BBTime 332 楽なコツ

BBTime 332 楽なコツ
「三つ食へば葉三片や桜餅」高浜虚子

花は散り葉桜となりました。高浜虚子は35歳頃鎌倉へ移住し、没するまでの約五十年間を鎌倉で過ごしています(今月八日4/8が命日)。鎌倉ですので、おそらく句に詠まれている「桜餅」はいわゆる長命寺の桜餅でしょう。解説者は「葉も一緒に食べる」ようですが、全国和菓子協会専務理事・薮光生氏の弁によると「葉を外して残り香を楽しんでください(葉っぱをむいて食べてください)」とのこと(NHKラジオ「私の日本語辞典」より)。大阪の道明寺粉の桜餅との関係はややこしいというか面白いので御披露します。『「長命寺の桜もち」は享保二年(1717年)に、元々は寺の門番であった山本新六が門前で山本屋を創業して売り出したのが始まりとされる隅田川の桜の落ち葉を醤油樽で塩漬けにし、餅に巻いたとされる[8]。もとは墓参の人をもてなした手製の菓子であったといわれ、桜餅の葉は落ち葉掃除で出た桜の葉を用いることを思い至ったからだという。はじめは桜の葉のしょうゆ漬けだったともいわれる。山本新六は下総国銚子の人で元禄四年(1691年)から長命寺の門番をしていた』ので、1717年ですから約三百年前のことです。

片や道明寺粉(どうみょうじこ)は菅原道真公の叔母さんである覚寿尼公の発明とされてますので千年以上の歴史がある「粉」です。道明寺粉の桜餅は『長命寺の人気にならって、大坂では北堀江の土佐屋に天保(1830〜1844年)の頃に現れたという』らしく二百年弱の歴史です。これであなたも「桜餅博士」!BBTime 321 甘い歯もどうぞ。さて長いマクラとなりました、今回は歯磨きについての記事を二つ紹介します。

ひとつ目はこちら「ちゃんと磨けてる人は1~2割!? 歯周病にならない歯磨きのコツ 4/18(木) 12:17配信」内容を見ていきましょう。以下抜粋『大学病院を退職し、町で診療をするようになったベテラン歯科医に先日会ったら、「指導をしてもちゃんと磨けているのは、10人に1人か2人。歯磨き指導は難しい……」と、こぼしていました。えっ、そんなに多くの人が磨けていないの!と驚いて、歯科医に会い、患者の歯磨きについて尋ねてみると、「指導をしても1、2割の方はどうしてもうまく磨けません」という自費診療中心の歯科医もいれば、「できているのは半分ぐらいです」という人も。患者の層や判断基準も違うのでしょうが、筆者同様、拙い人も相当数いるはずです。虫歯や歯周病をこじらせるということは、ちゃんと磨けていないわけですから』記事より。

3種類の“歯垢溜まり”を掃除する 〈1〉歯と歯茎の境目:歯垢が一番たまるのはここ。歯の襟巻きのように歯茎との隙間にたまります。〈2〉歯と歯の間:歯ブラシでは掃除しきれず、フロスや歯間ブラシが必要です。〈3〉奥歯のかみ合わせの溝:特に子どもの虫歯はここからできます記事より。
当たっている感じを意識する 歯ブラシの先を使ったり、かかとの部分を使ったり、歯と歯肉の隙間に位置を定めて、歯ブラシを小刻みに動かします。奥歯だけではなく、前歯の裏も要注意。特に下側は磨き残しが多いそうです。上下の前歯や奥歯など各部位ごとに歯ブラシの当て方、動かし方について手取り足取りといった感じで指導を受けました。診断と指導の1時間で自費の負担は8640円。学んだことを身に付けないともったいないと思わせるに十分な金額です』記事より。記事の冒頭に「筆者も歯磨き歴50年以上のベテランですが、歯周病が気になって今さらながらこの1年ほど、気合を入れ、お金も使って歯のお掃除を学び直してきました。改めて知ったのは、歯磨きには思いのほかコツが必要ということです」とありますが、前回「むし歯です」に書いたように「虫歯」ではなく「むし歯」です!また1時間で8640円は小生の考えでは高いです。

お掃除には10~15分はかかる ということでお口の掃除を学び直して1年。以前は、歯磨きは1~3分で終わらせてしまうことが多くなっていましたが、指導通りに、歯ブラシとフロスや歯間ブラシを使うと最低10~15分はかかります。きちんと掃除をするには、最低でもこの程度の時間は必要だと言われます。そうして習慣を変えると、朝、目覚めた時も、「朝の口」の嫌な感じが薄れた感じがします記事より。この意見には賛成です。ただし、日に三回の毎回15分掛けなさいではありません。15分掛けてのしっかり磨きは日に1回でOKです。

記事ではこう締めくくっています。『
習慣を今日から改める お口の掃除は一生取り組んでいく毎日の習慣です。一昨年、105歳で亡くなった医師の日野原重明さんは多くの名言を残していますが、その幾つかが思い浮かびます。「人生とは、一言で言えば習慣」「人はいくつになっても生きかたを変えることができる」「食事、運動、仕事、睡眠を見直し、今日から改める」(著書『生きかた上手』より)。お口の掃除の習慣も、幾つになっても今日から改めることができます。ただし、磨けているかどうか、プロのチェックが必要だと思います記事より。おっしゃることは至極正しいのですが・・わかっちゃいるけどできません・・だと思います。

二つ目はこちら
歯磨きしない子どもに毎晩疲れているお母さんがラクになれる小さな話』以下記事より
『「歯磨きしないなら、おやつ食べさせないぞ!」3歳の息子さんと、そのお父さんは、毎晩バトルになっていました。歯磨きをするかしないか、で。そのお父さんは歯科検診に子どもを連れて行ったとき、待ち合い室のポスターに「子どもの虫歯は親の責任です」と、書かれていたのを見て、自分がしっかり磨かせないといけないんだ、と思ったようです』
『バトルはだんだんエスカレートして、最近は毎晩のように泣き叫ぶ子どもを、無理やり押さえつけて磨いている状態だったそうです。子どもを床に寝かせて、両手を足で押さえて、無理やり口を開けて磨いていた、と。別のケースで、保育園で他の子をたたいたり、ものをぶつけたりという「問題行動」が出てきて相談に来られた親がいました。やはり、親がかなり無理やり歯磨きをしているようでした。詳細は書きませんが、毎晩押さえつけて歯磨きすることをやめると、子どもの「問題行動」が、やがておさまっていきました』

『嫌がる子どもを押さえつけてまでやらねばならないほど、それほど絶対必要なことなのか。その利益衡量、つまり「メリットとデメリットはどちらがどれぐらい多いのか?」を考えるべきだと思うのです』
『歯磨きは、泣き叫んで抵抗する子を押さえつけてまでやらねばならないほど、それほどまでに切羽詰ったものではないはずです。たとえば予防接種の場合、病院の先生も押さえつけて注射をすることがありますね。暴れると危ないですし、予防接種の大切さは幼い子に説明してもわかりづらい。病気になることのリスクを考えれば、予防接種はすべきなのです』『やがて小学生になれば、磨くようになるんです。思春期になって、気になる相手ができてきたら、マウスウォッシュやら、ミントガムやら、そんなものまで自分で買ってくるんです。なので、歯磨きという習慣と、この子がどうつき合っていくのか。その長いつき合いのはじまりの地点に私たちはいるのだなぁと、のん気に構えても大丈夫です。これは困ったことではなくて、笑える話だと思ってもいいでしょう』

『「上手にしっかり育てないと……」と追い詰められていると、「たかが歯磨き」でも、焦って、悩んで、親も子も苦しむことになりかねません。子どもが育つ過程では、いろんなことがあります。早くできることもあれば、なかなかできないこともある。でも、どのプロセスも、うまくいっても手こずっても、少し客観的な視点で、それ自体が宝物のような体験だということを思い出してみてください。そういうゆとりを持つことができたら、「子どもの歯磨き嫌いぐらい屁でもない」と、気楽に向き合えるようになります』以上記事より抜粋。

これは医師が書いています。大方賛成ですが、ひとつだけ歯科医師からお願い。乳歯なら生え変わるのでまだしも、初めての永久歯「六歳臼歯」は就学前に生えてきます。どうか(多くの場合お母さんになりますが)この六歳臼歯だけは死守してください。

ひとつ目で「大人にとっても完璧な歯磨きは至難の技」で、しっかり歯磨きを習得するには時間(通院など)と費用がかかるし、自己流に戻りやすいので定期的なチェックが必要だと記事にあります。大人にとっても大変な歯磨きを子供さんご自身に任せたのではお先真っ暗です。かといって二つ目に記事のように、親御さんがしゃかりきになって子供さんの歯磨きをするのも考えものです。

「歯は磨いても、もらうもの」なんです。子供さんはもちろん、大人の方だってご自身での完璧磨きは不可能なんです。楽なコツ1)プロ(歯科医師・衛生士)にも定期的に磨いてもらってください。楽なコツ2)むし歯・歯周病予防は歯磨きだけではありません、食べ物・食べ方にもひと工夫必要です。楽なコツ3)歯磨きとは歯ブラシのみにあらずフロス併用もオススメ。楽なコツ4)歯洗いとしてのうがい(水・お茶・牛乳)も効果あり。楽なコツ5)一日一回15分間のしっかり磨き。

桜餅の葉をむいて食べるのか?そのまま食べるのか?柏餅を考えると即答可能(笑)。やはりどちらも外して食べるのが良いようです。桜葉も柏葉も香り付けの役割(他にも意味はありますが)。かと言って葉を食べることは否定しません、人それぞれですから。葉については十人十色だとしても、歯に関しては「歯磨き必要」は人それぞれではなく皆同じです。ヒトの食生活があまりにも急激に変化してしまったために「歯の手入れ」は必要不可欠、必須なんです。2160


補足:子供さんのむし歯予防に最も効果ある方法は・・「仕上げ磨き」なんです。フッ化物使用やおやつ制限よりも効果有り!なんです。楽なコツ6)子供さんが嫌がるようになったら一旦仕上げ磨きをやめましょう。ご本人の歯磨きを側(はた)から見守ります。時々口の中を見てあげて、六歳臼歯(大方、最初は下の一番奥)が顔出したらその歯だけは磨いてあげてください。これなら可能なのではないでしょうか。

補足への補足:子供のむし歯予防の最適な方法は「仕上げ磨き」ですが、思うに大人にとっても同じことが言えるのです。老若男女が通える「歯磨き屋さん」があればいいのにと思います。思っているだけでなく、つくることを本気で考えます。

訂正(04/22):ブログ冒頭に「鎌倉ですので、おそらく句に詠まれている「桜餅」はいわゆる長命寺の桜餅でしょう」と書きましたが、先ほど何気に読んでましたら・・これは間違いのようです。長命寺は餅一個に葉が三枚なんです(上の画像参照)。ウイキペディアの「桜餅」の画像キャプションにも「桜の葉が3枚」とあり、本文にも『1枚から3枚を用いている。(長命寺桜もち製桜餅は葉が3枚である。)』とありました。もし高浜虚子の食した桜餅が長命寺だとすると葉は合計9枚となります。「三つ食へば葉九片や桜餅」なら間違いなく長命寺桜餅でしょう。2枚ずつ食べて3枚残した、とは考えにくいですよね。知ったかぶりでした!訂正します。(04/22)

 

 

BBTime 331 むし歯です

BBTime 331 むし歯です
「チューリップ喜びだけを持つてゐる」細見綾子

好きな句です。解説に『季語「チューリップ」に名句なし。そう思っている。日本人好みの微妙な陰影が感じられない花だからだ。造花に近い感じがする。掲句は、そんなチューリップの特長を逆手に取っている。自註に曰く。「春咲く花はみな明るいけれども、中でもチューリップは明るい。少しも陰影を伴わない。喜びだけを持っている。そういう姿である。人間世界では喜びは深い陰影を背負うことが多くて、谷間の稀れな日ざしのようなものだと私は考えているのだが、チューリップはちがう。曽て暗さを知らないものである。喜びそのもの、露わにもそうである。私はこの花が咲くと、胸襟を開く思いがする。わが陰影の中にチューリップの喜びが灯る」』(解説)とあります。

チューリップの語源をご存じですか?語源はなんとトルコ語「ツゥリッパ:頭巾」、イスラム教徒が頭に巻くターバンに似ていることから名付けられたようです(詳しくはこちら)。学生時代、チューリップと言えばパチンコ(笑)と財津和夫でした。

さて、4/18は語呂合わせで「良い歯の日」。その朝NHKラジオから流れた歌を聴いて不愉快になりました!その歌は「虫歯建設株式会社」・・タイトルもいい加減ですが、歌詞はもっと滅茶苦茶です。一番の歌詞も不快、二番はさらに不愉快!「ハンバーグ・えびピラフ」ですぐにムシ歯になりますか?「お宝掘り起こせ」なら、食べたものを取ってくれるわけですから「歯磨き」と同じで良いじゃないですか!「大きなペンチで引っこ抜け」これは抜歯の際に歯科医が使用する「抜歯鉗子:ばっしかんし」のイメージでしょうか、いい加減過ぎます。なんとも不愉快!腹立たしい!(不愉快な歌詞はこちら)。次は2番の歌詞

「虫歯建設株式会社」に限らず「虫歯」表記を目にしますが歯科医師は使いません。「むし歯」もしくは「ムシ歯」です。理由は明解、むし歯とは『蝕まれた歯:むしばまれた歯』が語源だから。こちらに詳しく載ってます。『文部科学省は、学校において児童生徒に指導及び保健教育をする場合に歯科の疾病である「う歯」の標記をかつては「蝕まれた歯」ということで漢字標記である「虫歯」を一般的に使用してきたが、児童生徒たちが「むしばは虫が歯を食べることでできる」と誤解を招く恐れがあることから、ひらがな標記の「むし歯」を使用するように(財)日本学校保健会をはじめ、(社)日本学校歯科医会にも統一した見解を求めてきていました』(引用こちら)。

半数の日本人が発症するとされる「花粉症」や「がん」に関して「癌建設株式会社」や「花粉症建設株式会社」なんて歌を作りますか?「歯は大切」「歯を磨きましょう」の歌ならまだしも病気である「齲歯:うし」を歌にしますか?作詞作曲者のセンスを疑います。1995年発表のようで、約25年間・四半世紀も「おかあさんといっしょ」で流しているNHKのセンスにも不愉快を感じます。子供向けだから?それは違います。この曲を流すのは平成で終わりにしてください!1530



おまけ:機嫌直しにチューリップのニュースを!「鮮やかに満開、チューリップ 25万本見ごろ ひたち海浜公園」こちらです。

補足:念のためにピラフとハンバーグのレシピをネットで見たら、ピラフは砂糖ゼロでしたが、なんとハンバーグ2、3人分の材料には「砂糖小さじ1/2」とあるではないですか!ピラフのレシピはこちら、ハンバーグはこちら

BBTime 325 固唾を吞む

BBTime 325 固唾を吞む
「世の中は三日見ぬ間に桜かな」大島蓼太

画像は先日(3/31)の甲突川河畔の花見ならぬ鼻見の様子。手前の枯れ木のように見えるのが桜です。昨日今日と冷たい風吹く鹿児島です。まずは句の解説から『句の「世の中」は、自然的環境を指している。戸外、周囲の意味。「あな寒といふ声、ここかしこに聞ゆ。風さへはやし。世の中いとあはれなり」(『蜻蛉日記』下)の用法だ。句意は説明の必要もあるまいが、桜の開花のはやさを言ったもの。たしかに、咲きはじめると、すぐに満開になってしまう。散るのも、またはやい。ところで、この句を諺か警句みたいな意味で覚えている人がいる。いや、そう覚えている人のほうが多いかもしれない。「世の中」を社会的環境ととらえ、桜花の咲き散るようなはやさで、社会は変化するものだという具合に……。落語のマクラにも、その意味でよく使われる。ただし、こういうふうに覚えている人は、たいてい原句を間違ってそらんじているのが普通のようだ。「世の中は三日見ぬ間に桜かな」ではなく「世の中は三日見ぬ間桜かな」と、助詞を勝手に入れ替えている。「に」と「の」の入れ替え。なるほど、これでは警句に読めてしまう。無理もないか。たった一文字の違いによる、この激しい落差。地下の作者は泣いているだろう。蓼太(りょうた)は、18世紀の江戸に住んだ俳人』解説より。

1ヶ月後に「平成」から「令和」に代わります。ただ単に時の移り変わりにすぎない「大晦日から元日」でも気が引き締まるのに、元号が変わるとなるとやはり時代の変遷を思います。『1989年1月に始まった「平成」は、残り1カ月で幕を閉じる。万葉集にある歌の序文「初春(しょしゅん)の令月(れいげつ)にして、気淑(きよ)く風和(やわら)ぎ、梅は鏡前(きょうぜん)の粉を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香(こう)を薫(かお)らす」(書き下し文)から二文字をとった。』朝日新聞より。発表を、今か今かと固唾を呑んで見守った方も多いことでしょう。マクラが長くなりました、今回は「唾液」について。

「固唾を吞む」とは「緊張している様子を表す表現。「固唾」は口内に溜まる唾液を意味する語」(引用元)。他にも「咳唾、珠を成す:がいだ、たまをなす」=『《趙壱「刺世疾邪賦」から》かりそめに出た言葉も、珠玉のように美しいものである。詩文の才が非常にすぐれていることのたとえ。』(引用元)。「天に唾する:てんにつばする」=『人に害を与えようとして、かえって自分がひどい目に合うことのたとえ』(引用元)。「吐いた唾は飲めぬ」=『一度口から出した言葉は取り消すことはできない、というたとえ』。「吐いた唾を飲む」=『一度言ったことを無責任にひるがえすこと』(引用元)。「眉に唾をつける」=『狐や狸に化かされないためには、眉に唾をつけると良いという俗言から、疑わしい物に騙されないために用心することをいう』(引用元)。「眉唾物:まゆつばもの」=『だまされる心配のあるもの。真偽の確かでないもの。信用できないもの』(引用元)。

唾液は大人で1日約1.0リットルから1.5リットル出ると言われます。出た唾液は無意識のうちに飲み込んでいます。ご存じのように唾液には様々な働きがあります。花王のHPに『唾液は、主に、耳下腺、顎下腺、舌下腺という3つの大きな唾液腺から、1日に1000~1500mlほど分泌されます。唾液には、健康に関わるさまざまな働きがあります。例えば、食べ物の消化を助けたり、味を感じやすくしたりする働き。それから、口の中の汚れを洗い流す、酸を中和して、口の中を中性に保つ、細菌の繁殖を抑える、再石灰化によって、むし歯を防ぐといった、口の中を清潔で健康に保つ働きがあります』(引用はこちら、是非ご覧ください)。またかなり専門的になりますが「唾液ー口腔の健康に必須な液体」も興味ある方はどうぞ。

日々、朝日新聞「折々のことば」に目を通します。1/20は『「涙」とは「心のメイク落とし」で、ちょうど肌と同じような具合で、休ませてくれるものなのかな、と思いました。ある雑誌編集者 執筆依頼の書簡に添えられていた文章。人は悲嘆に暮れて涙を流すというよりも、涙が零(こぼ)れるという出来事に身を委ねるのではないか。零れるという自然に抗(あらが)うことなく。流すまいとこらえると、こんどは人がその姿を見て涙を零す。涙腺がゆるむともいうが、身体を弛緩させることで感情の澱(おり)を洗い流す。人はときに生理に救われる。(鷲田清一)2019.1.20』でした。

涙と同じく「唾液」も歯をトラブル(ムシ歯や歯周病)から救ってくれる生理(作用)なんです。飲み込むだけでは勿体無い、もっと唾液の有効利用を!具体的には「唾液磨き」=「歯磨き粉を使わずに唾液で歯を磨くこと」をオススメします。詳しくは「唾液磨き」「したしたこおか」をどうぞ。1日1リットルの唾液が出ます、その水分量を補うには1リットル必要です。水やお茶をガブガブ飲みましょう、特に口渇(こうかつ:口の渇き)を感じる方、ご年配の方は意識的に摂取してください。「BBTime323 十六時間」の補足で16時間絶食中の午前9時から9:30頃が空腹のピークです。この時は「茶腹も一時」の通りお茶でしのげます。成功の秘訣その3:九時から十時の空腹はお茶のがぶ飲み!

新元号「令和」決定には「咳唾、珠を成す」方のご尽力があったと思います。ブログ内容は「眉唾物」ではありません(笑)。唾液の力を再認識して頂き新時代「令和」も「ムシ歯レイ(零)ワ吉(ヨシ)」となりますように。4500

補足:唾はご本人とっては悪いことは何もありませんが、他人(親子も含む)には悪い可能性もあります。『唾液は二つの役目をもっている. 唾液の役割には,生体防御機構という良い面もあり,感染の媒体となる悪い側面もある』出典はこちら。慣用句「唾をつける」=『他人にとられないように、また自分のものであることを明確にするために、前もって声をかけたり手段を講じたりする』(引用元)の科学的根拠?です。さすがに新元号「令和」は唾つけられなかったようです。

BBTime 320 言葉二つ

BBTime 320 言葉二つ
「春夕好きな言葉を呼びあつめ」藤田湘子

季語は「春夕:はるゆうべ」好きな言葉です。親の転勤で転々しておりました。新天地へは三月終わりか四月始めに引っ越します。見知らぬ土地の春夕・・不安と期待のまじる春の夕暮れ・・記憶にあります、沈丁花の香りとともに。上の画像は昨日(3/12)発表された東京オリンピックピクトグラムです。言葉(言語)を超えた言葉でしょうか。今回は最近目にした二つの言葉「ハミガキ」と「ラクトフェリン」について。

昔、携帯ではなく「ケータイ」と書くと携帯電話を指したように、「ハミガキ」とは歯磨き粉・歯磨きペーストを意味するようですね。メーカーのHPで気がつきました、各社「ハミガキ」「ハミガキ」「ハミガキ」の表記を使っています。

小生小学生の頃、祖父母の家では画像のように「粉」で名の通り歯磨き粉でした。濡れた歯ブラシを缶に突っ込むため、缶の中の粉はカパカパ。その後はぶっといチューブのハミガキペースト(練り歯磨き)です。チューブが金属製のため冬などは冷たかった記憶があります。しかしいつ頃から「ハミガキ」を歯磨き粉の意味として使うようになったのでしょうね。

先日、患者さんとの会話に出てきたのが「ラクトフェリン」。体にとって良いことを色々ともたらすようです、詳しくはこちら。患者さん曰く「歯周病にも効くようなことが書いてありました」・・早速調べました。なんと!ラクトフェリンは唾液に含まれているのです。ということは歯周病予防・改善のためにラクトフェリンサプリメントを買うまでもなく唾液磨きをすればいいのです。自分の唾液ですからコストゼロ!ラクフェリンも入っているし!

唾液歯磨きに抵抗のある方へのオススメは、ミンティア(フリスク)磨きです。一粒口に入れて磨く、大粒だと三分ほど持ちますので、歯磨き時間の目安にもなります。「歯磨き」には「ハミガキ」つけずに唾液で磨くと「ラクトフェリン」効果もありますし、ハミガキ買わずに浮いたお金でフリスク買うもよし、美味しいものを食べるもよし!自分のラクトフェリン活かして賢くハミガキしましょう。6000

BBTime 317 グゥダメ?

BBTime 317 グゥダメ?
「排水口にパーの手が出るおぼろ月」三宅やよい

画像はとらや「春の宵」。唐突ですが皆さんは歯ブラシを「グー握り」か「鉛筆握り」かと問われたらどちらでしょう?。サンスターに興味深い記事が載ってます。「ハブラシをグーで握るのって、だめなの?」是非こちらのページをご覧ください。記事には「みなさんはどんな風にハブラシを持っていますか?一般的なハブラシの持ち方には、グーで握る「パームグリップ」と、エンピツを持つような持ち方の「ペングリップ」の大きく2つがあります。以前サンスターでどっち派かを聞いてみたところ、見事に半分に分かれました」(記事より)。グー握り48%、鉛筆握り48%、その他4%とのこと。

持ち方についてライオン、サンスター、花王のページを拝見。まずはライオン「歯ブラシの持ち方にはにぎって持つ持ち方(パームグリップ)と鉛筆を持つような持ち方(ペングリップ)があります。みがく場所によって持ちやすい持ち方でみがきましょう。ただし、力が入りすぎてしまう方は、鉛筆を持つような持ち方で、毛先が広がらない程度の力加減でみがくようにしましょう」こちら。どちらかというと「鉛筆握り」。

サンスターは「サンスターのおすすめはペングリップ。パームグリップでも良いのですが、ペングリップの方が、ムダな力が入りにくい持ち方なのです。歯みがきで大切なのは、強くみがくことではなく、「みがき残しがないように1本1本丁寧にみがく」ことなんですね」(こちら)。明確に鉛筆握りを勧めてます。

花王は「むし歯や歯周病を予防するには、歯垢をしっかり落とすことが大切です。1日2回以上ていねいにみがいて、歯垢を落としましょう。洗面所で立ったままみがくのが苦痛なら、椅子に座って、テレビを見ながらと工夫してみてください。忙しくても、せめて1日1回は、ていねいな歯みがきを心がけましょう」引用元はこちら。持ち方への言及はありませんでした。

サンスターは「鉛筆握り」オススメ、ライオンは「鉛筆握り」ベター。余談ですが、サンスターは「太陽と星」で、花王のマークは「月」、面白い!調べてみました。「社名はサン(太陽)とスター(星)の合成語。戦後間もなく、歯を磨く余裕さえなかった時代に会社を興したので「朝晩、歯を磨こう」という衛生上の願いも込められている。また、太陽や星のようにかけがえのない存在になりたいとの思いも込められている」サンスターより。朝晩歯を磨こうから「太陽(朝)と星(晩)」でサンスターいいですね!花王の「月」は鉛筆に描かれていた月のマークに由来するようです。スタートはナント鉛筆!「長瀬商店で輸入品の鉛筆を扱っていたのですが、その鉛筆に月と星のマークがありました。これがヒントになって1890年(明治23年)に最初の月のマークができました」出典はこちら。また花王の由来は「顔:かお」のようです。「由来は、同社が1890年に発売した高級化粧石鹸「花王石鹸」で、当時、洗濯用石鹸が「洗い石鹸」、化粧石鹸が「顔洗い」と呼ばれていたことから、「カオ(顔)石鹸」と名づけることとし、「香王」「華王」「花王」などの候補中から「花王」という文字が選ばれ名付けられた」出典はこちら。ではライオンは?「社名は「獅子印ライオン歯磨」がヒット商品になったことに由来する。これは、当時「象印歯磨」・「キリン歯磨」などといった動物名を付けた歯磨剤が世間に広く流通していたため、百獣の王を指し丈夫な牙を持つ「ライオン」が、歯磨剤のネーミングとして相応しいということで採用に至ったものとされる」ウイキペディアより。

横道にかなりそれましたが、オススメの持ち方は「鉛筆握り」です。幼児の方は別として鉛筆を使い始める小学生になったら歯ブラシも是非「鉛筆握り」で!1640


BBTime 313 歯磨き二秒

BBTime 313 歯磨き二秒
「亀鳴いて全治二秒となりにけり」岩藤崇弘

勿論、亀は鳴きません。「亀鳴く」とは春の季語で以下引用「平井照敏の解説。「春の夜など、何ともしれぬ声がきこえるのを、古歌『河越しのみちの長路の夕闇に何ぞと聞けば亀の鳴くなる』(為兼卿)などから、亀の声としたもので、架空だが、春の情意をつくしている」(解説より)とのこと。ついでに「二秒」これまた解説より「さあ、わからない。わからなくて当然だ。現実的なことが、何も出てこないからだ。でも、なんとなく可笑しい。(中略)「ええっ」と感じた途端に、「全治二秒」と畳み掛けられて、何が全治するのかなどと考える暇もなく、「なりにけり」と納得させられるのである。ミソは「全治二秒」の「二秒」だろう。一秒でも三秒でも極度に短い時間を表すことはできるし、一見「二秒」の必然性はないように見える。が、違うのだ。「二秒」でなければならないのだ。というのも、一秒や三秒では、ほんの少し字余りになる。字余りになれば、読者が一瞬そこで立ち止まってしまう。立ち止まられると、畳み掛けが功を奏さない。四秒でも駄目、次は五秒とするしかないけれど、これでは即刻全治ではなくなってしまう。間延びしてしまう。「二秒」だから、読者に有無を言わせない」(解説より)。

さて「二秒」で治る病気は何だろうと考えるに・・あるとしたらそれは「仮病」では?と思いました。亀鳴くも架空、仮病も架空・・繋がりますね(笑)。今回は二秒についてのお話。時にブラッシングの話で「電動歯ブラシ使ってます」と患者さん。電動歯ブラシは大きく二つに分かれます「ブラウン型」と「ソニケア(ソニッケアー)型」。ブラウン型は丸いブラシが回転ではなくツイストします、ソニケア型はブラシの振動で汚れを落とします。

イラストはブラウンです、両者一長一短でしょう。しっかり磨いた感を求めるならブラウン、ゆっくり磨きたい方はソニケア型でしょうか。ベストは「朝ブラウン・昼手磨き・夜ソニケア」だと個人的には思います。電動歯ブラシのポイントはいずれも「二秒間」!歯ブラシを当てたらその場所で「二秒間」は同じ場所を磨くことがコツです。二秒間の間に水の流れ(水流)が発生して汚れを振動と流れで落とします。下のイラストはソニケア。

もうひとつのコツは「始めは歯磨き粉は使わない」です。ブラシ部分を湿らせたら歯磨き粉つけずに口腔内(こうくうない・口の中)へ。ご自分の唾液での電動磨きをお勧めします。磨いているとボディに唾液が垂れてきますので、タオル地のハンカチでボディを持って磨くと良いでしょう。湯船派の方なら湯船に浸かってゆっくり電動もオススメです。要は二秒間と唾液磨き。歯磨き粉使用しないと落ち着かない方は、最後に大豆大くらいのペーストつけて仕上げ磨きを。

ソニケアHPの画像です。二分間の徹底ブラッシング・・計算すると二秒×14本×2面(ほっぺた側とベロ側)×2(上下)=112秒・約二分です。仮病は「全治二秒」もあり得ることですが、ブラッシングは電動でも二分は必要です。手磨きならば一日トータル十分は欲しいところ。電動歯ブラシのコツは「二秒」と「始めから歯磨き粉は使わない」です。ブラシの大きさにコンパクト(小さめ)があればこちらを勧めます。外国のメーカーは基本的に欧米人仕様ですから日本人には大きめです。6300

BBTime 310 柳と歯

BBTime 310 柳と歯
「そばへ寄れば急に大きく猫柳」加倉井秋を

「柳と歯を結びつけるものは?」に何をイメージされますか。「柳刃」は包丁、「柳葉魚」と書いてシシャモ、答えは「爪楊枝」です。ヤナギには「柳」と「楊」の二つの漢字があり、検索すると『「柳」はその漢字の形が示す如く枝が長くたれさがる、シダレヤナギのことです。そして「楊」はネコヤナギやカワヤナギとかのようなしだれないヤナギのことです』出典はこちら。ではなぜ楊(ヤナギ)を爪楊枝として使ったのか?理由があります。これまたネットでは「柳の樹皮に鎮痛効果や解熱効果があることは、紀元前から知られていたそうです。紀元前5世紀頃活躍 した、今日でも医学の父と呼ばれるギリシャの医師ヒポクラテスは、この柳の樹皮を医療に用いていたそうです。インドや中国でも柳の樹皮や葉を痛み止めなどに使用したそうです。中国の古典には、柳の枝を 使った楊枝は、歯痛の時噛めば痛みが止まる、と記載されているそうです」詳しくはこちら。アスピリン製造にヤナギ樹皮からの抽出エキスを使うとのこと。ちなみに小生の好きな楊枝は「さるや」です。

BBTime308「安心ブラシ」BBTime309「目薬ビン」で書いた後に「歯ブラシの歴史」を検索したところ興味深い内容でした。現在の歯ブラシの原型は約五百年前1498年の中国に遡るようです。以下引用「一説には、1498年に中国の皇帝が骨や竹を台にして、豚の固い毛を植えつけたものが発祥とされています。また、西洋では、17世紀ごろのフランスで獣骨の柄で馬毛が植えられたものが使われるようになりました。イギリスでは1780年、獣骨に穴を空けた柄に獣毛を針金で留めた歯ブラシが作られ、各国に普及していったとみられます。日本では江戸時代に小枝の先端を煮て鉄鎚で叩き、木綿針の櫛ですいて木の繊維を柔らかい房状にした「房楊枝」が使われました」出典はこちら。五百年前の皇帝の歯ブラシと、今の歯ブラシの形がほぼ同じとするならば違和感を感じざるを得ません。食事内容・食生活習慣・健康意識などにおいて五百年前と同じ訳ないのに・・いくら歯は昔も今も同じとは言え。こちらにわかりやすく「歯磨きの歴史」について繙(ひもと)いてあります。また引用文章中の「木綿針の櫛」とは恐らく「木綿針を櫛状にした道具」のことだと小生は理解します。「ハコビ」の作り方に画像が出ています。

さて1498年頃日本は室町時代(1338-1573)、世界は・・1474(文明6)年:一休が大徳寺住職になる。1490(延徳2)年:足利義政没。銀閣の完成。1492年:クリストファー・コロンブスがバハマ諸島に到達(アメリカの「発見」)。1498年:バスコ・ダ・ガマがインド航路を「発見」。1499年:アメリゴ・ベスプッチが南アメリカを「発見」(出典はこちら)。

一休宗純和尚が活躍され銀閣寺が建てられた頃・・当時の一般人の口に砂糖が入ることはなかったでしょう。ネットで調べてみると正倉院目録に記録があるようです。「日本における砂糖の最初の記録は、「正倉院」献納目録の「種々薬帖」の中に「蔗糖二斤一二両三分并椀」の記録があります(825年)。当時は大変な貴重品であったため、ごく一部の上流階級が用い、それも食用ではなく、むしろ薬用でした。その後、鎌倉時代末頃から大陸貿易が盛んになり、砂糖の輸入も増加しました。1543年にポルトガル人が種子島に上陸し、砂糖を原料としたカステラ、コンペイトウなどの南蛮菓子をもたらしましたが、当時の大陸貿易の品目の中では生糸、絹織物、綿織物に次ぐ重要輸入品が砂糖でした。」また「江戸時代の初期、最初に砂糖の製造を始めたのは当時の琉球(沖縄県)でした。1623年に琉球の儀間真常が中国に使いを出し、砂糖の製造方法を学ばせ黒糖を製造したと言われています。その後、琉球をはじめ奄美大島、喜界島、徳之島おいても、さとうきびは製造増産され、管轄していた薩摩藩に莫大な収益をもたらしました」出典はこちら、こちらも参照のほど

平成の今(残り二ヶ月半ですが)ほとんどの日本人が毎日砂糖を口にします。いえ、母乳のみの乳飲子以外の全ての日本人は日々砂糖を摂取するでしょう。にもかかわらず「毎日道具No.1」歯ブラシが五百年前と大差ないとしたら・・これは大問題です。歯ブラシの形云々のみならず「歯磨き」そのものを根本から見直すべきだと思うのです。洗面台の前で歯磨き粉(ペースト)をつけて歯ブラシで磨いて嗽(うがい)して終わり・・これを今風に変えるべき!なぜなら歯磨きによってムシ歯がなくなっていないからです(もちろん歯ブラシだけでムシ歯予防は無理ですが)。歯ブラシ同様、歯磨き粉も昔(江戸時代)を今尚引きずっているように思えてなりません。今の日本人の食べ物・食習慣は高度経済成長期(1954-1973)以降に急激に変化したと思います。端的に言うと毎日大量の砂糖を摂取しながら、歯磨き習慣は昔のままで、ムシ歯がなくなるはずはありません。ゆえに「今」に合った「ネオ歯磨き=新歯磨き習慣」へ変えるべきだ!と日々歯を磨きながら思うのです。「ネオ歯磨き」と「安心ブラシ」を世に出すべく・・歯を洗う毎日です、ハイ精進します。2140

おまけ:現在オススメの「ネオ歯磨き」は唾液磨きフリスク磨きです、歯を「磨く」から歯を「洗う」へ。歯ブラシに関しては「磨いても磨いても安心な歯ブラシ」を模索中です。

BBTime 309 目薬ビン

BBTime 309 目薬ビン
「ふくらんで四角薬屋の紙風船」小沢信男

節分立春と過ぎた途端、鹿児島は暖かくなりました。掲句の季語は?と調べたところ「風船」で春。今回は眼科で処方された目薬のビンについてのお話。コンタクトレンズのこともあり数ヶ月おきに眼科に行きます。最近気がついたことに「目薬ビン」は歳歳年年瓶不同:さいさいねんねんビン同じからずなんです。先日手にした目薬は蓋を取って指そうとするとポタリ!瓶の胴体を意識して押さなくてもポタリ!目薬も高齢化対策なのでしょうか。高齢者のみならず、指の力の弱い方、普通の人でも慣れれば便利です。最初、指そうとしていきなりポタリ!には驚きましたが(下の画像は別です)。

目薬ビンのみならず爪切りなどでも使い勝手に工夫した道具を見かけます。iPhoneやiPadの拡大機能も便利ですし、CMが話題となったメガネ式拡大鏡(ハズキルーペ)が受けたのも頷けます。ユニバーサルデザイン・ユーザーフレンドリー・ユーザビリティなどを謳った商品が増えています。ユニバーサルデザイン=文化言語国籍や年齢・性別などの違い、障害の有無や能力差などを問わずに利用できることを目指した建築(設備)・製品・情報などの設計(デザイン)のことである(ウイキペディアより)。詳しい具体例はこちらを。

句の解説に「そういえば、ありましたね。四角い紙風船。薬屋がおまけにくれた風船を、ふくらませてみたら四角だった。丸い風船のイメージがあったので、ちょっと意表を突かれたというところ。いかめしい感じの商売の薬屋だから、やっぱり風船もいかめしいや……。と、作者は心楽しくも腑に落ちている。そんな作者の納得顔が想像されて、もう一つ読者は楽しくなるという仕掛け。ところで、四角い紙風船はなかなか巧くつけない。どうかすると、とんでもない方角に飛んでいってしまう。不人気の理由である。そこへいくと、誰が発明したのか、丸い風船は実によくできている。形状の美しさもさることながら、ついているうちに内部の空気量が調節されるメカニズムの妙には、いつも驚かされてきた。寺田寅彦あたりに「紙風船論」はないのかしらん。ないのであれば、誰か専門家にぜひとも書いてほしいテーマである。」解説より。これを読んで「丸い紙風船」もユニバーサルデザインだと思いました。

ネットで「ユニバーサルデザインの七原則」を見つけました。面白いことに「丸い紙風船」はかなり合致してます。「誰にでも公平に利用できること」「使う上で自由度が高いこと」「使い方が簡単ですぐわかること」「無理な姿勢をとることなく少ない力でも楽に使用できること」。

BBTime303「楔状欠損」BBTime304「ややこしい」BBTime305「諸刃の刷子」BBTime307「鬼の面」BBTime308「安心ブラシ」と今回。やはり歯ブラシは今以上にユニバーサルデザインであるべきだし、極端な言い方ですけど、どんな使い方をしても製品事故(歯や口を傷つけない)を今以上に起こしにくいデザインにすべきだと切に思います。現在模索中の「安心ブラシ」を世に出すべく精進します。0230
https://youtu.be/Ay1PBV4IHaA




BBTime 308 安心ブラシ

BBTime 308 安心ブラシ
「わがこゑののこれる耳や福は内」飯田蛇笏

鶴屋吉信の「福ハ内」です。豆(炒り大豆)よりもこの和菓子の方がいいです。前回「鬼の面」に書いたように、歯ブラシの安全安心についてのお話。いろんな場面で「安全安心」を目にします。2003年にはアメリカの狂牛病発生に伴い輸入が一時禁止となりました。その後の日米間で「科学的根拠ある安全だけでいいじゃないか」「安心は必要ない」・・『いやいや安心も必要だ』『安心安全な牛肉を』などのやり取り。安全より「安心」の方がハードルは高いように思えます。

意味の違う「安全」と「安心」を四文字熟語一語のように矢鱈と使っているのは如何なものかと思います。ネットにも「おかしいぞ、「安全・安心」という連語 かねてから「安全」をいうとき、「安心」という言葉を添えて、「安全・安心」というようになったことに嫌悪感を抱いてきた。最近、ますますひんぱんに聞くようになってきた。」の書き込みがあります(出典はこちら)。小生も似たような考えですが、日本人は「安全」だけでは満足せず精神的・感情的・思考的な「安心」まで求めるのではないかと思うのです。

お店で売っているお酒は化学的には「安全」ですが、飲み方いかんでは「安全」ではなくなります。玩具や色々な道具も、そのものは「安全」でも使い方によっては「安全」ではなく、おもちゃを買う親や大人にとっては「安心」できない場合もあるでしょう。やっと本題!安全安心な歯ブラシとは?

歯ブラシ関連事故では「乳幼児の歯ブラシによる事故に注意! 」をしばしば目にします。詳しくはこちら。これも問題ですが、今回お話したいのは度々取り上げている「楔状欠損」など歯ブラシの使い方にまつわることです。先日、タトゥーシールの記事「タトゥーシールで小2のほおに傷残る 販売会社を提訴」朝日新聞2/2記事。記事では「タトゥーシールを貼ったほおに傷が残ったとして、京都府向日市の小学2年生の男児(8)が、化粧品販売会社「ドゥ・ベスト」(東京都文京区)を相手取り、約1430万円の損害賠償を求めて京都地裁に提訴した。」とのこと。通常の使い方をして身体に影響が出た場合、シールメーカーに非がある可能性があります。

健康維持のための「歯ブラシ使用」が結果的に「歯を傷つけた」ことになったら、患者さんは釈然としないのではないかと常々思います。「通常の歯ブラシの使い方をして治療が必要になった」のであれば、それは「歯ブラシそのもの」も関与はゼロではないと確信するのですが、みなさまはどう思われますか?歯ブラシのみならず歯磨き粉も関係ありです。「製品としての歯ブラシには全く問題はありません、使い方(磨き方)に原因があるのです」と歯ブラシメーカーが声を大にして言っても説得力に乏しいと小生は思います。

画像は「安全ハサミ」。ハサミメーカーは一歩先を行っています。紙は切れても指は切れない(切れにくい)ハサミをちゃんと開発しています。歯ブラシメーカーも努力してないとは言いませんが、ハサミに比べると不足していると言えましょう。

実は先月、小生の考える「安心歯ブラシ」「傷つけない歯ブラシ」をクラウドファンディングに打診してみました。返事は「試作品は完成してますか?」「製作先は決まってますか?」でした。アイデアいっぱい資金ゼロでも、クラウドファンディングでなんとかなると勝手に思い込んでいたので意気消沈。他の方法を模索します。歯ブラシ製作関係の方、どなたかアドバイスを!普通の使い方で歯の健康維持できるのは当たり前で、逆に傷めるなんて欠陥商品・製品事故だと思うのですが・・。

句の解説より「豆撒きから声の不思議を抽出した蛇笏の鋭さ、面白さ。作句時の心情を想像するに、下五を「福は内」にするか「鬼は外」で押さえようかと、一瞬迷っただろう。どちらでもそれなりに収まりはするけれど、ここは「のこれる」だから「内」を採ったのだと思う。神社などでの豆撒きイベントは盛んだが、家庭でのそれは廃れてきたような気がする。我が家でも、子供が小さかったころはともかく、いつの間にかやめてしまった。どうかすると、煎り豆すら用意しない年もある。近所からも、撒く声はとんと聞こえてこない。「悪鬼」という幻想が単純すぎて、複雑な時代にあわなくなってきたせいだろうか。ところで、今夜食べきれずに残った煎り豆を、そのままご飯に炊き込むと美味いという話を聞いた。料理評論家がラジオで言ったので、間違いはないと思いますが……。」(解説より

予防はまさしく「福ハ内、鬼ハ外」です。「美味しい欲しい、痛い要らない」「馳走は内、バイ菌は外」で鬼に金棒ならぬ「予防に歯ブラシ」のはずなんですがね・・。9420
https://youtu.be/CwzjlmBLfrQ

BBTime 305 諸刃の刷子

BBTime 305 諸刃の刷子
「一生を泳ぎつづける鮪かな」星野恒彦

解説に「季語は「鮪(まぐろ)」で冬。なぜ冬なのか。冬に食べるのが、いちばん美味だからである。鮪にかぎらず、多く動植物の季節への分類は、食べごろをポイントになされている。その意味で、歳時記は人間の食い気がいかに旺盛かを示す「食欲辞典」の趣もある。ところで、掲句は食欲とは無関係だ。おそらくは、魚市場かどこかで丸のままの大きな鮪を見ての感慨だろう。べつに鮪でなくても、鯛や平目でも構わないようなものだが、しかし、鮪の流線型というのか紡錘形というのか、とにかく猛烈なスピードで泳ぐための体型があって、はじめて句が生きてくる。英語では、鮪を「tuna(ツナ)」と言う。ギリシャ語の「突進」という言葉に由来するそうだ。古代から、鮪の高速遊泳に、人々は目を瞠っていたというわけである。すなわち、鮪は一生をひたすら「突進」しつづける魚ということであり、比べれば鯛や平目のイメージは休み休み泳いでいるような感じがする。一生を突進しつづけるとは、勇壮にして豪放だ。が、他方では、何故に突進しなければならないのか。何故に、そんな運命に生まれついたのか。そうした哀しい感情もわいてくる。そういう句だと思う」解説より。

干支にちなんで「猪突猛進」ではないでしょうけど、マグロは「海中では口と鰓蓋を開けて遊泳し、ここを通り抜ける海水呼吸する。泳ぎを止めると窒息するため、たとえ睡眠時でも止まらない」とウイキペディアにあり、猪突猛進どころか睡眠猛進でイノシシより上手(うわて)です。さてヒトは残念ながら「一生を磨きつづける皓歯かな」です(皓歯:こうし・白い歯)。この時期「歯を磨くと痛い」「冷たいものが滲みる」の主訴で来院する方が多いので、前回「ややこしい」前々回「楔状欠損」に続いて再度歯磨きのお話。

画像は天皇の「三種の神器」のひとつと言われる「天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)」で片刃ではなく諸刃(もろは)の剣です。「諸刃の剣:もろはのつるぎ」とは「諸刃の剣とは、一方では非常に役立つが、他方では大きな損害をもたらす危険もあるというたとえ。また、相手に打撃を与えるが、自分もそれと同等の打撃を受けるおそれがあるというたとえ」とあります(出典はこちら)。歯ブラシも使い方によっては「諸刃の剣」となってしまうのです。

日本IBMのホームページに楔状欠損について「ブラッシングの害」の記事があります。歯を守る道具である歯ブラシの使い方を誤ると「歯を削る道具」となってしまいます。心当たりの方は是非変えてください。1)始めから歯磨き粉は使わない。2)グー握りをやめて鉛筆握りで磨く。3)歯を磨くではなく、歯を洗うイメージを持つ。以上3点を是非お試しください。

1)始めから歯磨き粉は使わない→オススメ歯磨き粉:ライオンのチェックアップです。チューブ表には「フッ化物高濃度配合(1450ppmF)・低発泡・低香味・低研磨・キシリトール」の言葉が表示されてます。楔状欠損を避けるには「低研磨」が有効です。歯磨き粉不使用でも問題ないと小生は確信しますが、気になる方は仕上げに少量使う程度で充分です。

2)グー握りをやめて鉛筆握りで磨く→オススメ歯ブラシ:花王ピュオーラ歯ブラシ薄型コンパクト:HPには「ネバつき・口臭・歯肉炎などの歯周トラブルを意識している人の約半数が歯ぐき下がりを気にしており、歯周疾患、咬合とともに歯みがき時の「強すぎるブラッシング圧」がその原因のひとつであるといわれています。また、ブラッシング圧が強めの人は、いつものクセで無意識のうちに強い力で磨いてしまうことで歯や歯ぐきを傷つけてしまったり、気になる歯ぐき下がりを引き起こす要因となっていることがわかりました。(2016年 花王調べ)」とあります。

3)歯を磨くではなく、歯を洗うイメージを持つ→唾液で(歯磨き粉不使用)歯をだらだら洗う。歯を守る道具が歯を傷める道具にならないために、この三点を試してください。

おまけ:4)ミンティアブリーズ磨きは楽しく長続きします。方法は超簡単!一粒口に入れて歯ブラシでチョコマカダラダラ磨き。5)絶対歯を傷めない洗い方(磨き方)→うがいです、またフロスも歯を傷めません。

マグロの握り・マグロ丼・他マグロ料理を堪能しつづけるためにも、歯ブラシを諸刃の剣にしないことをオススメします。6000