BBTime 473 食前食後

BBTime 473 食前食後
「秋暑しあとひとつぶの頭痛薬」岬 雪夫

句の如く暑い毎日・・ウンザリです。『こんなにも暑さがつづくと、月並みな挨拶を交わすのさえ大儀になってくる。マンションの掃除をしにきてくれている女の人とは、毎日のように短い立ち話をしているが、最近ではお互いに少し頭をさげる程度になってしまった。会話をしたって、する前から言うことは決まっているからだ。出会ったときのお互いの目が、それを雄弁に語ってしまっている。こうなってくると、なるべく外出も避けたくなる。常備している薬が「あとひとつぶ」になったことはわかっているが、薬局に出かけていくのを一日伸ばしにしてしまう。むろん「あとひとつぶ」を飲みたいときもあるけれど、炎暑のなかの外出の大儀さとを天秤にかければ、つい頭痛を我慢するほうを選んでしまうのだ。こんなふうにして、誰もが暑さを避けつつ暑さとたたかっている。この原稿を書いているいまの室温は、34度。こういうときのために予備の原稿を常備しておけばよいのだが、それができないのが我が悲しき性…。「俳句」(2013年8月号)所載。(清水哲男)』(解説より)。今回は「食前食後」についてのお話。

画像は食前酒です、以前こんな話を聞きました。ペンション(南仏)のオーナー曰く「(レストランなど)三三五五集まるので、早く来られた方は食前酒を召し上がってもらいます。皆が集まったらテーブルへ」・・食前酒のひとつの意味は「皆が揃うのを待つこと」もあるようです。ちなみに薬を飲む時の「食前・食後・食間」とは?

食前:食事開始(食べ始め)の20~30分前で『食前とは、食事の20〜30分前のことです。食べ物や胃酸の影響を受けたくない薬や、糖尿病の際に食事で高くなる血糖値を下げるための薬などは、食前に飲むことが多くなります。また、胃の調子を整える食欲増進剤や、食べたあとの吐き気を事前に抑える薬などは食前に飲むと効果的です』(引用元)。食後:食べ終わって20~30分以内で『食事が終わって20〜30分後までのことです。食事の後は胃の中に食べたものがあるので、胃への刺激が少なくなります。食後の薬は飲み薬の中で最も多いタイプです。主に食べ物と一緒のほうが吸収が良くなる薬や、空腹時に飲むと胃を荒らす薬などは食後に飲みます』(引用元)。食間:しょっかんとは『食間とは、食事の最中だと思われている方も多いようですが、食事と食事の間という意味で、食事を終えてから約2時間後が目安です。空腹の状態で飲むと吸収が良い薬や、胃の粘膜を保護するための薬などは食間に飲みます』(引用元)。

これは食後酒。さて少々我田引水ですが「歯磨きは食前それとも食後?」と聞かれたら、皆さんはどのように答えますか?「もちろん食後でしょう」と聞こえてきそうです。『食後酒(しょくごしゅ)とは、食事の後に余韻を楽しむために飲むアルコール飲料の総称。ディジェスティフdigestif)とも言う』(引用元)。食事の余韻に浸りながらの食後酒、おしゃべり・・の最中に「歯を磨きなさい」なんていわれたら興醒めします。

こんな考え方はいかが?料理が盛られる前の皿はもちろんキレイです。ピッカピカのはずです。前客の食べた後の汚れが残っていようものなら・・。では、ご自分の口の中は?歯は?食事前には隅々までキレイですか、歯はピッカピカですか。おそらく答えは「いいえ」でしょう。この場合は食事前に歯を丁寧に磨くほうが良いのではないでしょうか。

ご存じ口腔内のプラーク、歯の汚れは細菌です。プラークが少ないほど、歯を溶かす(ムシ歯を作る)ムシ歯菌も少ないのです。すなわち食前に歯がキレイなほど、酸生産量も少なくなります。残念ながらゼロにはできませんが、ムシ歯菌が少ないほど、ムシ歯になるリスクは減るのです。

そこで提案。食後は「水うがい」で歯の素洗い、食間もしくは食前にじっくり歯の汚れを落とす。もちろんお休み前もしっかり磨く・・就寝中は口の活動(おしゃべり・食べるなど)がほぼ無いので、口腔内の菌増殖が増えますゆえ「寝る前の歯磨き」は有効です。食事前に舌でご自分の歯を舐めてみて「ヌルッと」した方は食前磨き、「ツルッと」の方は食後食間磨きでも宜しいかと。ご自愛の程ご歯愛の程。8720

BBTime 469 月一本?

BBTime 469 月一本?
「一本の前歯がぬけて入学す」上野 泰

「一本」で検索したら冒頭の句が出てきました。季語は「入学」で春、ご容赦を。画像は「なだのきいっぽん」一本繋がりです、これもご容赦。今回は「月に一本歯ブラシ交換」についての話を一本。

先日、BBTime467「マユツバ話」をアップしましたが、この話もマユツバです。歯ブラシ大手メーカーはこぞって「月一本の交換」を推奨しています。ライオンは『効率よく歯垢を除去するために、「1か月に一度」歯ブラシを交換することをおすすめします』。サンスターは『見た目はOKでも、1か月たったら取替えたい』。花王は『毛先が摩耗・変形すると本来の性能を発揮できませんので、毛が広がっていなくても、1ヶ月くらいで交換するのがおすすめです』・・・これら「月一本交換」は適切なのでしょうか?うがった見方ですけど、歯ブラシメーカーの消費拡大策が見え隠れしている気がします。

ライオンの記事には『「毛先が開いた歯ブラシ」と「新しい歯ブラシ」の汚れ落ちの違いを調べた臨床研究では、「毛先が開いた歯ブラシ」は「新しい歯ブラシ」と比べて約4割ダウンすることが分かりました』・・これは正しいと思いますが「毛先が開く=ひと月」には疑問です。理由1)歯ブラシの毛はそれほど弱い材料ではない。理由2)ひと月で毛先が開くような使い方は「力の入れ過ぎ」であって、適正な磨き方ではない・・・つまり、ひと月しか持たない使い方をしている人は、歯ブラシを毎月交換することよりも、磨き方を変える必要があるのです。

サンスターの記事に『歯ブラシはお口の中へ入れるものなので、清潔な状態を保つことが大切です。歯ブラシのお手入れは水で洗って乾かしているだけのものですから、遅くても1ヶ月に1本のペースで交換することをおすすめしています』とあります。また雑誌「サライ」には『1週間使うと4,000万個の細菌がある場合も…歯ブラシの交換頻度はどのくらい?』との見出しの記事が載っています。記事には『お子さま(平均年齢8歳)の歯ブラシにはなんと15万~100万個、最大で371万個もの細菌が付着していたという結果が出ています。 また、2015年に行った検査で、7日間使用した大人(40代男性)の歯ブラシには驚くことに4,000万個もの細菌が付着していたという結果も出ています。 病院の便器に付着している細菌の数は約500個、学校の和式便器に付着している細菌の数は約33万個と言われているので、歯ブラシがどれだけ不衛生な状態か… 想像するだけでも身震いしますね… とは言っても、毎日使い捨てにする訳にもいかないので、しっかりと除菌した方が安心できますようね』(記事より抜粋)。とショッキングな内容も出ていますが、よーく考えてください。皆さまご存じとは思いますが、歯の汚れ(プラーク)は細菌のかたまりです。文献には『歯頚部や歯の隣接面などには過剰のプラークが形成され成熟プラークとなり、1g中には約10の10乗~11乗個の細菌が存在する』(こちら参照)とあります。10の10乗個とは百億個です。1gに百億個です!口全体では億の単位ではなく兆でしょう。サライ記事にはトイレ(便器)よりも口の方が細菌が多いとも出ています。当たり前です、もともと便の細菌数の方が口の中より少ないのです。

汚い歯ブラシを使いましょうとは言いません。使用後に洗って乾燥させれば、口の中の細菌数にクラブレバ・・。仮に歯ブラシの菌数が4000万個としても、汚れ(プラーク)1グラムだけで百億個ですよ。比較できないくらい、口の中の細菌数は多いのです。もちろん口の中の細菌全てがバイキンではありませんけど。

結論「歯ブラシの交換時期は「毛先の状態」で判断する。使用後は洗って乾燥させる。ひと月で毛先が開く人は「磨き圧」が強すぎるので磨き方を変える」。
前回「エシカル」について書きましたが、いま日本では年間四億本の歯ブラシが消費されているようです。単純計算で国民一人あたり年間四本、三ヶ月に一本の交換です。環境のことも考慮して、あなたなりに「月一本」を考えてみてください。環境問題の話は「プラ依存」にも、ご参照のほど。ではご自愛の程、ご歯愛の程。2780

BBTime 466 眉唾に非ず

BBTime 466 眉唾に非ず
「美しき緑はしれり夏料理」星野立子

夏が来れば思い出す♫句です。同時に緑の夏料理って?と考えているうちに夏が終わります。タイトルの「眉唾:まゆつば」とはご存じの通り「正しい(本物)かどうか疑わしいこと」です。眉に唾をつけて見れば、狐や狸のいたずらに騙されない、という俗信に由来するとのこと。今回、眉唾物ではない「つば」のお話。

前回「意味不明」で学校検診に触れましたが、ムシ歯の部位は似通っています。成人の方にも同じような傾向があります。言わばムシ歯の好発部位。まずは上の前歯の隣り合う部位(隣接面):この部位は一番目立つ(他人の目から見える)部位でもありますので、モッタイナイ!ここはブラシだけでは不十分、フロス(糸)が必須です。次に見かけるのが上の一番奥の奥歯の奥の面、特にほっぺた側です:この部位は歯ブラシが届きにくいのでムシ歯好発部位。コツがあります。口を大きく開けるとほっぺた側の筋肉が邪魔して歯ブラシが届きません(奥に入らない)ので、口を開けてブラシを入れたら、歯ブラシをくわえるように口を閉じてください。すると筋肉が緩んで空間が出来ますので、歯ブラシが奥の奥まで届きます。次のイラスト見ていただくと・・ムシ歯好発部位の理由がわかります。

そうなんです。日常生活で唾液によって洗われる部位はムシ歯になりにくく、唾液の届きにくい(唾液によって潤わない)部位はムシ歯になりやすいのです。一番唾液によって潤っている(濡れている)部位は、下の前歯のベロ側です。その部位には「舌下小丘:ぜっかしょうきゅう」があり、そこから唾液が出るからです。ただし、常に唾液で洗われることによって「歯石」が付きやすい場所でもあります。

本来ヒトはいくつかの歯の自浄作用をもっています。野菜をガシガシ食べることで「歯磨き」の効果がありますし、「唾液」によって洗われることで唾液のもつ免疫力も加味され、ムシ歯予防を自分自身で行います。にも関わらずムシ歯を作ってしまうのは理由は明白!食生活の激変・砂糖の過剰摂取などが主因です。

あなたの唾は絶大な「歯を守る力」を持っています・・眉唾ではありません!唾液で歯を磨くことは、あなたにとって非常に有益です。母乳と同じような有益性です。唾液磨きであれば、いつでもどこでも(歯ブラシさえあれば)磨ける、まったくの無害どころか免疫力あり、もちろん無料。これでも未だあなたは「歯磨き粉」を使いますか?・・唾液磨きだけで落ち着かない方は、最後にほんの少し使う程度で十分です。

残存歯(残っている歯)が少ない多くの方が残している歯は下の前歯です。始終唾液によって守られているのが下の前歯です。くどいようですが、唾液の守る力は絶大なんです。しかし唾液のもつ免疫力はデリケートですので、人工的化学物質である歯磨き粉が口に入ると、唾液の免疫力は低下します。もったいない話です。オススメしたい「唾の使い方」は、眉に塗るのではなく歯磨きに使ってください。
皆さま、ご自愛の程ご歯愛の程。8140


追加:朝日新聞「折々のことば」に見つけました。『なみだは にんげんのつくることのできる いちばん小さな 海です』・・・に倣って
「だえきは にんげんのつくることのできる いちばん小さな 泉です」

おまけ:次のような表現もあるんですね、やはり「泉」!
This blueberry infused chocolate cake has our mouths watering! 😋
「口の中が唾液で一杯」の意味でしょうか。
Instagram「kellogggarden」より

BBTime 461 耳寄な話

BBTime 461 耳寄な話
「幼な顔残りて耳順更衣」本田豊子

解説に『耳順(じじゅん)は、六十歳の異称。「論語」による。四十歳の「不惑」はよく知られているが、どういうわけか「耳順」は人気がない。「人の話がちゃんとわかる」年令という意味だけれど、この受け身的な発想が好まれないのかもしれない。それはともかく、この句は巧みだ。人が、新しい気持ちで衣服を身につけたときの、一瞬の表情を見逃さずに作品化している。六十歳の初々しさをとらえて、見事な人間賛歌となった。実に鋭い。そして暖かい。(清水哲男)』(解説より)とあります。老婆心ながら「耳順はじじゅん」「更衣はころもがえ」と読みます。今回は歯磨きについて耳寄なお話。

「BBTime410 SEERS:シアズ」で歯磨きの新コンセプトについてアップしましたが訂正します。まず「SEERS」とは
「S」saliva:サライバ・唾液=唾液磨き。
「E」everywhere/every time:エブリィウエア エブリィタイム=どこでもいつでも。
「E」easy/ecological:イーズィ エコロジカル=お手軽楽チン・環境に優しい。
「R」rest:レスト=息抜き。
「S」standing:スタンディング=継続・立っている。
ちなみに英単語「seer:シア」の意味は先見者・予言者です」。この中の「E」いつでもどこでもに「every time/where」を当てていたのですが・・先月、ふと考えていて「every」は違うんじゃない?と。そこで、新新コンセプトは「EARS:イアズ」、earはご存じ耳です。

EARS:イアズは
『E』ethical:エシカル=倫理的な、道徳上の意味です。検索すると『エシカル(ethical)とは、「倫理的」「道徳上」という意味の形容詞である。つまり、「法律などの縛りがなくても、みんなが正しい、公平だ、と思っていること」を示す。近年は、英語圏を中心に倫理的活動を「エシカル(ethical)○○○○」と表現し、エシカル「倫理的=環境保全や社会貢献」という意味合いが強くなっている』(Wikipediaより)。「予防に勝る治療なし」でエシカル。
『A』anytime/where:エニタイム・エニウエア=いつでもどこでも(歯を磨こう)
『R』rest:レスト=息抜き(仕事や作業の息抜きに歯磨き)
『S』saliva:サライバ=唾液(歯磨き粉使わず唾液磨き)
SEERS改め、EARS:イアズで「歯を守る歯磨き」を提案していきます。「歯」を守るのに、なぜ「耳」なのと問われると耳が痛いのですが(笑)。

冒頭の画像は「天香具山:あまのかぐやま」。女帝持統天皇の「春すぎて夏来にけらし白妙の衣ほすてふ天の香具山」に掛けました。因みに「耳順:じじゅん」は六十歳で、順に「十五歳は志学:しがく」「三十歳が而立:じりつ」「四十歳が不惑:ふわく」「五十歳が知命:ちめい」「七十歳が従心:じゅうしん」。「子曰く、吾 十有五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。六十にして耳順う。七十にして心の欲する所に従いて矩を踰えず。」詳しくはこちらを。ではでは、ご自愛の程ご歯愛の程。2420



追加:朝日新聞のコラム折々のことばに「ears」見つけました。
『Happy New Ears 英語の語呂合わせ  今年こそ耳の人になろう。長く圧(お)し殺されてきた声、出かけては呑(の)み込まれた声、ぼそっと漏らされた短すぎる声、恐る恐る絞り出されたくぐもった声、今にも途切れそうな声。それらにじっと耳を傾けられる人に。「聡明(そうめい)」には耳がある。「省庁(廳〈ちょう〉)」にも。そこは天の声、民の語を聴く場所だった。その声を最もよく聴く人が「聖」。天声人語(vox populi vox dei)は「民の聲(こえ)は神の聲」という意味。(鷲田清一)』(2017/1/1朝刊)

BBTime 459 飴と雨

BBTime 459 飴と雨
「アイスクリームおいしくポプラうつくしく」京極杞陽

解説に『季語は「アイスクリーム(氷菓)」で夏。作者は京極子爵家の嫡流で、世が世であればお殿様であった。だからかどうなのか、この人の多くの句にはおっとりとしたところがある。(中略)掲句などは典型で、どこにも企みは見られない。小学生の句かと見まがうほどに素直な詠みぶりだが、しかしやはり大人ならではの味がする。「アイスクリームおいしく」までは小学生でも、ポプラへと目を移す余裕は子供にはないからだ。しかも「おいしく」「うつくしく」と重ねて、アイスクリームとポプラがお互いを引き立て合っている。相乗効果で、ますます「おいしく」「うつくしく」感じられてくる。まことにおいしそうで美しそうではないか。こうしたいわば生の言葉を句に落ち着かせるためには、技術云々ではなくて、まずは作者の本心が生でなければ不可能だろう。世辞や社交辞令ではない本当の気持ちがなければ、生の言葉は浮いてしまう。腰がふらついてしまう。素材対象への素直で自然な没入。悲しいかな、私などにはそれがなかなかできないから、怖くて生の言葉は使えない。掲句を見つめていて、そういうことがよくわかった』(解説より一部抜粋)とあります。今回は飴と雨、雨は雨でも酸性雨についてのお話。

まずは「飴」・・日本では飴とキャラメルは別物ですが、外国語では・・キャンディ(candy:英語)、ボンボン(bonbon:仏語)、カラメッラ(caramella:伊語)となります。いずれにせよムシ歯を作りやすいスイーツです。

一方「酸性雨」・・『酸性雨とは、二酸化硫黄(SO2)や窒素酸化物(NOx)などを起源とする酸性物質が雨・雪・霧などに溶け込み、通常より強い酸性を示す現象です。酸性雨は、河川や湖沼、土壌を酸性化して生態系に悪影響を与えるほか、コンクリートを溶かしたり、金属に錆を発生させたりして建造物や文化財に被害を与えます』(引用元はこちら)。昔、ハナ通信に書きました。「エコロジー問題のひとつに酸性雨があります。強い酸性の雨水のため、森林、草花から、大理石の宮殿にいたるまでダメージをうけているというものです。ところで口の中の酸性雨のことをご存じでしょうか。砂糖を口に入れると、歯の表面のカルシウムが溶ける酸性度にまで下がり、食べ終わっても十数分間は続いていて歯の表面は少し溶けます(ミニムシ歯)。このミニムシ歯は唾液中のカルシウムで自然修復されますが、これには数時間かかります。ミニムシ歯ができる回数が増えて修復が追いつかないと、やがて目に見えるムシ歯になります」(一部抜粋)。

「飴」が口に入ると、やがて「酸性雨」が降り始めムシ歯(歯の表面を脱灰)を作ってしまいます。そこでアイスクリームやプリンの登場!シンプルに考えてください。口の中、歯の表面、歯の近くに砂糖がとどまる時間が長い程、ムシ歯へのリスクも高まります。口の中での滞在時間が短いスイーツほど、ムシ歯リスクは低くなります。土砂降りの酸性雨を降らせる飴やハイチュウよりも、小雨酸性雨のアイスクリームやプリン、ゼリーの方がムシ歯を作りにくいんです。詳しくはこちら「BBTime028 ハイチュウ中毒 ハイ注意!」もどうぞ。

さらなるオススメは「うがい」です。スイーツを楽しんだ後にマナーを踏まえて、水を口に含みガラガラではなく「グジュグジュ」うがいでごっくん。この夏はキャンディよりもアイスクリームを、そうして食べた後は水うがいで歯の水洗いをどうぞ。「アイスクリームおいしく歯はうつくしく」・・新型コロナで溜まったストレスを軽減するため、ひと時の幸せを求めてスイーツ摂取が増えている方、くれぐれもムシ歯を増やす事がなきよう、ご自愛の程ご歯愛の程。

余談ですが「雨」は上から下に降るのでアクセントも「上から下」と聞きました。ネットに『「雨」と「飴」はどちらも「アメ」と読む同音異義語ですが,実際に声に出して読んでみると,声の高さにはっきりと違いが出ます。NHKのアナウンサーなら,「雨」は「ア」が高く「メ」が低い,反対に「飴」は「ア」が低く「メ」が高い,ということになるでしょう。このように,声の高さの高低として捉えられるのが,日本語のアクセントの特徴です』(引用元はこちら)とありました。ではでは 1070





追加:キャンディよりアイスクリームがよろし!の資料を掲載しておきます。

表の上の説明:①プラークを作る力 ②酸を作る力と強さ ③食べている時間 ④食べ終わっても口に残って作用する時間の長さ(松久保隆1990 引用改変)

BBTime 453 要不要

BBTime 453 要不要
「考へがあつての馬鹿を冷奴」加藤郁乎(いくや)

老婆心ながら冷奴はヒヤヤッコです。解説に『冷奴だけではあるまい。句集には並べて「別の顔みせてやらばや冷し酒」とあるから、ちゃんとお神酒がついている。考えがあって、よかれと思って、意図的に馬鹿をやってみせたのではあるが、どうやら誰にもせっかくの意図が通じなかったようだ。本当の分別なし、馬鹿に見られたらしいという憤激の内での冷奴。故意に馬鹿を演じたのだから、みんなから馬鹿にされて本望のはずなのだが、そこがそうはいかないところに人間の辛さがあり面白さもある。誰かその場に一人くらい具眼の士がいて、言わず語らずのうちにわかってくれないと、にわか馬鹿の心はおさまらないのだ。にわか馬鹿の世界は、たいてい義理人情がからんでいる。だから「お前は偉いなあ」と、たとえば目で挨拶してくれるような義理や人情を期待するわけだ。それがそうではなかった。ぷいと、みんなと別れてしまった。で、乱暴な箸を冷奴に突き立てたってはじまらないのに、うーむ、悔しい。どうしてくれようか……。冷奴こそ、いい迷惑である。『初昔』(1998)所収。(清水哲男)』(解説より)。

句の解説文を読んで笑ってしまいました。「どうやら誰にもせっかくの意図が通じなかったようだ。本当の分別なし、馬鹿に見られたらしいという憤激の内での冷奴」(解説より)・・拙宅に昨日(5/24)届いたアベノマスクに繋がりました。はっきり言って「今更」です。かと言って使わないのは勿体無いので回収窓口に送ることにしました(上の画像)。回収(寄付)先はこちらこちらなど。・・枕が長くなりました。今回は「不要不急」について

不要不急を辞書で引くと『さしあたっては必要で無いこと、急いでする必要が無い様子』とあります。不要不急の外出は控えてください・・と言われても、貧乏性の小生など「私の外出には不要不急はありませぬ、全て必要です」と反論したくなります。本日(5/25)には緊急事態宣言が解除されそうですが、解除されたから「不要不急」OKではない事は容易に察しがつきます。結論です・・ムシ歯予防・歯周病予防は考え方によっては「不要不急」なのかもしれませんが必要な事です!

「歯が痛い・歯茎が腫れた」は不要不急ではありません(大方の場合)。しかし、どんな時であっても歯科においては「治療に勝る予防なし」。解除された今こそ、口のメンテナンスに足を運んでください。緊急事態(痛み・腫れ)を回避するためのメンテナンスです、不要不急のようであっても必要なんです!

記事に次のような下りを見つけました。『ブラッシングが健康にもたらす効果を医学的見地から解説。「ウイルスは、周囲をたんぱく質の膜で覆われており、プロテアーゼという酵素なしには活性化しない。プロテアーゼは、口の中で生成されやすいので、ブラッシングが歯周病だけでなく、さまざまなウイルスに対する予防になる」。これは現在、猛威を振るっている新型コロナウイルスも例外ではないという』(引用元はこちら)。

中国語で「要不要:ヤオプーヤオ」とは必要ですか、不要ですか?の意味。歯科においては治療以上に予防(メンテナンス)が必要なんです。最後に朝日新聞折々のことばを。ではまた 5630




おまけ:豆腐がらみの折々のことばです

BBTime 445 ながら磨き

BBTime 445 ながら磨き
「ゆで卵むけばかがやく花曇」中村汀女

今年の桜は、いつの間にか葉桜となっていました。櫂未知子著「食の一句」に『<ゆで卵>といえばこの句を思い出し、<花曇>といえばやはりこの句、と断言する人が私の周囲に多い。たとえば花見弁当に加えてある卵をつるりと剥き、その艶に心動かされる、これはまさしく俳句的である。それが、光あふれるお天気ではなく、うっすらと曇っているところがまた良い。この句の詠まれた時期が、卵がまだ貴重でさまざまな行楽のお供として大切にされていた頃だと思えば、さらに楽しい。』(60頁よりより引用)。

今年の花見は、例年とは全く違うものとなりました。今や「花曇:はなぐもり」どころか、いつ晴れるとも知れず、厚い暗い雲が全国を覆っているような気がします。「STAY HOME:家に居よう」で自宅での生活が長くなっている方も多いでしょう。そこで提案です!・・今回「ながら磨き」のお話。

「コロナ太り」の言葉も聞きます。自宅待機で屋外運動やトレーニングも儘ならず、加えて家にいることの気軽さでつい「お菓子」に手が伸びる・・。一日の食事回数(おやつ、ジュースも含む)が増えるほどに、ムシ歯の発生リスクも高まります。こんな生活の中でより良い「歯磨き」は?ひとつの「案」としての提案です。

1)起床直後の口の中は就寝中に増殖した菌で花盛り、まずはウガイを充分に!
2)朝食を摂る方は、朝食後に歯磨き1回目。
3)10時のおやつでクッキー摘んだら、歯ブラシくわえてパソコンの前に戻ります。唾液で「ながら磨き」しながら午前中の仕事や勉強を・・歯磨き2回目。

4)ランチ終了後(行儀はよくないのですが)お茶かコーヒーでブクブクしてゴックン。再びブラシだけ口中へ・・唾液磨きで3回目。
5)三時のおやつのあとは、お茶か珈琲、水でもオーケーです、ぶくぶくゴックン。
6)晩御飯後は、テレビ見ながら、パソコン見ながら、スマホ触りながら・・ながら磨きで4回目歯磨き。
7)時間があるので湯船にお湯張ってゆったり入浴。歯ブラシ持ってザブンと浸かる。いい湯だな!で唾液磨きで5回目歯磨き。
8)入浴後、就寝前に「ナイトキャップでスコッチ」ならば、砂糖ゼロですのでウガイのみでお休みなさい。

以上で、歯磨き5回、ウガイ4回です。歯磨きは5回は、毎回同じではなく5回トータルで全部の歯を磨くつもりでOKです。歯磨き粉は磨き始めから使うのではなく、気になる人(歯磨き粉を使わないと満足できない人)は歯磨き終わりに大豆大の歯磨き粉使用で充分です。ぜひ試して欲しいのは「フリスク磨き」「ミンティア磨き」・・フリスク・ミンティアは砂糖ゼロです、大粒1個口の中へ入れての歯磨き。三分から五分で溶けますのでタイマー代わりにもなります。これで「ダラダラと磨けば光るあなたの歯」ご自愛の程、ご歯愛の程。7750



追加です。ながら磨きのポイントのひとつに「置き場所」があります。洗面にブラシがあると「その都度」洗面に行く必要があります。そこで、歯ブラシをデスクやリビングに置くことをオススメします。手を伸ばせば・・そこにブラシ!お試しあれ。

BBTime 441 ソントク

BBTime 441 ソントク
「神のみぞ知ることの多すぎる春」稲畑廣太郎

桜の開花も「神のみぞ知る」ことであったでしょうに、人は科学の力をもって開花を予想し「当たった・はずれた」と一喜一憂します。句の解説には『句が生まれたきっかけは何か個人的なことだったのかもしれないが、クリスチャンである作者の神に対する思いは常日頃からきっと深く、全ては神の思し召し、と受け止めていたと思われる。それでもそれにしても、と口をついて出た言葉がそのまま一句となっている。大地が芽吹き花が咲き、多くの人生の門出が祝われるこの季節に、その人生が思いもよらない方向へ行ってしまう出来事が次々起きる昨今。五、五、五、二、の破調が、そんな不本意な春をこの先もずっと語り残す。『玉箒』(2016)所収』(抜粋引用)。

地球は人々に「春だから」とか「2020年だから」などと忖度(ソンタク)しません。この世で起こる全ての自然の営みは「神のみぞ知る」こと。今回はソンタクならぬ損得について。

「220 唾液磨き」「435 ハミガキ」「437 鰯の頭も!」で、歯磨き粉について書きました。歯磨き粉使用の損得とは?「得」なこと(使う理由)・・1)習慣だから 2)ムシ歯予防になるから(と思っている) 3)キレイになる(と思っている) 4)ウガイ後が気持ちいい・・などでしょうか。かたや「損」すること(使う人にとってマイナスになること)は・・1)お金がかかる 2)どこでもは磨けない 3)途中でウガイすると汚れは残っているのに磨き終わった気になり終わりにする 4)ウガイするために洗面などの設備が必要となる 5)ムシ歯予防にさほど効果ないのに、価値あることだと信じ込んでしまう

歯磨き粉を使わずに「唾液磨き」するならば・・1)歯磨き粉代不要 2)水不要なので場所を選ばない 3)場所を選ばないのでいつでも可能になる 4)舌で歯の表面を触る(舐める)ことで磨き残しがわかる 5)唾液の持つ数々の良い効果が生かせる 6)長時間丁寧に磨くことができる(ウガイ不要ゆえ)・・などでしょう。

おそらく、ここまで読んでくださった方のほとんどは今夜の歯磨きで歯磨き粉を使われるでしょう。「歯磨き粉使用禁止」とは言いませんが、歯磨き粉使用の損得をこれを機会に今一度あなたなりに考えて欲しいと思います。「フッ化物添加」の歯磨き粉であればムシ歯予防効果は期待できます。歯磨き粉の使用不使用が問題ではなく、しっかりバイオフィルムを落とすか否かのみが問題なんです。

「タバコは百害あって一利なし」と耳にしますが、喫煙者にとっては「一利なし」ではなく「一利どころか百利あり」もしくは「分かっちゃいるけど中毒なのでやめられない」なのでしょう。歯磨き粉使用を「百害あって一利なし」とは言いませんが「値段の程の価値はない」と声を大にしていいます。ある時、歯科コンサルタントの方から「歯磨き粉は当たれば儲かる」とチラッと聞いたことがあります。言葉の裏を推測するに「歯磨き粉は粗利が大きく、消耗品だから当たれば大きい」なんでしょうね。

歯磨き粉を賢く選んで使われることをお勧めします。「フッ化物配合」は意味がありますが「キシリトール入り」「生薬入り」「〇〇入り」などは試験管レベルでは効果有りでも、口の中での数分間磨きではおそらく効果無しでしょう。少なくとも値段ほどの効果は期待薄です。そのお金を歯ブラシに使った方がまだ意味があります。「習慣だから使う」方は唾液磨き終了後、ベロで歯の表面を確認してから、小豆大(あずきだい)から大豆大の量を歯ブラシに付けてご使用ください。フッ化物配合ハミガキであればウガイはしない方がムシ歯予防効果は高くなります。

習慣は・・怖いのです。習慣は思考を停止させます、いいえ人によっては思考停止どころか、はなっから信じて疑いません。歯磨き粉使用の損得は「神のみぞ知る」ではなく、考えれば理解可能なことです。・・理解可能でも行動を変える(行動変容)が、またこれ人にとっては難しいのですが。ご自愛の程、ご歯愛のほど。4680



補足:1)「歯を白くする」・・ふた通りあります。「黄ばみ=バイオフィルム」を取ると白くなる。これはバイオフィルムの除去によって白くなります。バイオフィルムは歯磨き粉では除去できません、歯ブラシの毛先による物理的「こする」ことで除去可能です。コーヒーやお茶、赤ワインなどによる「外来性着色=ステイン」は、歯磨き粉に含まれる「磨き砂」によって除去できますが、注意して欲しいのは「歯の表面を傷つける」ことです。頻繁に使うのは避けてください。2)「口臭を消す」・・口臭の原因の多くは口腔内の炎症です。歯茎の炎症の原因のひとつは「バイオフィルム」です。バイオフィルム除去は「歯ブラシ」のみ可能で、歯磨き粉では除去できません。3)「ムシ歯予防」・・ムシ歯の原因は「バイオフィルム」です。酸に対する抵抗性を高めるのは「フッ化物」です。フッ化物配合の歯磨き粉でなければ、歯磨き粉そのものに「ムシ歯予防効果」はありません。

BBTime 440 ケース2

BBTime 440 ケース2
「この部屋に何用だつけ春の昼」渡辺善夫

春になると今のところ思い出す(笑)好きな句です。『誰しもが心当りのある体験だろう。老化現象ではないかという人もいるが、どうであろうか。だとすれば、私には小学生の頃から、よくこういうことが起きたので、物忘れに関しては天才的に早熟だった(笑)ことになる。何をしにこの部屋に来たのか。忘れてしまったときの対策は、私の場合、ひとつしかない。もう一度、元いた場所に戻ってみることである。双六の振り出しに戻るようにしてみると、たいがい思いだすことができる。最近は、それでも思いだせないときもままあるが、この場合はやはり老化現象かもしれない。でも、何かを忘れてしまうことも、たまには必要だ。というよりも、人間は常に何かを忘れつづけていないと生きていけない動物ではあるまいか。誰が言ったのか、それこそ忘れたけれど、ニワトリは三歩歩くと何もかも忘れてしまうのだそうだ。時々、ニワトリになりたくなる。「俳句文芸」(1998年4月号)所載。(清水哲男)』(解説より)。今回は、これまた好きな七味唐辛子のケースについてのお話。

昨日「ポテチに追い七味、どうですか?「八幡屋礒五郎」使用でガツンとした辛み」の記事を見つけました(4/5毎日新聞)。内容は『八幡屋礒五郎(長野市)の七味唐辛子を自分でかけて食べる「直前にふるふるポテトチップス」を販売している。担当者は「七味の新鮮な風味が飛ばず、辛みもガツンと来る」と太鼓判を押す。 長野の土産品として「インパクトがあり、食べる時も楽しいものを」と商品開発した。七味が練り込まれたりまぶされたりする商品よりも香りと辛さがより伝わるという。七味は2袋ついており、好みで1袋か2袋を食べる直前に入れて、袋を良く振れば完成だ。 担当者は「もちろん足りない場合は(家庭の七味で)『追い七味』をしても。辛いものが苦手な人は、余った1袋はそばなどに使ってほしい」と話す』(抜粋引用元)。

小生にとって「七味」といえば「八幡屋磯五郎」。缶入り常備でピリッとさせたい時にはひと振りふた振り。先日も空になり、手元に残った缶を見ながら思いました・・「この缶、捨てるの勿体無いけど利用法は?」

思いついたのが・・フリスク・ミンティアのケースとして再利用・・正解でした!空缶に少し残っていた七味が追い七味となって「ピリ辛フリスク・ミンティア」の出来上がり。ピリ辛は想定外でしたが大正解!

ついでに「フリスク・ミンティア」の別の使い方をご紹介。1)まず大粒のフリスク・ミンティアを一粒口の中へ 2)歯磨き粉をつけずに歯ブラシだけで歯磨き開始 3)おおよそ一粒三分くらいもちます(一粒で三分間磨けます) 4)歯磨き中の唾液はどうぞ飲み込んでください 5)フリスク・ミンティアの味を変えることで歯磨きにも「フレーバー(味わい)」がプラスできます 6)だらだら磨きに合う「タツブラシ」もお試しあれ

ケースについては「CASE」を、七味唐辛子には「人生七味唐辛子」を、歯磨きについては「BBTime 059」「BBTime 249」もどうぞ。4380

BBTime 439 上善如水

BBTime 439 上善如水
「そんなことよく思ひつく春の水」岡田史乃

春の水は『季語は「春水(春の水)」。春は降雨や雪解け水などで、河川はたっぷりと水を湛える。明るい日差しのなかで、せせらぎの音も心地よく、ちょっと足を止めてのぞきこんでみたくなる』(引用元)と、あるように恐らく海の水は対象ではありませんが・・。今回は「水」についてのお話。ちなみに「上善如水」は「じょうぜんは水のごとし」と読み、如しは「若し」の表記もあります。

先日、ラジオから漢詩「上善水の若し」が流れてきました。最近見つけた隠れ家バー「如水:じょすい」のこともあり思わず傾聴・・老子の言葉です。
上善は水の若(ごと)し。水は善(よ)く万物を利して争わず、衆人の悪(にく)む所に処(お)る、故に道に幾(ちか)し。(最上の善なるあり方は水のようなものだ。水は、あらゆる物に恵みを与えながら、争うことがなく、誰もがみな厭(いや)だと思う低いところに落ち着く。だから道に近いのだ。)』(引用元)。

この言葉、日本酒の名前として耳にしてましたが、今回改めてその意味を知って思わず「唾液磨き・水磨き」に結びつけてしまいました(我田引水・笑)。「タツブラシ」「鰯の頭も!」にも書いたように、歯磨きには基本的に歯磨き粉は不要というよりほとんど意味が有りません。何も付けずに「唾液磨き」の方がムシ歯予防効果は高く、歯磨き本来の目的はより達成できます。

シャンプーで「頭皮」を洗い、石鹸で「皮膚についた汚れ」を落としますが、あくまで洗い流す(洗浄)のは「水」です。シャンプーや石鹸の仕事は「汚れや脂分」を皮膚から浮かせるだけです。洗濯石鹸や食器用洗剤も同じこと。シャツの繊維の間や食器表面に付着した汚れ・油などを洗剤の力で浮かせて、それを洗い流すのは「水」。ところで歯の表面に洗剤の力(泡の力)で浮かせるような汚れはつきません。カレー皿をイメージしてください。キレイな皿・キレイな乾いた皿にカレーを盛ります。油を含んだカレーは乾くほどにこびり付きます。しかし歯は乾いてはいません、常に唾液で濡れた状態です。ですから、歯の表面にカレーがこびりつくことはないのです。

繰り返し書きます。歯の汚れは歯磨き粉では落ちません!物理的に落とす・・多くは歯ブラシでこする、フロス(糸ようじ)で取る、歯間ブラシで取るなどの方法しかないのです。「ハミガキ」にも書きましたが、歯の表面の汚れ=バイオフィルムは薬剤(歯磨き粉)では落ちません!重ね重ね「唾液磨き」を勧めます、使いたい方は「仕上げ」にチョコッとどうぞ。

「上善如水」・・意味ある(よき)歯磨きは「唾液洗い・水洗い」。やはり「水」の力は偉大です。さて、先に紹介した「老子」の水に対する考えと「孔子」の考えは違うようです。以下引用『孔子の儒家思想でも「水(川)から学べ」といっていますが、老子と孔子とでは川のとらえ方が異なります。儒家は、川の流れが蕩々(とうとう)としていて尽きることがないことから、水(川)を「絶えざる努力の象徴」ととらえました。絶えず流れ動いている様子を勤勉な人間の姿にたとえたのです。一方、老子は、第八章のように、水を「何事にもあらがうことなく生きるものの象徴」ととらえていました』(引用元)。孔子の考える「水=絶えざる努力」もまさしく予防そのもの!

補足します・・コロナウイルスに関して「アルコール消毒」も盛んに言われます。アルコールは洗浄ではなく「殺菌」です。『マスクや手洗いうがい、アルコール消毒によってウイルスの侵入を防ぐのは皆さんご存じの通りでしょう。今回はアルコール消毒に注目してください。今回のコロナウイルスやインフルエンザは脂質でできた「エンベロープ」と呼ばれる膜を表面に持っています。(持っていないものもあります:ノロウイルスなど)コロナウイルスやインフルエンザウイルスの表面のエンベロープをアルコールは破壊でき、これによってウイルスは不活性化するのです。石鹸などによる手洗いも同じで、このエンベロープを壊してしまうのでウイルスは不活性化します』(引用元)。引用文にあるように、水は洗い流しますが、アルコールはウイルスそのものを殺し(破壊)ます。詳しくはこちらも是非。手洗いについてはこちらも。

コロナウイルス禍が収束し、さらに終息に至るまで「手洗い・うーがい・歯磨き」の徹底を!もちろん終息後も、ご自愛の程、ご歯愛の程。3760