BBTime 422 革命的

BBTime 422 革命的
「居酒屋の灯に佇める雪だるま」阿波野青畝

今冬は雪不足のようで(鹿児島は降らないので伝聞)「佇める(たたずめる)雪達磨」も少ないのでしょうか。今回は、前々回「うどんの形」に書いていた「革命的デザイン」についてのお話。

AERA の綴じ込み付録です。いつのAERA か不明ですが、まだジョブズ氏ご存命であった時だと思います。8番目の言葉として紹介されているのが「時折、革命的な製品が出てきて、すべての様相を一変させてしまう:Every once in a while a revolutionary product comes along that changes everything.」です。iMac iPod iPhone iPad・・と革命的製品を立て続けに世に送り出しました・・人々の生活は一変しました。その後、Apple Watch AirPods など、これまた人々の生活を変える(であろう)製品を生み出しました。付録の裏表紙には「We innovate out. 我々は革新で苦境を切り抜ける」とあります。

Appleデザインに関する記事『Appleに影響を与えた伝説の工業デザイナー、ディーター・ラムスの「いいデザインの10か条」』を見つけました。十ヶ条とは・・・
1)いいデザインは革命的である。Good design is innovative.
2)いいデザインは製品を使い易くする。Good design makes a product useful.
3)いいデザインは美的である。Good design is anesthetic.
4)いいデザインは理解し易くする。Good design makes a product understandable.
5)いいデザインは出しゃばらない。Good design is unobtrusive.
6)いいデザインは正直である。Good design is honest.
7)いいデザインは長く続く。Good design is long-lasting.
8)いいデザインは首尾一貫している。Good design is thorough down to the last detail.
9)いいデザインは環境に優しい。Good design is environmentally friendly.   10)いいデザインはデザインが最小限である。Good design is as little design as possible.

詳しくは、ぜひ記事を読んでください、動画も是非!これら十ヶ条のひとつひとつに納得します。特に10番目の「最小限である」は、Apple製品には色濃く反映されていると思います。結構以前よりApple製品には「取扱説明書」が付いていません。「使い易く、理解し易く、最小限」であるからこそ使用中に使い方を習得してゆくのだと思います。と同時に残り二分か三分、もしくはそれ以上を使用者に委ねているような気もします。「革命・革新」とは製品が100%そうではなく、使用することで生活を「革命的・革新的」に変えていくのではないでしょうか。

我田引水、親バカちゃんりんです(笑)。「チョコブラシ」デザインのベースには「いつでもどこでも:everytime everywhere」「くさびじょう欠損をつくりにくい」「環境に優しい」などがあります。文献上1498年に現在の歯ブラシの原型が中国で作られました。お分かりのように、五百年前と今とでは食べるものも生活様式も全くと言っていいほど違います、全く同じものは「歯の形」だけ!それ故、歯ブラシの形が五百年間不変だったとしたら・・如何なものでしょうか?チョコブラシが革命的製品と言うのは憚れますが、使う人の「歯磨き」を変えるチカラ(デザイン)を持っていると自負しております。

最後に雪だるまとスノーマンのデザインについて。先日ラジオでこの両者の違いを話してました。スノーマンはパーツが三つ「頭・胴・足(下半身)」、日本の雪だるまは「頭と胴」のふたパーツ、だから達磨さんであるとのこと。句の解説は『繁華街に近い裏小路の光景だろうか。とある居酒屋の前で、雪だるまが人待ち顔にたたずんでいる。昼間の雪かきのついでに、この店の主人がつくったのだろう。一度ものぞいたことのない店ではあるが、なんとなく主人の人柄が感じられて、微笑がこぼれてくる。雪だるまをこしらえた人はもちろんだけれど、その雪だるまを見て、こういう句をつくる俳人も、きっといい人にちがいないと思う。読後、ちょっとハッピーな気分になった。『春の鳶』所収。(清水哲男)』(解説より)。チョコブラシで磨いてもらって「ちょっとハッピー」になって頂ければ幸いです。3720




https://vimeo.com/30462683
追加:付録についてネット検索したら 2011/06/29発売号でした。因みにSteve Jobs氏命日は 2011/10/05。

BBTime 419 百年一緒

BBTime 419 百年一緒
「一所懸命紅梅も白梅も」西嶋あさ子

まだお正月気分に浸っていたいのに「紅梅白梅」とはちと早いのですが、これまたご容赦を。句の解説には『NHK放送文化研究所によると、「一所懸命」は武士が賜った「一か所」の領地を命がけで守り、それを生活の頼りにして生きたことに由来した言葉で、これが転じて「物事を命がけでやる」という意味となったという。そのうち文字のほうも、命がけで守り通すことから、一生をかけての意味を強め「一生懸命」とも書かれるようになったようだ。今では「一生懸命」と表記・表現される場合が多くなり、多くの新聞や雑誌、放送用語で統一して使用されているという。しかし、掲句を見ると、やはり「一所」でなければならないことが確かにあると思う。ひとところを死守するのは、人間も植物も同じである。毎年同じ場所で、同じ枝からほつりほつりとほころび始める。梅の花がことにつぶらで健気に感じられるのは、冴え返る清冽な空気によるものだろう。一所懸命という音には、凛々しさとともに、痛々しいような切なさもどこかに感じられる。身を切る空気のなかで咲く梅のもつ不憫さも、この言葉は抱えているのである』(解説より)。今回は一所と同じ「一緒」についてのお話(古くは一緒は「一所」と表記:新明解国語辞典より)。

拙ブログお読みの方は「ハハーン」とお分かりのように「百年一生」「百年一笑」に続いての「百年一緒」です。新明解国語辞典には「一緒:二人以上の人が同じ行動をすること」とあります・・そうです、ヒトと歯は「百年一緒」まさしく一蓮托生(正確には歯の方が若干(数年)短くなりますが)なんです。

一蓮托生・百年一緒のわけは?ズバリ「歯は新陳代謝をしないから」です。言わずもがな他の部位は新陳代謝いたします。例えば爪は6か月、皮膚は28日、髪の毛が2年から6年、心臓は3週間、胃は1週間、肝臓は2か月などで細胞が入れ替わります。3か月でほぼヒトの体の細胞が全て新しくなるとも聞きます。速いヒトでは2年で髪の毛に至る体の全てが生まれ変わることになります・・しかし歯は新陳代謝しません。そこで必要な事は・・・?

「百年一緒」は目出度い席で謡われる「高砂」に通じます。掛け軸に見られる老夫婦・・「俗謡に「おまえ百までわしゃ九十九まで、共に白髪の生えるまで」と謡うものがあり、これも『高砂』の尉・姥に結びつけて考えられている。俗説として、「百」は「掃く」、すなわち姥の箒を意味し、「九十九まで」は尉の「熊手」を表すのだという」(Wikipediaより)。驚きですね!高砂の老夫婦は熊手と箒で掃除しています。・・もうお分かりですね!百年一緒のコツは「掃除」です。新「高砂」図では(じょう:老人)は歯ブラシを、(うば:老女)は糸ようじを持って欲しいところです(一笑)。「百年一生」「百年一笑」「百年一緒」のためには諦めていただいて、チョコマカ磨いてください。チョコマカ磨きしやすい「チョコブラシ」をデザインしました、ご興味ある方はこちらをご覧ください。6750

BBTime 416 百年一生

BBTime 416 百年一生
「松過ぎの又も光陰矢の如く」高浜虚子

箱根駅伝をみていたらサンスターの秀逸なCMに出会いました。干支にかけての「マウス」かどうかは不明(笑)ですが「100年マウス・100年ヘルス」「口は、生きるの1丁目」・・良いですね!  サンスターサイトには『人生100年時代、サンスターが目指すのは、お口の健康を起点とした、全身の健康と豊かな人生。毎日習慣として行う歯みがきなどのオーラルケアは、お口の健康を守り、そして全身の健康を守ることにもつながっています。100年食べ、100年しゃべり、笑う。一人ひとり、自分らしく輝いた人生、豊かな人生を送るためにも、お口のケアを大切にしていただきたい。そのために、サンスターにできることは星の数。そんな思いを込めて企業CMを製作しました。』(サンスターより)。

『登場する0才の赤ちゃんは生えたばかりの歯が2本。女性は87才にして現役モデルを続けるフランシスさんで、現在でも自分の歯20本を保っています。これから歯とともに生きていく子供にとっても、大人にとっても、オーラルケアは人生を豊かにする大切な健康習慣です。  サンスターは今後もお口の健康を起点としながら全身の健康に寄与する情報・サービス・製品をお届けすることで、人々の健康寿命の延伸に寄与することを目指していきます。』(サンスターより)。

出演者プロフィール   Frances Dunscombe
数々の有名ブランドからも指名される87歳現役モデル。London Fashion Week に登場した最高齢モデルであり、世界各国からの取材も多数。ファッション雑誌でも表紙を飾り、Zalandoなどの大手広告のモデルにも抜擢され、現在も世代を超えたアイコン的な存在として活躍中。お口のケアを大切にし、今でも自分の歯は20本ある。また日々、心の底から正直に笑うことを大切に生活しており、モットーはポジティブでいること。』(サンスターより)。

このモデルさん、87歳ならばこの方の歯(永久歯)は81歳。動画にも歯が登場しますが、体の中で最も歳とらない(老けない)のが歯です!言い換えれば「まめな歯の手入れ」が若々しさを保つ1丁目なのです。

まめな手入れを可能にする歯ブラシ「チョコブラシ」をデザインしました。ご興味ある方はこちらをどうぞ。百年にちなんでの曲を選びました。5700



追加:百年一生の次は「百年一笑」!こちらもどうぞ。さらに「百年一緒」も!

BBTime 413 小掃除

BBTime 413 小掃除
「年の瀬のうららかなれば何もせず」細見綾子

画像は句とは裏腹に忙しい年の瀬の魚屋さんです。句の解説は『あれもこれもと思いながらも、結局は何事も満足にはかどらないまま過ぎてしまうのが、私の年の瀬。ならば、この句のように、今日は何もしないと思い決めたほうがすっきりする。天気は晴朗、風もなし。そう思い決めると、心の中までが「うららか」となる。他人に迷惑が及ぶわけではなし、何も焦ることはないのである。と言いつつも、ついついそこらへんの物を片付けたくなるのが、しょせんは凡人の定めだろうか。歳時記や古いタイプの暦を見ていると、昔の年用意は実に大変だったことがわかる。大掃除、餅つき、床飾り、松迎え、年木樵、春着の準備などなど、一日たりとも何もしないで過ごすわけにはいかなかったろう。ただし、暦というマニュアルに従って、頑張って事を進めていければ、ちゃんと人並みに正月が迎えられるようにはなっていた。マニュアル時代の現代において、そうした暦がないのも変な話とも言えようが、それだけ昔と比べて、正月の過ごし方やありようが多様化してきて、マニュアル化できなくなったということだろう』(解説より)。今回は口の中の掃除のお話。

母校(鹿児島市内公立高校)は掃除大好きでした。大掃除・中掃除・掃除(普通掃除)の三種が色んなタイミングで行われており、そのせいあって校内は見事にキレイ!そこで提案・・口の中の掃除(歯磨き)にも「大中小」を。

その日のリズム(日程)に合わせて「大中小」を当てはめてみてはいかがでしょう。朝は出勤・登校前で忙しいので「小」。昼もランチ後はあまり時間が取れないので「小」。夜だけは湯船の中で「大」など。人それぞれの「大中小」アリです。(個人的には一日二食派です)三食摂る方でも、食べる量・内容・所要時間は三食それぞれだと思います。汚れた分だけ洗えば(磨けば)いい訳で、毎食後同じ時間磨く必要はないのです・・が、やはり磨き残し・掃除のし残しがあるので、日に一度は大掃除、せめて中掃除は必要です。目安として大掃除10分以上、中掃除5〜7分、小掃除1、2分でしょうか。

オススメは「小も積もれば大となる」です。仕事や勉強の合間に息抜きに「口の小掃除」、小掃除五回でお掃除一回に匹敵します。コツ「いつも身近に歯ブラシを」!

小生の自宅大掃除の意義は「日頃しない処をする」です。同じく「口の中の磨き残し」を集中的に磨くのも大掃除並みの効果があります。ズバリ!その場所とは「上の一番奥の奥歯の奥の面」で、歯科用語で「上顎7番頬遠心面:じょうがく7番きょうえんしんめん」です。さらに8番目の「親知らず」が生えている方、生えかかっている方は、まさにその親知らずです。洗い方のコツは、まず人差し指で一番奥と思われる歯のほっぺた側の面を触ってください。そのまま少し口を閉じると、あら不思議!さらに奥まで指が入ります。そうなんです、口を開けたままだと奥の面には届きません。少し閉じると届きます。是非歯ブラシで試してみてください。歯医者の本音を言います・・この部分を治療するのは至難の技なんです。日頃歯ブラシが届きにくいのでムシ歯になる訳ですから、歯科の器具も届きにくいのです。歯磨きは口を閉じても可能ですが、治療は不可能です・・見えませんので。

毎度手前味噌ですが、この「チョコブラシ」は上顎七番頬遠心面が洗いやすい歯ブラシです。是非お試しを!詳しくはこちらへ。掃除から連想される楽曲は・・ボブ・ジェームスの「Marco Polo」です、どうぞ。3420



 

 

BBTime 410 SEERS

BBTime 410 SEERS:シアーズ
「湯豆腐やいとぐち何もなかりけり」石原八束

「緒:いとぐち」が有るや無しやはともかく、句の解説は『どうですか、湯豆腐でも。冷えてきたことでもありますし……。誘って、鍋を間にしたまでは事は首尾よく運んだのであるが、その後がどうもいけない。この人と二人きりになったら、以前から切り出そうと思っていた話題が、うまく出てこない。なんとも曖昧な会話を交わしている間に、鍋のなかはほとんどカラッぽだ。ただただ、豆腐の破片のような空しい時間が過ぎていくばかり。このとき、鍋の相手は間違いなく男だろう。湯豆腐をいっしょに食べられる女とだったら、何も話に困ることもないからである。そうですよね、みなさん。とはいっても、もしかするとこれは厄介な別れ話ということも考えられる。……と、瞬間的にいま感じた方がおられたら、隅にはおけない存在とお見受けせざるをえない。『高野谿』所収。(清水哲男)』(解説より)。今回はムシ歯予防の「いとぐち:緒」についてのお話。

ノーベル賞を受賞された吉野彰氏の講演にも出てくる「CASE:ケース」、最近、車メーカーが盛んに言い始めました。明日からの車社会の方向性を表す言葉で、メルセデスは『究極に理想的なクルマ社会の実現を目指し、メルセデス・ベンツが中長期戦略に掲げる「CASE」。その取り組みの現在、過去、そして未来像を紹介する』。トヨタは『Connected(コネクティッド)、Autonomous/Automated(自動化)、Shared(シェアリング)、Electric(電動化)といった「CASE」と呼ばれる新しい領域で技術革新が進む中、クルマの概念は大きく変わろうとしています。トヨタは、モビリティに関わるあらゆるサービスを提供し多様なニーズにお応えできる「モビリティカンパニー」として、「未来のモビリティ社会」の実現に取り組んでいます』。詳しくはリンク先をご参照ください。CASEに倣って歯磨きの新しいスタイル・チョコブラシのコンセプトを考えました。それが「SEERS:シアーズ」・・詳しく述べます。

「SEERS:シアーズ」順に
「S」saliva:サライバ・唾液=唾液磨き。 「E」everywhere/every time:エブリィウエア エブリィタイム=どこでもいつでも。 「E」easy/ecological:イーズィ エコロジカル=お手軽楽チン・環境に優しい。 「R」rest:レスト=息抜き。 「S」standing:スタンディング=継続・立っている。ちなみに英単語「seer:シア」の意味は先見者・予言者です。

「S」唾液磨き:まずは唾液磨きをオススメします。食後は水かお茶で軽くうがいして、そのままゴックンしてチョコブラシを口へ。磨きながら溜まった唾液はゴックン。唾液は歯にとってプラスになる効果をいくつも持ちます。歯の表面の再石灰化、菌に対する防御機能など「歯と口の粘膜」を守る効果があります。どうしても歯磨き粉を使わないと落ち着かない方は最後にすこーしお使いください。唾液(のみの)磨きであれば、歯磨き粉不要、洗面に立つ必要無し、うがい不要です。唾液磨きは良いこと尽くめ!磨いているとどんどん出てきます。唾液腺マッサージの替わりにもなりそうです。

「E」どこでもいつでも:画像のように小振り自立します。朝起きてベッドサイドのブラシを口へ。職場のデスクのブラシで朝みがき。ランチ後洗面(職員トイレ)での昼みがきの時も立ちますので気兼ねなく使えます。夕食後、手を伸ばして磨きながらパソコン・スマホ。夜みがき終わったらベッドサイドに立てて「おやすみなさい」。
「E」お手軽・楽チン、エコロジカル:グリップが大きいので歯磨きが楽チンです。不思議なことに長い時間磨いていても疲れないのです。ブラシ部分は交換式ですのでエコロジカル、環境に優しいです。

「R」息抜き:仕事中、勉強中のホッと息抜きにハミガキを!お茶やコーヒー飲んだ後にハミガキを!リラックスできます。
「S」立っている:立っていることでちょっと可愛いでしょ。目立つでしょ!
以上「SEERS:シアーズ」がハミガキの新スタイル!レベルアップしたムシ歯予防の「緒:いとぐち」になります。このような考えによって「チョコブラシ」を作りました、是非お試しを!0750




BBTime 408 爪楊枝

BBTime 408 爪楊枝
「おでん煮えさまざまの顔通りけり」波多野爽波

都城駅前「ジャングル」の盛り合わせです。ダンチュウにここの記事が載ってます(前編 後編)。句の解説は『屋台のおでん屋。あそこは一人で座ると、けっこう所在ないものだ。テレビドラマでも映画でもないのだから、人生の達人みたいな格好の良いおじさんが屋台を引いてくるわけではない。だから、おじさんと人生論などかわすでもない時が過ぎていくだけだ。したがって客としても、そんなおじさんをじろじろ眺めているわけにもいかず、必然的に、目のやり場としては、屋台の周辺を通っていく見知らぬ誰彼の方に定まるということになる。と、まさに句のように「さまざまな顔が通り」すぎていく。それがどうしたということもなく、チクワやハンペンをもそもそと食べ、なぜかアルコールの薄い感じのする酒をすすりながら、「さまざまな顔」をぼんやりと見送っているという次第。句の舞台はわからないが、爽波は京都在住だったので、勝手に見当をつければ出町柳あたりだろうか。出町柳には、私の学生時代に毎晩屋台を引いてくる「おばさん」がいた。安かったのでよく寄ったのだが、彼女は学生と知ると説教をはじめるタイプで、辟易した思い出がある。「悪い女にひっかからないように」というのが、彼女得意の説教のテーマであり、辟易はしていたが、おかげさまで今日まではひっかからないで(多分……)すんでいるようだ。『骰子』(1986)所収。』(解説より)。

屋台ではないおでん屋「ジャングル」のカウンターに陣取ると、目に入るのは大将と奥さん(?)の仕事っぷりと長四角の鍋で出番を待つ「おでん」。カウンターにはお箸と爪楊枝・・今回は爪楊枝についてのお話です。

画像は「tanaka_tatsuya」氏のインスタグラムから。常々歯科医として「爪楊枝」に嫉妬してます(笑)。爪楊枝は店のカウンターや家庭の食卓の上に、当たり前のように鎮座していても不自然ではありません。人によっては(何故か多くはオジサン)ご馳走様の後に、これまたお決まりのように口にくわえて席を立ちます。「シーシー、ハーハー」する人もいれば、前歯で咥えたまま器用に上下させながら支払いをする人、爪楊枝の使い方も様々です。何に嫉妬しているかと言えば「卓上に自然にある」「食後にすぐ使用開始可能」の二点です。

wikipediaの「爪楊枝」読んで改めて合点しました。画像にもあるように、タコ焼きにさして食具としても使います。ピンチョスなどはまさに爪楊枝(ピン)で刺してあります。歯の清掃用具でありながら食具(食器)でもある爪楊枝だからこそ、卓上にあっても不自然ではないのですね。

以前「箸立ての横に歯ブラシ立てを!」と考えたこともありますが、今の食卓には箸立ては存在しません。また歯医者でこそ「食後に歯ブラシを」と思いますが、多くの方は食後は余韻に浸ってのおしゃべりやお酒を楽しみたい「時」です。そこで提案!余韻の後のスマホやテレビを見ながらの「ダラダラ磨き」。食後にお茶や水でうがい(口を閉じたまま)してゴックン・・これだけでも歯の表面は結構きれいになります。歯の素洗い・水洗いです。ゴックンの後はブラシに何も付けずに「唾液磨き」。ここでのポイントは二つ・・1)歯ブラシの置き場、2)立つ歯ブラシ。この寒い時期に暖かいリビングから寒々の洗面に歯ブラシを取りに行くのは億劫です。「ダラダラ唾液磨き」中の口に溜まった唾液は飲んでも問題なしです。歯磨き途中で歯ブラシを置くときに「立つ歯ブラシ」ならテーブルの上にチョコンと置けます。という考えから生まれたのが「チョコブラシ」です。是非お試しあれ!7770

追加:韓国の爪楊枝について。なんと韓国の爪楊枝は食べられます!wikipediaには『韓国では、1992年より使い捨て製品が禁止されたことから、飲食店などではトウモロコシ澱粉を原料にした食用にも出来る爪楊枝が使用されている。これによって残飯に混ざっていても、取り除かずに飼料として使えるようになった。』・・凄いですね!環境への配慮が凄い!韓国楊枝の記事は「こちら」や「こちら」に、次の画像が韓国爪楊枝です。コリャスゴイ!

おまけ:爪楊枝に関して「BBTime 310 柳と歯」で書いてます。ブログ終わりで「チョコブラシ」についても触れています。是非、お読みくださいませ。

BBTime 407 プラ依存

BBTime 407 プラ依存
「円鏡のラジオやせわし年用意」小沢昭一

まずは句の解説を『年用意は、新年を迎えるためにいろいろと支度を整えること。私などは何もしないが、それでも部屋の掃除などをはじめると大変だ。本の山をあっちへやりこっちへやり掃除機をかけたところまではよかったが、その本どもが元の場所に戻らない。どう積み重ねてみても、以前より広い場所を占めてしまう。寝る場所の確保さえ覚束なくなり、本は乱雑に積み上げたほうが狭いスペースですむという真理を発見するに至る。ところで、このときの作者は何をしていたのだろうか。ふと気がつくとつけっぱなしのラジオから、円鏡のせわしない話し声が聞こえてくる。ただでさえせわしないのに……と、さすがの小沢昭一も苦笑の図。これで三平でもからんだヒには、ラジオをぶん投げたくなってしまっただろう。『変哲』所収。(清水哲男)』(解説より)。

さて、これからよく口にし耳にするのが「よいお歳を!」。実は「来たる新年がよい年でありますように」に軸足があるのではなく「今年のやるべきこと、すべきことが万事片付きますよう、もう一踏ん張りしましょう」がメインで、結果的に「無事に新年を迎えられますよう」が本来の使い方だったようです。前半部分が省略されてお尻だけが残り「よいお歳を」の挨拶になったとのこと。「畳と女房は」で紹介した落語「芝浜」にも出てきますが、当時(江戸時代)、盆と年末が借金(売掛け金)の支払い日で「年用意」には支払いもメイン仕事のひとつでした。「払うべき借金を払って、無事に新年を・・」となる訳です。従って大晦日(31日)に「よいお歳を」は使えないのです。ちなみに大晦日の挨拶は「来年もよろしくお願い致します」がよろしいとのこと。・・枕がちと長くなりました、今回は「歯をキレイにすると地球が汚れる」というお話。

雑誌「ナショナルジオグラフィック」日本版2019年12月号に「やめられない?プラスチック依存」の記事を見つけました、大問題です!以下雑誌記事より抜粋で御紹介。

『歯ブラシ、タイヤ、たばこ、靴。これらに共通するのは、プラスチックが使われていることだ。奇跡の物質とも呼ばれるプラスチックが今、地球全体の問題になっている。』(29頁より) 。『使い勝手が良く、比較的安く作れるプラスチック製品は、どのようにして私たちの生活に欠かせないものになったのか。地球を守るために、どうしたらプラスチックへの依存を断つことができるだろう。』(58頁より)。

『10億本 米国で捨てられる歯ブラシの本数(今年の予測)。生分解性の代替製品も売られているが、プラスチック製が圧倒的に多い。』(63頁より)。ちなみに日本では年間4億本以上が使用されているようです。

『2003年にマサチューセッツ工科大学が行った世論調査では、生活に不可欠な革新技術として、歯ブラシは車やパソコン、携帯電話よりも上位にランクされた。私たちは歯の健康と引き換えに、自然に返らないごみを生み出しているのだ。』(65頁より)。

記事の最後に「私たちにできること」と三項目あげてありますが・・。二番目の「ブラシ部分が交換式の歯ブラシを選ぶ」しか現実的ではないような気がします。他に挙げるとするならば「マイブラシを持ち歩く」ことによって「ホテルの(質の悪い・歯や歯茎を傷つけやすい)歯ブラシを使わない」「歯科医院のブラッシング指導時に安易にもらわない、買わない」でしょうか。また歯ブラシメーカーはこぞって「月に1回」の交換を声高に薦めていますが、小生経験的に充分にひと月以上もつと思います。「充分に使ってから交換する」こともプラゴミ減らしにつながると思います。まとめます!・・1)「ブラシ部分が交換式の歯ブラシを選ぶ」2)「マイブラシを持ち歩く」3)「ホテルの(質の悪い・歯や歯茎を傷つけやすい)歯ブラシを使わない」4)「歯科医院のブラッシング指導時に安易にもらわない、買わない」5)「充分に使ってから交換する」

手前勝手ですが「チョコブラシ」も交換式です。グリップはコルク製です。よろしければ是非どうぞ!歯に優しい地球に優しい「チョコブラシ」です。7610

BBTime 405 畳と女房は

BBTime 405 畳と女房は
「丸髷で帰る女房に除夜の鐘」古今亭志ん生

今年も余すところ三週間となりました。解説には『落語家のなかには俳句をやる人が何人もいる。なかでも現・入船亭扇橋(俳号:光石)は高校時代から「馬酔木」の例会に出ていた。すでに秋桜子の『季語集』に二句採られているほどである。川柳を楽しむ落語家も少なくない。名人・志ん生もその一人だった。掲出句はご存知「飲む・打つ・買う」はもちろん、赤貧洗うがごとき波瀾万丈の人生で、妻りんさんに多大な苦労をかけっぱなしだった志ん生の句として読むと、なかなか味わい深いものがある。昔の大晦日は、特に主婦がてんてこ舞いの忙しさに振りまわされた。この「女房」を妻りんさんとして読めば、大晦日は借金取りに追いまくられ、金策に東奔西走し、さらに大掃除など、とても自分の髪などかまってはいられない。まさに落語の「掛取り」や「にらみ返し」「尻餅」を地でいくようなあんばいである。どうやら一段落ついたところでホッとして、ようやく髪結いへ。丸髷をしゃんと結って帰る頃には、もう除夜の鐘が鳴り出す。まだ売れていない亭主は手持ち無沙汰で、それでも女房が工面してくれた酒を、あまり冴えない風情でチビチビやりながら女房の帰りを待つともなく待っているのだろう。丸髷が辛うじて女房を救っている。この句は必ずしも志ん生夫婦のこととしなくてもいい。かつての一般庶民の大晦日は、たいていそんなものだったと思う。鴉カァーで一夜明ければ元朝。亭主は「松の内わが女房にちょっと惚れ」などとヤニさがっていればいいのだから、いい気なものだ。それでも落語家は元日からは寄席の掛けもちで、女房ともども目のまわるような忙しさがはじまる。年末年始を家族そろって海外で・・・・なんて、ユメのまたユメの時代のものがたり。「文藝別冊〈総特集〉古今亭志ん生」(2006)所載』(解説より)。今回は新しい靴について・・。余談になりますが、解説文中「尻餅」については「おもちや」で触れております。

先月「情け無い!」に書きましたように、夏頃よりランニング始めました。休日に朝夕二回走ったからではないのでしょうが、十月頃から走ると右足の付け根に痛みを感じるようになり、十一月は歩きと自転車のみでした。今月に入って少しずつランを再開したところ痛み感ぜず!・・ということでめでたく、やっと新靴購入。

昔はひたすらアシックスのターサーでした。なぜか他では靴ズレができてしまうのです。当時は速い人用シューズほど底は薄かったものでした。話題のナイキなどにも足を入れてみましたが、今回選んだのはスイスのメーカーの靴。本日昼前に購入し、午後早速走ってみました。違いますね!進化してますね!感想は「走ることのみに集中できる」です。先日のiPhone11も然り、最新製品はやはり違いますね。

さて、またもやコジツケ我田引水です。歯ブラシの最新と言えるチョコブラシ!詳しくはこちら「ミンネ!」をお読みください。こちらで販売しております、是非!

「畳と女房は・・」は志ん朝師匠の「芝浜」35分頃に登場します。年末には必ず聴きます、これまた是非!志ん朝が出てきて、志ん生師匠(冒頭の句)が出ない訳にはいきません。志ん生「芝浜」の冒頭に出てくる三木助さんの「芝浜」も。4140



BBTime 404 ミンネ!

BBTime 404 ミンネ!
「福助の頭は空つぽや十二月」小泉八重子

福助さんが聞いたら怒るでしょうね(笑)・・当たり前と言えば当たり前ですが(陶製ですから)。解説には『福助人形。「福助足袋」の広告で有名になったキャラクターだが、元来は江戸期より幸福招来の縁起ものとして、水商売の店などに飾られていた。句では、師走の正月用意の一つとしての足袋購入が意識されており、水商売のイメージはないと思われる。それにしても「福助」の頭の中が「からつぽ」とは、意表をついた発想だ。私など、一度もそんなことを思ったこともない。でも、言われてみると、なるほど「からつぽ」みたいに見えてくるから妙だ。頭が大きいので、なおさらである。もしも「福助」と話す機会があったとしても、どんな話をしたらよいのか、見当もつかない。そんな感じがしてくる。とにかく不思議なセンスで書かれた句ではあるが、 十二月とのマッチングが愉快だ。ちなみに、天下に「福助」キャラクターを有名にしたのは、大阪の川柳作家であった広告文案家の岸本水府である。この人は後に「グリコ」でも活躍し、「コドモハカゼノコ グリコノコ」「オザウニイハヘ グリコモイハヘ(お雑煮祝え、グリコも祝え)」などのコピー(豆文)を書いている。このあたりについては、田辺聖子著『道頓堀の雨に別れて以来なり』(中央公論社・1998)に詳しい。『遠望』(1989)所収』解説より。さて今回は「ミンネ!」について。

「チョコブラシと言います。チョコマカと歯を磨いて頂きたいので、この名前が付きました。変わった姿をしていますが自立します。普通の歯ブラシより背は低いけどちゃんと立ちます。もちろん、このスタイルは訳があります。   歯や歯ぐきを傷付けやすい「ゴシゴシ横磨き」しにくいように背が低いのです。胴体(グリップ)を軽く握ってチョコマカチョコマカと磨いてください。縦磨きでもなく横磨きでもなく、色んな方向磨きで歯の表面をくまなくキレイにすることができます。   チョコマカ磨きだと、従来より少し長めに磨いて頂く必要がありますので、歯磨き粉はつけずに唾液磨きがオススメです。唾液には歯を守る作用があります。唾液だけの歯磨きに抵抗のある方にはタブレット磨きがオススメ!まずは軽く水かお茶で口をすすいだ後に、大粒タブレット(シュガーレスのフリスクやミンティアなど)を1個口に入れて磨く方法です。タブレットは約5分で溶けますのでタイマー代わりにもなります。その日の気分でフレーバーを変えてみるとさらに楽し!   チョコブラシは歯や歯ぐきに優しいだけでなく地球環境にも優しいです。首から上(柄とブラシ部分)が交換可能ですので、チョコットですがプラゴミ削減に貢献します。   柄の部分に刻み目(約7.5cm)が入っていますが、好みで長さの微調整は可能です。グリップは使用済みの発泡酒のコルク栓で、毛はナイロン、柄はポリアセタールです。付属の透明チューブは携帯時のカバーとしてお使いください。   最後にオススメをもうひとつ。チョコブラシをいろんな場所に置いていただけると「いつでも、どこでも、チョマカ磨き」が可能です。洗面、バスタブ、ベッドサイド、デスクの上、トイレ、仕事場などなど。
いつでもどこでも、チョコブラシで唾液磨き!
「歯は白く、ハグキピンクに、吐息は甘く!」

以前より「切磋琢磨1」「自己洗練2」などで触れてきた「チョコブラシ」を本日(12/09)より「minnne」で販売開始です!興味ある方はご覧くださいませ。3270


追加です「お節介ですが、チョコブラシの使い方など」           201912
今回お送りさせていただいたチョコブラシは
1)グリップはコルク製で柄はポリアセタール、毛はナイロンです
2)柄を抜き差しすることで長さの調節が可能です
3)約75mmの部分に刻みがあります、目安にしてください
4)透明のチューブはカバーです、携帯時などに御使用ください
5)ちょこまか磨くの意より「チョコブラシ」です
6)歯や歯茎を傷めにくく、いつでもどこでも使えるデザインです
7)ブラシ部のみの交換で、些少なりとも環境に優しい構造です
チョコブラシの使用方法は
1)可能ならば軽くうがいして下さい(うがい後はゴックン可)
2)うがいは水でもお茶でも構いません
3)お好みのミンティア・フリスクなどを一粒口の中へ
4)歯磨き開始です・・約五分でタブレットは溶けます
5)タブレットを変えることで色々な味を楽しめます
御使用後の感想などお聞かせ頂ければ幸いです カルノラボ
*追加:チョコブラシのコンセプト「SEERS:シアーズ」も是非お読みください。

BBTime 386 ご存じ?

BBTime 386 ご存じ?
「行先ちがふ弁当四つ秋日和」松永典子

何気なく読んで「運動会のお弁当」と思いきや・・解説には『今日あたり、こんな事情の家庭がありそうだ。絶好の行楽日和。みんな出かけるのだが、それぞれに行き先が違う。同じ中身の弁当を、それぞれが同じ時間に別々の場所で食べることになる。蓋を取ったとき、きっとそれぞれが家族の誰かれのことをチラリと頭に描くだろう。そんな思いで、弁当を詰めていく。大袈裟に言えば、本日の家族の絆は、この弁当によって結ばれるのだ。主婦であり母親ならではの発想である。変哲もない句のようだが、出かける四人の姿までが彷彿としてきてほほ笑ましい。こういうときには、たいてい誰かが忘れ物をしたりするので、主婦たる者は、弁当を詰め終えたら、そちらのほうにも気を配らなければならない。「ハンカチ持った?」「バス代は?」などなど。家族の盛りとは、こういう事態に象徴されるのだろう。みなさん、元気に行ってらっしゃい。』(解説より)。今回は前回「口掃除」の続きです。

画像は京都の和菓子屋仙太郎の「ご存じ最中」です。名前の由来はこちらをご参照ください。さてタイトルの「ご存じ」・・近頃では「ご存知」の表記を目にしますが、どうしても小生これを受け入れられません。「ご存じ」は動詞「存じる」がベース。「存知」と表記すると「ぞんち:そういう事実を知っていること」(新明解国語辞典より)のこととご存じですか?・・と言いたくなります。言葉は生き物、変わるものとも言いますが、こればっかりは頂けません。前回「口掃除」で紹介した糸井さんの文にも『使っちゃいけない理由を知らないままの人は、つい使ってしまうこともある。ある考えが、まちがっているということは、まちがっているという考えを学ぶことでしか直せない。』・・しつこいようですが「ご存じ」は「ご存知」ではないのです!

さて糸井さん提唱の『ぼくは「歯をみがく」を死語にしようと思っている』・・大賛成です。小生も代わる語として「口清め・口浄め:口をきよめる」を書きましたが、他にも考えました。「口洗い:口を洗う」「口クリン:口クリーン、口をクリーンにする、口クリーニング」「歯洗い」・・音韻を考慮すると、やはり「口きよめ」でしょうか。「口クリン:くちクリン」も良さそうに思います。

「歯をみがく」の言葉からの連想で「ゴシゴシ磨き」になることを懸念します。過去にも書いてますが、ゴシゴシ横磨きが「楔状欠損:くさびじょう欠損」の原因になるからです。ひとたび楔状欠損が生じると、その後の治療はムシ歯治療(樹脂による充填)と同じです。ムシ歯にならないように「磨いた」ことが結果的にムシ歯(と同じ状態)を作ってしまう・・ご本人は釈然としませんし、全くもって勿体無い話です。歯を守るためには「歯を磨く」ではなく「口を清める」の方がベターなんです・・って、ご存じですか?7510