BBTime 532 西瓜割理論

BBTime 532 西瓜割理論
「風呂敷のうすくて西瓜まんまるし」右城暮石

夏休み、田舎に帰ると土間に大きな丸いスイカがゴロンと出番を待っていました。まん丸スイカも風呂敷も今は昔。前回「唇の脇役」で糸井重里氏の「今日のダーリン」を紹介しましたが、今回も今日のダーリンより。

読むと非常にゴモットモ!と拍手したくなります。

中学校の夏キャンプでしょうか、確かにこのような記憶があります。棒を持たされ、前方にスイカを見据えたのちに目隠しをされ、ぐるぐる回され「ハイ!スタート」。思いっきり棒を振り降ろしても・・空振り。

言われてみれば、たまに「もっと右」とか「少し左」と善良な人の声がかかることもありましたが、多くは「ちがう」の声。

もちろん最初の人が一発目でスイカを割ったら、ゲームの面白みはないかも知れません。終わりの文章「百万遍の否定より、ほんの数回の肯定で前に進めるものだ」・・歯科医師になって「もっと歯を磨いてください」「歯を磨きましょう」と何遍言ったことでしょう・・これはまさに「ちがう」と、違わないことに気がついたのは歯科医師になって二十年も経ってからのことでした。

歯科医師のみならず、プロの助言は「光の射す方に向かう」の「光」でなければ意味がないのです。「ちがう」を言い続けることはプロの仕事とは言えないのです。

冒頭の画像を見てもイマイチ包み方はわかりませんが、この図解を見れば理解できます。「ちがう」のではなく「右」「左」「前」「行き過ぎ」などを助言すべきなんです(スイカ割り以外において)。

超個人的な意見ですが、歯磨き粉に関しての「右・左」。まず、歯ブラシに何も付けずに「唾液」で磨きます。磨き中の唾液は躊躇なく飲み込んでください。この「唾液磨き」で、場所を気にせずに長時間(五分以上)楽に磨けます。気になる方は遠慮なくうがいを。終わりかけにやっとこのライオンの「チェックアップ スタンダード」(一本500円から600円)を、大豆大の量つけて仕上げ磨きというよりも、歯に擦りつけるようにします。うがいはせずに歯磨き粉混じりの唾液を吐き出します。ここでうがいすると折角、歯の表面に塗ったフッ化物が流れてしまうので勿体無いのです。

おやすみ前の歯磨きには、こちらの「SP-T」(1500-1600円)がおすすめです。これも最後に大豆大つけて歯や歯茎の境目に擦りつけるようにします。もちろんウガイは無し、つばを吐くだけ。翌朝起床時の口の中が爽やかであること請け合います。

義歯の方にはこれをオススメします。義歯をキレイに洗った後、義歯の歯茎の部分(凹んだ部分)に「コンクールジェル」をたらして口の中へ。昔は義歯は外して水につけてお休みくださいと言っていましたが、噛んで痛くない方は義歯清掃後はコンクールジェルつけて口の中へ。これまた翌朝爽快です。以上三つの商品、モノは試しで使ってみてください。これは「右」であり「左」です。ではでは皆さま、ご自愛の程ご歯愛の程。3370



BBTime 531 唇の脇役

BBTime 531 唇の脇役
「蘭の名はマリリンモンロー唇々々」山口青邨

解説には『季語は「蘭(らん)」。現代の歳時記では夏に分類しているほうが多いようだが、古くは馬琴の『栞草』のように秋の季語とした。(中略)ややこしいけれど、当歳時記では角川版歳時記の分類を基準としているので夏の部に入れておく。掲句は近着の「俳句」(2004年10月号)に載っていた大屋達治「山口青邨論」に引用されていたものだ。作句時の作者は九十歳を越えている。この句を味わうためには、なにはともあれどんな花なのかを知らなければならない。早速ネットで調べてみると、ときどき写真を借用してきた青木繁伸さんのサイトに鮮明なものがあり、縮小して掲載したが、なるほどねえと「納得々々」した次第だ。やはりモンローの顔を簡略化していくと、最後には「唇」が残るということか。アンディ・ウォーホールの版画を思い出したりした。ところで「唇々々」はどう読むのだろう。大屋さんは「くちくちくち」としているが、「しんしんしん」でも面白いかな。いずれにしても、青邨の茶目っ気は終生健在であったということだ。ユーモアも、文芸世界を支える大きな柱である』(解説より抜粋)。今回は唇の脇役・・健康な歯について。この蘭がマリリンモンロー

さて尊敬してやまない糸井重里氏のほぼ日に「いとをかし」を見つけました。8/7の今日のダーリンです。以下引用
『・まず、先日「左手で歯を磨く試みをもうやめます」と言ったけれど、今日気がついたら左で磨いていたので、もうどっちでもいいかと、やめるもやめることにしました。・歯磨きといえば、歯ブラシを強く押し当てて磨くと、ブラシ部分が早くダメになってしまうばかりでなく、歯磨きもうまくできてないことになる、と知ったのは、ずいぶん大人になってからでした。』

『歯磨きには、主になる目的があります。歯と歯の間の食べ物のカスや歯垢を落とすこと、歯と歯茎の間の食べカスや歯垢を落とすことです。そのためにブラッシングするのですから、歯垢をブラシの先の部分の弾力を利用して、弾き出す、掻き出すというやり方が正解です。強く押して磨くと、ブラシの毛が折れ曲がってしまって、弾き出す、掻き出すということができなくなります。それは、竹箒(たけぼうき)で落ち葉などを掃くとき、だれでも実際に経験していることでしょう。払うように、弾くように、掻き出すように、というのは、すべて同じような行為で、表面での仕事になります。押すとか、強くとかはまったく不要なのです。歯の表面についているヌルヌルを落とすにも、まったく同じことが言えるでしょう。こちらも表面についたヌルヌルの膜をはがすのですから、強く押したり高速で往復してもしょうがないですよね。』

『昨日、お風呂のなかで、ぼくは考えたのでした。歯磨きという「コト」には目的があって、それをするための道具として「歯ブラシ」という「モノ」を手に入れる。しかし、ぼくらはついつい「モノ」をモノとして選ぶことに熱心になり過ぎてしまって、本来ほしかったはずの口のなかを掃除する「コト」が、忘れられてしまうのだろうな、と。さらに「コト」についても「磨き」ということばが、床磨きとかタイル磨きのような動きを連想させて、強くだとか速くこすりたくなってしまうんですよね。いちおう、本日の教訓としては、「コト」を考えることで「モノ」を使おう、かな。
今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。古典的な説明。客はドリルを買うのでない。穴をほしいのだ。』

まさに「コト」(歯を守ること)を考えることで「モノ」(歯ブラシ・歯磨き粉)を使おう、です。最後の一文がまたまた「いとをかし」。ムシ歯のことを英語でcavity=空洞・穴と言います。「客はドリルを買うのでない。穴をほしいのだ。」は「人々は歯ブラシを買うのではない。穴が欲しくないのだ!」

先日8/5はモンローの命日、1962年没享年36歳。体の中で、本来最も寿命が長いのが「歯」なのです。熱い唇、朱い唇、脇役の白い歯をお守りください。皆さま、ご自愛の程ご歯愛の程。二曲目邦題は「口笛を吹きながら」1930



BBTime 526 BBT

BBTime 526 BBT
「土用鰻劉寒吉の歌と待つ」八木林之助

今年の土用丑は七月二十八日です。句の解説には『作者は、しかるべき店で注文し、料理が運ばれてくるのを待っている。箸袋にか、あるいは店内に飾られている色紙にか、劉寒吉(りゅう・かんきち)の歌が書かれているのだから、店のある場所は九州の鰻の名産地・柳川だろう』(解説より抜粋)。柳川へ学生時代に行きました!本吉屋か若松屋でしょうかね。さてタイトルの「BBT」とは?ズバリBBTimeのことです。ではBBTimeとは?・・ズバリBrush Beat Timeのことです。訳すなら「音楽聴きながら歯磨きタイム」。早速、機嫌の悪い人も上機嫌の方も、まずはこの動画を観ながら歯磨きを!4:59 磨けます。

キレイな歯に感動しながら観てました。さてお次は・・ちょっと違うけど、あの曲。最後がこれまたシュール。3:53 磨けます。

気付かれましたか?一人二役です。実は、一人二役を演じている人がこの方です!2:11 磨けます。

実は、次の動画を偶然見つけてハマってしまいました!2:26 磨けます。

頭に血が上っているのでは?鎮めましょう。3:47 磨けます。

健康は「健体康心:けんたいこうしん」の略です。身も心も平常に保つために「Pooh:プー」は必要です。3:06 磨けます。

決してラジオ体操としてオススメしません!ラジオ体操ならぬラジカル体操。3:18 磨けます。終わりの方に脳味噌体操もあります。

もうかなり歯がキレイになったのでは!昔よく耳にした曲です。3:54 磨けます。

お疲れ様でした。ラストはじっくり聴いてください。(4:11 磨けます)

皆さま、歯も体も脳味噌もご自愛の程、ではでは 1970

BBTime 511 習慣の盲点

BBTime 511 習慣の盲点
「ンの字もソの字も同じ入学す」中野寿郎

入学式の季節です。句の解説には『季語は「入学」で春。ははは。「ン」と「ソ」は確かに似ているし、書き順を同じにすると、どっちがどっちなのか区別がつかない。まごまごしているうちに、晴れて小学校入学ということになってしまった。そんな幼いころを、自嘲というほどではないけれど、微苦笑しながら振り返っている。入学の句というと、圧倒的に我が子のそれを詠んだものが多いなかで、掲句は自分の入学を詠んでいて珍しい。一見我が子の句としても通用しそうだが、戦後の小学国語では平仮名表記から教えるから、これは片仮名を先に教えた敗戦以前に入学した人の句と解釈すべきなのだ。他ならぬ私の入学も、敗戦の一年前だった。「ン」と「ソ」の区別に悩まされたクチである。だから、作者の気持ちはよくわかる。「エ」と「ヱ」の書き分けにも戸惑ったし、「イ」と「ヰ」の使い分け方なんてさっぱり理解できなかった。おまけに「清水」という苗字の仮名表記が、なぜ「シミズ」ではなくて「シミヅ」なのであるか。それがまた戦後になると、ころりと逆転して「シミズ」と書けと言われては、何がなんだか……と、かなり目の前が暗くなった。いまひとつ国語になじめなかったのは、案外こんなところに原因があったのかもしれないと思う。全国的に、昨日今日あたりが入学式のピークだろう。いまの子供たちは、どんなことにまごつきながら入学するのだろうか。江國滋『微苦笑俳句コレクション』(1994)所載。(清水哲男)』(解説より)。今回は習慣の落し穴、習慣の盲点についてのお話。

習慣を辞書で引くと『いつもそうする事がその人の決まりになっていること』(新明解国語辞典より)とあります。皆さんの歯磨きの習慣は何歳頃のことでしょう?おおかた物心ついた時分でしょう。三歳、四歳、五歳では。冒頭の句同様に、小学校入学前には歯磨きの習慣が身に付いていたのでは。「ン」と「ソ」については入学後にしっかり習いますので書き分けができるようになると思います。しかし歯磨きはどうでしょう。おそらく四、五歳頃から親御さんに「歯は磨いたの?」「歯を磨きなさい」「ちゃんと磨きなさい」と言われて板のでは。文字は学校で教えてくれますが、誰もしっかりと教えてくれないにもかかわらず「磨け」と言われ、本人においても「磨けているのかどうか」判断つかぬまま、言わば一方的に「磨け」と言われてもなあと思いつつ・・、何の為に歯を磨くのかわからぬままに・・。

習慣とは先に書いたように「その人の決まりになっていること」であって、正しい(適切である)正しくないとは無関係です。歯磨き以外にも「顔を洗う」「体を洗う」などもありますが、根本的に違うのは歯だけが新陳代謝しない事です。顔や体は、洗い残した部分(汚れが残った部位)があっても、いずれ皮膚は汚れとともに剥がれ落ちます。しかし歯の表面は新陳代謝しないので汚れ(バイオフィルム)とともに剥がれ落ちることは決してありません。

加えて髪の毛(頭髪)であれば、周りの人はもちろん本人も鏡を使えばすぐに現状を知る事ができます。口の中(歯)はどうでしょう。たとえ鏡を使ってもなかなか見えませんよね。あなたの歯の汚れをご自分で可視化する方法はただひとつ「染め出す」事です。新学年、新生活になって気分一新の今、習慣の見直しをオススメします。日々の歯磨きに「染め出し」を是非加えてください。週に一度で結構です、是非!さらに月に一度、歯科医院でPMTC(歯のクリーニング)を受ければ言うことなしです。皆さま、ご自愛の程ご歯愛の程。2800


追加:「ン」と「ソ」のもとになった漢字を調べました。「ン」が尓(なんじ)で「ソ」は曽とのこと。ややこしいのは「尓」の訓読みは「そ」なんです。
おまけ:先日小通りを自転車走行中に、看板「パソコン教室」が目に留まりました。「ン」と「ソ」を取り違えたら・・「パンコソ教室」・・パンこそ命!のパン大好き人が通う教室みたい(笑)。

BBTime 508 ハイシャのハミガキ

BBTime 508 ハイシャのハミガキ
「朝寝して敗者に似たる思ひあり」菅原けい

句の解説より『季語は「朝寝」で「春眠」に分類。父が早起きの性だったことと農家だったことで、子供の頃から早起きだった。起床は遅くとも午前六時。それ以上寝ていると、父に容赦なく布団をひっぺがされた。それが性癖となってしまい、夜明け前に起きるのはへっちゃら。と言うよりも、太陽が顔を出す前に自然に目がさめてしまうようになったのである。おかげで、後年ラジオの朝番組のときには大いに役立った。しかし、何かの拍子に、起きると外が少し明るい朝もある。そんなときは、この句の作者のようにみじめな気分になってしまう。「ああ、シッパイした」などとつぶやいたりする。なんとなく損したような気分なのだ。この句はたぶんそんな早起き人間にしかわからないだろうが、少しくらい朝寝したからといって、別に生活に支障があるわけじゃなし、どうしてみじめな気持ちになってしまうのか。自分の意思とかかわりないところで、性癖が崩れることに漠然とした不安を覚えるからなのだろうか』(解説より抜粋)。今回は敗者ならぬ「歯医者の歯磨き」について。

学生時代(歯学部)に「歯科医療従事者の中で、歯磨きが一番上手いのは誰か?」との問いがあり、答えは「歯科医師」。理由は「歯牙の解剖を一番知っている(はず)から」とのこと。歯の形・形状を熟知していると言うことは・・1)歯の汚れやすい箇所・汚れが残りやすい部位を知っている。2)歯の形を熟知しているので、適切な磨き方もわかる。3)食べ物のリスク(糖分など)も知っている。4)ひとたび歯を削ったら「終わり」であることを知っている(オワリとは言い過ぎかも知れませんが、これが一番の真実です)。

5)ブラック・ジャックは自分自身で手術をしますが、歯科医はほぼ無理です。以上5つの理由で歯科医師は自分の歯をしっかり守ります。さらに自分の子供の歯については、プロとして守ります。そこでタイトル「歯医者の歯磨き」・・とはいかなる歯磨きでしょうか?

1)よく歯を磨く、すぐ磨く、じっくり磨く。2)リスキーな食べ物・食べ方を避ける(傾向にある)。3)信頼のおける、自分より上手な歯科医師をかかりつけとする。ここでは小生の歯磨きを例に「ハイシャのハミガキ」をご紹介します。

メインはブラウンの最新電動歯ブラシ「iOシリーズ」です。これはオススメです。BBTime498「人生の触媒」に『ブラウンの電動歯ブラシ「オーラルB iO」。ブラウンの電動歯ブラシ新型です、まさに殿堂入りの電動ブラシ!2分以上磨くと「ニコニコマーク」が表示されます。この電動歯ブラシでの二分間は手動の10~15分くらいに相当するでしょう。旧型との大きな違いは二点。まず静か・・無音とはいきませんが静かです。もう一点は、磨いた後の歯の表面が違います・・ツルツル!難点がひとつありました、ひとセットで三万円超えること』と書いております。

サブは画像:ウルトラフロスのSサイズ。常時携帯して爪楊枝のように使います。歯ブラシで汚れが落ちる部位と、フロスがキレイにする部位は異なります。歯ブラシだけでは不十分です!フロス・・特にこのY字型のホルダー付きフロスは必須です。

もうひとつオススメしたいのが、この歯ブラシ。小生考案の坐る歯ブラシです。グリップが太く、背丈が低いので長時間磨けます(不思議なくらい長く磨けます)。この歯ブラシを歯磨き粉無しで使います。唾液磨きです。唾液で磨くので、場所を問いません(あくまでもプライベートな空間や仕事場のご自分のスペース)。坐るのでどこにでも置くことができます。手を伸ばせば、すぐ手に取れます。興味のある方はminneもしくはcreemaに出品しています。この歯ブラシの使い方はBBTime461「耳寄な話」を。

一日の歯磨きは1)朝ジョギングの後、お風呂で電動歯ブラシ。2)ランチ後フロスと歯ブラシ(手動)。3)就寝前に電動歯ブラシです。ちなみにメンテナンス(PMTC)は月に一回。以上が小生のハイシャのハミガキであります。

ムシ歯になってない歯を「天然歯:てんねんし」と言います。基本的に、生まれながら(生えた時に)ムシ歯の人はいません。生まれ持った天然歯を守らないのは「モッタイナイ」話です。ということで今回の曲は「君は天然色」!皆さま、ご自愛の程ご歯愛の程。8610

句の解説の後半です。『三十代でやむをえずフリーという名の失業者になったときには、早起きの自分にいささか辟易させられた。早く起きたってすることもないので、それまでなら出勤する時間まで何もせずに過ごしていたのだが、これがなかなかに辛かった。早起きは習い性だったけれど、朝の時間に読書とか何かをする習慣はなかったからだ。たまらなくなったので、机の前に次の江戸狂歌を大きく書いて貼っていた時期がある。「世の中に寝るほど楽はなかりけり 浮世の馬鹿は起きてはたらく」。座右の銘のつもりであった。』(解説より抜粋)。

BBTime 505 つばき

BBTime 505 つばき
「赤い椿白い椿と落ちにけり」河東碧梧桐

如月も早、中旬です。解説には『碧梧桐初期の代表作。教科書にも出てくる。が、厄介な句だ。碧梧桐の師匠だった正岡子規は、この句の椿を既に根元に落ちている状態だと見た。しかし、そうではなくて、映画のスローモーションのように、二つの椿が落ちつつある過程を詠んだと見る専門家も多い。「落ちにけり」はどちらにでも解釈可能だから、どちらが正しいとももちろん言えない。私の好みからすると「スローモーション」派になるが、現代ムービーの技術に毒された感じ方かもしれないとは思う。ところで、椿の花は、この句のように「散る」のではなく「落ちる」のである。山国で暮らしていた子供の頃には何度となく目撃したが、その様子は子供心にも「痛み」を感じさせられるものであった。偶然に見かけるだけなのだけれど、よい気分はしない。この句を日本画のように美しいと言う人もいるが、逆に作者は椿の落ちる不愉快を詠んだのかもしれない。あるいは、時代への川柳的な諷刺句かもしれぬ。後に自由律に転じた碧梧桐のことだから、そういうことも十分に考えられる。つまり、俳句はこのように曖昧なのだ。上り調子の巧みな俳人ほど、曖昧な句を作ってきた。私たちの人生と同じように、しかし曖昧だからこそ、俳句は面白いのである。』(解説より)とあります。「曖昧だからこそ面白い」・・人生も。今回は同じ「つばき」でも「唾:ツバキ」のお話。

新明解国語辞典には「つばき」=つばの意の「つ」+「吐き」とあります・・となると「吐く」のでツバキ(唾)なのかもしれませんが、NHKニュースに気になる「唾棄できない」記事が!『徹底調査!洗面所での新型コロナ感染リスク』・・内容は次のようです。

『去年12月、新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が2件発生しました。共通していたのは「歯磨きやうがいなどを行う洗面所が感染元だと推測された」ということ。当初の報道では、蛇口にウイルスを含む唾液が付着し、それを触ったことによる接触感染が感染を拡大させた可能性が高いとされてきました。しかし、調査を行った保健所や歯科医師会に取材を進めると「蛇口のほかにも感染リスクがある」ということが分かりました。それは「エアロゾル」です。エアロゾルとは、煙のように目に見えない微細な粒子のことで、空気中に長時間漂うという特性があります。吸い込むと、ウイルスが一気に肺まで到達してしまい、重い肺炎などにつながる危険性があると考えられています。』(出典はこちら

『今回「あさイチ」では、専門家の協力のもと特殊な撮影機材で洗面所でのエアロゾルを可視化する実験を行いました。その結果、歯磨きを1回行うと、大声で話し続けるときと同量のエアロゾルが発生することがわかりました。特に、前歯の裏を磨くときに大量のエアロゾルが出ることがわかりました。』(記事はこちら)動画はこちらをご参照の程。

対策として『対策としては、換気をよくして改めて三密対策を徹底することに加えて、歯を磨く際に口元を手で覆うことや、うがいをする際には口に含む水を少量にして、低い位置から吐き出すようにするのが有効ということです。』(引用元)。

もうひとつ提案!「唾液磨き」です。記事によると「唾がエアロゾルとなって周囲に拡散する」ことがリスクを高める、とあります。その点が閉口するのであれば・・「唾液磨き」と「閉口磨き」はいかがでしょう。1)まず、洗面所に行かずに、自分のデスクやひとりポツンと 2)歯ブラシをくわえて(閉口:口を閉じて)の唾液磨き 3)溜まった唾液は、そのままゴックン 4)唾液で濡れた歯ブラシはティッシュなどで拭きケースへ 5)帰宅後、もしくは頃合いを見て(混んでいない時に)水洗いします。6)手元に水やお茶があれば、ひとくち含んでグジュグジュゴックンして終了です!

歯磨き粉を使うと「洗面に立たないといけない」し、「飲み込めない」から「吐き出す必要がある」のです。私見ですが「歯磨き粉は必須ではありません」し「唾液中のIgA(アイジーエー)抗体利用」できるのは「唾液磨き」です。洗面での歯磨きが「エアロゾルによる感染拡大のリスク」となるのであれば、ひとりポツネンと口閉じての唾液磨きの方がベターです。唾液磨きに抵抗のある方は「フリスクやミンティア」などを口に放り込んでの唾液磨きなどいかがでしょう。

画像のように椿も色々です・・あなたに合った歯磨きを見つけてみてください。決して「歯磨き粉を使わなければいけない」とか「デスクで磨いてはいけない」とか、ありません。皆さま、ご自愛の程ご歯愛の程。3290


BBTime 489 新デザイン

BBTime 489 新デザイン
「焼芋を二つに折れば鼻熱し」吹田孤蓬

小生が焼芋から連想するものは、味でも熱でもなく「音」です。あの「ピーッ」の音に何かしら物悲しさと、少しばかりの温かさを感じます。例の「いーし焼き芋、焼芋っ」は減ったような・・。句の解説には『そのまんまの句。たしかに、焼芋は二つに折ってから食べる。折ると、湯気が鼻をつく。その一瞬をとらえた微笑ましい作品だ。いますぐに、焼芋を食べたくなった読者もいるのではないだろうか。私は、あまり食べない。ここ数年間は口にした覚えがない。なにせ戦後の食料不足時代に、芋ばかり食べていたので、どうしても当時のみじめな記憶が甦ってきて、食欲とは結びつきにくいからだ。(後略)』(解説より)。今回は焼き芋とは関係なく「デザイン」についてのお話。

画像は新デザインの歯ブラシ「Zenブラシ」をコンペに応募した際のものです・・ボツでした。近々、手作り販売サイトにアップします。
「白珪尚可磨:はっけいなおみがくべし」(禅語の意味はこちら
「磨いているのにムシ歯になる@何か足りない何が足りない?
理由は明らか@磨き残しあり
磨き残しを減らすには@丁寧に小まめに磨く
丁寧磨きの日常化に EARS:イアズ
Ethical     Anytime/where    Rest    Saliva
腰据えて歯をまもるために坐りました
「歯を磨く」ではなく「歯をまもる」
面倒なルーティンを手軽で楽しめるものに
あなたの歯をまもる@ZENブラシ」

「Happy New Ears」
「歯磨きの新スタイル EARS:イアズ
ethical「E」予防は自愛 環境への配慮
anytime/where「A」いつでもどこでも
rest:レスト「R」息抜き・癒しとして
saliva:サリバ「S」唾液で磨く唾液みがき
「歯をみがく」のではなく「歯をまもる」
面倒なルーティンを手軽に楽しめる習慣へ
あなたをまもる新スタイル@EARS」

以前発表した「タツブラシ」に改良を加えています。新デザイン改良版歯ブラシの名は・・「ブラシラブ!」この名前への思いは・・SWEETS LOVE!  TEETH LOVE!  BRUSH LOVE! スイーツ大好き! まもる白い歯! いつでも歯磨き! 7420


 

BBTime 473 食前食後

BBTime 473 食前食後
「秋暑しあとひとつぶの頭痛薬」岬 雪夫

句の如く暑い毎日・・ウンザリです。『こんなにも暑さがつづくと、月並みな挨拶を交わすのさえ大儀になってくる。マンションの掃除をしにきてくれている女の人とは、毎日のように短い立ち話をしているが、最近ではお互いに少し頭をさげる程度になってしまった。会話をしたって、する前から言うことは決まっているからだ。出会ったときのお互いの目が、それを雄弁に語ってしまっている。こうなってくると、なるべく外出も避けたくなる。常備している薬が「あとひとつぶ」になったことはわかっているが、薬局に出かけていくのを一日伸ばしにしてしまう。むろん「あとひとつぶ」を飲みたいときもあるけれど、炎暑のなかの外出の大儀さとを天秤にかければ、つい頭痛を我慢するほうを選んでしまうのだ。こんなふうにして、誰もが暑さを避けつつ暑さとたたかっている。この原稿を書いているいまの室温は、34度。こういうときのために予備の原稿を常備しておけばよいのだが、それができないのが我が悲しき性…。「俳句」(2013年8月号)所載。(清水哲男)』(解説より)。今回は「食前食後」についてのお話。

画像は食前酒です、以前こんな話を聞きました。ペンション(南仏)のオーナー曰く「(レストランなど)三三五五集まるので、早く来られた方は食前酒を召し上がってもらいます。皆が集まったらテーブルへ」・・食前酒のひとつの意味は「皆が揃うのを待つこと」もあるようです。ちなみに薬を飲む時の「食前・食後・食間」とは?

食前:食事開始(食べ始め)の20~30分前で『食前とは、食事の20〜30分前のことです。食べ物や胃酸の影響を受けたくない薬や、糖尿病の際に食事で高くなる血糖値を下げるための薬などは、食前に飲むことが多くなります。また、胃の調子を整える食欲増進剤や、食べたあとの吐き気を事前に抑える薬などは食前に飲むと効果的です』(引用元)。食後:食べ終わって20~30分以内で『食事が終わって20〜30分後までのことです。食事の後は胃の中に食べたものがあるので、胃への刺激が少なくなります。食後の薬は飲み薬の中で最も多いタイプです。主に食べ物と一緒のほうが吸収が良くなる薬や、空腹時に飲むと胃を荒らす薬などは食後に飲みます』(引用元)。食間:しょっかんとは『食間とは、食事の最中だと思われている方も多いようですが、食事と食事の間という意味で、食事を終えてから約2時間後が目安です。空腹の状態で飲むと吸収が良い薬や、胃の粘膜を保護するための薬などは食間に飲みます』(引用元)。

これは食後酒。さて少々我田引水ですが「歯磨きは食前それとも食後?」と聞かれたら、皆さんはどのように答えますか?「もちろん食後でしょう」と聞こえてきそうです。『食後酒(しょくごしゅ)とは、食事の後に余韻を楽しむために飲むアルコール飲料の総称。ディジェスティフdigestif)とも言う』(引用元)。食事の余韻に浸りながらの食後酒、おしゃべり・・の最中に「歯を磨きなさい」なんていわれたら興醒めします。

こんな考え方はいかが?料理が盛られる前の皿はもちろんキレイです。ピッカピカのはずです。前客の食べた後の汚れが残っていようものなら・・。では、ご自分の口の中は?歯は?食事前には隅々までキレイですか、歯はピッカピカですか。おそらく答えは「いいえ」でしょう。この場合は食事前に歯を丁寧に磨くほうが良いのではないでしょうか。

ご存じ口腔内のプラーク、歯の汚れは細菌です。プラークが少ないほど、歯を溶かす(ムシ歯を作る)ムシ歯菌も少ないのです。すなわち食前に歯がキレイなほど、酸生産量も少なくなります。残念ながらゼロにはできませんが、ムシ歯菌が少ないほど、ムシ歯になるリスクは減るのです。

そこで提案。食後は「水うがい」で歯の素洗い、食間もしくは食前にじっくり歯の汚れを落とす。もちろんお休み前もしっかり磨く・・就寝中は口の活動(おしゃべり・食べるなど)がほぼ無いので、口腔内の菌増殖が増えますゆえ「寝る前の歯磨き」は有効です。食事前に舌でご自分の歯を舐めてみて「ヌルッと」した方は食前磨き、「ツルッと」の方は食後食間磨きでも宜しいかと。ご自愛の程ご歯愛の程。8720

BBTime 469 月一本?

BBTime 469 月一本?
「一本の前歯がぬけて入学す」上野 泰

「一本」で検索したら冒頭の句が出てきました。季語は「入学」で春、ご容赦を。画像は「なだのきいっぽん」一本繋がりです、これもご容赦。今回は「月に一本歯ブラシ交換」についての話を一本。

先日、BBTime467「マユツバ話」をアップしましたが、この話もマユツバです。歯ブラシ大手メーカーはこぞって「月一本の交換」を推奨しています。ライオンは『効率よく歯垢を除去するために、「1か月に一度」歯ブラシを交換することをおすすめします』。サンスターは『見た目はOKでも、1か月たったら取替えたい』。花王は『毛先が摩耗・変形すると本来の性能を発揮できませんので、毛が広がっていなくても、1ヶ月くらいで交換するのがおすすめです』・・・これら「月一本交換」は適切なのでしょうか?うがった見方ですけど、歯ブラシメーカーの消費拡大策が見え隠れしている気がします。

ライオンの記事には『「毛先が開いた歯ブラシ」と「新しい歯ブラシ」の汚れ落ちの違いを調べた臨床研究では、「毛先が開いた歯ブラシ」は「新しい歯ブラシ」と比べて約4割ダウンすることが分かりました』・・これは正しいと思いますが「毛先が開く=ひと月」には疑問です。理由1)歯ブラシの毛はそれほど弱い材料ではない。理由2)ひと月で毛先が開くような使い方は「力の入れ過ぎ」であって、適正な磨き方ではない・・・つまり、ひと月しか持たない使い方をしている人は、歯ブラシを毎月交換することよりも、磨き方を変える必要があるのです。

サンスターの記事に『歯ブラシはお口の中へ入れるものなので、清潔な状態を保つことが大切です。歯ブラシのお手入れは水で洗って乾かしているだけのものですから、遅くても1ヶ月に1本のペースで交換することをおすすめしています』とあります。また雑誌「サライ」には『1週間使うと4,000万個の細菌がある場合も…歯ブラシの交換頻度はどのくらい?』との見出しの記事が載っています。記事には『お子さま(平均年齢8歳)の歯ブラシにはなんと15万~100万個、最大で371万個もの細菌が付着していたという結果が出ています。 また、2015年に行った検査で、7日間使用した大人(40代男性)の歯ブラシには驚くことに4,000万個もの細菌が付着していたという結果も出ています。 病院の便器に付着している細菌の数は約500個、学校の和式便器に付着している細菌の数は約33万個と言われているので、歯ブラシがどれだけ不衛生な状態か… 想像するだけでも身震いしますね… とは言っても、毎日使い捨てにする訳にもいかないので、しっかりと除菌した方が安心できますようね』(記事より抜粋)。とショッキングな内容も出ていますが、よーく考えてください。皆さまご存じとは思いますが、歯の汚れ(プラーク)は細菌のかたまりです。文献には『歯頚部や歯の隣接面などには過剰のプラークが形成され成熟プラークとなり、1g中には約10の10乗~11乗個の細菌が存在する』(こちら参照)とあります。10の10乗個とは百億個です。1gに百億個です!口全体では億の単位ではなく兆でしょう。サライ記事にはトイレ(便器)よりも口の方が細菌が多いとも出ています。当たり前です、もともと便の細菌数の方が口の中より少ないのです。

汚い歯ブラシを使いましょうとは言いません。使用後に洗って乾燥させれば、口の中の細菌数にクラブレバ・・。仮に歯ブラシの菌数が4000万個としても、汚れ(プラーク)1グラムだけで百億個ですよ。比較できないくらい、口の中の細菌数は多いのです。もちろん口の中の細菌全てがバイキンではありませんけど。

結論「歯ブラシの交換時期は「毛先の状態」で判断する。使用後は洗って乾燥させる。ひと月で毛先が開く人は「磨き圧」が強すぎるので磨き方を変える」。
前回「エシカル」について書きましたが、いま日本では年間四億本の歯ブラシが消費されているようです。単純計算で国民一人あたり年間四本、三ヶ月に一本の交換です。環境のことも考慮して、あなたなりに「月一本」を考えてみてください。環境問題の話は「プラ依存」にも、ご参照のほど。ではご自愛の程、ご歯愛の程。2780

BBTime 466 眉唾に非ず

BBTime 466 眉唾に非ず
「美しき緑はしれり夏料理」星野立子

夏が来れば思い出す♫句です。同時に緑の夏料理って?と考えているうちに夏が終わります。タイトルの「眉唾:まゆつば」とはご存じの通り「正しい(本物)かどうか疑わしいこと」です。眉に唾をつけて見れば、狐や狸のいたずらに騙されない、という俗信に由来するとのこと。今回、眉唾物ではない「つば」のお話。

前回「意味不明」で学校検診に触れましたが、ムシ歯の部位は似通っています。成人の方にも同じような傾向があります。言わばムシ歯の好発部位。まずは上の前歯の隣り合う部位(隣接面):この部位は一番目立つ(他人の目から見える)部位でもありますので、モッタイナイ!ここはブラシだけでは不十分、フロス(糸)が必須です。次に見かけるのが上の一番奥の奥歯の奥の面、特にほっぺた側です:この部位は歯ブラシが届きにくいのでムシ歯好発部位。コツがあります。口を大きく開けるとほっぺた側の筋肉が邪魔して歯ブラシが届きません(奥に入らない)ので、口を開けてブラシを入れたら、歯ブラシをくわえるように口を閉じてください。すると筋肉が緩んで空間が出来ますので、歯ブラシが奥の奥まで届きます。次のイラスト見ていただくと・・ムシ歯好発部位の理由がわかります。

そうなんです。日常生活で唾液によって洗われる部位はムシ歯になりにくく、唾液の届きにくい(唾液によって潤わない)部位はムシ歯になりやすいのです。一番唾液によって潤っている(濡れている)部位は、下の前歯のベロ側です。その部位には「舌下小丘:ぜっかしょうきゅう」があり、そこから唾液が出るからです。ただし、常に唾液で洗われることによって「歯石」が付きやすい場所でもあります。

本来ヒトはいくつかの歯の自浄作用をもっています。野菜をガシガシ食べることで「歯磨き」の効果がありますし、「唾液」によって洗われることで唾液のもつ免疫力も加味され、ムシ歯予防を自分自身で行います。にも関わらずムシ歯を作ってしまうのは理由は明白!食生活の激変・砂糖の過剰摂取などが主因です。

あなたの唾は絶大な「歯を守る力」を持っています・・眉唾ではありません!唾液で歯を磨くことは、あなたにとって非常に有益です。母乳と同じような有益性です。唾液磨きであれば、いつでもどこでも(歯ブラシさえあれば)磨ける、まったくの無害どころか免疫力あり、もちろん無料。これでも未だあなたは「歯磨き粉」を使いますか?・・唾液磨きだけで落ち着かない方は、最後にほんの少し使う程度で十分です。

残存歯(残っている歯)が少ない多くの方が残している歯は下の前歯です。始終唾液によって守られているのが下の前歯です。くどいようですが、唾液の守る力は絶大なんです。しかし唾液のもつ免疫力はデリケートですので、人工的化学物質である歯磨き粉が口に入ると、唾液の免疫力は低下します。もったいない話です。オススメしたい「唾の使い方」は、眉に塗るのではなく歯磨きに使ってください。
皆さま、ご自愛の程ご歯愛の程。8140


追加:朝日新聞「折々のことば」に見つけました。『なみだは にんげんのつくることのできる いちばん小さな 海です』・・・に倣って
「だえきは にんげんのつくることのできる いちばん小さな 泉です」

おまけ:次のような表現もあるんですね、やはり「泉」!
This blueberry infused chocolate cake has our mouths watering! 😋
「口の中が唾液で一杯」の意味でしょうか。
Instagram「kellogggarden」より