に覚える。壁に貼る、トイレに貼る。語呂合わせで年号を覚える等々。歯ブラシに歯磨き粉をつけて洗面で歯を磨く・・否定はしませんが、目的は歯の全ての面をきれいにすること。方法や道具や場所、時間はそれぞれで構いません。ダイエットに王道がないのと同じく「歯磨き」も十人十色です。必要なことはあなたに合った方法を工夫すること、実践することではないでしょうか。歯磨きは面倒くさくなきにけり。次にご紹介する曲をBGMに唾液磨きをリビングでどうぞ。皆様、ご自愛の程ご歯愛の程。


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