BBTime 461 耳寄な話

BBTime 461 耳寄な話
「幼な顔残りて耳順更衣」本田豊子

解説に『耳順(じじゅん)は、六十歳の異称。「論語」による。四十歳の「不惑」はよく知られているが、どういうわけか「耳順」は人気がない。「人の話がちゃんとわかる」年令という意味だけれど、この受け身的な発想が好まれないのかもしれない。それはともかく、この句は巧みだ。人が、新しい気持ちで衣服を身につけたときの、一瞬の表情を見逃さずに作品化している。六十歳の初々しさをとらえて、見事な人間賛歌となった。実に鋭い。そして暖かい。(清水哲男)』(解説より)とあります。老婆心ながら「耳順はじじゅん」「更衣はころもがえ」と読みます。今回は歯磨きについて耳寄なお話。

「BBTime410 SEERS:シアズ」で歯磨きの新コンセプトについてアップしましたが訂正します。まず「SEERS」とは
「S」saliva:サライバ・唾液=唾液磨き。
「E」everywhere/every time:エブリィウエア エブリィタイム=どこでもいつでも。
「E」easy/ecological:イーズィ エコロジカル=お手軽楽チン・環境に優しい。
「R」rest:レスト=息抜き。
「S」standing:スタンディング=継続・立っている。
ちなみに英単語「seer:シア」の意味は先見者・予言者です」。この中の「E」いつでもどこでもに「every time/where」を当てていたのですが・・先月、ふと考えていて「every」は違うんじゃない?と。
新新コンセプトは「EARS:イアズ」earはご存じ耳です。

EARS:イアズは
『E』ethical:エシカル=倫理的な、道徳上の意味です。検索すると『エシカル(ethical)とは、「倫理的」「道徳上」という意味の形容詞である。つまり、「法律などの縛りがなくても、みんなが正しい、公平だ、と思っていること」を示す。近年は、英語圏を中心に倫理的活動を「エシカル(ethical)○○○○」と表現し、エシカル「倫理的=環境保全や社会貢献」という意味合いが強くなっている』(Wikipediaより)。「予防に勝る治療なし」でエシカル。
『A』anytime/where:エニタイム・エニウエア=いつでもどこでも(歯を磨こう)
『R』rest:レスト=息抜き(仕事や作業の息抜きに歯磨き)
『S』saliva:サライバ=唾液(歯磨き粉使わず唾液磨き)
SEERS改め、EARS:イアズで「歯を守る歯磨き」を提案していきます。「歯」を守るのに、なぜ「耳」なのと問われると耳が痛いのですが(笑)。

冒頭の画像は「天香具山:あまのかぐやま」。女帝持統天皇の「春すぎて夏来にけらし白妙の衣ほすてふ天の香具山」に掛けました。因みに「耳順:じじゅん」は六十歳で、順に「十五歳は志学:しがく」「三十歳が而立:じりつ」「四十歳が不惑:ふわく」「五十歳が知命:ちめい」「七十歳が従心:じゅうしん」。「子曰く、吾 十有五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。六十にして耳順う。七十にして心の欲する所に従いて矩を踰えず。」詳しくはこちらを。ではでは、ご自愛の程ご歯愛の程。2420



追加:朝日新聞のコラム折々のことばに「ears」見つけました。
『Happy New Ears 英語の語呂合わせ  今年こそ耳の人になろう。長く圧(お)し殺されてきた声、出かけては呑(の)み込まれた声、ぼそっと漏らされた短すぎる声、恐る恐る絞り出されたくぐもった声、今にも途切れそうな声。それらにじっと耳を傾けられる人に。「聡明(そうめい)」には耳がある。「省庁(廳〈ちょう〉)」にも。そこは天の声、民の語を聴く場所だった。その声を最もよく聴く人が「聖」。天声人語(vox populi vox dei)は「民の聲(こえ)は神の聲」という意味。(鷲田清一)』(2017/1/1朝刊)

BBTime 459 飴と雨

BBTime 459 飴と雨
「アイスクリームおいしくポプラうつくしく」京極杞陽

解説に『季語は「アイスクリーム(氷菓)」で夏。作者は京極子爵家の嫡流で、世が世であればお殿様であった。だからかどうなのか、この人の多くの句にはおっとりとしたところがある。(中略)掲句などは典型で、どこにも企みは見られない。小学生の句かと見まがうほどに素直な詠みぶりだが、しかしやはり大人ならではの味がする。「アイスクリームおいしく」までは小学生でも、ポプラへと目を移す余裕は子供にはないからだ。しかも「おいしく」「うつくしく」と重ねて、アイスクリームとポプラがお互いを引き立て合っている。相乗効果で、ますます「おいしく」「うつくしく」感じられてくる。まことにおいしそうで美しそうではないか。こうしたいわば生の言葉を句に落ち着かせるためには、技術云々ではなくて、まずは作者の本心が生でなければ不可能だろう。世辞や社交辞令ではない本当の気持ちがなければ、生の言葉は浮いてしまう。腰がふらついてしまう。素材対象への素直で自然な没入。悲しいかな、私などにはそれがなかなかできないから、怖くて生の言葉は使えない。掲句を見つめていて、そういうことがよくわかった』(解説より一部抜粋)とあります。今回は飴と雨、雨は雨でも酸性雨についてのお話。

まずは「飴」・・日本では飴とキャラメルは別物ですが、外国語では・・キャンディ(candy:英語)、ボンボン(bonbon:仏語)、カラメッラ(caramella:伊語)となります。いずれにせよムシ歯を作りやすいスイーツです。

一方「酸性雨」・・『酸性雨とは、二酸化硫黄(SO2)や窒素酸化物(NOx)などを起源とする酸性物質が雨・雪・霧などに溶け込み、通常より強い酸性を示す現象です。酸性雨は、河川や湖沼、土壌を酸性化して生態系に悪影響を与えるほか、コンクリートを溶かしたり、金属に錆を発生させたりして建造物や文化財に被害を与えます』(引用元はこちら)。昔、ハナ通信に書きました。「エコロジー問題のひとつに酸性雨があります。強い酸性の雨水のため、森林、草花から、大理石の宮殿にいたるまでダメージをうけているというものです。ところで口の中の酸性雨のことをご存じでしょうか。砂糖を口に入れると、歯の表面のカルシウムが溶ける酸性度にまで下がり、食べ終わっても十数分間は続いていて歯の表面は少し溶けます(ミニムシ歯)。このミニムシ歯は唾液中のカルシウムで自然修復されますが、これには数時間かかります。ミニムシ歯ができる回数が増えて修復が追いつかないと、やがて目に見えるムシ歯になります」(一部抜粋)。

「飴」が口に入ると、やがて「酸性雨」が降り始めムシ歯(歯の表面を脱灰)を作ってしまいます。そこでアイスクリームやプリンの登場!シンプルに考えてください。口の中、歯の表面、歯の近くに砂糖がとどまる時間が長い程、ムシ歯へのリスクも高まります。口の中での滞在時間が短いスイーツほど、ムシ歯リスクは低くなります。土砂降りの酸性雨を降らせる飴やハイチュウよりも、小雨酸性雨のアイスクリームやプリン、ゼリーの方がムシ歯を作りにくいんです。詳しくはこちら「BBTime028 ハイチュウ中毒 ハイ注意!」もどうぞ。

さらなるオススメは「うがい」です。スイーツを楽しんだ後にマナーを踏まえて、水を口に含みガラガラではなく「グジュグジュ」うがいでごっくん。この夏はキャンディよりもアイスクリームを、そうして食べた後は水うがいで歯の水洗いをどうぞ。「アイスクリームおいしく歯はうつくしく」・・新型コロナで溜まったストレスを軽減するため、ひと時の幸せを求めてスイーツ摂取が増えている方、くれぐれもムシ歯を増やす事がなきよう、ご自愛の程ご歯愛の程。

余談ですが「雨」は上から下に降るのでアクセントも「上から下」と聞きました。ネットに『「雨」と「飴」はどちらも「アメ」と読む同音異義語ですが,実際に声に出して読んでみると,声の高さにはっきりと違いが出ます。NHKのアナウンサーなら,「雨」は「ア」が高く「メ」が低い,反対に「飴」は「ア」が低く「メ」が高い,ということになるでしょう。このように,声の高さの高低として捉えられるのが,日本語のアクセントの特徴です』(引用元はこちら)とありました。ではでは 1070





追加:キャンディよりアイスクリームがよろし!の資料を掲載しておきます。

表の上の説明:①プラークを作る力 ②酸を作る力と強さ ③食べている時間 ④食べ終わっても口に残って作用する時間の長さ(松久保隆1990 引用改変)

BBTime 453 要不要

BBTime 453 要不要
「考へがあつての馬鹿を冷奴」加藤郁乎(いくや)

老婆心ながら冷奴はヒヤヤッコです。解説に『冷奴だけではあるまい。句集には並べて「別の顔みせてやらばや冷し酒」とあるから、ちゃんとお神酒がついている。考えがあって、よかれと思って、意図的に馬鹿をやってみせたのではあるが、どうやら誰にもせっかくの意図が通じなかったようだ。本当の分別なし、馬鹿に見られたらしいという憤激の内での冷奴。故意に馬鹿を演じたのだから、みんなから馬鹿にされて本望のはずなのだが、そこがそうはいかないところに人間の辛さがあり面白さもある。誰かその場に一人くらい具眼の士がいて、言わず語らずのうちにわかってくれないと、にわか馬鹿の心はおさまらないのだ。にわか馬鹿の世界は、たいてい義理人情がからんでいる。だから「お前は偉いなあ」と、たとえば目で挨拶してくれるような義理や人情を期待するわけだ。それがそうではなかった。ぷいと、みんなと別れてしまった。で、乱暴な箸を冷奴に突き立てたってはじまらないのに、うーむ、悔しい。どうしてくれようか……。冷奴こそ、いい迷惑である。『初昔』(1998)所収。(清水哲男)』(解説より)。

句の解説文を読んで笑ってしまいました。「どうやら誰にもせっかくの意図が通じなかったようだ。本当の分別なし、馬鹿に見られたらしいという憤激の内での冷奴」(解説より)・・拙宅に昨日(5/24)届いたアベノマスクに繋がりました。はっきり言って「今更」です。かと言って使わないのは勿体無いので回収窓口に送ることにしました(上の画像)。回収(寄付)先はこちらこちらなど。・・枕が長くなりました。今回は「不要不急」について

不要不急を辞書で引くと『さしあたっては必要で無いこと、急いでする必要が無い様子』とあります。不要不急の外出は控えてください・・と言われても、貧乏性の小生など「私の外出には不要不急はありませぬ、全て必要です」と反論したくなります。本日(5/25)には緊急事態宣言が解除されそうですが、解除されたから「不要不急」OKではない事は容易に察しがつきます。結論です・・ムシ歯予防・歯周病予防は考え方によっては「不要不急」なのかもしれませんが必要な事です!

「歯が痛い・歯茎が腫れた」は不要不急ではありません(大方の場合)。しかし、どんな時であっても歯科においては「治療に勝る予防なし」。解除された今こそ、口のメンテナンスに足を運んでください。緊急事態(痛み・腫れ)を回避するためのメンテナンスです、不要不急のようであっても必要なんです!

記事に次のような下りを見つけました。『ブラッシングが健康にもたらす効果を医学的見地から解説。「ウイルスは、周囲をたんぱく質の膜で覆われており、プロテアーゼという酵素なしには活性化しない。プロテアーゼは、口の中で生成されやすいので、ブラッシングが歯周病だけでなく、さまざまなウイルスに対する予防になる」。これは現在、猛威を振るっている新型コロナウイルスも例外ではないという』(引用元はこちら)。

中国語で「要不要:ヤオプーヤオ」とは必要ですか、不要ですか?の意味。歯科においては治療以上に予防(メンテナンス)が必要なんです。最後に朝日新聞折々のことばを。ではまた 5630




おまけ:豆腐がらみの折々のことばです

BBTime 445 ながら磨き

BBTime 445 ながら磨き
「ゆで卵むけばかがやく花曇」中村汀女

今年の桜は、いつの間にか葉桜となっていました。櫂未知子著「食の一句」に『<ゆで卵>といえばこの句を思い出し、<花曇>といえばやはりこの句、と断言する人が私の周囲に多い。たとえば花見弁当に加えてある卵をつるりと剥き、その艶に心動かされる、これはまさしく俳句的である。それが、光あふれるお天気ではなく、うっすらと曇っているところがまた良い。この句の詠まれた時期が、卵がまだ貴重でさまざまな行楽のお供として大切にされていた頃だと思えば、さらに楽しい。』(60頁よりより引用)。

今年の花見は、例年とは全く違うものとなりました。今や「花曇:はなぐもり」どころか、いつ晴れるとも知れず、厚い暗い雲が全国を覆っているような気がします。「STAY HOME:家に居よう」で自宅での生活が長くなっている方も多いでしょう。そこで提案です!・・今回「ながら磨き」のお話。

「コロナ太り」の言葉も聞きます。自宅待機で屋外運動やトレーニングも儘ならず、加えて家にいることの気軽さでつい「お菓子」に手が伸びる・・。一日の食事回数(おやつ、ジュースも含む)が増えるほどに、ムシ歯の発生リスクも高まります。こんな生活の中でより良い「歯磨き」は?ひとつの「案」としての提案です。

1)起床直後の口の中は就寝中に増殖した菌で花盛り、まずはウガイを充分に!
2)朝食を摂る方は、朝食後に歯磨き1回目。
3)10時のおやつでクッキー摘んだら、歯ブラシくわえてパソコンの前に戻ります。唾液で「ながら磨き」しながら午前中の仕事や勉強を・・歯磨き2回目。

4)ランチ終了後(行儀はよくないのですが)お茶かコーヒーでブクブクしてゴックン。再びブラシだけ口中へ・・唾液磨きで3回目。
5)三時のおやつのあとは、お茶か珈琲、水でもオーケーです、ぶくぶくゴックン。
6)晩御飯後は、テレビ見ながら、パソコン見ながら、スマホ触りながら・・ながら磨きで4回目歯磨き。
7)時間があるので湯船にお湯張ってゆったり入浴。歯ブラシ持ってザブンと浸かる。いい湯だな!で唾液磨きで5回目歯磨き。
8)入浴後、就寝前に「ナイトキャップでスコッチ」ならば、砂糖ゼロですのでウガイのみでお休みなさい。

以上で、歯磨き5回、ウガイ4回です。歯磨きは5回は、毎回同じではなく5回トータルで全部の歯を磨くつもりでOKです。歯磨き粉は磨き始めから使うのではなく、気になる人(歯磨き粉を使わないと満足できない人)は歯磨き終わりに大豆大の歯磨き粉使用で充分です。ぜひ試して欲しいのは「フリスク磨き」「ミンティア磨き」・・フリスク・ミンティアは砂糖ゼロです、大粒1個口の中へ入れての歯磨き。三分から五分で溶けますのでタイマー代わりにもなります。これで「ダラダラと磨けば光るあなたの歯」ご自愛の程、ご歯愛の程。7750



追加です。ながら磨きのポイントのひとつに「置き場所」があります。洗面にブラシがあると「その都度」洗面に行く必要があります。そこで、歯ブラシをデスクやリビングに置くことをオススメします。手を伸ばせば・・そこにブラシ!お試しあれ。

BBTime 441 ソントク

BBTime 441 ソントク
「神のみぞ知ることの多すぎる春」稲畑廣太郎

桜の開花も「神のみぞ知る」ことであったでしょうに、人は科学の力をもって開花を予想し「当たった・はずれた」と一喜一憂します。句の解説には『句が生まれたきっかけは何か個人的なことだったのかもしれないが、クリスチャンである作者の神に対する思いは常日頃からきっと深く、全ては神の思し召し、と受け止めていたと思われる。それでもそれにしても、と口をついて出た言葉がそのまま一句となっている。大地が芽吹き花が咲き、多くの人生の門出が祝われるこの季節に、その人生が思いもよらない方向へ行ってしまう出来事が次々起きる昨今。五、五、五、二、の破調が、そんな不本意な春をこの先もずっと語り残す。『玉箒』(2016)所収』(抜粋引用)。

地球は人々に「春だから」とか「2020年だから」などと忖度(ソンタク)しません。この世で起こる全ての自然の営みは「神のみぞ知る」こと。今回はソンタクならぬ損得について。

「220 唾液磨き」「435 ハミガキ」「437 鰯の頭も!」で、歯磨き粉について書きました。歯磨き粉使用の損得とは?「得」なこと(使う理由)・・1)習慣だから 2)ムシ歯予防になるから(と思っている) 3)キレイになる(と思っている) 4)ウガイ後が気持ちいい・・などでしょうか。かたや「損」すること(使う人にとってマイナスになること)は・・1)お金がかかる 2)どこでもは磨けない 3)途中でウガイすると汚れは残っているのに磨き終わった気になり終わりにする 4)ウガイするために洗面などの設備が必要となる 5)ムシ歯予防にさほど効果ないのに、価値あることだと信じ込んでしまう

歯磨き粉を使わずに「唾液磨き」するならば・・1)歯磨き粉代不要 2)水不要なので場所を選ばない 3)場所を選ばないのでいつでも可能になる 4)舌で歯の表面を触る(舐める)ことで磨き残しがわかる 5)唾液の持つ数々の良い効果が生かせる 6)長時間丁寧に磨くことができる(ウガイ不要ゆえ)・・などでしょう。

おそらく、ここまで読んでくださった方のほとんどは今夜の歯磨きで歯磨き粉を使われるでしょう。「歯磨き粉使用禁止」とは言いませんが、歯磨き粉使用の損得をこれを機会に今一度あなたなりに考えて欲しいと思います。「フッ化物添加」の歯磨き粉であればムシ歯予防効果は期待できます。歯磨き粉の使用不使用が問題ではなく、しっかりバイオフィルムを落とすか否かのみが問題なんです。

「タバコは百害あって一利なし」と耳にしますが、喫煙者にとっては「一利なし」ではなく「一利どころか百利あり」もしくは「分かっちゃいるけど中毒なのでやめられない」なのでしょう。歯磨き粉使用を「百害あって一利なし」とは言いませんが「値段の程の価値はない」と声を大にしていいます。ある時、歯科コンサルタントの方から「歯磨き粉は当たれば儲かる」とチラッと聞いたことがあります。言葉の裏を推測するに「歯磨き粉は粗利が大きく、消耗品だから当たれば大きい」なんでしょうね。

歯磨き粉を賢く選んで使われることをお勧めします。「フッ化物配合」は意味がありますが「キシリトール入り」「生薬入り」「〇〇入り」などは試験管レベルでは効果有りでも、口の中での数分間磨きではおそらく効果無しでしょう。少なくとも値段ほどの効果は期待薄です。そのお金を歯ブラシに使った方がまだ意味があります。「習慣だから使う」方は唾液磨き終了後、ベロで歯の表面を確認してから、小豆大(あずきだい)から大豆大の量を歯ブラシに付けてご使用ください。フッ化物配合ハミガキであればウガイはしない方がムシ歯予防効果は高くなります。

習慣は・・怖いのです。習慣は思考を停止させます、いいえ人によっては思考停止どころか、はなっから信じて疑いません。歯磨き粉使用の損得は「神のみぞ知る」ではなく、考えれば理解可能なことです。・・理解可能でも行動を変える(行動変容)が、またこれ人にとっては難しいのですが。ご自愛の程、ご歯愛のほど。4680



補足:1)「歯を白くする」・・ふた通りあります。「黄ばみ=バイオフィルム」を取ると白くなる。これはバイオフィルムの除去によって白くなります。バイオフィルムは歯磨き粉では除去できません、歯ブラシの毛先による物理的「こする」ことで除去可能です。コーヒーやお茶、赤ワインなどによる「外来性着色=ステイン」は、歯磨き粉に含まれる「磨き砂」によって除去できますが、注意して欲しいのは「歯の表面を傷つける」ことです。頻繁に使うのは避けてください。2)「口臭を消す」・・口臭の原因の多くは口腔内の炎症です。歯茎の炎症の原因のひとつは「バイオフィルム」です。バイオフィルム除去は「歯ブラシ」のみ可能で、歯磨き粉では除去できません。3)「ムシ歯予防」・・ムシ歯の原因は「バイオフィルム」です。酸に対する抵抗性を高めるのは「フッ化物」です。フッ化物配合の歯磨き粉でなければ、歯磨き粉そのものに「ムシ歯予防効果」はありません。

BBTime 440 ケース2

BBTime 440 ケース2
「この部屋に何用だつけ春の昼」渡辺善夫

春になると今のところ思い出す(笑)好きな句です。『誰しもが心当りのある体験だろう。老化現象ではないかという人もいるが、どうであろうか。だとすれば、私には小学生の頃から、よくこういうことが起きたので、物忘れに関しては天才的に早熟だった(笑)ことになる。何をしにこの部屋に来たのか。忘れてしまったときの対策は、私の場合、ひとつしかない。もう一度、元いた場所に戻ってみることである。双六の振り出しに戻るようにしてみると、たいがい思いだすことができる。最近は、それでも思いだせないときもままあるが、この場合はやはり老化現象かもしれない。でも、何かを忘れてしまうことも、たまには必要だ。というよりも、人間は常に何かを忘れつづけていないと生きていけない動物ではあるまいか。誰が言ったのか、それこそ忘れたけれど、ニワトリは三歩歩くと何もかも忘れてしまうのだそうだ。時々、ニワトリになりたくなる。「俳句文芸」(1998年4月号)所載。(清水哲男)』(解説より)。今回は、これまた好きな七味唐辛子のケースについてのお話。

昨日「ポテチに追い七味、どうですか?「八幡屋礒五郎」使用でガツンとした辛み」の記事を見つけました(4/5毎日新聞)。内容は『八幡屋礒五郎(長野市)の七味唐辛子を自分でかけて食べる「直前にふるふるポテトチップス」を販売している。担当者は「七味の新鮮な風味が飛ばず、辛みもガツンと来る」と太鼓判を押す。 長野の土産品として「インパクトがあり、食べる時も楽しいものを」と商品開発した。七味が練り込まれたりまぶされたりする商品よりも香りと辛さがより伝わるという。七味は2袋ついており、好みで1袋か2袋を食べる直前に入れて、袋を良く振れば完成だ。 担当者は「もちろん足りない場合は(家庭の七味で)『追い七味』をしても。辛いものが苦手な人は、余った1袋はそばなどに使ってほしい」と話す』(抜粋引用元)。

小生にとって「七味」といえば「八幡屋磯五郎」。缶入り常備でピリッとさせたい時にはひと振りふた振り。先日も空になり、手元に残った缶を見ながら思いました・・「この缶、捨てるの勿体無いけど利用法は?」

思いついたのが・・フリスク・ミンティアのケースとして再利用・・正解でした!空缶に少し残っていた七味が追い七味となって「ピリ辛フリスク・ミンティア」の出来上がり。ピリ辛は想定外でしたが大正解!

ついでに「フリスク・ミンティア」の別の使い方をご紹介。1)まず大粒のフリスク・ミンティアを一粒口の中へ 2)歯磨き粉をつけずに歯ブラシだけで歯磨き開始 3)おおよそ一粒三分くらいもちます(一粒で三分間磨けます) 4)歯磨き中の唾液はどうぞ飲み込んでください 5)フリスク・ミンティアの味を変えることで歯磨きにも「フレーバー(味わい)」がプラスできます 6)だらだら磨きに合う「タツブラシ」もお試しあれ

ケースについては「CASE」を、七味唐辛子には「人生七味唐辛子」を、歯磨きについては「BBTime 059」「BBTime 249」もどうぞ。4380

BBTime 439 上善如水

BBTime 439 上善如水
「そんなことよく思ひつく春の水」岡田史乃

春の水は『季語は「春水(春の水)」。春は降雨や雪解け水などで、河川はたっぷりと水を湛える。明るい日差しのなかで、せせらぎの音も心地よく、ちょっと足を止めてのぞきこんでみたくなる』(引用元)と、あるように恐らく海の水は対象ではありませんが・・。今回は「水」についてのお話。ちなみに「上善如水」は「じょうぜんは水のごとし」と読み、如しは「若し」の表記もあります。

先日、ラジオから漢詩「上善水の若し」が流れてきました。最近見つけた隠れ家バー「如水:じょすい」のこともあり思わず傾聴・・老子の言葉です。
上善は水の若(ごと)し。水は善(よ)く万物を利して争わず、衆人の悪(にく)む所に処(お)る、故に道に幾(ちか)し。(最上の善なるあり方は水のようなものだ。水は、あらゆる物に恵みを与えながら、争うことがなく、誰もがみな厭(いや)だと思う低いところに落ち着く。だから道に近いのだ。)』(引用元)。

この言葉、日本酒の名前として耳にしてましたが、今回改めてその意味を知って思わず「唾液磨き・水磨き」に結びつけてしまいました(我田引水・笑)。「タツブラシ」「鰯の頭も!」にも書いたように、歯磨きには基本的に歯磨き粉は不要というよりほとんど意味が有りません。何も付けずに「唾液磨き」の方がムシ歯予防効果は高く、歯磨き本来の目的はより達成できます。

シャンプーで「頭皮」を洗い、石鹸で「皮膚についた汚れ」を落としますが、あくまで洗い流す(洗浄)のは「水」です。シャンプーや石鹸の仕事は「汚れや脂分」を皮膚から浮かせるだけです。洗濯石鹸や食器用洗剤も同じこと。シャツの繊維の間や食器表面に付着した汚れ・油などを洗剤の力で浮かせて、それを洗い流すのは「水」。ところで歯の表面に洗剤の力(泡の力)で浮かせるような汚れはつきません。カレー皿をイメージしてください。キレイな皿・キレイな乾いた皿にカレーを盛ります。油を含んだカレーは乾くほどにこびり付きます。しかし歯は乾いてはいません、常に唾液で濡れた状態です。ですから、歯の表面にカレーがこびりつくことはないのです。

繰り返し書きます。歯の汚れは歯磨き粉では落ちません!物理的に落とす・・多くは歯ブラシでこする、フロス(糸ようじ)で取る、歯間ブラシで取るなどの方法しかないのです。「ハミガキ」にも書きましたが、歯の表面の汚れ=バイオフィルムは薬剤(歯磨き粉)では落ちません!重ね重ね「唾液磨き」を勧めます、使いたい方は「仕上げ」にチョコッとどうぞ。

「上善如水」・・意味ある(よき)歯磨きは「唾液洗い・水洗い」。やはり「水」の力は偉大です。さて、先に紹介した「老子」の水に対する考えと「孔子」の考えは違うようです。以下引用『孔子の儒家思想でも「水(川)から学べ」といっていますが、老子と孔子とでは川のとらえ方が異なります。儒家は、川の流れが蕩々(とうとう)としていて尽きることがないことから、水(川)を「絶えざる努力の象徴」ととらえました。絶えず流れ動いている様子を勤勉な人間の姿にたとえたのです。一方、老子は、第八章のように、水を「何事にもあらがうことなく生きるものの象徴」ととらえていました』(引用元)。孔子の考える「水=絶えざる努力」もまさしく予防そのもの!

補足します・・コロナウイルスに関して「アルコール消毒」も盛んに言われます。アルコールは洗浄ではなく「殺菌」です。『マスクや手洗いうがい、アルコール消毒によってウイルスの侵入を防ぐのは皆さんご存じの通りでしょう。今回はアルコール消毒に注目してください。今回のコロナウイルスやインフルエンザは脂質でできた「エンベロープ」と呼ばれる膜を表面に持っています。(持っていないものもあります:ノロウイルスなど)コロナウイルスやインフルエンザウイルスの表面のエンベロープをアルコールは破壊でき、これによってウイルスは不活性化するのです。石鹸などによる手洗いも同じで、このエンベロープを壊してしまうのでウイルスは不活性化します』(引用元)。引用文にあるように、水は洗い流しますが、アルコールはウイルスそのものを殺し(破壊)ます。詳しくはこちらも是非。手洗いについてはこちらも。

コロナウイルス禍が収束し、さらに終息に至るまで「手洗い・うーがい・歯磨き」の徹底を!もちろん終息後も、ご自愛の程、ご歯愛の程。3760

BBTime 437 鰯の頭も!

BBTime 437 鰯の頭も!
「街の雨鶯餅がもう出たか」富安風生

「美しき冷えをうぐいす餅といふ 岡本眸」・・『和菓子は美しい。食べるには惜しいと思うことすらある。作者の師である富安風生に「街の雨鴬餅がもう出たか」という有名な句があるが、味わいたいという気持ちよりも、その美しさが春待つ心に通い合っている。この名句がある以上、風生門としてはめったな鴬餅の句はつくれないという気持ちになるだろう。つくるのであれば、満を持した気合いのもとにつくるのでなければならない。で、この句は、見事に師のレベルに呼応していると見た。単なる美しさを越えて、美を体感的にとらえたところで、あるいは師を凌駕しているとも言えるだろう。野球に例えれば、師弟で決めた鮮やかなヒットエンドランというところか。それにしても、「鴬餅」とは名づけて妙だ。名前自体が春を呼び込んでいる。そんなこともあって、たまに私のような酒飲みでも食べてみたくなることがある。森澄雄の句に「うぐひす餅食ふやをみなをまじへずに」とある。『母系』(1983)所収。(清水哲男)』(出典はこちら)。

この季節、和菓子屋に並ぶのが「鶯餅」と「桜餅」。重箱の隅をつつくようですが、小生どうしても「鶯餅」と鳥の「ウグイス」が重なりませんでした・・が、鶯餅の本家を知って合点!本家は上の二つの画像のように薄緑色ではなく「黄な粉色」です。

これがウグイス・・どう見ても薄緑色ではありません。結論から言うと「ウグイス」と「メジロ」がごっちゃになっているようです。さすが本家は違います(色も忠実)!それもそのはず・・『天正年間(1580年代)の頃、大和郡山(現在の奈良県大和郡山市)の郡山城の城主であった豊臣秀長が兄の豊臣秀吉を招いた茶会を開く際に「珍菓を造れ」と命じ、御用菓子司であった菊屋治兵衛が餅をつくり献上した。秀吉はその餅を大いに気に入り「以来この餅を鶯餅と名付けよ」と菓銘を下賜した。時代を経てこの餅はお城の口餅と通称がつけられるようになったがこれは菊屋が城の入り口近くに店を構えているためであり、現在も同じ場所に店が存在している。現代ではもち粉から餅を作り、うぐいす粉をまぶすのが一般的となっているが、菊屋では餅米から餅をついて作り普通の色のきな粉をまぶしている』(Wikipedia)。因みに本家とは「本家菊屋」の「御城之口餅」です。こちらもご参照のほど「BBTime321 甘い歯」。長い枕となりました(笑)今回も歯磨き粉についてのお話。

ご存じのように「鰯の頭も信心から」とは『一旦信じてしまえば、どんなものでもありがたく思えるということ。江戸期、節分に鬼除けのため、玄関先に鰯の頭を吊るす習慣があり、それに由来するという説が有力』(出典はこちら)。「BBTime435 ハミガキ」「BBTime436 タツブラシ」にも書きました・・何度でも書きます、言います!歯磨き粉は「フッ化物」以外は、ほぼムシ歯予防には効果なしの成分内容です。ではなぜ歯磨き粉を使うのか?・・理由はまさしく「鰯の頭も」です。極端な表現ですが、今となっては「意味のない習慣」なんです・・意味の無いは言い過ぎですね(笑)歯磨き粉使用は「さほど価値のない習慣」なんです。

質問1)皆さんは何の為に「洗剤」を使われますか?
石鹸で手洗い、食器用で皿洗い、洗濯洗剤で洗濯、シャンプーで髪、洗顔石鹸で顔・・毎日どこかで何かを「洗剤」を使って洗っていらっしゃると思います。さて何を洗おうと(取り除こうと)されているのですか?・・あるブログを見つけました、ハウスクリーニング会社のサイトです。

「なぜ汚れを落とすのに洗剤を使うの?」このページは非常に興味深い内容です。抜粋引用します・・『アナタに質問します。「汚れを落とすためになぜ洗剤を使うのでしょう?」アナタはこんな風に思ってませんか?「そりゃ、洗剤が汚れを落とすからでしょ?」そう、そう誤解されても無理ありません』『これから説明していく ❝汚れ❞ はキッチンの油汚れ、と限定して説明していきます。誰もがイメージしやすくて説明しやすいからです。『なぜ汚れを落とすのに洗剤を使うのか?』それは、冷たい水やお湯の水の洗浄力で汚れを流し落としやすくするために洗剤の力を使うのです』『洗剤は(食器や調理器具など)対象物の油汚れの表面に洗剤の界面活性剤に吸着して対象物から汚れを浮かせ分離させて剥がし落とす助けをする洗い流す前の補助的な役割をする液体または固体の洗浄液です。要は、洗剤自体そのものが直接汚れを落とすのではないということです』(出典はこちら)。

また別ページ「どうして洗剤で汚れが落とせるの?」には『様々なものから汚れを取り除く力を持つのは、水の洗浄力。洗剤はあくまで汚れを落としやすくするためのお膳立てをしてくれる、いわばサポート役』(引用元)とあります。お読みになった方はお分かりのように、洗剤で落とそうとする汚れは「油汚れ」であり、基本的な洗浄作用は「水(もしくはお湯)」なんです。

質問2)口の中の「油汚れ」って?
トンカツ・唐揚げ・天ぷら・・などを食べたら口の中は油で汚れますか?歯が油でヌルヌルのままですか?・・そんなことないと思いますよ、水やお茶を飲んだらほぼ口の中はスッキリするのでは。もともと常時、歯の表面や口の中(粘膜)は唾液で濡れてますから、油がしつこく付着することは考えにくいのです。すなわち口の中や歯の表面に油汚れは残りません。前回「タツブラシ」に書いたように、歯に残る(存在する)汚れは「バイオフィルム」だけです。つまり口の中の落とすべき汚れは「バイオフィルム」のみです。例えれば海水浴後のシャワー・・海水でべっとり付いた砂を落とすのに、ボディ石鹸を使いますか?水だけで丁寧に洗えば砂は落ちますよね。

前々回「ハミガキ」にアップしたように、約百年前の第一次世界大戦(1914-1918)頃からアメリカで「歯磨き粉を使って歯を磨く」ことが習慣となってきました。恐らくその後「歯ブラシと歯磨き粉で歯を磨く」が、日本に伝わり日本人も真似したのでしょう。くどいようですが当時の歯磨き粉には研磨作用(磨き砂)による「歯を白くする」「歯についた着色を落とす」効果は少しはあったかもしれませんが、バイオフィルムを除去する効果はゼロです。同様に「今も」ゼロです。バイオフィルムは物理的除去(歯の表面をブラシなどでこする・磨く)でしか取り除くことはできません。歯磨き粉の化学的作用は皆無です。

バイオフィルムは1987年に命名されました(出典)。その後、歯科においてもバイオフィルムの研究が急速に進んでいます。ペプソデントから約100年経った今、ムシ歯や歯周病の原因はバイオフィルムであると(ほぼ)全ての歯科医師は知っています・・が、多くの人々は今だに失礼な言い方ですが「ほぼ効き目のない」歯磨き粉を「信じて有り難く」毎日使われているのです。ハンドクリームやフェイスクリームをつけてすぐ洗い流しますか?歯磨き粉はどうでしょう・・いろいろな薬効成分の表示があっても、すぐに洗い流して、口から吐き出して、効き目はいかほどでしょうか?すぐ吐き出すものにお金を掛けるとは勿体無い話と思われませんか?

歯磨き粉を使うなとは申しません・・しかし、高価な歯磨き粉は無意味(コストパフォーマンスが悪い)です。どうせ買うなら、質の良い歯ブラシを複数本買って、いつでもどこでも「唾液磨き」可能にされた方がベターです・・以上長々と個人的意見として書きました。次に買われる時の一助となれば幸いです。

補足をひとつ。お茶やコーヒー、ワインなどによる着色を取るには「歯磨き粉」が必要です。注意して欲しいのは「歯が白くなる」「美白効果あり」などを謳っている歯磨き粉の中には「研磨作用(磨き粉)」が強すぎるものがあります。すなわち歯の表面を傷つけてしまう歯磨き粉があります、ご注意ください。歯磨き粉を使わないと落ち着かない方は、まず唾液のみでじっくり磨いて、最後にほんの少し(大豆の大きさ位)ご使用ください。ではご自愛の程、ご歯愛の程。1750



おまけ:先日「タツブラシ」愛用の方からコメントを頂きました。「(磨く際に)あまり力が加わらないので、毛先が開かず長持ちします」とのこと。小生の使用経験でもゆうに三ヶ月は充分持ちます。タツブラシ・・自信持ってオススメします。

BBTime 436 タツブラシ

BBTime 436 タツブラシ
「春風や闘志いだきて丘に立つ」高浜虚子

句の解説には『大正二年、虚子が俳壇復帰に際して詠んだ有名な句。そんなこととは知らずに、十代の頃この句を読んで、中学生の作品かと思った。あまりにも初々しいし、屈折感ゼロだからだ。俳句の鑑賞では、よくこういうことが起きる。句の作られた背景を知らないために起きるのだが、しかし、その誤解の罪は作者が負うべきなのであって、読者のせいではない。テキストが全てだ。……という具合に基本的には考えているのだが、俳句であまりそれを言うと何か杓子定規的で面白くないことも事実だ。そのあたりの曖昧なところが、俳句世界の特質かもしれない。喜寿の虚子に、上掲の句を受けた作品もある。「闘志尚存して春の風を見る」。よほど若き日の闘志の句が気に入っていたと見える。(清水哲男)』(解説より)。復帰の理由はこちらに詳しく書いてあります。今回は「立つ」についてのお話。

先日「チョコブラシ」の立つ機能を改善しました。改善に合わせて名前も「タツブラシ」へ。以下ミンネのサイトより
『名の通り立ちます。なぜ立つ必要があるのでしょう?「歯を磨く」について根本的に考えた結果です。なぜ磨く必要があるのでしょうか・・目的はただひとつ「バイフィルム」の除去です。歯の表面に「バイオフィルム」というヌルヌルとした膜(フィルム)が作られます。このバイオフィルムがムシ歯や歯周病の原因となります。流しや洗面に見られるヌメリもバイオフィルムのひとつです。バイオフィルムには薬剤が効きません、自分でバリヤを持っているからです。このために「物理的除去」しかバイオフィルムを取り除く方法はないのです。     歯を磨いているのにムシ歯になる・・理由はシンプル「磨き残し」があるからです、磨き残しのバイオフィルムのせいです。では、できる限り磨き残しを少なくするにはどうすべきか?丁寧に磨くしかありません。丁寧に磨くとは・・歯の表面を全て磨くことです。従って従来よりも時間がかかります。三分五分では無理です、十分以上かかります。とは言え「100%磨き」は実際無理です、目標のつもりで磨いてください。     食後必ず丁寧に磨かずとも「一日トータルで全部磨く」で大丈夫です。食後のみならず、コーヒータイムの後に、ホッと一息の時に、気分転換として・・の歯磨き。いつでもどこでも歯磨き。このために歯磨きのつど「洗面」に立つのではなく「立つ」歯ブラシを作りました。タツブラシはデスクの上、パソコンの横、ベッドサイド・・直径3センチの平面があれば充分です。オススメ磨きは、歯磨き粉なしの「唾液磨き」です。唾液は免疫作用を持っています、唾液で磨くことで長い時間(十分以上)のダラダラ磨きが可能です。     グリップは使用済みの発泡酒のコルク栓で、毛はナイロン、柄はポリアセタールです。付属の透明チューブは携帯時のカバーとしてお使いください。柄の部分に刻み目(約7.5cm)があります、長さの微調整が可能です。「歯は白く、ハグキピンクに、吐息は甘く!」』以上ミンネより。

歯ブラシが「立つ」ことにより歯磨き習慣が今以上に良くなります。いつでもどこでも歯磨き!タツブラシのコンセプト(ベースになる考え方)「SEERS:シアーズ」もお読みください。「スタンドバイミー:stand by me」には「そばに立ってください」「私のそばにいて」「私の力になって」などの意味で、かたや「スタンドバイユー:stand by you」は「あなたを応援する・助ける」の意味です。今春、いろいろな「旅立ち」を迎える方へのプレゼントにも是非!
「スタンドバイユー:stand by you」がタツブラシの願いです。0930




おまけ:大好きな春の句をひとつ「大人だって大きくなりたい春大地」星野早苗

BBTime 435 ハミガキ

BBTime 435 ハミガキ
「芹レタスセロリパセリよ血を淨めよ」山本左門

句を見てふと・・「芹」だけが漢字なのはなぜだろう、レタスなどは西洋野菜だから?。句の解説に『自然から遠ざかるほど、人は病気に近づく。京都浄瑠璃寺の住職がラジオで話していた。作者の焦燥感も、そこに根拠を持っている。歴史上、自然が昨今ほどに人間の問題となったことはないのである。その意味で、まことに現代的な俳句だ。この句は、小川双々子が主宰する「地表」(一宮市)で、今年度の地表賞を受賞した作品のひとつ。双々子は、左門句が現在の俳壇に蔓延する季語季題趣味と無縁であることを評価し、さらに言う。「季語は業のようなものだから、その純正なはたらき(詩としてのはたらき)を駆使するなど容易ではない。大方は<俳>などというはたらきを計るから、自らの居場所さえ解らなくなる為態となる」。(清水哲男)』(解説より)とありますが、後半は理解困難でした。ちなみに、芹は春、セロリは冬、レタスは春、パセリは夏の季語です。「自然から遠ざかるほど、人は病気に近く」・・賛成です!やはり人間も動物、人間の非動物化は奢りだと思います。今回はハミガキ(歯磨き粉・歯磨きペースト)について。

先日ネットで面白い記事を見つけました。『「歯磨き粉で歯を磨く」という習慣はいつから私たちの生活の一部になったのか?』(出典はこちら)。アメリカでの話ですが・・本「習慣の力」より抜粋。『1900年代はじめのある日、アメリカのクロード・C・ホプキンスという有名な実業家のもとに、旧友が新しいビジネスのアイデアを持ち込んできた。彼はヒット間違いなしのすばらしい製品を発見したという。泡立ちのよいミント味の練り歯磨きで、商品名は「ペプソデント」』(57頁より)。

『クロード・ホプキンスを何より有名にしたのは、「どうすれば消費者のあいだに新しい習慣を生み出せるのか」を考案した一連のルールだ』『しかし、そのホプキンスも旧友からペプソデントを持ち込まれたときには、あまり興味を示さなかった。アメリカ人の歯の健康状態が急速に悪化していることは周知の事実だった。国が豊かになるにつれて、人々は甘い加工食品を大量に購入するようになっていた。第一次世界大戦の徴兵が始まったとき、あまりに多くの新兵にムシ歯があったため、口腔衛生に対する意識の低さは国家の安全を脅かす問題だという政府見解が出されたほどだ』(57-58頁より)。『問題は、歯磨きの習慣がないこの時代には、ほとんど誰も練り歯磨きを買わないことだった。口腔衛生が国家の問題となっても、誰も歯を磨かなかったのである』(59頁より)。

『パートナーシップを結んで5年もたたないうちに、ホプキンスはペプソデントを地球上でもっとも有名な商品の一つに仕立て上げ、その過程で歯磨きの習慣を生み出す手助けをした』『最初に広告キャンペーンを打ってから10年後の世論調査で、アメリカの人口の半分以上にとって歯磨きが日常の儀式になったという結果も出ている。ホプキンスは歯磨きを生活習慣として確立する手助けをしたのだ』(59-60頁より)。・・続きは記事を参照ください。

ホプキンスが注目した「膜」とはバイオフィルム(biofilm)のことでしょう。『バイオフィルムとは微生物の集合体のことです。数種の細菌がコミュニティーを作って増殖した膜状のもので、細菌が外的要因(薬剤、体内の免疫反応、口腔内の環境変化など)から身を守るために作ります。台所や風呂場の排水口や川底の石にヌルヌルとした膜ができることもありますが、あれがバイオフィルムです。また、口腔内の細菌のかたまりである歯垢(プラーク)もバイオフィルムのひとつです。  歯周病の直接の原因は歯垢、つまりバイオフィルムです。歯と歯肉の境目には歯肉溝(しにくこう)とよばれる浅い溝があり、そこにたまった歯垢中の細菌が歯周病の原因になります。』(ライオンのサイトより)。

「膜:バイオフィルム」に注目したのは正しいことですが・・『リンゴを食べたり、歯を指でこすったり、歯を磨いたり、勢いよくうがいすれば、膜ははがれる。練り歯磨きは膜をはがすには何の役にも立たない。実際、当時の有名な歯科研究者の一人が、どの練り歯磨きも役に立たないし、とくにペプソデントは役に立たないと語っている』(61頁より)。

うがった見方をするようですが、ホプキンスが友人より頼まれた歯磨き粉(ペプソデント)を売らんがために仕掛けた広告により、副産物として「歯を磨く習慣」の確立へ繋がったというわけです。もちろん主産物は「ペプソデントを売る」です。

日本の歯磨き粉の幕開けを元禄年間(1688-1704)の「乳香散」とするならば、アメリカよりも200年も早いことになります・・詳しいことは「BBTime 唾液磨き」を。それにしても「役に立たない歯磨き粉」を売らんがためとは言え、結果的に歯磨き習慣の確立へ繋がったということはスゴイ事だとは思います。今回皆様に伝えたかった事は「歯磨き粉は必須ではない!」ということ。百年前のペプソデントと比べれば今のハミガキにはフッ素(フッ化物)を始めムシ歯予防・歯周病予防に効き目のある成分が入っているハミガキもありますが、過信は禁物!

今また、細菌やウイルスに効果のある「ラクトフェリン」が注目されています。ラクトフェリンは唾液にも入っています。個人的意見ですが、まずは唾液磨きを!物足りない方は最後に少し歯磨き粉をお使いください。始めから歯磨き粉を使うのは唾液のラクトフェリンがもったいない!ご自愛の程、ご歯愛の程。0670


追加:念の為、現在使用中のハミガキの成分を見てビックリ!薬用成分はフッ化ナトリウム(いわゆるフッ素)のみでした。さらにビックリは長い長い名前の「ヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウムクロリド」なんと片仮名で31文字。フッ化物の歯の表面での停留時間を長くするためのコーティング剤としての成分のようです。少しでも長くするように、31文字となっているのではないでしょうけど(笑)まさしく寿限無。このハミガキ(下の画像)は歯科医師がオススメするスタンダードなものです。この良心的なハミガキですらこうです。ドラッグストアには色々な薬効成分を謳ったハミガキが並んでいます。チューブに書いてある事は嘘ではないにせよ、実際に歯磨き時に歯の表面や歯茎に対して謳ってあるほどの効果は無いでしょう、恐らくゼロです。少なくともその値段を払う価値はありません、無駄遣いです!

さらに注意して欲しいのは「白くなる」を謳っているペーストです。「白くなる」理由が単に研磨剤の作用で「白くなる」場合、厳密に言うと歯の表面を削っていることになります。上等な磁器や銀食器を荒い研磨剤で磨くと台無しになってしまいます。同じ事が歯においても起こります、ご注意ください。ポイントは「低研磨:ていけんま」の表示があれば安心です。結局、約百年前発売のペプソデントと令和のハミガキと大差無しです。なぜなら「バイオフィルム」には薬効成分が効かないからです。ヌルヌルしているバイオフィルムですが、薬剤に対する硬いガードを持っています。イラストの跳ね返されている矢印がその意味です。ということでヌルヌルバイオフィルムを除去する方法は「物理的」に除去するしか無いのです。すなわち「歯磨き」しか効果的なバイオフィルム除去法はありません。ダラダラとある程度の時間の「唾液磨き」を重ねてオススメします。「タチブラシ」も合わせてオススメします!