「綿菓子を食べんと口を春風に」京極杞陽

2026/03/06投稿
早くも弥生三月となりました。画像は3/3皆既月食(鹿児島市)。まずは句の解説『解釈に迷う句である。「綿菓子を食べようとして、口を春風に向けてあけた「綿菓子を食べようとしたら、口が春風そのものになってしまった」など、鑑賞の仕方はいくらでも考え得る。いずれにしても、作者が春の喜びを謳歌しているのは間違いない。綿菓子は不思議な食べ物。実際に食べてみて、本当に美味しいと思う人は少ないだろう。ただ、あの雲のようなたたずまいは、抗いがたい魅力に満ちている。夢のある菓子である』(「食の一句」櫂 未知子著 43頁より)』。今回はセミナー用ブログです。

最近「歯周病が全身へ影響している」と耳にされると思います、事実です!なぜ全身に影響するのか?それは入り口・・歯根を取り巻く毛細血管。歯は顎の骨に植ってますが、直接ではありません。歯と骨の間には歯根膜と呼ばれる0.3mm程の厚さの膜が存在します。その役割は
1.歯を支える“つなぎ目”の役割
歯根膜は歯根と歯槽骨を繊維状の組織で結び付け、歯がしっかりと安定します。
2.噛む力を和らげるクッション機能
食事や食いしばりの際、歯には大きな力がかかります。歯根膜はその衝撃を吸収し、歯や周囲の組織を守ります。もし歯根膜がなければ、硬い食べ物を噛んだ瞬間に歯が欠けたり、骨に直接ダメージが伝わってしまいます。
3.感覚を伝えるセンサー
歯根膜には感覚神経が多く通っており、食べ物の硬さや異物の存在を瞬時に感じ取ります。このおかげで、誤って硬い物を噛んだときにもすぐ気づきます。

この歯根膜内の毛細血管が入り口となるのです。健康な歯肉の歯肉溝の面積は約7平方センチ(2.6×2.6)、かたや中等度から重度の歯周病は72平方センチ(8.5×8.5)と言われています(参照記事)。手のひらくらいの傷口が開いているとも言えます。ちなみに無歯顎(歯がない、根っこもない)の方は歯肉溝はありません。

この傷口から歯周病菌が血液中に入り全身へとばら撒かれるのです。歯周病そのものもさることながら、全身にばら撒かれた歯周病菌によって起こるのが「慢性炎症」。代表例として糖尿病と認知症。
「糖尿病」歯周病は歯周病菌による慢性炎症ですが、糖尿病を引き起こすことがわかっています。炎症性サイトカインは血糖値を下げるインスリンの働きを悪化させるため、血糖値が高くなりやすいんです。このように慢性炎症は全身いたるところに広がる可能性があり、さまざまな病気のもとになります。
「認知症」プラーク(歯の汚れ)と認知症の因果関係も明らかになってきています。その繋がりは1)口腔内プラークが常に多いと歯周病が悪化。2)歯周病菌が血液によって脳内に運ばれます。3)歯周病菌を攻撃するために脳内にアミロイドβが現れ蓄積します。4)アミロイドβプラークがアルツハイマー病発症に繋がります。

では現場でどうするか?
1)おやつの食べ方を考える:歯をできるだけ汚さないために出来ること。まずおやつ(固形物)を食べる。全部食べ終わってからお茶を飲む。歯の表面や歯の周りの汚れ(おやつ)をお茶で少しでも洗い流す。歯に付着した汚れはお茶では流れません。
2)BBTime の導入:毎食後、演歌や唱歌を流し(三分程度)歯を磨く。手鏡もしくはスタンド鏡を見ながら磨く。歌が終わったら「今日一番の笑顔」で締める。
3)洗口液の使用:あくまでも補助手段ですが、しないよりはした方が良い。
4)プロケアの活用:セルフケア(自分磨き)に加えてプロケアを定期的に受ける。
最後に関連するブログのご紹介。BBtime603「プラーク三種」、634「イライラを洗う」、581「週一回」、583「カムカムポンプ」。少しでも明日からのお仕事のヒントになれば幸いです。