BBTime 694 耳せん

「囀りにきき耳立てるごはん粒」寺田良治

2026/03/08投稿 国際女性デー
 山里近くでは練習中の鶯の声を耳にするようになりました。まずは句の解説から『季語は「囀り(さえずり)」で春。繁殖期の鳥の雄の縄張り宣言と雌への呼びかけを兼ねた鳴き声のこと。いわゆる「地鳴き」とは区別して用いる。これから、だんだん盛んになってくる。さて、掲句で「きき耳」を立てているのは「ごはん粒」だと書いてある。そのままに受け取って、ちっぽけなごはん粒が、いっちょまえなしたり顔をして囀りを聞いている可笑しさ。それだけでも可笑しいけれど、このごはん粒が、実は人の頬っぺたにぽつんとくっついていると読むと、なお可笑しい。だから、実際にきき耳を立てているのは人なのだが、頬っぺたのごはん粒は目立つから、まるでその人といっしょになって一心に聞いているように見えたというわけだ。きき耳を立てるとは注意深く聞くことだけど、その前にもっと注意深くすることがあるでしょう……。何か忘れちゃいませんか。そんな含みもありそうだ。楽しい句だ。子供のころ、ごはん粒をつけている子を見かけると、歌うように「○○ちゃん、お弁当つけてどこ行くの」と言った。見なかったふりをして小声で、遠回しに注意したものだ。「ついてるよ」とストレートに言って恥をかかせるよりも、笑いに溶かしてしまう情のある注意の仕方である。子供にも、粋なところがあった。『ぷらんくとん』(2001)所収。(清水哲男)』(引用元)。今回は耳栓についてのお話。

画像は無印良品の「耳栓」です。出会いは昨秋、巡礼旅の準備でした。ネットで「巡礼の旅必須アイテム」を調べると「耳栓」が頻繁に出てきます。理由は他人へのイビキ対策。そうなのかと半信半疑ながら、耳栓を検索すると価格もデザインも色々、数百円から1万円を超えるものまで様々、使い捨て耳栓からプロ仕様のものまで。選択に戸惑いながらも目についたのが無印良品「耳栓・ケース付き」税込290円。これなら機能に満足できなくとも価格には満足できると、これに決定。

巡礼中の宿はアルベルゲ、言わば巡礼者専用の木賃宿(きちんやど)。おおかた朝出発して昼過ぎから夕方には次の宿泊地(中継地)に到着します。まずはシャワー浴びて荷物の整理、食事などすませ早々と就寝。昼間に20キロ前後歩いていますので皆さん疲労困憊。(我が事はさておき)その鼾(イビキ)たるやソロもあればデュエット、トリオ、カルテットまで、おまけに男女混合ですのでソプラノありテノール、バスありの混声合唱!本当に役に立ちました、耳栓必須は大正解!最後に使用に関する耳寄りなお話をひとつ。耳栓を押し込むほどに雑音は遮断されますが、自分の鼓動「ドックンドックン」が骨伝導で聞こえるようになります。気になる時には少し引っ張り出せば鼓動もさほど聞こえなくなります、どうぞお試しあれ。ではでは一曲目はオレハデヴァンゴッホ(ゴッホの耳)をご紹介。皆様、ご自愛の程ご歯愛の程

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